生物部の記録・成績・お知らせ
〈生物部〉地域のため池「主池」での自然観察会~地元住民に貴重な生物の紹介~
2024年10月26日(土)午前に、明石高丘地区のため池「主池」で、科学探究部生物班(生物部)の6名が講師役となり、高丘西小学校区の住民の参加者約25名に対して、貴重な植物の生態について説明を行いました。主池は明石高丘地区にある湿地を含むため池で、絶滅危惧種を含めた動植物が生息・生育している保護区です。
最初に、明石市立高丘西小コミュニティ・センター(高丘西小コミセン)にて、本校生物部の生徒が主池の貴重な生物と生物部の活動について、スライドで説明を行いました。次に、参加者と共に現地に向かい、秋に咲く植物、その他樹木・食虫植物などについて、生徒たちは参加者に説明を行いました。多くの参加者にとって今回初めての主池への訪問であり、興味津々で本校生の話をお聞きになり、観察を行っていました。
この活動は、本校生にとっても、地域住民の方にとっても、地元の自然や生物多様性を深く知るよい機会となりました。
〈科学探究部生物班〉クビアカツヤカミキリ遺伝子解析実習
2024年8月12日に、本校にて「クビアカツヤカミキリ遺伝子解析実習」が行われ、本校の科学探究部生物班の班員および有志生徒などが参加しました。クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し枯死させる昆虫で、特定外来生物に指定されています。本校では、2022年6月に兵庫県で本種が初めて発見されて以来、継続して調査・研究を行っています。
今回の実習では、本種の成虫およびフラス(幼虫が出すおがくずが混じったフン)の遺伝的な同定方法として、PCR遺伝子解析研修を、ひょうご環境創造協会の研究員(藤井俊樹研究員)と県立人と自然の博物館の研究員(三橋弘宗研究員)に指導して頂きました。将来的に行政(明石市役所)などが行っている、本種の遺伝子解析の業務を共同で取り組んでいく予定です。
〈生物部〉明石市立高丘東小学校での、特定外来生物 クビアカツヤカミキリの授業
本校生物部員5名が明石市立高丘東小学校の小学3年生の児童に対して、特定外来生物のクビアカツヤカミキリに関する授業を行いました。
クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ(サクラ)やウメなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす生物です。2022年に兵庫県で初めて近郊の石ヶ谷公園で発見されて以降、本校生徒が継続して調査を行っています。
小学校への出前授業は、昨年度から開始しました。今年も児童たちは、興味深々に本種の標本をルーペなどで観察したり、校庭のソメイヨシノ1本1本を丁寧に観察して、成虫やフラス(幼虫の出すおがくずが入ったフン)がないかを調べていました。当該授業に関する神戸新聞の記事(2024年7月15日)を掲載します。
〈生物部〉特定外来生物クビアカツヤカミキリ調査(石ヶ谷公園)
特定外来生物のクビアカツヤカミキリの調査を本校近郊の石ヶ谷公園で、生物部員5名と有志生徒4名の合計9名で行いました。
クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ・ウメ・ナシなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす特定外来生物で、2022年に県内で初めて石ヶ谷公園で発見されました。本校生物部員および有志生徒は、本種の発見以降継続して、行政・専門機関と協同して調査に取り組んでいます。
今回の調査では、生徒が石ヶ谷公園の約500本のソメイヨシノを調べ、フラス(別種の昆虫のフラスを含む)を10本、本種のフラスを1本発見しました。フラスとは、おがくずが混ざった幼虫のふんです。今回の調査の様子が、6月25日神戸新聞朝刊に掲載されました。
〈生物部〉ひょうご環境未来会議~県の未来に対して討論・提案~
6月15日(土)、「ひょうご環境未来会議」に本校生物部員が参加してきました。
この会議では、兵庫県の「第5次環境基本計画」の改訂を目指して、高校生・大学生・その他さまざまな年代や職業の方が参加し、現状の課題を踏まえて、25年先の兵庫県の未来にどのような施策が必要となるのかについて、ディスカッションが行われました。
ひょうご環境未来会議の参加者募集(案内)
本校生徒も、部活動等での絶滅危惧種や外来種の研究の経験も活かして、有益な意見を提案していました。
〈生物部〉2024年度コープこうべ環境基金 助成決定(ネビキグサの研究)
生物部が取り組んでいるネビキグサの研究に対して、2024年度のコープこうべ環境基金の助成が決定しました。https://www.kobe.coop.or.jp/news/detail.php?id=143749
ネビキグサ(Machaerina rubiginosa)は、カヤツリグサ科の植物で、兵庫県では本校周辺地域およびその他1地域のため池や湿地のみに生育します。明石市では、絶滅危惧種(レッドリストAランク)に指定されています。生物部では2022年度から本格的に本種の保全を目的とした研究を行っています。
今年度は、当該基金の助成を受けながら、ネビキグサの保全に向けた生態学的な研究・活動を発展・拡大していくとともに、地域住民にネビキグサのことを知ってもらえるような啓発活動も積極的に行っていく予定です。ご声援をよろしくお願いいたします。
写真:ネビキグサの交配実験の様子(器具の一部を助成金から支出)
〈生物部〉第5回ひょうごユースecoフォーラム で口頭発表 「特定外来生物 クビアカツヤカミキリ」
生物部員が2023年12月に開催された「第5回ひょうごユースecoフォーラム」にて、口頭発表およびポスター発表を行いました。「ひょうごユースecoフォーラム」は、大学・高校などの教育機関・行政・NPO団体・その他の団体が一堂に会する環境に関するイベントです。
本校生物部は口頭発表では「特定外来生物のクビアカツヤカミキリ(サクラやウメなどの樹木に甚大な被害を及ぼす種)に関する地域・企業・専門機関と連携した取組」を発表しました。また、その後のポスター発表では、本校近郊に生育している絶滅危惧種のネビキグサ(明石市のレッドリストAランク)に関する研究発表と本種の発表とを併せて行いました。多くのゲストに本校生物部の取組みを理解してもらい、興味を持ってもらいました。啓発活動として、とても有意義なものでした。
公式HPより全体の報告:https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/jp/event_list/5eco
〈生物部〉明石市立高丘東小学校で 「特定外来生物 クビアカツヤカミキリ」の授業
本校の生物部員が明石市立高丘東小学校の小学3年生の児童に対して、特定外来生物のクビアカツヤカミキリに関する授業を行いました。
クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ(サクラ)やウメなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす生物です。授業内容は、①クビアカツヤカミキリの生態 ②成虫(オス・メス)の標本観察 ③フラス(幼虫のフンでおがくずが混ざったもの)の標本観察 ④校庭でのソメイヨシノのナンバリングとフラスの観察 などです。授業は、2023年度は7月、12月の2回実施しました。
児童たちは、興味深々に本種の標本をルーペなどで観察したり、本種の特徴に関する生物部員の説明を聞いたりしていました。2回目の授業に関する神戸新聞の記事(2023年12月19日)を掲載します。
〈生物部〉「ネビキグサ」の研究:科学コンテスト(JSEC2023) 佳作
生物部が取り組んでいる「ネビキグサ(Machaerina rubiginosa)の保全生態学」に関する研究が、科学コンテスト「JSEC2023」で 佳作を受賞しました。https://manabu.asahi.com/jsec/2023/award/index.html
ネビキグサは、カヤツリグサ科の植物で、兵庫県では本校周辺地域およびその他1地域のため池や湿地のみに生育します。明石市では、絶滅危惧種(レッドリストAランク)に指定されています。生物部では2022年度から本格的に本種の保全を目的とした研究を行っています。
2023年度の研究内容は、ネビキグサの個体の最適な生育条件を調べるもので、水位は土壌表面、光条件は明るい場所が個体の生育にとって適した環境であることがわかりました。また、本種が生産する種子の大部分が発芽しないことを発見し、その発芽特性についても調査しました。こちらの研究については、2023年度は有力な結果が得られませんでしたので、継続して研究していきたいと考えております。
本種の研究に関して、様々な面でご協力を頂いている明石市・その他関係団体の方には、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
写真:光条件変動実験の準備の様子
〈生物部〉文化祭での「プラスチック標本づくり」の準備
今年の文化祭で、生物部はプラスチック樹脂の中に、昆虫や植物の標本を閉じ込めた「プラスチック標本」の作成を企画しています。先日、明石北高校周辺で、その標本となる昆虫や植物の採集を行いました。当日の一般祭りでは、ぜひ生物部のブースに足を運んで下さい!
写真:昆虫を採集する部員たち
<生物部>夏休みあけから準備していた海水魚の飼育
てのひら大のマダイ3匹
コモンフグ3匹
ベラ 青1匹、赤2匹
順調に飼育できています。映像はエサが欲しくて寄ってきているマダイです。
海水の維持はなかなか難しいのですが、大きく育てたいと思います。
<生物部>かわいらしい訪問者 その3
もし見かけても、近づいたりしないよう気をつけましょう。
また、3種目のかわいらしい動物が本校を訪れました。
<生物部>中庭の池に青メダカ!!!
今年7年ぶりに青メダカ(突然変異体)が登場しました!もともとヒメダカ(改良種)と黒メダカ(在来種)十数匹から始まり、7年前に全体で500匹くらいの時に1匹の青メダカがでました。それから毎年確認していましたが、全く現れず。それが今年は少なくとも4匹はいます。「青い鳥」のように見つければ幸福が訪れることはありませんが、一度探してみませんか?写真は白い花(ガガブタ)の周りと壁際で餌(麩)を取りあっているメダカたちです。青メダカわかりますか?
↓ 中央部の拡大写真
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