学校長ブログ

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会議・研修 カウンセリングマインド研修

新年度が始まり、現在、新学期に向けた準備を着々と進めています。
4月5日は、カウンセリングマインド研修を行いました。
本校キャンパスカウンセラーの田渕富美先生に講師をお願いし、カウンセリングや生徒を支援するために心がけておくべきこと、支援のための関係機関や様々な情報について教えていただきました。
毎年行っている研修ですが、知識の再確認と新しい情報を学び更新していくことは、とても大切なことです。

また、研修の後には、緊急時の対応に備えて、エピペンの使い方について講習を受けました。

お祝い 卒業証書授与式

第75回卒業生の皆さんの高校生活は、新型コロナウイルスの流行と全く重なってしまいました。入学式のあと、すぐに学校は休校となり、六月半ばまでクラスの全員が顔を合わせることができませんでした。文化祭や体育祭などの行事も中止や縮小が相次ぎました。修学旅行は実施できましたが、感染状況が落ち着いた幸運が味方しての実現でした。本当に苦しい三年間でした。それでも精一杯楽しもうとしていた皆さんの姿は、私たちの心の支えでした。

 

多くのことが、異例づくしの三年間でしたが、異例だから、普通ではないから学べたこともあります。学校でも国でも、未知のウイルスに対して手探りで対応の仕方を検討し、方向性を決定して、事態の打開を図ってきました。何度も繰り返される感染拡大に対応疲れなどもありましたが、それでも懸命に取り組んできました。皆さんも、感染の不安の中でも充実した高校生活が送れるよう、工夫して取り組んできたはずです。

 

人生において大切なことは、その時々の意思決定、前に進むための「決断」です。平穏無事の時にはそのまま進めばよい。重要なのは、予想もしなった状況でも落ち着いて進むべき方向を決めることです。「決断」と似た言葉に「判断」がありますが、「判断」とは、多くの情報を論理的に整理して、考えを決めることです。「決断」は、とるべき態度や方針、つまり未来に向けてどのように進むかを決めることです。過去の情報では優劣が決められず、判断できないこともあったりします。「決断」において、過去は参考であり、決める根拠は未来への目線です。

 

新型コロナ対応は、決断の連続でした。この経験は今しかできなかったことであり、五月十三日以降にはもう同じ経験はできません。社会が決断する現場に居合わせた皆さんは得難い経験をしたということです。この経験を今後に生かすかどうかは、皆さんのこれからの生き方にかかわっています。

 

本校は教職類型を置く学校であり、これまで多くの先生を育ててきました。皆さんの中にも教師を目指す人が何人もいます。人を育てる仕事は個々の人を観察し、それぞれに応じた対応が必要です。一人ひとりの個性を知り、未来の姿を思い描いて進めねばなりません。豊かな判断力と柔軟な発想が必要です。しかし、教師でなくても、皆さんはいつか人を教えたり指導したりする立場になっていきます。皆さんは周りの人々を引っ張るリーダーになっていくのです。社会に出れば、否応なく決断を求められます。政治の世界で、経済の世界で、文化芸術の世界で、教育の世界で、会社で、家庭で。先頭に立って引っ張るのではなくとも、協力しあう中でも、前に進むための決断を求められることはきっとあるでしょう。

 

私たちの未来は常に不確実ですから、数多の選択肢の中から選ぶ決断をしていかねばなりません。己の進路を決めるときでも同じ。私たちは自分の人生においても決断を重ねるリーダーなのです。決断の正しさは、決断した時にはわかりません。後に評価されることです。しかし決断は躊躇できません。必要な時に必要なことを決めなければ、物事は先に進まず、事態を打開できません。間違っていれば速やかに決断しなおせばよいのです。常により良い方向を探し、未来を見定めて決めていけばよいのです。

 

正しい決断をするために、必要なことは何か。それは情報です。根拠になるのは、今ある確かな情報です。過去のことを学ぶのです。現在の状況を知るのです。知識の量や内容だけが重要なのではありません。学ぶ経験を積み重ねること、多様な学びを経験することも、決めるためには大事です。知識や経験が役に立つものかどうかは、決断の時になって定まるのです。使わず埋もれる知識もあるでしょうが、一つでも決断に役立つものがあれば、学んだ甲斐があったということです。

 

学ぶことに関連して、二つ、皆さんに紹介します。

①「新しいアイデアは『本、人、旅』から」

立命館アジア太平洋大学の出口治明学長の言葉です。三年前に脳出血で倒れたもののリハビリに励み、車いすに乗り、タブレットを駆使して、現在も学長として大学経営に力を発揮しています。

「本を読む」ことは、世界を広げるもっとも手軽な手段です。私たちが経験できることは時間的にも空間的にも限られていますから。

「人に会う」ことで、様々な価値観をもつ人と交流することで刺激され、自分の価値観が広がり豊かになります。同じような考え方をする人とばかりいると発想が豊かになりません。

「旅に出る」ことはまさに「百聞は一見に如かず」です。経験したことは私たちの中にしっかりと根付いていきます。本で読み、人から聞いたことも、経験することによってしっかりとした知識になるものです。

②「人間はみな自分の見たいものしか見ない」

今から二十世紀以上前、古代ローマのカエサルの言葉です。科学的にも、自分の価値観に合わせてものを見るのが、人間の脳の構造だそうです。だからこそ、意識して外の世界を見るようにしなければならない。自分の知らない広い世界を意識しましょう。

 

皆さん、貪欲に学びなさい。学んで世界を広げなさい。人生百年時代と言われますが、常に学び続けるのです、いつか来る決断の時に備えて。知識と経験はいつかあなたを助け、幸せを呼び込み、人々が豊かに生きる未来を創造する力となっていくはずです。

 

活躍を期待しています。

喜ぶ・デレ ハッピーバレンタイン

今日はバレンタインデー。

学校は明日の特色選抜入試の準備のため、生徒はお休み。

校舎内は静かです。

写真は、本校のALTが作ってくれた掲示板。

先週は中央の飾りだけだったのが、週が明けると先生と生徒のメッセージが増えていました。

行事ごとにいろいろ工夫を凝らした掲示を作ってくれるので、楽しませてもらっています。

ハッピーバレンタイン

にっこり 修学旅行最終日

今日は、初日に那覇観光をしたグループは石垣島内観光、初日に石垣島内を巡ったグループは那覇観光でした。

少し雲がかかってはいましたが、青空の1日でした。
夕方には、2グループとも全員神戸に帰着しました。
生徒の皆さんは、この4日間の体験や学びをこれからの学校生活に生かしてくれるものと思っています。疲れたでしょうから、ゆっくり休んでください。
ご家庭におかれましては、旅行にあたり、いろいろとお気遣いいただいておりましたが、お陰様で無事に旅行を終えることができました。どうか旅行の思い出を聞いてやってください。それが体験の振り返りになり、経験として定着することにもなりますので、よろしくお願いします。


月曜日には、また元気な顔が見られることを楽しみにしています。

にっこり 修学旅行3日目

昨日に続き班別アクティビティの一日でした。

ホテル居残りもなく、全員出かけて行きました。

朝から快晴、昼ごろから少し雲が出たもののよい天気でした。気温28度で蒸し暑かったものの過ごしやすい天気でした。

生徒たちも日焼けしたようです。

夕食後は学年レク。

大声を出せないので、拍手、手拍子で心を合わせ、みんなで盛り上がりました。

残すところあと一日。沖縄をしっかり楽しみ、帰途につきます。

にっこり 修学旅行2日目

今日も一日皆元気に過ごしました。

午前中は雨が降ったりやんだり。昼前に少し日が差しましたが、午後は曇りの一日でした。

2日目の昼間は班別アクティビティ。

海のアクティビティは少し寒かったようですが、みな楽しんでいたようです。

夕食後は学年行事。

沖縄で人気の石垣島出身のエンタメバンド「きいやま商店」のライブを満喫しました。手拍子し過ぎて手のひらがジンジンしています。

きいやま商店(きいやまtv)→

https://m.youtube.com/watch?v=6jOLWSCq29Q

特に怪我する者も不調者もなく、元気に過ごしています。

生徒たちの様子は別にアップしているので、そちらをご覧ください。

会議・研修 読書の楽しみ、伝える喜び

校内ビブリオバトルに参加しました。

当日の朝、図書の先生に「飛び入り参加大歓迎です」といわれ、とりあえず校長室に置いていた本から1冊選び、5分間のプレゼンに臨みました。

選んだ本は、兵庫県豊岡市(出石町)出身の垣谷美雨の『リセット』。東京の街で偶然出会った兵庫県青海町(架空)出身の、高校同級生の女性3人が、30年タイムスリップして高校の2年生に逆戻りして人生を生き直すお話です。果たして人生は変えられるのか。

人生を生き直す中で、30年生きてきたそれぞれのものの見方、感じ方でふたたび経験し直す10代、20代のころのものの見方、感じ方が新鮮で、人生を生きること、経験することの価値を感じさせます。

 30年後に、タイムスリップしたレストランで再会する約束をした3人は、果たしてその後どうなっているのか。人間について、年を重ねることについて、女性の生き方について考えさせてくれる作品です。

読んだ本について話すためにもう一度読み返し、話すためにどこがおもしろかったのか考えて内容を再構成する。そしてプレゼンを聞いてくれた人が「読みたい」と思って投票してくれる。ーービブリオバトルは本を読む楽しみを広げてくれます。

 

当日のビブリオバトルについては、こちら

大雨 体育祭は中止、順延

今日は一時雨が降る予報でしたが、雨雲レーダー等の情報をもとに、降雨に対応してプログラムを調整することとし、朝早くから準備にかかりました。

ところが、生徒が運動場に集合する段になって、まさかの大降りの雨。
運動場にも大きな水たまりができ、少々待機したくらいで足もとの状況は改善しないと判断し、今日の体育祭は取りやめとしました。

生徒の皆さんには、雨が収まるまで更衣して教室で待機してもらい、その後、運動場に持ち出していた各自の椅子を教室に戻して、本日は放課としました。

来週月曜、26日に、仕切り直して体育祭を開催します。
晴れることを、心から、心から祈っています。

友人がテレビに出ます

私の友人がテレビのドキュメンタリー番組に出演します。
彼は、マラソンで東京パラリンピックを目指していた神戸出身の 全盲の青年 です。

NHK の ドキュメント20min 「見えない人の“見る”世界」です。

目が見えないというのはどのような感じなのか、目をつぶったりアイマスクをしたりしても、全盲の人と同じには経験できないものですよね。彼らが感じていることを、彼らの様子や言葉を通して感じることは、誰もが幸せに過ごせる社会を作るためには必要なのだと思っています。


放送は、NHK総合7月4日(月)午前0:10から(日曜日の深夜)
再放送は、BS1で7月5日(火)午後5:00から
NHKプラスでも配信予定です。
お時間合えば視聴ください。

 

NHKのサイトから引用

ある目の見えない男性の趣味は、絵画鑑賞。自分で動画を撮影・発信する男性も、視覚障害がある。見えない人の前には、どんな世界が広がっているのか。共に街を歩いた。

目の見えない3人と街を歩くと、それぞれの認識のしかたの違いが分かってきた。音の反響で周囲を理解し、物の“本質”まで見抜く男性。一緒にいる人のリアクションから、目の前の世界を想像する男性。19歳で失明した女性は、世界を空想することで、視覚障害を受け止めようとしてきた。同じ景色の先に広がる世界とは?視覚に関する数々のイベントを手がけてきたプロデューサーと探る。ナレーターは、俳優の上川隆也さん。


https://www.nhk.jp/p/ts/YN5YRJ9KP6/episode/te/PKNY644GKJ/

 

鉛筆 期末考査まであと1週間

昨日(6/27)から期末考査前1週間になりました。放課後の校内が静かです。

この1週間は計画的に過ごしましょう。しっかりと復習し、知識を定着させてテストに臨んでほしい。

私たちの脳(記憶)には覚えやすいことがらと覚えにくいことがらがあって、知識がまばらな状態になりがちなようです。覚えにくいところはすぐに忘れてしまうのか、間違えるところは何度も間違えてしまいます。覚えにくいことがらを記憶するには繰り返し覚える努力をする必要があるようです。

授業で学習してから少し経った今は、覚えにくいところが記憶から抜けて穴ぼこのようになっているでしょうから、学習のおさらいをして、記憶の穴ぼこを埋めるようにしましょう。丸暗記、棒覚えではなくて、イメージや意味、状況や周辺知識を関連付けると覚えやすいそうです。語呂合わせも関連付けの一つですね。

覚えにくいところも、1週間のうちに何度か繰り返して確認すれば身について、知識はよりしっかりしたものになるはずです。

精一杯がんばりましょう。

一夜漬けで一気に丸暗記はダメですよ。一気に忘れますから。