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ベトナム研修 まとめ

 渡航までの数ヶ月間では、オンラインでのレクチャーを受けたり、エネルギーに関する施設に足を運んだりと、渡航先での学習をより良いものにするための事前研修を計4回行いました。現地では、その事前研修をいかした学習ができました。日本では見れないような施設や研究所を見学できてよかったです。例えば原子力研究所やたくさんの風車(風力タービン)、だだっ広い土地に並べられた太陽光パネル、そしてバイオエネルギーのための豚などです。また、現地では、エネルギーに関する学習のほかに、食事やトイレの文化の違いを実感しながら生活する1週間でした。食事は好みが分かれていました。私個人としては、食事は楽しみにしていたことの1つで、とても楽しい時間でした。トイレは紙を流さずにゴミ箱に捨てる方式が多かったですが、日本ではそのようなトイレを使ったことがなかったので、最初は驚きました。ですが帰国後、関空のトイレで「あれ、ゴミ箱がない」と無意識に思ってしまいました。異文化理解という観点で、とても良い経験になったのではと思います。

 そしてこの研修に参加したからこその1番の思い出は、現地の高校生との交流です。私たちよりもはるかに知識豊富な彼らから、たくさんのインスピレーションを受けました。市内観光や食事の時には、たくさんおしゃべりをしました。みんなとお別れをする時、私は寂しさのあまり涙が止まらなくなってしまいました。たかが5日間、されど5日間、この機会がなきゃ出会うことのない彼らとの日々は、かけがえのない思い出です。どこにいてもスマホ1つで繋がることのできるこの時代、この友情を大切にしていこうと思います。

 8時ごろに全員無事に揃って関西国際空港に到着しました。関西空港にて短い時間ですが、今回の旅を引率してくださった大阪大学のムイ教授、藤山教授、そして校長先生からのお言葉をいただきました。そして生徒代表としてこの旅の団長である私が感謝の気持ちを述べました。が、そこでもまた涙を流してしまいました。まだ、ベトナムに後ろ髪を引かれる思いでいっぱいです。

 解散したあと私は銭湯に行って疲れを癒し、昼ごはんに寿司を食べて久しぶりの日本を感じました。家に帰ったらお土産を広げて、写真を見せながらベトナム研修の話を家族にたっぷりと話しました。改めて今回のベトナム研修を振り返るとすごく濃い1週間でいい経験になったし、この研修に参加できて本当に良かったと思いました。

 ベトナム研修に参加させてくれた家族、引率してくださった先生や大阪大学の教授、ベトナムのことを教えてくれたり仲良くしてくれたHSGSの生徒達、その他私たちの研修のをサポートしてくださった旅行会社の方や講義をしてくださった方など、たくさんの人のおかげでこの素晴らしいベトナム研修を終えることができ、すごく感謝しています。このベトナム研修で学んだことをこれからの学びに生かしていこうと思います。また今回の研修を通して自分の英語力の未熟さに気付いたので英語の勉強をもっと頑張ろうと思いました。

 1年生の冬頃から応募が始まり、まだまだ先のことだと思っていたベトナム研修が、とうとう終わってしまいました。ですが!ここで終わるのは、ただの旅行です。事後学習までこなしてようやく「ベトナム研修」が幕を閉じます。気を緩めず頑張ろうと思います!