アピールポイント生物部(科学探究部生物班)では、地元のため池や湿地に生育する絶滅危惧種植物である「ネビキグサ(アンペライ)」の保全生態学的研究を行っています(特に、発芽しない種子の発芽条件を調べています)。また、本校が取り組んでいるソメイヨシノの木に大きな被害を与える特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の調査も実施しています。その他、生物教室で飼育している生物たちのエサやりや畑の管理は定期的に継続しています。
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部員数 |
活動について |
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2024年4月19日現在
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活動日原則 月・水・金、土日のいずれか1日 当番制 活動場所 第1生物教室・屋外(フィールドワーク時)
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写真1:ネビキグサの花序と葉(明石高丘地区で撮影)
写真2:ネビキグサの個体群の大きさを測定(明石高丘地区で撮影)
写真3:クビアカツヤカミキリの調査の様子(石ヶ谷墓苑前で撮影)
生物部の記録・成績・お知らせ
〈生物部〉岡山理科大学・星野先生によるネビキグサの研修
2025年4月13日(日)、本校にて岡山理科大学の星野 卓二名誉教授をお招きし、ネビキグサの研究に関する研修を実施しました。
ネビキグサはカヤツリグサ科の多年生植物で、本校周辺のため池などに生育する絶滅危惧種です(明石市のレッドリストAランク)。生物部では、このネビキグサの保全に関する研究を行っています。
研修では、ネビキグサの未熟な雄しべの葯(やく)を採取し、減数分裂の観察を行いました。また、学校で栽培している個体を用いた交配実験に関する技術指導も受けました。
さらに、星野先生のご専門であるカヤツリグサ科スゲ属の染色体や減数分裂に関する研究、ブドウの新品種開発に関する研究、アッケシソウの保全生態学的研究など、幅広い分野にわたるご講義もいただきました。
生徒たちにとっては、ネビキグサ研究への理解を深めるとともに、生物学の多様な分野に触れる貴重な機会となりました。
〈生物部〉特定外来生物 ナガエツルノゲイトウの除去作業イベントに参加
2025年3月22日に、科学探究部生物班(以下、生物部)のメンバー3名と有志生徒2名が、播磨町主催の特定外来生物ナガエツルノゲイトウの除去イベントに参加しました。
https://www.town.harima.lg.jp/sangyo/kurashi/machizukuri/kankyosesaku/kankyogakushu/event.html
ナガエツルノゲイトウは、南アメリカ原産の多年生水草で、水中だけでなく、陸上でも、繁殖力が非常に強いことから、"地球上最悪の外来生物"とも言われます。特に、茎や根の一部から再生する力が強く、その性質について本校生徒が探究の授業で研究を行っております。
イベントでは、岩と岩の境に生育するナガエツルノゲイトウの除去方法や、土壌深くに位置している根の除去方法などを専門家の指導の下に学びました。
生徒たちは、体験を通して、播磨町における本種の分布拡大および本種の駆除方法について改めて深く理解することができ、生態系への保全に関する意識も高まりました。
〈生物部〉生物多様性フォーラムの様子が「まるちゃんねる(明石市長動画ページ)」で視聴可能
科学探究部生物班(以下、生物部)の生徒が登壇しました、生物多様性フォーラム(神戸市・明石市共催)の模様が、「まるちゃんねる(明石市長 動画ページ)」にアップロードされています。
ご興味のある方は下のリンクから、生徒たちの活動に関する発表などが視聴できます。
https://www.city.akashi.lg.jp/seisaku/shichou_shitsu/maru_channel.html
〈生物部〉日本生態学会大会で、審査員特別賞を受賞!!
科学探究部生物班(以下、生物部)の生徒が、2025年3月16日(日)に札幌コンベンションセンターで行われた第72回生態学会大会 高校生ポスター発表会に参加し、審査員特別賞を受賞しました。
発表のタイトルは「絶滅危惧種ネビキグサにおける有性生殖が制限されている要因と生育環境の解明」です。それ以外に、「特定外来生物クビアカツヤカミキリの分布拡大阻止へ~地域・企業・専門機関と連携した取組~」も同時に発表しました。いずれの発表も、英語および日本語のバイリンガルで発表を行いました。英語が苦手な生徒も、この発表にあたって、難解な専門用語を含む科学英語を1つずつ学び、ALTから指導を受けるなどして、発表当日は原稿もほとんど見ずに堂々と英語で発表をしていました。
学会発表以外に、北海道大学(博物館)や、千歳水族館(サケの仲間の展示が特徴)の研修を行い、日頃学校で学習している内容と関連させて、知識を深めることができました。生徒たちは北海道研修を通して、とても貴重な経験をしました。
〈生物部〉「神戸市・明石市共催 生物多様性フォーラム」に登壇!!
2025年2月9日(日)に子午線ホール(アスピア明石9階)にて、「生物多様性フォーラム」(明石市・神戸市共催)が開催され、本校の科学探究部生物班(生物部)の生徒が、本校でのため池での活動報告を行いました。
本校では2022年から本校周辺のため池における活動として、自然科学科2年(生物選択者)が、明石市立高丘西小学校3年生児童に対する絶滅危惧種や希少種の観察会補助を実施しています。また、生物部の生徒たちは絶滅危惧種ネビキグサの保全の研究および明石市立高丘東小学校3年生児童に対する環境教育授業を実施しています。これらの活動を約200人の参加者に紹介しました。また、本校生物部の生徒が取り組んでいるネビキグサ・クビアカツヤカミキリなどの活動ポスターも会場で展示し、多くの参加者に興味を持って頂きました。
フォーラムでは、明石市の丸谷 聡子市長、神戸市の久元 喜造市長、水草研究の第一人者である神戸大学の角野 康郎名誉教授ほか2名、本校の植田 好人教諭で、「豊かな生態系を形成しているため池を次世代に引き継ぐために」というテーマのパネルディスカッションを行いました」。
フォーラムを終えて、本校の取り組みの啓発活動を行えただけでなく、多くの市民と一緒になって「未来に伝えるネイチャーポジティブ」について共通意識を持てたことは、非常に意義深いものになりました。
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