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2022年8月の記事一覧

人と自然科 今年も都市農業体験実習(農業インターンシップ)に4名が参加しました

 先日紹介しましたが、人と自然科は夏休み中『総合実習』(別名:農場当番)という授業があり、当番の生徒が農場の作物の管理実習を頑張りました。

 夏季休業中も実習授業(総合実習)本当に頑張りましたに関する記事はこちら

 夏季休業中の総合実習と並行して行われたのが、将来農業関連の大学や大学校に進学したい、将来本気で農業をやりたい、より実践的な農業を学びたいという生徒を対象に、阪神農業改良普及センターご支援のもと都市農業体験実習(農業インターンシップ)が企画され、応募多数の中選ばれた4名の生徒が夏休み中頑張りました。生徒が地域で活躍されている先輩農家に6日間お世話になり、栽培・管理方法や流通、販売、さらには心構えなどを直接アドバイス頂くというのが都市農業体験実習です。それでは今年お世話になった4軒の農家さんでの研修を報告します。

 まずは、恩地農園。非農家の生徒ですが、農業への興味関心が高く、将来大学進学後就農、もしくは関連産業への就職を希望している、2年生のY.Kさんが参加しました。今回お世話になった恩地さんも非農家出身ですが、企業に勤められた後、地域の親方農家さんの元で研修後独立就農し、現在は認定農業者として活躍されています。

 研修では早朝よりトマトなど野菜の収穫、調整、直売所への出荷を行い、ブロッコリーなどの定植作業も経験させていただいたようです。

 次に中上農場。中上さんは本校の卒業生でもあり、親方農家として多くの研修生を輩出されている、三田の中心的な農家です。将来農業系大学への進学後、就農もしくは関連産業への就職目指している、3年生のH.Hくんが研修を行いました。

 実習ではキュウリの子づるとり、ナスやピーマンの収穫、トマトの下葉とりなどの技術を習得することはもちろん、本人が希望していた二酸化炭素の施用による環境制御についても学んだとのことです。

 次は伊丹市にある阪部農園(ファーム神津)です。伊丹市で水稲に加え、施設トマト、葉物野菜を栽培されています。近くには大阪国際空港もあり、まさに都市型農業を実践されています。将来就農意欲が高く、農業大学校進学後に雇用就農を目指している3年生のY.Sさんが研修を行いました。

 研修ではナスやトマトの収穫袋詰めなどの調整作業はもちろん、イオン伊丹やスマイル阪神などの直売所への出荷、陳列作業も体験させていただいたようで、流通の仕組みについても学ぶことができたとのことでした。

 最後は笠谷農園です。大規模にうるち米、酒米である山田錦を栽培。ヤマノイモや黒大豆(エダマメ)、ウドなどの三田の特産品も栽培されています。さらに約3haの広大な敷地で栗も栽培するなど、三田を代表する篤農家です。農業系の大学へ進学し、将来は果樹園を開園することを目標としている、Y.Rくんが研修を行いました。

 研修では乗用の草刈機を使用した栗園の除草など通常の栽培管理実習はもちろんですが、スマート農業を学びたいという生徒の希望もあり、ドローンを用いた水稲の防除も見学させていただいたようです。10ha以上ある水田の薬剤散布が約4時間で完結する状況を目の当たりにし、機械化の重要性を感じたとのことでした。

 4人とも現場実習はもちろんですが、農家の方々から実際に農業経営していく上での現実的なお話をたくさん聞かせていただいたことで、さらに農業への興味関心が高まったようです。今年度お世話なりました農家の皆様、このような機会を作っていただいた阪神農業改良普及センターの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

8月30日 全校集会

8月30日 テレビ会議システムを活用し、オンラインにて全校集会が行われました。

生徒たちは各ホームルーム教室で校長先生のお話を聞きました。

  

また表彰伝達が行われ、夏休みの生徒たちの頑張りが表彰されました。

部活動や農業クラブ大会、授業での取り組みなど、様々な分野で生徒たちが活躍しました。

  

「第70回近畿学校農業クラブ 意見発表 分野Ⅱ類」で最優秀賞に選ばれたT.M.さんの発表も行われました。

全国大会でも悔いのない発表をしてほしいです。 

秋からも多くの場面で生徒たちが活躍できるように、教員一同サポートしていきます。

人と自然科 夏季休業中も実習授業(総合実習)本当に頑張りました

 8月29日(月)夏休み最終日です。明日から授業が再開されます。あっという間ですね。

 人と自然科の生徒は夏季休業中も資格取得などやイベント、農業クラブの大会など、自身をスクルアップさせる充実した日々を過しましたね。ほんの少し紹介すると・・・

第70回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍!!(後編 大会式典)に関する記事はこちら

フォークリフト技能講習に関する記事はこちら

阪神梅田本店にて 夏休みふれあい体験広場アレンジメント体験実施に関する記事はこちら

第70回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定!!に関する記事はこちら

 これ以外にもたくさん記事を載せていますので、少しブログをさかのぼってみてみて下さい。

 さて、上記の学びや活躍以外にも、人と自然科は夏休み中『総合実習』(別名:農場当番)という授業があり、当番の生徒が農場の作物の管理実習を頑張りました。少し振り返ってみましょう。たとえば・・・

 9月に収穫、販売を迎えるブドウの枝の管理作業や

 校内の樹木管理

  野菜の収穫や販売や・・・

  秋に向けた野菜苗の定植

  この時期やっかいな雑草の除草

  そして改修された大温室内

有馬高校のシンボル 大温室がパワーアップして生まれ変わりましたに関する記事はこちら

 その温室に熱帯果樹ゾーンを造成するために、バナナの苗や

パパイヤの苗を定植

 そして秋の農業祭に向け、草花苗の播種や鉢あげ

  さらには農業と環境の授業で栽培し、同じく秋の農業祭で販売するハクサイの播種

  そして同じく秋の農業祭で販売する、イネ(モチ米)の観察(出穂期で稲の花が咲いていますね。)

 などなど、ここには書き切れないほどの実習を頑張りました。このような実習は、生きものを相手に学んでいる農業系学科の特色でもあります。

 酷暑が続く中、さらには新型コロナウィルスの蔓延が広がる中のマスクの着脱などで心配された熱中症。こまめな水分補給や生徒自身の体調管理が功を奏し、夏休みの実習中熱中症になった生徒は1人もいませんでしたね。自己管理も大切なスキルの一つです。

 そして実習最終日の実習が終わった後、新型コロナウィルスの感染防止対策を十分行った上で、農場長からスイカの振る舞いがありました。

 新学期に入っても人と自然科団結して頑張りましょう。

産学連携 新名神高速道路宝塚北SA 本校生徒が考案した新メニュー販売スタート(表彰式)&アレンジ体験会開催

 8月28日(日)新名神高速道路宝塚SAにて、西日本高速道路サービスホールディングス株式会社様による、高校生考案メニュー表彰式&フラワーアレンジメントコサージづくり体験が行われました。

 西日本高速道路サービスホールディングス株式会社様と有馬高校は3年前から産学連携の取り組みとして、地域資源である地場食材を活用し、地産地消や地域の魅力発信を目的にサービスエリアのメニュー開発を生徒が行っています。今年は『ハイウェイの宝塚SAで”お宝食材”としてPRできるメニュー』をテーマに、昨年12月から開発をはじめ、人と自然科、総合学科の19チームが考えたメニューの中から今回『三度(みたび)楽しい!丹波地鶏と黒枝豆のひつまぶし丼』が選ばれ、この日表彰式が行われました。

 今回メニューに選ばれたのは、人と自然科3年生 M.Uさん、S.Kさん、T.Hさんの3名、チーム『農ガール』です。表彰会場にはたくさんの方が足を止められ、見守ってくださいました。

 西日本高速道路サービスホールディングス株式会社関西支社長様より賞状と副賞のお食事券が授与されました。

 そして受賞者を代表してM.Uさんより、『地域の食材をふんだんに使ったひつまぶし丼をたくさんの人に食べてもらい、魅力を知ってほしいです。メニューに採用してくださりありがとうございました。』との挨拶がありました。

  そして受賞者試食会です。自分たちで何度も試作したようですが、プロの料理人が仕上げると想像以上に美味しかったとのこと。見た目も鮮やかですね。

 『三度(みたび)楽しい!丹波地鶏と黒枝豆のひつまぶし丼』は、『丹波朝霧地どり』と『兵庫県産黒枝豆』を使用した兵庫の魅力を存分に感じることができるメニューです。山椒やネギなどの薬味と、昆布茶が付いており、3通りの食べ方が楽しめます。

 ブログ作成者も食べさせていただきましたが、甘辛く、そして香ばしく焼きあがった地鶏がこれでもか!!と乗っかっており、錦糸卵との相性は抜群。ボリューム満点ですが薬味と昆布茶があるのでさらっと食べられます。これが920円とは・・・コストパフォーマンスも抜群です。

 

 食べ終わった後、考案者自ら呼び込みを行いました。

  店頭だけでなく、館内放送にも挑戦。最初は緊張していましたが、回数を重ねると落ち着いて話をすることができましたね。

 この日は販売を記念して、フードコートを利用した方にガラポン抽選会も企画され、たくさんの方がひつまぶしを選んでくださり、約1時間で限定30食を達成しました。

 終了後には、料理長様と支配人様との座談会も実施。メニューに選ばれた理由や、SAレストランでのメニュー開発の苦労、こだわりなど熱いお話を聞かせていただき、『今回皆さんが考えてくれたメニューも含め、我々ばまたこれを食べたいと戻ってきてくれる料理の提供を目指しています・・・』という言葉が印象的でした。

 そして新メニューの販売を記念して、宝塚SAでもう一つ行われたのが・・・

 有馬高校人と自然科の生徒によるフラワーアレンジメントコサージづくり体験です。夏休み最後の日曜日。偶然宝塚SAに立ち寄られた皆様にサプライズプレゼント。限定50名に無料で(西日本高速道路サービスホールディングス株式会社様のご厚意です)体験していただきました。

 人と自然科農業クラブフラワーアレンジメント班に所属している2年生5名が対応。先日も阪神梅田本店にてアレンジメント体験会を行うなど、精力的に活動しています。

阪神梅田本店にて 夏休みふれあい体験広場アレンジメント体験実施に関する記事はこちら

 わかりやすい言葉を使って、目線を合わせて、身振り手振りも交えながら優しく教えていましたね。16時前には50名に到達。表彰式&販売開始イベントを盛り上げました。

 さて、本日より販売が開始された『三度(みたび)楽しい!丹波地鶏と黒枝豆のひつまぶし丼』は、令和5年3月31日まで宝塚北SAのフードコート『西谷食堂 花ぐるま』にて一日限定30食で販売されます。新名神高速道路をご利用の際はぜひお立ち寄りいただき、有馬高校の生徒が考案した、地域愛たっぷりのこだわりメニューをご賞味ください。

 

人と自然科 第70回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定!!

 8月24日(水)~25日(木)第70回近畿学校農業クラブ連盟大会が開催され、7月の兵庫県学校農業クラブ連盟大会意見発表会分野Ⅱ類(開発・保全・創造)にて最優秀賞を受賞した人と自然科3年生M,Tくんが、兵庫県の代表選手として出場しました。

 第70回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 競技会当日に関する記事はこちら

 第70回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 大会式典 結果発表に関する記事はこちら

 農業クラブ連盟大会は別名「農業高校の甲子園」「農業高校のインターハイ」とも呼ばれており、全国の農業高校に所属する約9万人の生徒は10月に開催される全国大会に向け、日頃学んでいる農業に関する知識や技術、研究成果を競い合います。

 兵庫・大阪・和歌山・滋賀・奈良・京都の各府県大会で最優秀賞を獲得した選手が集う今年の近畿大会は大阪府で開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大により急遽DVD審査に変更。開会式や大会式典もオンラインでの開催となりました。実習室に準備したモニターを前にスタートです。

 大阪府連盟クラブ員の司会により開会式スタートです。近畿学校農業クラブ連盟会長より、直接会うこと、交流することができなかった悔しさと、大会まで練習を重ねてきた選手へのねぎらいの言葉がありました。

 開会式のあとは最優秀賞者発表のリハーサルです。発表競技で最優秀賞を獲得した選手は、翌日の大会式典で発表を披露するのが農業クラブ競技会の伝統です。今回はオンラインでの開催ということで最優秀賞を獲得したらテレビ会議システムを通して発表します。参加選手全員が最優秀賞を獲得したつもりでリハーサルを行いました。

 そして、競技会スタート。大阪でDVD審査が行われているのと同時にすべての発表がYouTubeに限定公開され、お互いの発表を視聴しました。

 そして、本校生徒の発表も映し出されました。客観的に見て・・・出し切りましたね。

 あっという間に一日目の日程は終了。結果発表は翌日の大会式典です。

 そして14時間が経ち・・・大会2日目 大会式典です。

 

 近畿学校農業クラブ連盟成人代表より結果発表。オンラインでの発表会場には校長先生、教頭先生、担任の先生も駆けつけてくださり、固唾をのんで見守ります。

 結果は最優秀賞。全国大会出場決定です。みんなでガッツポーズと拍手で喜びました。

 そして最優秀賞者発表。最優秀賞獲得の速報を聞いた職員室の先生方が新学期前の業務で忙しい中、実習室に集まってくださり、発表を聞いてくださいました。みんな応援してくれていたんですね。本当にいい学校ですね。

 近畿ブロックの代表にふさわしい力強い発表でしたね。最後は閉会式。全国大会に出場する選手への激励のことばで近畿大会は終了しました。

 M.Tくん、全国大会出場おめでとうございます。10月25日~27日に北陸3県で開催される全国大会では、全国制覇を目指し頑張りましょう。

 農業クラブ全国大会北陸大会公式HPはこちら 

 応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。これからも、人と自然科生徒の活躍にご期待ください。

人と自然科 阪神梅田本店にて 夏休みふれあい体験広場アレンジメント体験実施

 8月17日(水)大阪梅田にある阪神梅田本店にて『夏休みふれあい体験広場』が開催され、本校人と自然科の農業クラブ フラワーアレンジメント班の生徒が参加し、フラワーアレンジメントコサージづくり体験を実施しました。有馬高校人と自然科は、普段の授業が実習で身につけた知識や技術を生かして、様々なイベントに参加させていただいています。

 今年4月に開催されたでんスポアドベンチャーフェスタへの出展に関する記事はこちら

 今年5月に開催されたイオンモール伊丹農業イベントに参加しましたに関する記事はこちら

 今回兵庫県立こどもの館が主催する『夏休みふれあい体験広場』は、高校生が自分と地域に誇りを感じながら地域の元気づくりに貢献できる人材育成を目的に実施されているイベントで、今年は大阪の一等地、阪神梅田本店にて開催されました。

 この日一日は阪神百貨店の店員の一員として頑張ります。早朝からみんなで準備し、打ち合わせを行った後、朝10時の開店と同時に入店してくるお客様をお出迎えしました。

 この日の天気はあいにくの雨模様。普段と比べるとお客様の数は少なかったようですが、来店された親子連れの方がブースを訪れて下さり、フラワーアレンジメントのコサージづくりを体験してくださいました。

  今回参加した生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属しており、フラワー装飾技能士の資格取得やフラワーアレンジメント全国大会出場を目指して放課後を中心に活動し、フラワーアレンジメント技術を向上させています。

 フラワー装飾技能士資格取得に関する記事はこちら

 昨年の全国大会(第20回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表選手として参加)に関する記事はこちら

  まずは、子どもたちにメインとなる大きな花と周りを飾る小花を選んでもらいます。そこに緑の葉を合わせ、ワイヤーでまとめ、そのワイヤーの周りを緑のテープで被覆していきます。最後に好きな色のリボンを選び、装着したら完成です。

 イベントを頑張っていると、遠くから見覚えのある姿が・・・

  有馬高校人と自然科のキャラクター(生徒が実習を頑張っていると現れる妖精さんです。)”ひとっしー”がわざわざ大阪まで駆けつけてくれました。有馬高校のブースの前で一生懸命手を振ってくれたおかげで、たくさんの子どもたちが立ち寄ってくれました。ひとっしー君、来てくれてありがとうございます。

  この日は、私たち以外にも姫路東高校の皆さんによるカルタや紙芝居で姫路城や歴史を学ぶコーナー、こどもの館の皆さんによる紙工作『すべるんるん』のコーナー、NHK神戸放送局による防災クロスロードなど楽しい体験コーナーがたくさん設けられ、訪れた子どもたちが楽しんでいました。

 

  たった一日でしたが、私たちにとって学びの成果を発表できる貴重な時間となりました。このような機会をいただきました県立こどもの館の皆さま、阪神梅田本店の皆さま、本当にありがとうございました。

令和4年度防災ジュニアリーダーの活動についての報告

夏休みも折り返しを過ぎ、残り少なくなりましたが、皆さんはいかがお過ごしですか。

私たち防災ジュニアリーダーは、8月中旬から予定されていた東日本大震災の被災地訪問がコロナの拡大により中止になりました。現地でのボランティア活動や地元の高校生徒との交流など充実したプログラムだったので本当に残念です。

しかし、今回のことも前向きにとらえ、次回のチャンスがある時まで防災やボランティアについて知識や経験を蓄えておきたいと思います。

その一つとして、東日本大震災への募金活動を実施したいと思い、現在、三田市役所と有馬富士共生センター、レフィール三田受付窓口で募金箱の設置を夏休み期間中までお願いしています。募金活動に協力して頂けると嬉しいです。

また、募金箱の設置に協力をして頂ける事業所を探しています。可能であれば防災ジュニアリーダーの担当者までお知らせください。

よろしくお願いいたします。

人と自然科 フォークリフト技能講習 実施

 人と自然科では夏季休業中も自身のスキルアップのため、様々な資格に多くの生徒が取り組みました。

 この夏行われたチェーンソーによる伐木等特別教育実施に関する記事はこちら

 この夏行われたガス溶接技能講習に関する記事はこちら

 8月4日(木)~10日(水)の平日5日間、人と自然科の生徒23名を対象に、フォークリフト技能講習を実施しました。5日間という長い時間をかけて取得するこの資格は、兵庫県で一番大きなフォークリフトも含め1t以上の大型も運転できる価値ある資格です。

 まずは4日(木)~5日(金)の2日間、有馬高校に講師の先生に来校いただき、学科講習が行われました。 法令で定められた座学の時間は11時間。技能講習のため、学科試験が不合格の場合、別途居残りして補習&追試を受ける必要があります。

 スライドを用いてフォークリフトの種類、走行装置の構造・機能・取り扱い、荷役装置の構造・機能・取り扱い、フォークリフトの点検・整備、安全運転の心得、力学の知識、災害事例、関係法令などについて講義を受けました。 

 筆記テスト合格に向け、生徒は教本にマーカーで線を引きながら、必死に学んでいました。

 2日目の最後、いよいよ筆記試験。苦戦した生徒もいましたが、どうにか23名全員実技試験に進むことができました。先生もホッとしました。

 3日目の8日(月)から小野市にあるキャタピラー教習センターに移動し、実技講習スタートです。講師の紹介、班分けを行い、『安全第一』を叩き込まれた後、3班に分かれ早速講習会場に移動します。

 座学で学んだフォークリフトの機体各部の名称、エンジンの構造を復習し、安全確認の方法、エンジンのかけ方、ハンドルの回し方、アクセル・ブレーキの踏み方など基本的な走行操作について実際の車体を用いて学びます。

 フォークリフトは狭い倉庫内での作業を可能にするため、普通車と異なり後ろのタイヤが左右に動き小回りが利きます。少しハンドルを回しただけで車体が回転するので、最初は車体を三角コーンにぶつけたり、車線から脱輪したりと、苦労していました。

  2日目は、荷役作業をしながらの運転です。

 

フォークを操作しパレットに載った0.5tの荷物を運搬します。フォークを操作するレバーは、上昇・下降を操作する『リフトレバー』と前傾・後傾を操作する『チルトレバー』の2本を操作します。特にリフトが地面と水平になっているのかの判断は難しく、経験が重要です。

 

 最終日。講習の最後に行われる実技試験にむけ、一連の作業、走行を繰り返し練習します。そして他の人の運転もしっかり見ながら、自分が運転していることをイメージしながら講習を受けることが上達するポイントです。実技試験が不合格の場合は別途補講&再試験があるため全員真剣です。お互いタイムを測定し合ったり、励ましたりアドバイスをしながら、繰り返し練習を行いました。

 

 いよいよ実技試験。基本中の基本、指さし確認からスタートです。引率した先生はもちろん、5日間一緒に練習を繰り返したメンバーも心の中で合格を祈りながら見守ります。

 

 結果は全員合格。発表後は自然に拍手と歓声が沸き上がりました。本当に良かったです。

 

 最後に講師の先生からライセンスを受け取り、5日間の講習は終了です。

 

 受講した生徒に話を聞くと、大変だったけどフォークリフトの運転がとても楽しかったとのこと。卒業後に資格を活用する際は安全第一を忘れないようにしてくださいね。(普段の農業実習も同様です)お疲れさまでした。

 

人と自然科 チェーンソーによる伐木等特別教育実施

 人と自然科では在学中、漢字検定やビジネス文書実務検定などの一般的な検定はもちろんですが、日本農業技術検定やフラワー装飾技能士、トレース検定など専門的な資格取得にも挑戦することができます。

 7月下旬に行われたガス溶接技能講習に関する記事はこちら

 さて、7月30日(土)~8月1日(月)の3日間、1年生から3年生の希望者25名を対象に、チェンソー(伐木作業)の特別教育が実施されました。(ちなみに自宅の木を切るなど、チェンソーを個人で利用する場合は資格は必要ありませんが、将来仕事でを使う場合は資格(特別教育の受講)が必要となり、受講せずにチェーンソーを使った仕事をすると罰則の対象になります。)

 まずは有馬高校にて2日間、学科講習と簡単な実技講習です。座学では伐木等作業に関する知識、チェーンソーに関する知識、振動障害及びその予防に関する知識、関係法令の4項目を学びます。

 

 スライドや映像を用いて、伐木する際の刃の入れ方や、木の倒し方などの伐木技術、チェンソーに使用するの燃料や潤滑油、機械の握り方や姿勢、振動障害やその予防、災害事例、関係法令など、安全にチェンソーを操作する知識についてしっかり教えていただきました。

 2日目の後半からは実習服に着替えて実技に入っていきます。実技を前にさらに集中していますね。

 班に分かれ、実際に使用するチェンソーを使ってエンジンの構造やかけ方、安全装具の着脱を学びました。

 最後は屋外でエンジンの始動を実践し、翌日の伐木実習にむけ準備は万端です。

 講習3日目は会場をキャタピラー講習センターに移動し、いよいよ伐木実技講習です。

 安全用具を着用し、エンジンをかけ、まずは基本の切り方である丸太の玉切りを想定した鋸断です。振動があるのでまっすぐ切断するも慣れが必要です。最初は教習所の講師の先生方の手助けを頂きながら進めていきましたが・・・

すぐに慣れ、一人で切断できるようになりました。やらないと上達しませんね。

 待ち時間は小屋の中で目立ての練習です。作業中の事故原因のほとんどが目立てが不十分で刃の切れ味が悪く、余計な力を加えてしまうことだそうです。丸棒やすりを使って、やすりの角度を約30度で研いでいきます。

 現場に戻ります。次に突っ込み切り。刃の先端を丸太にさして四角形、もしくは三角形に抜く切り方です。刃が丸太の中に入ったら見えないので難易度が高くなります。上手く抜けましたね。

 そしていよいよ立木の伐倒です。

 

 初日の学科講習に学んだ通り、まず倒したい方向に受け口を作ります。水平に下切りし、角度30~45度で斜め切りします。

 そしてチェンソーの刃を丸太の中心に入れ、切れ込みを作る芯切りを行った後、追い口切りです。反対側に受け口の高さ2/3程度に刃を入れます。その際切り込みすぎず『つる』と呼ばれる切り残される部分を残しておくことがポイントです。

 そしてくさびを打ち込み、倒していきます。

 切り口を見てみると、『つる』が機能していることが分かりますね。成功です。

 予定していた実技講習も無事終了し、講習を受けた25名全員がライセンスを取得することができました。最後にセンター長より直接『将来業務を行う際はとにかく安全最優先で作業を行ってください。そのためのライセンスです。』という言葉をいただき『ご安全に』の掛け声で終了しました。

 受講した皆さん。3日間の講習お疲れさまでした。今年の夏休みに最後に計画されているのが、フォークリフト技能講習です。自身のスキルを向上させる充実した夏休みにしましょう。

人と自然科 ガス溶接技能講習実施

 人と自然科では在学中、様々な資格取得講習を独自に実施しています。特に夏休みは自身のスキルアップに活用できる時間が確保しやすいため、様々な講習会が開講されています。

 中でも人気があるのは建機系資格。一生モノの資格ということもあり、毎年希望する多くの生徒が資格取得に挑戦しています。今年1発目として7月22日(金)と28日(木)には、ガス溶接技能講習の資格取得講習が行われ、1.2年生の希望者23名が挑戦しました。

 1日目はキャタピラー教習所講師の先生を有馬高校にお招きし、学科講習を行いました。講習を前に講師の先生から、

『何よりも最優先は安全。ガス溶接作業中は絶対にけがをしてはいけない。けがをしたら悲しむのは周りの人。特に保護者が一番悲しみます。ましてや今回のガス溶接は危険なガスを使用します。しっかり講習を聞いてください』

とのお話をいただきました。普段学校で行っている農業実習と同じですね。社会に出たら必要かつ当たり前の感覚です。

 その後は教本やスライド、映像などを用いてしっかり学習します。ガス溶接等に用いる可燃性ガスのアセチレンや、支燃性ガスの酸素を中心に、それぞれのガスの性質や発火温度、比重、発熱量などについて学んだり・・・

 ガス溶接など装置の構造と取り扱いとしてガス容器(ボンベ)や圧力調整期(ゲージ)、ゴムホース、吹管、点火用ライターの構造や取り扱い方法、火災や爆発の災害事例やその防止方法など、専門的な内容ばかりです。

 今回のガス溶接は技能講習のため、2日目に筆記試験があり、不合格の場合はさらにお金を払って補講を受け、追試を受けるる必要があります。

 

 お金と時間を無駄にしないように、教法にマーカーを引きながら、講師の先生の言葉を聞き逃さないよう真剣に話を聞いていました。

 2日目はキャタピラー教習所に場所を移し、学科講習&学科試験&実技講習です。

 1日目に学んでいなかった労働安全衛生法などの法令について、事業者は作業中の危険を防止するため必要な措置を講じなければならないこと、そして労働者も事業者が講じている安全に必要な措置を守らなければならないことなどを学びました。このことも普段の農業実習にもつながります。

 そしていよいよ学科試験。頼むから全員合格してほしい・・・結果は・・・

 全員合格で、一安心です。そしていよいよ実技講習に移ります。

 ボンベとガス溶接機をつなぐ作業も自分で行います。手順を覚えるのがなかなか難しいですね。

 準備が出来たら点火用ライターで着火。酸素の量を手元で調節し、いよいよ鉄を切断していきます。慣れるまでは手を添えてもらいながら進めていきます。

 一定のスピードで、炎と母材の距離も一定にしながら進めていくのがポイントです。上達してきたら一人で作業を行うことができるようになりました。

 2日間かけで実施した、ガス溶接技能教習も無事終了。全員資格を取得することができました。

 今年の夏休み中には希望者を対象にチェンソーとフォークリフトの資格取得講習が行われます。また、国家資格であるフラワー装飾技能士の筆記、実技試験に挑戦する生徒もいます。忙しいですが、将来の進路目標実現のため頑張りましょう。