塔陵健児のひとりごと

塔陵健児のひとりごと~佐用高校からのお知らせ~

兵庫県農業高校生花いけ演舞2025

令和8年2月11日(水)、「兵庫県農業高校生花いけ演舞2025」が開催されました。

本校からは、
農業科学科3年生の小坂田さん、春名さんが実演し、
2年生の椿野さん、堤さんが、
Horticulture Club(園芸クラブ)としてイベントをサポートしました。

会場では、先輩方の迫力ある花いけ作品にふれ、
「すごい」「きれい」だけで終わらない、
本物の表現に心を動かされる時間となりました。
その刺激が、そのまま二人の挑戦につながっていきます。

そして今回、
演舞で実際に使用された花材を活用し、
二人にとって“初めての花いけ”に挑戦。

啓翁桜、ボケなどの花材を用い、
緊張と集中の中で、一輪一輪と向き合いながら形にしていきました。
初挑戦とは思えないほど、
静けさと力強さが共存する作品が生まれました。

現在、この作品は
正面玄関に展示されています。

春を待つ枝、
凛とした空気、
そして若い感性がつくる余白。

花は語らず、
けれど確かに伝えてくるものがあります。

足を止めた人の心に、
そっと残る一瞬の風景として――
この花いけが、今日も静かに学校を彩っています。

 

 

 

ひまわりブリュレ

前回の「うま辛おばんざい」に続く、
家政科の商品開発プロジェクト第2弾が完成しました〜!

今回の主役はこれっ!

さよたま × 佐用町協働プロジェクト
商品名は…

佐用町産の卵「さよたま」をぜいたくに使った、
とろ〜り濃厚なクリームブリュレです。
名前も味も、ぜんぶ“佐用愛”つまってます。

販売日はここ!

2月17日(火)16:00頃〜
佐用高校 体育館入り口前
※「さよたま」販売にあわせて販売します!

1個200円
限定50個だけ!

数も少ないから、ほんとに早い者勝ちです。

高校生の本気のスイーツ、
甘くて、やさしくて、ちょっと特別な味。
ぜひ食べてほしいです。

これはもう…
見つけた人、ラッキー案件です。

 


画像をクリックするとPDFファイルが開きます


実はおばんざいも販売するのですよ

 

おばんざい

家政科2年・課題研究《食物班》が
佐用町とコラボしてガチで商品開発しちゃいました!

その名も

佐用町産の
佐用もち大豆とジャンボピーマンを使った、
うまくて、ちょい辛で、ほんとに止まらんやつです。

販売日はここ!
2026年2月11日(水・祝)
姫路・日本調理製菓専門学校 調理校にて販売します!

地元×高校生×商品開発とか、尊すぎでしょ。
本気で作った“佐用の味”、
ぜひ食べに来てほしいです。

佐用高校家政科の本気、なめたらあかんよ〜

家政科-211イベント宣伝用チラシ.pdf

 

白にほどける朝、静けさの中で

大雪の次の朝。
佐用高校は、静かな白に包まれていました。

音が消えたような校舎、
ふんわりと雪をかぶった木々、
やわらかな朝の光にきらめく景色。

いつもの風景が、
少しだけゆっくりで、
少しだけやさしく見える朝でした。

寒さの中にも、
どこかぬくもりを感じるような、
そんな静かな時間。

今日も、ここから一日が始まります。

 

 

職員室前の廊下に、ぼくはいる。
言葉を持たず、名も呼ばれず、ただ静かに息をしている。

背中を向けて立つ子がいる。
体調の悪さよりも、心の冷えを抱えたまま。
ぼくは何も問わない。
ただ、ぬくもりを差し出すだけだ。

悩みを聞いてもらった帰り道、
叱られたあとの重たい足取り、
そのすべてが、ここを通る。

ぼくは慰めない。
励まさない。
導かない。

ただ、変わらぬ温度で、ここに在る。

誰かが立ち止まり、
少しだけ呼吸を整え、
また歩き出していく。

それでいい。
それだけでいい。

職員室前の廊下に置かれた、
ひとつのストーブ。
けれどそこには、
確かに、やさしさが灯っている。

三線

わたくし、生まれは南の島。
潮風育ち、名を三線(さんしん)と申します。
胴は蛇皮、糸は三本。
見た目は渋め、音色は人情派でございます。

もともとは琉球生まれ。
祝いも別れも、暮らしの真ん中で鳴らされてきた楽器です。
多くを語らず、でも胸にすっと染みる。
それが三線の持ち味。

さて今、わたくしは2年生の授業に出張中。
和楽器体験として、「海の声」を練習しております。
最初は指が届かないだの、音が出ないだの、
まあ賑やかなことこの上なし。
それでも少しずつ、音がつながってきました。

上手じゃなくていい。
揃わなくてもいい。
隣の音を聴いて、自分の音を出す。
それが三線流。

今日も教室の隅で、
そっと糸を鳴らすのを待っております。
さあ皆さん、
海の声、もう一曲いきましょうか。

そこには確かに

そこには確かに、声があった。

名前を呼ぶ声、
答えを間違えて笑う声、
眠気をごまかすための小さな咳払い。

今はもう、
床に光が落ちているだけだが、
その光の下に、
確かに時間が積もっていた。

机はない。
椅子もない。
だが、
ここで悩んだ背中があり、
ここで迷った視線があり、
ここで決心した沈黙があった。

がらんとした教室は、
空っぽではない。
思い出で満ちている。

別れは、まだ来ていない。
二十六日には、足音が戻り、
二十七日には、胸を張る姿が並ぶ。

それでもこの静けさは、
「もう同じ日は来ない」と
確かに知っている。

ここは通過点だった。
泣く場所でも、
留まる場所でもなく、
旅立つための、
ほんの一瞬の居場所だった。

それでも言おう。

そこには確かに、青春があった。
声があり、迷いがあり、
未完成のまま輝く時間があった。

そして今、
教室は何も語らず、
ただ静かに、
その証を抱いている。

 

マラソン大会

男子は8km。
女子は6km。
数字だけ見ると「まあまあじゃない?」と思うんですが、
これが走るとね、
8kmって永遠なんですよ。
6kmもね、だいたい途中で一回、人生を見つめ直します。

マラソンの起源は古代ギリシャ。
勝利を伝えるために走った兵士がいたそうですが、
今日の生徒たちも、
「なぜ走っているのか」を自分に問いかけながら進みます。

隊列を組んで走る姿は真剣そのもの。
最初は笑顔、途中から無言。
会話が消えるあたりから、本番です。

でも不思議なもので、
順位よりもタイムよりも、
最後に残るのは
「止まらずに走り切った」という事実。

ゴールした瞬間の顔が、何よりの証明です。
苦しかったはずなのに、
どこか誇らしい。

冬の寒さの中で走り抜けた8kmと6km。
これはもう、立派な物語です。

……ちなみに私は走っていません。
応援で声を出しすぎて、
一番息が上がりました。

 

地方国公立大学の魅力

 

1月30日(金)、2年生普通科文理類型を対象に講演会を実施しました。
テーマは「地方国公立大学の魅力について」
講師は、鳥取大学 教授の森川 修 先生です。

進路について考え始めたばかりの生徒から、すでに方向性を描きつつある生徒まで、2年生の今だからこそ響く内容を、分かりやすくお話しいただきました。

講義では、
・なぜ大学を目指すのか
・大学と専門学校の違い
・学費や生活費、奨学金などの現実的な話
・入試制度、面接、小論文のポイント
など、進路選択に欠かせないテーマを幅広く扱われました。

森川先生が繰り返し強調されていたのは、
**「知らないまま選ぶことが一番もったいない」**という言葉です。

地方国公立大学の強みとして、学生と教員の距離が近く、手厚い指導が受けられること、地域と結びついた学びができることなどが紹介されました。

生徒たちは資料にメモを取りながら、真剣な表情で話を聞いていました。

2年生の今は、まだ答えを出す時期ではありません。
しかし、考え始めること、知ろうとすることが、確実に次の一歩につながります。

今日の講演が、自分の将来を自分の言葉で考えるきっかけとなることを願っています。

 

正解

体育館に、歌声が流れ始めた瞬間、
「ああ、いよいよなんだな」と、誰もが感じたのではないでしょうか。

今年の卒業式で、3年生が歌う曲。
野田洋次郎さん作詞・作曲の「正解」。
本校にとっても、今年が初めての取り組みです。

この曲は、NHK「18祭」のために書き下ろされました。
テーマは、
「誰かの答えではなく、自分だけの正解を探しにいくこと」

正解は一つじゃない。
遠回りでも、迷っても、立ち止まってもいい。
それでも自分の足で選んだ道なら、それが正解になる――
そんなメッセージが、歌の一つ一つの言葉に込められています。

今日は、3年生にとって1月最後の登校日
学年全体で、この「正解」を歌いました。

歌いながら、
入学した日のこと、
思うようにいかなかった日々、
友だちと笑った時間、悔しくて泣いた夜、
それぞれの3年間が、胸の奥から静かに立ち上がってきたのではないでしょうか。

今日が終わると、3年生は月曜日から自由登校。
もう「いつもの教室」に集まる日はありません。

あと学校に来るのは、
26日(木)の予行、
27日(金)の卒業式本番。
たった二日です。

その事実が、歌声を、より深く、より切なく響かせました。

誰かと比べなくていい。
誰かの地図をなぞらなくていい。
ここまで歩いてきた道も、
これから踏み出す一歩も、
すべてが「自分だけの正解」。

卒業式当日、
この歌を歌う3年生の背中は、
きっともう、在校生の知っている「生徒」ではなく、
それぞれの未来へ向かう旅立ちの姿になっているはずです。

どうか胸を張って、歌ってください。
あなたが選んだ道が、
あなたの「正解」なのですから。

――体育館に残った余韻が、
なかなか消えませんでした。