塔陵健児のひとりごと

『正解』は、ここにあった

今日、私たちは卒業しました。
体育館に響いた『正解』の歌声は、歌というより、三年間そのものだった気がします。

楽しかった日も、しんどかった日も、
笑い転げた放課後も、
黙って机に向かった夜も、
全部がこの歌の中にありました。

 

友だちへ。
同じ教室で笑って、同じことで悩んで、
どうでもいい話で盛り上がって、
本気の話では一緒に泣いてくれてありがとう。
君たちがいたから、学校は「場所」じゃなくて「居場所」になりました。
一人じゃ乗り越えられなかった日も、
君の一言で、君の笑顔で、また前を向けた日が何度もありました。

もしかしたら、これから先、
毎日のように会うことはもうないかもしれない。
同じ歌を歌うことも、
同じ時間を過ごすことも、
きっともうない。

でも、忘れない。
この三年間でつながった心だけは、
どこに行っても、何年経っても、消えない。

 

そして、親へ。
朝の「行ってきます」に何も言わなくても、
夜遅くの帰宅に何も聞かなくても、
いつも当たり前のようにごはんがあって、
当たり前のように帰る場所があった。
その「当たり前」が、どれほど大きな愛だったのか、
今日、やっと分かりました。

ありがとう。
言葉にすると軽くなるけど、
本当は、ありがとうじゃ足りないくらいの感謝です。

 

『正解』の歌詞にあるように、
「自分だけの正解」を探しに行く旅が、今日から始まります。
まだ答えは分からないし、
これからたくさん迷うと思う。
でも、三年間で学んだことが、
支えてくれる人の存在が、
きっと私たちを前に進ませてくれる。

今日で終わるのは「学生生活」。
でも終わらないのは、
友情と、感謝と、思い出と、絆。

私たちは巣立ちます。
それぞれの場所へ。
それぞれの未来へ。

でも、胸の奥にはいつもこの場所がある。
この仲間がいる。
この歌がある。

―― 正解は、
探しに行くものじゃなくて、
ここで生きた時間そのものだったのかもしれない。

さようならじゃなくて、ありがとう。
そして、いってきます。