学年・専門部

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中国文化講座

本日、中国語選択者(2年、3年)を対象に、中国文化講座が開催されました。

神戸東洋医療学院孔子課堂から3名の講師の先生方が来校され、中医学と切り絵について教えていただきました。

    

中医学では、「目の疲れを緩和するツボ」や「集中力アップのツボ」などを教えていただき、実践しました。

また、中国語で中国の結婚式について教えていただきいただいた後、実際に折り紙を使ってハートマークやパンダの切り絵を作りました。同じデザインですが、一人ひとり個性のある作品に仕上がりました。

  

楽しみながら中国の文化を学ぶことができました。「記憶力アップのツボ」を押して今後の勉強も頑張ります!!

 

福祉講演会【身体障害の理解】

1月18日(水)2,3年「こころとからだの理解」受講者に向けて、頸髄を損傷されて17年という土田さんよりお話を伺いました。

  

 土田さんはもともと瓦屋さんで、現場でお仕事をされているときに屋根から転落して、首の骨を骨折、頸髄を損傷され首から下が動かない、感覚がないといった状態になられたそうです。転落直後は、「首から下が無くなったかのかと思った」「自分の右手が見えたけれどまったく動かせなかったので、他人の手を見ているようだった」と回想されていました。

 それから、入院生活、自宅へ戻られてからの生活、そして現在のように一人暮らしをスタートされるまでの詳しい過程をお話しくださいました。その中でも電動車いすとの出会いが世界を広げるきっかけとなったこと、地域で暮らしてみて分かったこと、海外旅行の経験から気づいたことなど多くの視点からお話いただきました。

   

「障害者と関わる機会はあまりないと思いますが、見かけたら気軽に話しかけて欲しい」とおっしゃられていましたので、今後は気負わずコミュニケーションを取っていきたい、と生徒の感想にもありました。来週は土田さん宅へ訪問し、実際の在宅生活についてもっと詳しく教えていただく予定です。本日はありがとうございました。

ダンス【授業の様子】

本校総合学科選択科目には「ダンス」があり、毎週2時間授業の中で練習を重ねています。

年に10回特別非常勤講師を活用し、より専門的な技術を学んできました。本日はその10回目で、1年間の集大成とすべく、生徒たちは熱心に踊りの技術を磨いていました。先生からも、「こんなに早くマスターできるなんてすごい!」とお褒めの言葉を頂いておりました。

 

これまで練習してきた成果を1月29日(日)学習活動発表会で披露いたします。お時間のある方はぜひご覧ください。

福祉講演会【視覚障害者の理解】

1月17日(火)、本校総合学科2年次「社会福祉基礎」選択生徒13名を対象に、視覚障害の方より直接お話をいただきました。

 


ある日、光がまぶしすぎて涙が止まらなかった…検査の結果、網膜色素変性症という難病で、現代の医療では治療できないと告げられる。ふさぎ込み、閉じこもる毎日。そこから仲間と出会い、京都ライトハウスでの生活で生きる術を学んだ、といった具体的なお話をいただきました。

現在ips細胞の研究が進み、この病気にも細胞移植がされ治験が進んでいる段階です。一筋の光を期待しながらも、毎日何ができるか模索しながら過ごされています。「私たちから声をかけることはできません。みなさんからのお声がけをお待ちしています」とのことでした。

 

西岡さんは、目が見えなくなってから、太鼓や日舞を始め、ボランティア活動もされているそうです。目が見えなくて、できないことはたくさんある。でも、そのできないことでずっと悩んでいるのではなく、できることを見つけて動き出すことが大切、と教えていただきました。

  

後半は西岡さんを囲んでの座談会。最後に日舞をご披露していただきました。できないことが増えても、できることに目を向け行動されている西岡さんの様子を知り、私たちもできることから始めようと思います。お忙しい中ありがとうございました。

人と自然科 先輩農業者による特別授業を実施しました

 1月12日(木)人と自然科1年生を対象に、先輩農業者特別授業を実施しました。

 

 この授業は阪神農業改良普及センター様と連携させて頂き、地域で活躍されている先輩農家の方をお招きし、直接講義を頂くことで、将来の就農・進路につなげようという取り組みです。ちなみに今年は5月に3年生を対象に三田市で大規模に果樹園を経営されている、小仲正章さんをお招きし講義をいただき、11月には2年生を対象に、農業先進地見学(バスセミナー)を実施しました。

 第1回 先輩農業者による特別授業の記事はこちら

 農業先進地見学についての記事はこちら

 今回お話しいただいたのは、宝塚市で観光農園『エーアイファーム』を経営されている石井伸啓先輩です。20年前に人と自然科の前身である生産流通科を卒業された私たちの先輩です。

 石井先輩は有馬高校卒業後、水道、建設に関する仕事に就かれました。その後観光業に従事することで接客に関する知識や技術を習得。そして平成28年、34才で就農されました。現在イチゴの高床栽培を中心にサツマイモ、ブドウ、枝豆、落花生などを栽培し、収穫体験のためにたくさんのお客様が石井先輩の農場を訪れているそうです。

 高校在学中は農業をすることを考えていなかったという石井先輩。講義では就農に至るまでの気持ちの変化や、就農後事業者として経営をすることの難しさや楽しさ、そして宝塚西谷地区を活気づけたいという地元愛など本音の話をたくさん聞かせていただきました。

 

 特に印象に残った言葉は、観光農園を行う中で一番うれしいことは、直接お客様から『おいしい』という言葉を聞くことができるということ。この言葉が石井先輩の活力になっているとのことでした。

 さらに石井さんの強みは有馬高校での農業に関する基礎的な学びと民間企業での経験から経営感覚、そしてお客様に喜んでいただけるスキルが身についているということ。そして今でも日々学び続けているそうです。ちなみに今の学びのテーマは『緑肥』。環境に優しい農業を追求しておられました。

 

 最後に有馬高校人と自然科で学ぶ1年生へ

 「とにかく今の学びを大切にして、そして高校生活を楽しむこと。有馬高校で農業の学びをとおして皆さんは事業を起こせる人材に成長するはず。高校卒業後は農業、また農業以外でも良いので事業主として活躍して下さい。応援しています。」

 というメッセージを頂きました。先輩の思いをみんな真剣に受け止めていたようで、メモをとりながら話しを聞く生徒もたくさんいました。そして講義終了後も『観光農園にお客様をどのようにして宣伝、集客されていますか?』『病気や害虫、生理障害などどのように対応されていますか?』など途切れることなく質問も飛び出し、充実した時間となりました。

 

 石井先輩、お忙しい中興味深いお話本当にありがとうございました。そして阪神農業改良普及センターの皆様、このような機会をいただき、本当にありがとうございました。