塔陵健児のひとりごと
旅立ちの場所
体育館に、静かな緊張感とやさしい気配が満ちてきました。
並べられていく椅子、整えられていく舞台、少しずつ完成していく式場。
誰かの手によって一つひとつ準備されるその光景は、まるで「卒業」という日を迎えるための、静かな祈りのようです。
今日は準備。
明日は予行と卒業記念品贈呈式。
そして、あさってはいよいよ卒業式本番。
何気ない作業の一つひとつに、
「おめでとう」
「ありがとう」
「いってらっしゃい」
そんな言葉が、見えない形で込められているように感じます。
主役は、もうすぐここに立つ卒業生たち。
でもこの空間には、支えてきた人たちの想いも、積み重なった時間も、全部が一緒に並んでいます。
静かな体育館に響く足音。
整えられた椅子の列。
まっすぐに伸びる通路。
それらすべてが、
「旅立ちの場所」へと変わっていく瞬間です。
卒業式は、別れの式ではなく、
出発の式。
その舞台は、今日、静かに、やさしく、完成に近づいています。
学年末考査最終日。