学年・専門部

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人と自然科「クラインガルテン」2学期その7 最終回

5月からスタートした「クラインガルテン」も11月27日(水)で受講生の方と行う授業も最終回です。夏休みも合わせて20回の授業でした。

今日は閉講式です。まず、校長先生より『知っていることを実行、他人に教えることでステージが上がる。これを再認識することでさらに解りやすくなる。受講生の方には、今後も有馬高校の応援団であって欲しい』とご挨拶をいただきました。

次にお一人お一人に修了書を授与していただきました。

また、受講生の方からはこの授業を振り返っての感想をいただきました。

『来週から寂しくなる』『時間が過ぎるのが早かった』『生徒が温かく教えてくれた』『高校にタイムスリップしたみたい』とさまざまなコメントをいただきました。

生徒からは授業の感想と将来の夢や目標を語ってもらいました。

受講生の方、本当に「クラインガルテン」を受講していただきありがとうございました。生徒にとって受講生の方と一緒に授業できたことは大きな財産になることでしょう。また、一般の方もこのブログを見て是非、生徒達と授業したい方は来年の4月に募集を行います。振るって参加ください。

人と自然科 ひとはく連携セミナー7回目  三田盆地周辺の地形と地質について学ぶ

 11月22日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第7回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。前回の6回目も『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤 彬史研究員より、農村風景や生活文化とともにある食や行事など、時代の移り変わりとともに失われつつある農業・農村の価値や美しさを次世代に継承していくための工夫や取り組みについて講義をいただきました。

 ひとはく連携セミナー6回目 未来に残したい農業や農村の持つ魅力について学ぶ に関する記事はこちら

  第7回目となる今回は加藤 茂弘研究員より『人とのかかわりから見た三田盆地周辺の地形と地質』をテーマに講義いただきました。有馬高校が位置する三田盆地周辺には、六甲花崗岩、有馬層群、神戸層群、大阪層群といった特殊な地層が存在しており、石材や農業などに利用されてきました、一方で地滑りなどの自然災害を引き起こしたという面もあります。今回は三田盆地周辺の大地と私たちとのかかわりについてお話しいただきました。

 

  まずは有馬高校が位置する周辺の地質について学びました。六甲山地には『有馬ー高槻構造線』と呼ばれる地質境界の断層があり、有馬高校が位置する北側は火山岩・堆積岩が多い神戸層群・有馬層群・丹波層群があります。一方南側には深成岩・堆積物が多い大阪層群・段丘層・沖積層・埋立地で形成され、御影石で有名な六甲花こう岩などが存在します。地形と地質は仲良しだということが分かります。

 

 次に地層について学びました。普通の地層は上位の地層のほうが新しく、深くなるほど古くなります。一方で大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込んでいる場所では、海溝にたまった土砂とともに大陸側に押しつけられはぎ取られます。この部分は上に重なるほど古い地層になっており、これを『付加体』といいます。

 

 そして『付加体』に存在する岩石についても教えていただきました。『付加体』には石材や鉱石として利用される岩石が多く含まれており、乾電池の電極や鉄鋼、アルミの強度向上に利用されるマンガンや、耐火煉瓦の原料となる赤白珪石、火打石などに使われる赤色チャートなど様々な岩石がみられます。

 

  さらにマグマが冷え固まった結晶化してできた『火成岩』についても学び、流紋岩・安山岩・玄武岩・花こう岩・閃緑岩・斑れい岩など中学校の理科で学んだ岩石の名前があげられ、有馬層群の流紋岩や六甲花こう岩などの写真を見ながらそれぞれの岩石の特徴や利用法についても知ることができました。

 

 その他甲山など三田市周辺の地層の話を交えながらの話も多く、時間が足りないほど内容の濃い講義でした。加藤先生、専門的なお話を分かりやすく教えてくださり本当にありがとうございました。

 

 次回のひとはく連携セミナーは、いよいよ最終回。『三田周辺の地層と化石~植物化石の仲間分けにチャレンジ~』をテーマに、半田 久美子研究員より講義をいただく予定です。実際にグループワークで神戸層群の化石の観察・仲間分けも実践させていただけるとのこと。楽しみですね。

人と自然科 農業クラブ三田警察署の装飾活動を行いました

 11月26日(火)農業クラブ本部役員の生徒が三田警察署を訪れ、装飾活動を行いました。人と自然科では、日ごろの授業や実習で学んだ技術を活かして、公共施設の花壇装飾やイベントでの作庭などを行っています。

 三田市消防本部の花壇装飾活動に関する記事はこちら

 県庁緑化活動に関する記事はこちら

 ひょうごまちなみガーデンショーin明石に出展しましたに関する記事はこちら

 三田市民文化祭エントランスにてフラワーアレンジメント作品がご来場の皆様をお迎えしますに関する記事はこちら

  今回は三田警察署の装飾。これまで長い間玄関前に設置した花壇に装飾していましたが、腐食が進みやむなく撤去。今回からは花苗を定植したプランタを手作りのウッドカバーに入れ、装飾する形に切り替えました。

 

 学校で自分たちで栽培したパンジー・ビオラ・ハボタンをプランタに定植し、警察署玄関前に設置しました。

 

 作業はあっという間に終了。警察署の装飾は20年以上続く活動で、今年の春には署長より感謝状もいただきました。

 

 今年の春の活動 農業クラブ三田警察署の花壇装飾活動&感謝状をいただきました に関する記事はこちら

 三田警察署を訪れた際はぜひご覧ください。

 

理科 小高連携授業

三田小学校4年生の児童の皆さんが11月26日(火)に有馬高校に来てくれました。

この日は小高連携授業。理科の授業の楽しさを伝えるために、高校生が先生となって化学実験や生物観察の授業をします。

元気な4年生が高校生の先生を前に着席。何が始まるのか、心待ちにしてくれていたようです。

こちらは化学の授業。

液体窒素を使って氷点下196度の世界を紹介しました。

物質の変化に「わぁ~」「固まってる!」など、驚きと思い思いの声を上げる興味深々の児童の皆さん。

高校生先生も分かり易い言葉を選んだり、声の大きさや表情に気を付けながら質問や説明を進めていました。

スライム作りでは、事前準備で良い状態のスライムが作れるように薬品を調合した成果が出て、上手い具合に出来上がり、楽しんでくれていました。

こちらは生物授業。

人体模型を前に、体に関するクイズに積極的に答えてくれる児童の皆さん。高校生先生も緊張していたことも忘れ、徐々に一緒になって楽しむ姿が見られました。

顕微鏡での生き物の観察も、レンズを覗いて「大きく見える!」「すごい!」「楽しい!」と驚きの声をあげていました。高校生は、校内や池で生き物を探したり、顕微鏡を調整したりと準備も頑張っていたので、喜んでもらえて良かったです。

三田小学校の4年生の皆さん、理科の授業はいかがでしたか。

私たちの身の回りには不思議がいっぱい。その不思議は、案外理科の分野に分類される不思議がたくさんあります。

そんな理科の世界に興味や関心を少しでも持ってくれたり、今回の授業が楽しかったと思ってくれていれば嬉しいです。

高校生にとっても、人に物事を伝えるための準備や段取り、説明の仕方など、様々な面での学びができ、貴重な体験ができました。

三田小学校の皆さん、また有馬高校に遊びに来てくださいね。

そして、『学び』の楽しさを体感することはいくつになっても大切なこと。

持続可能な社会のために、今後も若い世代の力が飛躍していくことを願います。

 

 

第32回高校生英語暗誦・スピーチコンテスト 予備選考会

11月23日(土)にホテル北野プラザ六甲荘で行われました、「第32回高校生英語暗誦・スピーチコンテスト 予備選考会」に79回生から1名出場いたしました。

県内の45校の高校1年生が午前・午後の部に分かれてコンテストは開催されました。

予選選考会では暗誦コンテストが行われ、最終選考会はスピーチを行います。

暗誦コンテストの題は、

What adults can learn from kids / Adora Svitak(大人は子供から何を学べるか/アドーラ・スヴィタク)

で、制限時間は3分30秒でした。

10月上旬に原稿を初めて見て、そこから内容を理解しながら原稿を暗記していきました。

校内での練習を繰り返すたびに、暗記できている分量や感情の込め方、ジェスチャーの幅も広がっていました。

本番3日前の終礼でクラスメイト全員の前で行った練習では、緊張しながらも制限時間を30秒以上残して読み切りました!

終礼後、クラスメイトから「あの量の文章を覚えられてすごい!」や「とても流暢だった!」といった声が聞こえました!

本番は、高校生だけでなく審査員や保護者の方々が大勢いる中で、一度も詰まることなく多彩なジェスチャーを用いながら発表を行ってくれました!

結果の発表は12月上旬で、まだ選考が通過したかはわかりませんが、生徒にとっては大きな経験であったと思います。

コンテストの練習に協力していただいた保護者の方や先生方、ありがとうございました!