校長たより
氷上西高校校歌2番解説
8月18日のブログに続いて、今回は校歌2番の解説をします。2番のテーマは「伝統産業と土に生きる郷土の人々」です。
♪2番♪
燃えさかる雲凝る山西の
丹波の国原はたての狭路を
杼筬の往き来たゆまぬ手業
思えや土と祖らの生きざま
氷上西高 氷上西高 競いて励む
<言葉の意味>
燃えさかる雲:燃えるようにさかんに湧き出る雲
凝る:形をなす。寄り集まる。
山西:町村合併前の丹波の地区名の一つ。五台山、烏帽子岳を含む山なみの西側、氷上町の北部と青垣町一帯をさす。
丹波(たにわ):たには→丹波の語源かと言われる谷端・田庭(たには)から来た音(おん)。丹波のこと。
はたて:はて。限り。
狭路:狭い路。谷あいの地佐治のことをさす。
杼筬:機織りの道具。杼は緯糸(よこいと)を通し、筬は経糸(たていと)を整え、緯糸を押し付ける。杼筬が忙しくたてよこに往き来するうちに織物が布になっていく。
たやまぬ手業:普段の努力と勤勉に支えられた手仕事。伝統産業としての佐治木綿、いわゆる丹波布を示して、地場産業を象徴している。
<大意>
燃えさかるかのように、さかんに湧きおこる雲が、くっきりと形をなすこの山西の地、丹波の氷上のはて、谷あいの地佐治には、杼筬のいききが途切れない。
そのごとく、勤勉に支えられた手仕事が今も生きている。
思いみよ。土の恵みと祖先の生きざまを。
氷上西高生はそれらを心に刻んで、競って勉励する。
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5月5日のブログで書いた「丹波布」のことが、校歌の歌詞に盛り込まれていたとは・・・! 強い郷土愛が感じられる歌詞です。
3番についても、また後日解説します。
(写真の掲載はありません。想像力を働かせて、校歌の雰囲気を楽しんでみてください)
am×clos kitchen
7日(木)の昼休み、am*amさんによるam×clos kitchen(キッチンカー)が来校しました。1学期にもお世話になり、毎週木曜日の楽しみになっています。( am*amさんのHPはこちら → https://amam.fun/ )
メニューは、各種ライスボウル全4種類。①ジャポネライスボウル、②ポークシチューライスボウル、③ハンバーグハヤシライスボウル、④洋食キーマカレー。どれもクオリティが高く、普通の学食では味わえない美味しさです。
1学期に4種類全てを制覇しました。私の一番のお気に入りは「ジャポネライスボウル」です。初めて食べたときは、口に入れた瞬間に「ウマッ!」と唸ってしまいました。食べ物で久々に感動しました(これはあくまで私個人の感想です)。
というわけで、2学期は「ジャポネライスボウル」からスタートです。これにサラダとスープをつけるのが私の定番です。
しかし、2学期になって新メニューが追加されていました。そちらも気になる。。。am*amさん、これからもお世話になります。どうぞよろしくお願いします。
無理・・・かどうか、とりあえずやってみよう
9月1日(金)第2学期始業式を行いました。校長式辞では、「とりあえずやってみる」ことが「無理を可能に変える第一歩になる」ということを、皆さんに体験してもらいました。
あの漢字の覚え方2つをここに掲載しておきますので、必要なときに見返してください。
①リンカーンはアメリカンコーヒーを三杯飲んだ
②キカンキワ 凶、、、、 ヒミ
人間の脳は、非常に効率的に機能します。無理だと感じた瞬間、脳は活動を停止させてしまいます。やっても無駄なことに、脳はエネルギーを発揮しません。
例えば、受験勉強において、「こんな大学に受かるわけがない、無理!」と考えながら勉強するのと、「なんとか頑張れば受かるかも!」と考えながら勉強するのでは、脳の働きに何倍もの違いが生じます。無理だと思うと脳は本来の働きをしないので、無理だと思えば絶対に無理になってしまいます。
2学期は、「無理」でとまらずに、「無理・・・かどうか、とりあえずやってみよう」を口癖にして、さまざまなことに挑戦しましょう。この考え方の重要性は、生徒の皆さんだけでなく、教員や保護者の方々、地域の方々にも共通することです。
eスポーツ部~まもなくスタート
準備が遅れていたeスポーツ部。2学期から少しずつスタートできそうです。
丹波市高校魅力化支援事業の第一弾として、西高のeスポーツ部設立に支援していただきます。西高魅力化推進協議会の設立には時間がかかりましたが、8月4日に総会を開催し、無事に交付が決定されました。お世話になった丹波市教育委員会、佐治倶楽部、芦田集学校、青垣地域自治協議会連合会の皆様に感謝申しあげます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
西高では、活動場所として、第4選択教室(特別教室棟2階)を整備中です。必要な機材等の発注は完了しており、今日の時点で、パーテーション、ラグマット、ルーターが届いていました。まもなく実際に使用する機材が入ってくる予定です。9月4日には専用回線工事を行います。
2学期になると、部員募集、機材接続、アカウント作成と忙しくなりそうです。業者任せでなく、教員と部員も一緒にセッティング等を行っていきます。さらに今後、大会への参加や、他校・地域の方々とのゲーム交流会の実施、西高主催の大会開催も計画しています。
多様な人々が交流する場をつくることで、西高と地域の活性化を図っていきます。将来の丹波市を担う人材育成や魅力ある丹波市の実現につながっていくことを期待しています。
氷上西高校校歌1番解説
最初は難しいと感じた校歌も、徐々に歌えるようになってきました。歌えるようになってくると、今度はその意味を知りたくなりました。
西高の先生方に聞いてみましたが、校歌の詳しい意味については誰も知らないようでした。そこで校長室を探してみると、校歌の解説文書が見つかりました。今回はそれをもとに、校歌の解説をします。
1番のテーマは「古い歴史を持つ豊かな自然に満ちた郷土」です。
♪1番♪
氷の水上よ舞う風花は
生々流転の歴史の証
青垣山も真澄の空も
寄り来て涵す流れぞ産土
氷上西高 氷上西高 応えて発く
<言葉の意味>
氷の水上:加古川の古称に氷の川(ひのかわ)というのがある。佐治川のこと。佐治の地。
風花:雪のこと。寒冷地を示す。
生々流転:万物は永遠に生死をくりかえし、絶えず移り変わっていくこと。
青垣山:濁らず「あをかきやま」という。青々として緑の垣根のような山々をいう。(青垣の地に連なる山々をさす。)
真澄の空:澄み切った空。
産土:生まれた土地。または土地の守り神のこと。
応えて発く:郷土の期待、要望に応えて開校する。
<大意>
佐治の地こそは、昔氷の川と呼ばれた加古川の源である。
この地に舞う雪は生々流転の歴史を身をもって表すかのように降る。(次々と生まれては消え、変化しつつ、限りもなく降ってくる。)
青垣の山々をも、くもりなく澄んだ空をも、水面に浮かべ浸して、いくつもの川は流れ寄り、佐治川へと注ぐ。その流れこそは我々の心のふるさと、郷土の象徴である。
いまここに氷上西高は、郷土の期待に応えて開校し、伸びていこうとする。
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壮大な意味を秘めた歌詞です。開校当時の郷土の期待感も伝わってきます。2番や3番についても、後日解説したいと思います。
(今回は写真の掲載はありません。想像力を働かせて、校歌の雰囲気を楽しんでみてください。)