STEAM探究科ブログ
STEAM探究科高大連携(甲南大学)
令和7年6月3日(火)「探究を探究する」というテーマで、甲南大学サイエンスフロンティア学部 甲元一也先生に講義をしていただきました。
講義内容は、企業や大学で求められる能力が「指示待ちではなく自分で考える力」「リーダーシップ」「文理を超えた力」と変化してきたこと、探究活動のおもしろさ、意義や重要性、探究活動によって培われる能力などを、具体例やワークショップを交えてお話して頂きました。
特に企業が採用したいのは、主体性と実行力がある人物、課題設定・解決能力を持っている人物、そしてチームワーク・リーダーシップを発揮できる協調性がある人物だというデータも示してもらいました。
また課題設定能力・課題解決能力を分けて、この2つの力を身につけるのに、文理の枠を超えた探究活動を重ねくSTEAM探究科の学びは最適であるとも言っていただきました。
また、3つの体験ワークも盛り込んで頂きました。
ワーク①思考・自身の意思表明のトレーニングで 「Chat GPTが開発され、その活用が各方面で模索されている。このChat GPTの使い方を学校でも教えるべきか。それはなぜか」という問いに対して、個人の考え、グループの考えをまとめました。
さらに、異なる立場で考えるというステージでは「子育て中の親」「政治家」「教師」「通訳」それぞれの立場からChat GPTを教えるべきがどうかを役割になり切って考えました。
ワーク②では、検索能力を探るという活動で、必要な情報を検索して探し出しました。
ワーク③ グラフの読み取りのトレーニングとして、グラフからわかることを箇条書きにする体験をしました。
その他、他者理解や実行力の重要性にも触れて頂き、大変わかりやすく有意義な講義となりました。
生徒たちはこれから今日の学びを普段の学びに結びつけてくれるでしょう。
スタートしたばかりのSTEAM探究科2回生、これからの成長が楽しみです!
令和7年度第1回STEAM探究科説明会
令和7年5月31日(土)STEAM探究科説明会を行いました。
中学生、保護者の方、中学校の教員、総勢約170名もの方が参加してくれました。
①全体会
・STEAM探究科の概要説明
学校長の挨拶のあと、STEAM探究科担当者から、
STEAM探究科のカリキュラムや探究的な学びの例、なぜSTEAMや探究的な学びが重要になっていくのかなどを、時
代背景とともにお話しました。
・STEAM探究科1年生4名によるSTEAM探究科のカリキュラムや学校生活についての発表
4月に入学した2期生が、これまでの授業の内容や取り組み、これから楽しみなことなどをスライドを用いてわかり
やすく発表しました。
・2年生2組による課題研究のテーマ発表
1期生2年生は3月からテーマを考え始めて現在、17テーマに分かれて課題研究を始めたところです。
そのうちの2つのテーマを中学生に向けてわかりやすく発表してもらいました。
後半は、3Dプリンター、VRゴーグル、デジタル望遠鏡、ドローン、サイエンス探究の体験ブースに分かれ、それぞれ高校生が丁寧にレクチャーしました。
参加した中学生や保護者からは「先輩の発表の内容がすごく良かった」「先端機器体験が楽しかった」「雰囲気がすご
く良かったです」などの感想が口々に聞かれました。
STEAM探究科の1,2年生は発表はもちろん、受付や誘導、丁寧なレクチャーに質問対応と大活躍でした。
参加された中学生、保護者の方、教員方ありがとうございました!
次回は冬に第2回を開きますので、引き続きよろしくお願いいたします。
STEAM探究科2年次課題研究「テーマ発表会」を行いました。
令和7年5月15日STEAM探究科2年課題研究のテーマ発表会を行いました。
今回は発表内容を「テーマ・テーマ設定の背景・目的」「リサーチクエスチョンとそれに対する仮説」「検証・考察方法」の3つに絞って、全17テーマの発表がありました。
また、兵庫教育大学から濱野先生、兵庫県立大学から福本先生を指導助言としてお招きしており、それぞれの見地からアドバイスを頂きました。
また各テーマを深堀するだけでなく、生徒がきちんと数値化しにくい対象に尺度を設定としているところや積極的に質問していることにお褒めのことばを頂きました。
生徒は3月からテーマ設定を進めてきて、この発表はまだまだ通過点です。これから、テーマを見つめ直したり、本格的な検証に入ります。
生徒は頂いた内容を熱心にメモをしたり、議論したり姿が見られ、これからの成長や進捗が楽しみになるような発表会でした。
STEAM探究科対面式
令和7年4月10日(木)
STEAM探究科の対面式が行われました。
STEAM探究科の1期生(79回生)と2期生(80回生)が、初めて顔を合わせました。教頭先生、1年次副主任の久保先生からのお話の後、79回生代表のT君が歓迎の言葉を述べました。STEAM探究科に必要な3つの力(聞く力・話す力・質問する力)について語り、一緒に頑張りましょうと呼びかけていました。
その後、80回生代表のAさんが、「これから多くのことに挑戦する中で、不安な面もありますが、先輩方に色々と教えていただきながら頑張っていこうと思います」と、初々しく決意を述べました。
対面式の後は、小グループに分かれて交流会を行いました。自己紹介をしたり、先輩からのアドバイスをもらったり、これからの学校生活の不安を先輩に聞いてもらったりと、楽しく和やかな雰囲気の交流会となりました。
これから様々な場面で先輩後輩の交流があると思います。
一緒によき歴史を紡いでいきましょう。
高大連携講義(甲南大学)
令和7年3月7日(金)
1年STEAM探究科で、甲南大学フロンティアサイエンス学部 教授 西方敬人先生を講師としてお招きして特別講義を行いました。
「再生医療に対する期待とその問題点」~ 生命倫理の観点から~ という講義題で、
前半はご自身の経歴や生命倫理観について、癌を例とした延命治療の可否や患者の選択における権利やジレンマについてなどをアンケートで生徒の意見を反映しながらお話頂きました。
また後半では、再生医療の研究の最先端の技術やイモリの手足やプラネリアの再生する様子の過程、手足に不自由さを抱えた実際の患者が神経等が再生し、手足の動きを取り戻す様子などを写真や動画をもとにお話頂きました。
最後には、文理の枠を超えて常識を疑うこと、疑問をもつ姿勢などの大切さをメッセージとして伝えて頂きました。
なお、質疑応答の時間では生徒から面白い着眼点の質問がたくさんでました。
講義終了時にも、数名の生徒が西方先生を囲んで、追加の質問をするなどとても良い機会となりました。