学年・専門部

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福祉講演会【福祉の仕事について】

1月24日(火)3,4限を活用し、日本福祉大学より小林先生、野尻先生にお越しいただき、福祉について、またその専門職についてのお話をいただきました。

まずは、小林先生から「福祉とは何か」について、講義をしていただきました。その中で、福祉の役割には「だれかを支える」「みんなを支える」、「地域全体を支える、生きやすい社会づくり」といった側面があることを知りました。

  

特に印象に残ったことは、「困る人をうまない社会はどうすればできるのか?」という課題です。それには、「仕方がないとすぐに言わない」「人それぞれという言葉でかたづけない」というヒントをいただきました。社会の課題に取り組むために福祉という分野があることを再認識しました。

 

後半、野尻先生からは、「福祉の専門職」について学ぶことができました。

 

特に教育現場における「スクールソーシャルワーカー」というお仕事について詳しく聞くことができました。学校現場では、さまざまな困りごとを抱える子どもたちがいます。例えば、心の問題、人間関係の問題、勉強の問題、そしてヤングケアラーなど、学校にいると見逃されがちな課題があります。それらを「仕方ない」と見放すのではなく、子どもたちの声にしっかりと耳を傾け、アプローチしていきます。そのための技法をワークを通して体験することができました。

「ひとの命・暮らし、その権利を保障するために働く、それが福祉の仕事!」とまとめていただきました。福祉を学んでいく中で、大切な考え方をたくさん知ることができました。小林先生、野尻先生、お忙しい中本当にありがとうございました。

人と自然科 令和4年度課題研究発表会実施

 1月19日(木)講義棟にて、3年生にとって3年間の集大成となる人と自然科課題研究発表会を実施しました。入場時の手指消毒、マスク完全着用、座席は間隔をしっかり開け、換気を行うなど、新型コロナ&インフルエンザの感染予防をしっかり行い実施しました。

 

 人と自然科3年生3単位(1週間に3時間)で展開されている課題研究という授業は、人と自然科在学中に農業や環境について学んできた知識や経験をもとに、生徒自ら課題を設定し、計画、実施、評価反省する科目です。

R5入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 この日は3年生が自分が取り組んだ研究をまとめ、1.2年生の後輩の前で発表しました。人と自然科には野菜、草花、環境(新課程では果樹と緑)の3つの部門(コース)があり、1.2年生はすべての部門を学びますが、3年生になると各部門に分かれ集中的に学びます。ちなみに司会進行や計時もすべて2年生の生徒が担当し発表会を進めていきました。発表を前に、発表原稿を手にした3年生も緊張していますね。

 いよいよ発表スタート。さすが専門的な内容を学んできた3年生。ユニークかつ、高度な研究内容でした。それでは代表的な研究内容をいくつか紹介します。まず草花部門

・アクアポニックスで地球と人をHAPPYに

・竹の葉の有効活用法

・放棄された土地を利用し、新たな収入源を作る

・高齢者の方でも作りやすい草花栽培を目指して  ・・・・など

 どの発表も研究中に集めたデータをもとに、科学的根拠に基づいた考察がしっかりできていました。

 続いて環境部門

・外来魚を利用した有機肥料づくり

・フィンガーライムの栽培管理と加工

・アボカド~LEDの活用と栽培~

・竹の有効活用~竹パウダーの可能性~  ・・・・など

 人と自然科の学びの特徴である、環境に関するテーマ、そして人と自然科で新たにスタートする亜熱帯果樹の栽培に関する研究が目立ちましたね。

 聴衆の1.2年生も興味深い先輩の研究発表に釘付け。メモをとりながら真剣に見ています。

 そして発表後は大きな拍手が送られていました。

 最後に野菜部門

・農薬に頼らない栽培法

・ヘアリーベッチを利用した農業の新しい可能性

・オバケキュウリの活用方法

・カラフルトマトの栽培及び販売の研究・・・など

 どの班も研究、栽培過程を写真でしっかり記録し、パワーポイントに見やすくまとめていました。過去一番の完成度だと感じました。

 そして全ての発表が終了した後、1年生から3年生の生徒全員で、人と自然科の代表としてふさわしい研究発表を投票。

 その結果今年度は、野菜部門 H.Hさんの「イシクラゲの農業への有効活用」が代表発表として選出されました。

 H.Hさんの発表は1月29日(日)に有馬高校で行われる学習活動発表会にて、人と自然科代表として発表します。中学生の皆さん、保護者の皆さま楽しみにしておいて下さい。

 最後に素晴らしい発表を行った3年生全員で集合写真です。

 3年間人と自然科での学習いかがでしたか?入学したその日から在学中の3年間、新型コロナウィルスに振り回され、様々なことが制限される中での学習活動でしたね。その中でも自分自身が活躍できる場所をしっかり見つけ、取り組むことができました。その結果、農業クラブ活動や進路でもしっかり結果を残してくれました。今回の課題研究発表をみた農場の先生方の目から見ても、みなさん大きく成長したと感じています。人と自然科での学び、経験を活かして次のステップでも頑張ってください。農場の先生全員、卒業後の皆さんを心から応援しています。

阪神淡路大震災の追悼行事を行いました。

 6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災から1月17日で28年が経ちました。

1月17日(火)は本校でも震災追悼の行事を行いました。

まず校長先生からの全校職員、生徒に向けて先生自らの体験談をお話しされました。

震災直後の状況に始まり、先生ご自身の家族の方の避難、その後の復興に向けた取り組みや

逆境の中での生徒達の意欲やそれに伴う結果など貴重なお話をされました。

私たちは尊い命の犠牲の上に現在に至っていることを忘れず、今後も30年以内に70~80%の確率で起こると言われる南海トラフ大地震に備え、私たちにできる最大の心構えや防災の準備を怠らないようにしなければなりません。

災害時には、機動性や力のある高校生は本当に重要です。自助、共助、公助を忘れず、家族、友人、地域の方の支えになれるために今、やれることを個々で考えて見ましょう。

 

中国文化講座

本日、中国語選択者(2年、3年)を対象に、中国文化講座が開催されました。

神戸東洋医療学院孔子課堂から3名の講師の先生方が来校され、中医学と切り絵について教えていただきました。

    

中医学では、「目の疲れを緩和するツボ」や「集中力アップのツボ」などを教えていただき、実践しました。

また、中国語で中国の結婚式について教えていただきいただいた後、実際に折り紙を使ってハートマークやパンダの切り絵を作りました。同じデザインですが、一人ひとり個性のある作品に仕上がりました。

  

楽しみながら中国の文化を学ぶことができました。「記憶力アップのツボ」を押して今後の勉強も頑張ります!!

 

福祉講演会【身体障害の理解】

1月18日(水)2,3年「こころとからだの理解」受講者に向けて、頸髄を損傷されて17年という土田さんよりお話を伺いました。

  

 土田さんはもともと瓦屋さんで、現場でお仕事をされているときに屋根から転落して、首の骨を骨折、頸髄を損傷され首から下が動かない、感覚がないといった状態になられたそうです。転落直後は、「首から下が無くなったかのかと思った」「自分の右手が見えたけれどまったく動かせなかったので、他人の手を見ているようだった」と回想されていました。

 それから、入院生活、自宅へ戻られてからの生活、そして現在のように一人暮らしをスタートされるまでの詳しい過程をお話しくださいました。その中でも電動車いすとの出会いが世界を広げるきっかけとなったこと、地域で暮らしてみて分かったこと、海外旅行の経験から気づいたことなど多くの視点からお話いただきました。

   

「障害者と関わる機会はあまりないと思いますが、見かけたら気軽に話しかけて欲しい」とおっしゃられていましたので、今後は気負わずコミュニケーションを取っていきたい、と生徒の感想にもありました。来週は土田さん宅へ訪問し、実際の在宅生活についてもっと詳しく教えていただく予定です。本日はありがとうございました。