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人と自然科 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞しました

  このたび農業クラブフラワーアレンジメント班に令和5年度さんだチャレンジャーアワードが受賞されることとなりました。この賞は三田市の在住・在学・在職者がスポーツや文化活動などにおいて、チャレンジ精神をもって取り組み、市民に夢や希望を与えるなど活躍された個人や団体の功績をたたえ表彰されるものです。

 広報さんだ7月号 チャレンジャーズアワード受賞者発表記事はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科の学びで力を入れていることの一つがフラワーアレンジメント。『フローラルアート』という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない授業)が2.3年生にあり、集中的に技術が習得できます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 さらに3年生になると2年生で学んだ技術と知識を生かしてチャレンジ教室が開講され、地域の方を受講生としてお招きし、生徒が先生役となりフラワーアレンジメント技術を教えています。

 令和5年度チャレンジ教室「フラワーアレンジ」開講しました・・に関する記事はこちら

 第2回チャレンジ教室「ラウンドアレンジメント」の制作・・に関する記事はこちら

 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作・・に関する記事はこちら

 さらにさらにコンテストに出場したい、国家資格『フラワー装飾技能士』の資格を取得したい・・・フラワーアレンジメント技術をもっと学びたいという生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班という部活に入部し、放課後や休日にも活動しています。

 

 今回はフラワーデザインの甲子園と言われる第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにおいて金賞/文部科学大臣賞・銀賞・奨励賞・審査員特別賞を獲得するなど、各種コンテストへの入賞や、フラワーアレンジメントを活用した地域貢献活動が評価され、表彰していただけることとなりました。

第18回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて文部科学大臣賞他受賞・・に関する記事はこちら

 表彰式は7月1日(土)に開催された三田市政施行65周年記念式典『感謝と飛躍へのつどい』で行われ、フラワーアレンジメント班で学ぶ1~3年生の生徒が出席ました。

 ちなみに会場の装飾も今回私たちフラワーアレンジメント班の生徒で作成した作品を飾らせていただきました。

 オープニング演奏や市長・市議会議長からのあいさつ、来賓、祝電披露の後・・・

 表彰式です。森 哲男三田市長より、表彰状と副賞の楯をいただきました。

 最後に市長・市議会議長と記念撮影です。『これからも活躍を期待しています』と激励の言葉をいただきました。

 今回の受賞を励みに、これからも努力を続けていきます。本当にありがとうございました。

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 棚田を管理し土と触れ合う夢プログラム体験

 6月20日(火)人と自然科3年地域自然保護の授業で、公園にある棚田の管理を通したを夢プログラムを体験しました。人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の魅力を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 現在は実際に公園で活動されている団体の夢プログラムを体験していますが、いよいよ今回が前半戦最後の公園での活動となりました。

 天文を通したありまふじ夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 有馬富士公園の昆虫を捕まえる夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 里山管理に関する夢プログラムを体験 に関する記事はこちら

 今回は有馬富士公園の生き物観察会や棚田での古代米作りを企画している団体「自然の学校」の代表、吉田さんにお世話になり、棚田の管理を通して土に触れるプログラムを体験しました。

  まずは棚田に関する簡単な説明。有馬富士公園にはかやぶき民家の側に棚田があり、吉田さんを中心としたボランティアの方が無農薬で紫黒米・緑米・赤米など古代米をを栽培しています。無農薬で栽培しているため、雑草がたくさん生えてきており、今回は除草作業を通して土と親しみ、そして活動をしながら棚田やその周辺に生息している生き物の観察を行います。説明後早速棚田に向かいます。

  今回は手押し式の人力除草機を使って除草(雑草を取り除く作業)を行います。

  いよいよプログラムスタートです。田んぼに入っていき除草のスタートです。前述のとおり無農薬栽培ということで田んぼの中にはオタマジャクシやアメンボなどの生き物がたくさん生息しています。昆虫やカエルが少し苦手な生徒も一部おり、また裸足でひざのあたりまで沈む感触が何とも言えないようで、あちこちで悲鳴が聞こえます。

 

  ヌルヌルの土になれたところで早速除草開始です。手押しの農具で土の表面を攪拌し、雑草を浮かしていきます。

 なかなかセンスのある生徒が多かったですね。古代米の苗を抜かないように、ギリギリの間を縫うように進めていきます。

 田んぼの中で何か発見したようですね。足の生えたオタマジャクシやトノサマガエル、コオイムシが発見されました。水田の中に立てた枝にはトンボも留まり、みんなの頑張りを見守っています。

 そして活動中棚田周辺の植物も観察しました。観察してみると畦の草刈りなど人間が手を加えているからこそ生息している、貴重な植物も多く存在しています。特にノバナショウブやスズサイコなど絶滅危惧種に指定されている植物も発見できました。

 約1時間のプログラムで、田んぼはとってもすっきりしました。足は泥だらけになりましたね。頑張った証です。

 洗い場で泥だらけになった道具と足を洗います。

 きれいになったところで最後に振り返りです。今回はICT機器の活用ということで吉田さんが事前に準備してくださったQRコードを読み取り・・・

 自然の学校の取り組み、棚田の役割や生息している生き物、そして環境について学びました。

 あっというまにプログラムは終了。自然の学校 吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 今回で実際に公園で行われている夢プログラム体験は終了。来週からは、今まで公園で体験したり調査したりしてきた内容を有馬富士公園の巨大地図にまとめ、9月に中間発表を行う予定です。そして12月には実際に自分たちでプログラムを企画、実施してていきます。

 今年3月に卒業した先輩が企画・実施した夢プログラムに関する記事はこちら

 先輩に負けないように頑張りましょう。

人と自然科 第3回チャレンジ教室「ラウンドブーケ」の制作

6月13日(火)、第3回目のチャレンジ教室「フラワーアレンジ」の実習を行いました。

今回の授業では、バラを使用して直径20cmの「ラウンドブーケ」を制作しました。

ブーケには様々な形がありますが、今回制作した丸いドーム型の「ラウンドブーケ」は、ウエディングブーケの中でも定番の形です。

今回の実習でも、生徒お手製の説明プリントを配布し、実習スタートです。

  

まず、今回使用する資材、「ブライディネット」の扱いについて講師の先生から説明がありました。

  

前回制作したカーネーションのラウンドアレンジメントは吸水性スポンジに吸水させて使用しましたが、今回使用する花材のバラは、ドライフラワーにすることができるため、ドライにしたい方は吸水せずに花材を挿していきます。

まず花材を挿す前に、ブライディネットに両面テープを貼ります。その上からオカメヅタを貼り、プラスチック部分を隠します。

  

 

次に花材準備です。今回の花材カットの寸法は、全て8cmでカットします。前回のラウンドアレンジメントに比べると花材カットは簡単ですが、バラにはトゲあるためケガをしないように慎重にカットしていきます。また、茎をななめにカットするなど、基本技術の復習も生徒が伝えていました。

  

加えて今日は、花を切った後の茎を用いたさし木の方法の説明もありました。ぜひ自宅で挑戦してみてください。

※販売目的ではなく、個人で楽しむことを目的としています。

  

花材のカットが出来たら順番に花材を挿してきます。今回使用した吸水性スポンジは、直径7cmの球体のため、挿ししろ3cmだとスポンジ内で茎がぶつかる可能性があります。そのため、今回は挿ししろ2cmで挿していきます。挿し位置は、生徒が事前授業で制作したラウンドブーケを用いて説明しました。

  

  

底辺のバラが水平に挿せているか、45°ラインのバラが同じ角度で挿せているかどうか、正面から作品を見てチェックしていきます。

  

  

バラが挿せたら、隙間にユーカリを挿していきます。花だけのブーケも美しいですが、グリーンを入れることによって花の美しさがさらに際立ちます。

 

最後にドライでブーケを作った方のみ、ハンドル部分をリボンで巻き上げます。

  

完成したブーケはこちら。みなさん美しいブーケが完成しました。

 

次回は6月27日(火)、有馬高校で栽培している草花を使用し、コサージュを制作します。

 

人と自然科 農業クラブ 世界田植え選手権大会運営

 6月11日(日)三田市下相野の田んぼにて、今年で15回目となる世界田植え選手権が開催され、人と自然科農業クラブ本部役員の生徒14名が大会を運営しました。このイベントは地元のお年寄りの方や都市部の子供たちと一緒に田植えを行うことで、普段触れる機会のない土と触れ合ったり、異なる世代の方と交流することを目的として実施しています。

 この日の天候はあいにくの雨。それでも天候が回復することを願って、テントを立て、テーブルやいすを運び、子供たちを待ちました。

  子供たちを含め参加者が到着。少し雨が収まってきました。イベントの最初は恒例のラジオ体操です。2年生の生徒(体育委員)が前に立ち、皆で一緒に体操をします。

  体がほぐれたところでさっそく田んぼに足を踏み入れます。お兄さん、お姉さんが手をつないで優しくエスコートしてくれます。それぞれ苗のかたまりをもって田んぼに向かい、一列に並びましょう。

 

 恐る恐る田んぼに足を入れ、いよいよ田植えの始まりです。

 

 指3本で苗3本もち、ロープの印のところに指の第2関節まで差し込んでいきます。1年生の生徒は先日の農業と環境の授業で習得した技術を早速活かして子供たちに教えてあげます。

 先日の農業と環境の授業 田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら

 

 ちなみに今回田植えしたイネは『ミルキークイーン』という品種。コシヒカリの突然変異として誕生した品種で、粘りが強く、モチモチ。冷めても硬くなりにくいのが特徴でこの地域で栽培が増えている品種です。少しづつ田植えにも慣れ、スピードアップ。雨も止み絶好の田植え日和です。今回の会場(田んぼ)は線路のすぐ側ということもあり、定期的に横を通る電車にも子供たちは大喜びです。

  約1時間半の時間田植えを行い。おなかペコペコ。田んぼから出ましょう。ドロドロになりました。

 

 昼食の前にまずはみんなで汚れた手足を(体も)洗いましょう。

 

 そしてお待ちかねのお昼ごはん。4年ぶりに復活!!地元のお母さんが作るカレーライスです。

 ほどんど水を使わず、タマネギなどの野菜を煮詰めて作った特製カレーに、キュウリ、ダイコン、ラッキョのお漬物・・・子供たちと一緒に屋外で食べるお昼ご飯は最高です。

 おなか一杯になったところで『田んぼでenjoy time』です。子供たちと一緒に泥を投げ合い・・・だんだんエスカレートしてきました。

 最後は3つのチームに分かれて田んぼリレーをしました。

 

 子供たちも高校生も・・・泥だらけですね。みんなで土に親しむことができましたね。

 

 ひと暴れしたところで・・・午後からは田植機を操作しての田植え体験です。苗を積み、まずは子供たちが試乗している田植え機に手を振ります。

 そして高校生の出番です。農家の方に操作方法を教えてもらい、一人一列機械を操作し田植えさせていただきました。

 15時頃には1枚の田んぼが無事完成。

  本日手植えしたものは、10月に世界稲刈り選手権が開催され、刈り取り体験を行います。今からとっても楽しみですね。

 本日お世話になりました、こころ豊かな人づくり500人委員会阪神北OB会の皆さま、参加して下さった皆様、本当にありがとうございました。

人と自然科 農業と環境の授業で田植え実習を行いました

 5月下旬から兵庫県内各地で田植えの光景が見られるようになりました。有馬高校の水田でも先日農業機械の授業で2年生の生徒が耕うん、代かき実習を行い準備万端、6月5日(月)いよいよ1年生農業と環境の授業で、人と自然科伝統、手植えによる田植え実習を行いました。

 農業機械 田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました・・に関する記事はこちら

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 早速サンダル姿で集合です。みんなとても楽しみにしていたようです。

 この日実習を仕切るのは、人と自然科を卒業後、島根大学に進学され、農業の教師を目指している教育実習の先生です。

 人と自然科には農業の学びを活かし、国公立大学や難関私立大学に進学し、毎年のように教育実習生が戻ってきています。

 令和4年度人と自然科卒業生 進路実績はこちら.pdf

 教育実習生から、田植えまでの水田の準備、そして水分補給や着帽、タオルを首に巻く・・・など熱中症予防についての注意点などについて重点的に説明を受けた後、イネの苗を受け取り、早速水田にの畦に並びます。

 

 有馬高校の田んぼを覗いてみると、ミズカマキリやオタマジャクシやカエル、アメンボなど生きものがたくさん住んでいますね。

 早速田んぼに入りましょう。畦を踏んではいけません。そして苗を3本取り分けます。このとき、根のかたまりの部分を持ってちぎらないと、根が切れて活着しにくくなります。

 

 そして早速田植え開始。教育実習生の合図で一斉にイネの苗を植えていきます。有馬高校で近年栽培しているイネは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。

 

 玉ヒモ(20cmおきにイネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ、中指の第1関節の深さまで植えていきます。ロープを持つ生徒も真剣です。

 そして一歩下がって自分の足跡を消します。ここで重要ポイント。一連の作業が終わったら全員で腰を上げること。これが全体を仕切る先生が玉ヒモを持つ生徒に次に進める合図を出すきっかけになります。

 最初は膝まで沈む水田に足を取られていましたが、徐々に慣れ、スピードアップ。開始1時間が過ぎたころ、1枚の田んぼにイネの苗ををまっすぐ等間隔に植えることができました。

 

 

 足を洗って振り返り。みんな達成感に満ちた表情ですね。

 今回手植えをしたもち米は、10月下旬に収穫を迎える予定です。有馬高校では毎年手刈りで収穫しています。

 昨年度の稲刈りの様子はこちら

 そして今年は11月11日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米として一般に販売予定です。そしてコロナが収束に向かいつつある今年は4年ぶりに炭火焼き餅を復活させる計画もあります。楽しみですね。

 昨年令和4年度の秋の農業祭に関する記事はこちら 

 最後でみんなで記念写真です。

 収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。