記録・成績・お知らせ

生物部の記録・成績・お知らせ

〈科学探究部生物班〉クビアカツヤカミキリ遺伝子解析実習

 2024年8月12日に、本校にて「クビアカツヤカミキリ遺伝子解析実習」が行われ、本校の科学探究部生物班の班員および有志生徒などが参加しました。クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなど主にバラ科の樹木に発生し枯死させる昆虫で、特定外来生物に指定されています。本校では、2022年6月に兵庫県で本種が初めて発見されて以来、継続して調査・研究を行っています。

 今回の実習では、本種の成虫およびフラス(幼虫が出すおがくずが混じったフン)の遺伝的な同定方法として、PCR遺伝子解析研修を、ひょうご環境創造協会の研究員(藤井俊樹研究員)と県立人と自然の博物館の研究員(三橋弘宗研究員)に指導して頂きました。将来的に行政(明石市役所)などが行っている、本種の遺伝子解析の業務を共同で取り組んでいく予定です。

20240821神戸新聞朝刊記事

〈生物部〉明石市立高丘東小学校での、特定外来生物 クビアカツヤカミキリの授業

 本校生物部員5名が明石市立高丘東小学校の小学3年生の児童に対して、特定外来生物のクビアカツヤカミキリに関する授業を行いました。

 クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ(サクラ)やウメなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす生物です。2022年に兵庫県で初めて近郊の石ヶ谷公園で発見されて以降、本校生徒が継続して調査を行っています。

 小学校への出前授業は、昨年度から開始しました。今年も児童たちは、興味深々に本種の標本をルーペなどで観察したり、校庭のソメイヨシノ1本1本を丁寧に観察して、成虫やフラス(幼虫の出すおがくずが入ったフン)がないかを調べていました。当該授業に関する神戸新聞の記事(2024年7月15日)を掲載します。

〈生物部〉特定外来生物クビアカツヤカミキリ調査(石ヶ谷公園)

 特定外来生物のクビアカツヤカミキリの調査を本校近郊の石ヶ谷公園で、生物部員5名と有志生徒4名の合計9名で行いました。

 クビアカツヤカミキリは、ソメイヨシノ・ウメ・ナシなどのバラ科の樹木に甚大な被害を及ぼす特定外来生物で、2022年に県内で初めて石ヶ谷公園で発見されました。本校生物部員および有志生徒は、本種の発見以降継続して、行政・専門機関と協同して調査に取り組んでいます。

 今回の調査では、生徒が石ヶ谷公園の約500本のソメイヨシノを調べ、フラス(別種の昆虫のフラスを含む)を10本、本種のフラスを1本発見しました。フラスとは、おがくずが混ざった幼虫のふんです。今回の調査の様子が、6月25日神戸新聞朝刊に掲載されました。

 

 

〈生物部〉ひょうご環境未来会議~県の未来に対して討論・提案~

 6月15日(土)、「ひょうご環境未来会議」に本校生物部員が参加してきました。

 この会議では、兵庫県の「第5次環境基本計画」の改訂を目指して、高校生・大学生・その他さまざまな年代や職業の方が参加し、現状の課題を踏まえて、25年先の兵庫県の未来にどのような施策が必要となるのかについて、ディスカッションが行われました。
ひょうご環境未来会議の参加者募集(案内)

 本校生徒も、部活動等での絶滅危惧種や外来種の研究の経験も活かして、有益な意見を提案していました。

〈生物部〉2024年度コープこうべ環境基金 助成決定(ネビキグサの研究)

 生物部が取り組んでいるネビキグサの研究に対して、2024年度のコープこうべ環境基金の助成が決定しました。https://www.kobe.coop.or.jp/news/detail.php?id=143749

 ネビキグサ(Machaerina rubiginosa)は、カヤツリグサ科の植物で、兵庫県では本校周辺地域およびその他1地域のため池や湿地のみに生育します。明石市では、絶滅危惧種(レッドリストAランク)に指定されています。生物部では2022年度から本格的に本種の保全を目的とした研究を行っています。

 今年度は、当該基金の助成を受けながら、ネビキグサの保全に向けた生態学的な研究・活動を発展・拡大していくとともに、地域住民にネビキグサのことを知ってもらえるような啓発活動も積極的に行っていく予定です。ご声援をよろしくお願いいたします。

 

写真:ネビキグサの交配実験の様子(器具の一部を助成金から支出)