日誌

ひがはり校長BLOG

万葉の庭(12)南天

期末考査が終わった12日(木)、2年生が舎外清掃をして落ち葉を片付けてくれたので、万葉の庭がすっきりとしました。少し早いですが、お正月準備です。

その片隅に南天(ナンテン)の赤い実が目立っています。

子どもの頃、南天の葉を耳に、目は赤い実で雪ウサギを作った人もいるでしょう。昔から、ナンテン=難転=難を転ずる、に通じることから縁起の良い木とされ、庭木として親しまれてきました。正月の飾り物にもよく使われます。
 門松に 紅ぎっしりの 実南天  山口誓子

また、実を乾燥させたものには咳止め効果があり、のど飴の原料として使われるほか、葉には殺菌、防腐効果があることから料理にも添えられます。

期末考査が終わって、生徒たちはほっと一息。残り2週間となった2学期をしっかり締めくくって、冬休みと新年を迎えましょう。 頑張れ!ひがはり生
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PTA連合会研究大会 実践発表

去る11月30日(土)、神戸芸術センターで開催された「兵庫県公立高等学校PTA連合研究大会」において本校PTAが実践発表を行いました。
今年度、本校のPTAは兵庫県教育委員会よりPTCA活動支援事業実践研究校としての指定を受けています。PTCA活動とは、PTA活動に地域住民(C コミュニティ)が参画した地域ぐるみの教育支援活動です。
研究大会では「協働による防災訓練」と題し、9月2日に学校・PTA・地元自治会・稲美町・日本防災士等の協力で実施した合同防災訓練の取組を中心に、藤本PTA会長から発表をしていただきました。そして、生徒はもちろん参加者全員が共汗・共感・響感の感動体験ができたことを、全県から集まった学校・PTA関係者に向かって報告されました。

また、「ステップアップひがはり」をスローガンとした生徒の大活躍や学校の魅力についても熱く語ってくださいました。

藤本会長 ありがとうございました。
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万葉の庭(11)ヤツデ(八つ手)

寒い朝、冬枯れの万葉の庭に目立つ白い花。
ヤツデの花です。小さな白い花が集まって鞠(まり)状に咲いています。

葉に特徴があり、深い切れ込みがあって大きな掌のような形をしています。そこから「天狗の葉 団扇」との名前もあります。風に揺らぐ葉が「おいで おいで」と呼びかけているようなので、千客万来の縁起物として玄関先に植えられることもあるとか。

花言葉は、「健康」「親しみ」「分別」。
『万葉集』には登場しませんが、こんな俳句があります。
 
 うきうきと咲いて淋しき花八ツ手   飯田龍太
 
 学校は期末考査2日目。この冬一番の冷え込みの中、テスト中とあって少し軽めの鞄を背負って生徒たちは元気よく登校してきました。  頑張れ!ひがはり生
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激励の横断幕に感謝

 秋の新人戦と総合文化祭で近畿大会出場を決めた男子ソフトテニス部、陸上男子駅伝チーム、新聞写真部への激励横断幕が掲げられました。

これで今年度通算6枚目となり、正門横のフェンスにずらりと並んだ眺めは壮観です!

PTAの皆さん応援ありがとうございます。

学校生活は期末考査1週間前に突入。2学期末の成績に直結する大切な考査とあって生徒たちも真剣です。「為せば成る」の心意気で全力を尽くそう。
 まだまだ頑張れ ひがはり生!
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万葉の庭(10)かへるで

前回の槻(つき)=欅(けやき)とともに、今、鮮やかに色づいているのが、「かへるで」です。葉の形が蛙(カエル)の手に似ていることからこう名付けられ、後に「る」が省略されて「かえで(楓)」となって今日に至ります。



万葉集には2首登場します。

わが屋戸に 黄変(もみ)つ 鶏冠木(かへるで) 見るごとに 妹(いも)を懸けつつ 恋ひぬ日はなし
              大伴田村大嬢(おおともの たむらの おおとめ)

【歌意】私の家の黄葉するカエデを見るたびに、あなたのことを思い出し、恋しくなります。

 恋の歌のように思えますが、ここでの「妹」は「愛しい男性」の意味ではなく、作者の異母妹である坂上大嬢(さかのうえ おおとめ)を指します。妹思いの作者は、この歌を含め、万葉集中で9首を贈っています。

今日(11/15)は、1年生が朝早く奈良へ校外学習に出発しました。紅葉の進んだ奈良の都を心ゆくまで満喫してほしいと思います。 頑張れ! ひがはり生
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