校長たより
紙一重の勝負~県高校総体~
5月28日(日)に行われた県高校総体の観戦レポートです。
☆ライフル射撃(於明石西高校)「3年池本さん、ビームライフル女子6位、全国大会出場を逃す」☆彡
ライフル射撃部の4名が、10mビームライフル立射60発に出場しました。個人戦では、男女各5位までが全国大会へ出場。結果は、女子4位Mさん(明石西)586.7点、5位Fさん(明石西)586.6点、6位池本さん(氷上西)586.3点。僅か0.3点差で全国大会出場を逃しました。
私は、ボクシングの会場へ向かうため、池本さんの試射のみを観戦し会場を離れました。最後まで応援できず、本当に申し訳なかったです。
☆ボクシング(於西宮香風高校)「1年田村さん、女子ライトフライ級優勝、近畿大会に出場決定」☆彡
田村さんが、女子ライトフライ級の試合に出場しました。相手のMさん(芦屋学園)はハードパンチャーで試合経験も豊富、と事前に聞きました。試合は一言で言えば「怖い」!
3ラウンドが終わっても、どちらが優位なのか全くわかりませんでした。勝利が発表された瞬間、久しぶりに感動して体が震えました。表示された得点は同点でしたが、さらに細かい採点で僅差の勝利だったようです。
ライフル射撃もボクシングも、紙一重の勝負でした。本当にギリギリのところで戦っていると感じました。それぞれに異なる静と動の魅力を感じ、ともに凄いものを見させてもらいました。
さらに、観戦することはできませんでしたが・・・
☆トライアスロン(於青垣町)「1年金井君、ジュニアB(高校生)で優勝」☆彡
同じ日に青垣町で開催された「みんなのチャレンジトライアスロンin青垣2023」。金井君がジュニアB(高校生)で優勝を果たしました。
スイム400m、バイク20km、ラン5kmのコースで行われ、1時間3分11秒の記録でゴール。以前からトライアスロンに取り組んでいることは聞いていましたが、次回の機会にはぜひ現地に駆けつけて応援したいです。
みんなまさに☆輝く地域の星☆彡です。
オオムラサキ
先日、ある専門学校の方が西高に来られて、名刺交換をする機会がありました。その際に、西高のマスコットキャラクター「にしたん」が話題になりました。「にしたん」は、オオムラサキをモチーフにしています。
オオムラサキは、タテハチョウ科最大種の蝶で、1957年日本昆虫学会によって国蝶に指定されました。日本全土に生息していますが、雑木林の減少により絶滅の危機に瀕しています。
西高では、県立丹波の森公苑からオオムラサキの幼虫を提供していただき、それらをケージで育てています。実際にケージを覗いてみると、元気に動き回る幼虫と、葉っぱのようなさなぎがいました。写真は5月24日(水)に撮影したものです。
県立丹波の森公苑のホームページ「国蝶オオムラサキの舞う里山づくり」(https://www.tanba-mori.or.jp/project/oomurasaki/)には、オオムラサキについての詳しい情報があがっています。5月から6月にかけて、幼虫からさなぎへと変態するそうです。成虫のオスは、鮮やかな青紫色の翅を持っているとか。成虫になるのが楽しみです。
ちなみに・・・茨城県下妻市には、オオムラサキを萌え擬人化したマスコットキャラクター「シモンちゃん」というのがいるようです(著作権の関係で画像は掲載できません)。
HAP体験
12日(金)と13日(土)の2日間、1年生が県立嬉野台生涯教育センターでオリエンテーション合宿を行いました。私は今回も出張が重なってしまい、一緒に行くことができませんでした。本当にごめんなさい。
13日(土)午前中のHAP体験だけ、見に行くことができました。行事特設ページに詳細な記事が掲載されていますが、とても印象的だったので、改めて記事にします。
HAPとは、Hyogo Adventure Project(ひょうご冒険教育)の略称です。冒険を通してチャレンジ精神や思いやりの心を育み、こころ豊かでたくましい人間の育成を目指します。
ハイエレメントは安全面が心配でしたが、細心の注意が払われた設計と指導が行われていました。ファシリテーターの方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。
より高い場所へ踏み出す勇気も立派でしたが、途中で断念する勇気も必要だと感じました。活動の様子を見ていると、途中で諦めることを非難する雰囲気は全くなく、皆で温かく励まし合いながら取り組んでいました。
最後に少しだけジャイアントシーソーを体験しましたが、これがなかなか難しい!1年生の皆さんは、お互いに意見を出し合いながらクリアしていて、本当にすごい!
トビタテ!留学JAPAN
3年生の宮垣さんが「トビタテ!留学JAPAN」の選考に通過し、8月1日から1ヶ月間、奨学金を受けて留学することが決まりました。
「トビタテ!留学JAPAN」とは、文部科学省が民間企業・団体等と連携し、オールジャパンで取り組んでいる留学促進キャンペーンです。詳しくは、トビタテ!留学JAPAN公式ホームページ(https://tobitate.mext.go.jp/)をご覧ください。
9日(火)の放課後、直接校長室まで報告に来てくれました。その時に、応募書類(オンライン申請)を見せてもらいました。
応募理由や留学の概要、探究活動・アンバサダー活動・エヴァンジェリスト活動について、夢や将来の展望、自己PRなど、実に多岐にわたる内容が詰まっていました。6,000字にも及ぶ文章を読んで、宮垣さんの志の高さと熱意に感動しました。
留学中は、K-POP ART SCHOOLが実施するレッスンを受け、オーディションを4回程度受ける予定だそうです。宮垣さんの希望に満ちあふれたキラキラと輝く瞳を見て、私も元気をもらいました。今回の留学が「輝く地域の星」への大きな一歩となることを、心から願っています。
丹波布
氷上西高校校長室のテーブルの上には、大きなテーブルマットが置いてあります。渋い色の縞模様の布ですが、これが何なのかは謎でした。
先日、丹波市役所の方が校長室に来られたとき、その謎が解けました。「大きな丹波布ですね。これはかなり高価なものですよ」「丹波布?」「道の駅あおがきにある丹波布伝承館に行ってみるといいですよ」というわけで、ゴールデンウィーク中に行ってみました。
丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地(氷上西高校がある地域)で盛んに織られて愛用された、手つむぎ・草木染め・手織りの織物だそうです。平成5年には、兵庫県伝統的工芸品に指定されています。
手でつむいだ糸と紡績機でつむいだ糸は、明らかに違っていました。手でつむいだ糸には、柔らかさや温かみを感じました。また、何でも染色の素材になるそうですが、その中に「丹波栗の皮」があることに驚きました。
丹波布伝承館では、全く無知な私に対し、とても丁寧に説明していただきました。刺激的な良い学びとなりました。ありがとうございました。
余談ですが・・・丹波布伝承館を出ると、焼き栗の屋台がありました。思わず買って食べました。秋の栗のシーズンも楽しみです。