研究内容

2023年12月の記事一覧

令和5年度 サイエンス校外実習Ⅱ

 令和5年12月25日(月),26日(火)の1泊2日で,夏に引き続きサイエンス校外実習Ⅱを実施しました。研修は播磨光都の放射光科学研究センター,佐用の兵庫県立西はりま天文台,網干の株式会社ダイセルにて行われました。

 1日目の午前の放射光科学研究センターでは,大型放射光施設の「SPring-8」とX線自由電子レーザー施設「SACLA」を見学させていただき,最後には研究員の方から,施設でどのような研究をしているのかお話を伺いました。
 特に25日は年に数回ある「SACLA」の点検日のため,普段の見学では見られない「SACLA」内部を歩くことができるなど貴重な体験ができました。

アンジュレーターを用いて電子を光速に近い速さまで加速させます

「SPring-8」内の各研究施設の取り組みの様子を聞いています

外国の研究者の方から英語で「科学的な思考」とは何か実験を用いてレクチャーしていただきました。

SORringの説明を受けています

 午後は西はりま天文台へ移動し,簡易分光器の作製や小型望遠鏡の扱い方の説明を聞き,夜には国内最大級の「なゆた望遠鏡」で土星の環や木星の大気の様子,月面のクレーターなど肉眼や小型の望遠鏡では見ることができない世界にふれることができました。さらに県立大学の大島教授から冬のダイヤモンドとペテルギウスの位置の説明を受け,小型の望遠鏡を用いて自分たちで星を探しました。年明けにたつの市内の小学校で総合自然科学科の生徒が「プラネタリウムづくり」の授業を行うので,今回の体験を活かせることを期待しています。

簡易分光器の作製をしています

分光器を用いて元素が出す光の波長の違いを体験しています

小型の望遠鏡の扱いを学びました

夜の10時に自分たちで星を探してみました

 

 2日目は株式会社ダイセルの網干工場内にあるIPark(イノベーションパーク)で研修と工場見学をさせていただきました。世界初の画期的な生産方式である「ダイセル生産方式」のオペレーティング場面を見学したり普段は立ち入ることのできない研究施設の中を案内してただ来ました。