兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
2021年12月の記事一覧
【第三弾】NEXCO西日本×有馬高校 産学連携メニューキックオフ説明会
12月22日(水)、2年「フードデザイン」選択生徒を対象に、来年度実施予定のサービスエリアで提供するメニュー開発についての説明会を開催しました。西日本高速道路サービス・ホールディングス(株)様にお越しいただき、今回の舞台となる宝塚北サービスエリアの集客規模や概要についての説明、地元の食材をPRするメニュー開発の依頼を受けました。今後、2年「人と自然科」の生徒も含め、グループ毎にレシピの考案に取り組みます。選考後の表彰式は、現地宝塚北サービスエリアで行う予定とのことです。生徒の皆さんのアイデアに期待をしています。
人と自然科 冬季休業中も頑張っています(ブドウの穴肥え)
有馬高校も先日終業式を迎えました。農業クラブの生徒もクリスマス恒例の花配布を行い、世の中は年の瀬を迎えようとしています。
農業クラブによるクリスマス花配布ボランティアに関する記事はこちら
学校は冬季休業に入っていますが、農業を学ぶ、すなわち生きものを扱う人と自然科の生徒は、長期休業中も『総合実習』(別名:農場当番)という授業があり、当番の生徒が農場の作物の管理実習や販売実習を頑張っています。
そして冬季休業中に欠かせない実習が、ブドウの穴肥え作業です。有馬高校人と自然科の大人気商品の一つが甘くて新鮮なブドウ(ベリーA、ピオーネ、マスカット)です。この甘さの秘密が穴肥えなんですね。
ブドウ販売大盛況 無事終了いたしました・・・に関する記事はこちら
穴肥え作業を前に・・・
12月上旬、ブドウ畑に一人1個、穴を掘っていました。穴を掘ることによって古い根を切って、栄養や水分を吸収する能力の高い新しい根に更新する効果もあります。
次に、いよいよブドウ畑に肥料を施していきます。この日は各地で大雪のニュースが飛び交っていましたが、幸い三田市はうっすら積もっている程度で実習はできました・・・が気温はマイナス。極寒の中、一輪車とショベルを手に実習スタートです。
まず、自分たちで校内から集めた落ち葉を投入
その後、有機化成入り複合肥料、油かす、苦土石灰、微量要素、カキライムを穴の中も含め全園に施していきます。特に粉状の肥料は周囲に飛散しないように地表面近くで散布することがポイントです。
そして、ダンプ1杯の牛糞堆肥を全園に施していきます。実習していたら暖かくなってきましたね。
無事堆肥を撒き終わったところで、穴を埋めていきます。
最後は、ディーゼルエンジン搭載、手押しの耕うん機を使ってすき込んでいきます。パワーがあるため少しでも気を抜くとバランスを崩してしまします。
約3時間の実習ですべての実習内容が完了しました。
今回施した肥料は来年度入学してくる後輩が栽培する時にブドウが必要とする栄養分となります。先輩から後輩へのプレゼントですね。来年も美味しいブドウができそうです。お疲れ様でした。
人と自然科 農業クラブ クリスマス花の寄せ植えサプライズプレゼント
12月24日(金)この日は終業式。今年最後のHR(通知表ももらいましたね。生徒の皆さん、自分にとって満足のいく結果でしたか?)も終わり、いよいよ冬季休業に入り令和3年も終わりを迎えようとしています。ふと、放課後の園芸実習室を覗いてみると、農業クラブ役員の生徒がこっそり何かの準備をしていました。
どうやら手作りのクリスマスメッセージカードのようです。
そして14時過ぎ、三田駅前にサンタが大量出現です。この日はクリスマスイブ。JR三田駅前にて農業クラブの役員が自分たちで播種から栽培した花の寄せ植えを、地域の皆さんにプレゼントしました。もはや有馬高校農業クラブの伝統となっている活動です。
偶然通りかかった方に『MaryChristmas 花の寄せ植えをプレゼントしていま~す』と声をかけていきます。
寄せ植えには、1鉢にパンジーやビオラを3~4株寄せ植えしました。皆さん本当に喜んで受け取って下さいました。
100セット準備した寄せ植えは30分近くでなくなってしましました。寄せ植えを受け取ってくださった皆様。大切に育ててくださいね。まだまだ新型コロナウィルスが落ち着きを見せませんが、来年こそは自由に活動できるようになって欲しいですね。みなさんにも素敵なプレゼントがサンタさんから届きますように・・・Merry Christmas!
人と自然科 農業法人仕事説明会に参加しました
12月21日(火)県立いなみ野学園にて農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校2年生の生徒4名が参加しました。
この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に3年前から実施されています。今回は県下の農業法人16社の経営者がブースを設け、県内5校の農業高校生、農業大学校生41名が参加しました。
人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、125年の歴史(多くの先輩方とのつながり)を活かした幅広い企業への就職はもちろんですが、農業系の4年生農学系大学や農業大学校などへ進学し、そして大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年出てきています。特に非農家の生徒は農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。従って今回のような説明会への参加は重要な機会となっています。
ちなみに今年の3年生(74回生)の生徒も、現時点ですでに1名の生徒が農学系の国公立大学に合格。そして4名の生徒が県立農業大学校への進学が決まっています。(全ての進路が確定しましたら紹介します。)
今回参加した4人は全員非農家の生徒ですが、将来農業系の大学や農業大学校に進学した後に、就農もしくは農業関連産業への就職を目標として人と自然科に入学した生徒です。
積極的に農業法人にブースを訪れ、資料やタブレット、さらには映像を見ながら、作付け内容や農業へのやりがい、独立就農に向けたサポート体制などの話を熱心に聞いていました。
また、今回参加した農業法人の中には、有馬高校を卒業した先輩や、有馬高校が位置する三田市で活躍されている企業もあり、さらに農業法人を身近に感じることができたとのことです。
約2時間30分かけて6社から7社のブースを回り様々な話を聞くことができました。最後はアンケート。生徒はとても満足し、来年の進路実現に向け参考になったとのことです。このような機会をいただきました兵庫県ならびに兵庫県農業会議の皆様、ありがとうございました。
人と自然科 都市農業体験実習(農業インターンシップ)に取り組みました その2
人と自然科では総合実習などの科目を中心に授業内にたくさんの実習があります。
そんな中、学校での実習だけでは満足しない、将来本気で農業をやりたい、より実践的な農業を学びたいという生徒を対象に、都市農業体験実習(農業インターンシップ)を阪神農業改良普及センターご支援のもと実施しており、夏休み中には3名の生徒が頑張りました。
夏季休業中 都市農業体験実習(農業インターンシップ)に取り組みましたの記事はこちら
そして今回冬野菜の栽培、収穫、販売を学ぶために生徒1名が、三田市のおおにし農園様にお世話になり、農業インターンシップを行いました。
おおにし農園では、少量多品目の野菜やお米などの農作物を、農薬をできる限り使わない安全な形で栽培し、取れたて新鮮な収穫物をお客様に直接販売、または宅配などで販売されています。まさに三田市の農業の特徴である都市近郊型農業ですね。
今回も実際に生徒が管理方法や流通、販売、さらには心構えなどを直接アドバイス頂きました。インターンシップではハウス内の整地やミズナ・コマツナなど葉物野菜の播種の方法、かん水施設の設置方法について学びました。
他、ブロッコリーなどの収穫はもちろん、ケールや芽キャベツなどの収穫物を包装、パック詰めしたり様々な実習をさせていただきました。
おおにし農園での実習を通して、技術の習得はもちろん、人と人とのつながり、そしてそのつながりから得る情報の大切さについて学んだそうです。また、写真にはありませんが、宝塚で行われた農家マルシェにも参加させていただき、お客様と直接交流することで、消費者のニーズを学ぶことができたとのことです。
お世話なりましたおおにし農園の皆さま、このような機会を作っていただいた阪神農業改良普及センターの皆さま、本当にお世話になりまました。ありがとうございました。
2年総合学科『探究基礎講座』クラス内発表が終わりました!
総合学科2年次生は、6月から『探究基礎講座』をスタートしていました。
探究は、自分自身で設定した課題(疑問)を解決するために情報を集め、それらを整理・分析し、自分の考え(解決案や意見)をまとめ・表現していくことです。(『探究ナビ』より)今年度は、課題の設定時に「SDGsの観点」を入れ、各自が探究に取り組みました。夏休み明けから、口頭発表資料(プレゼンテーション)の作成を開始し、準備を進めてきました。
11月頃からクラス内で発表し、12月21日に最終発表が終わりました。どの生徒も見やすい資料作りやパフォーマンスを工夫しており、聴き応えのある発表ばかりでした。各クラスの代表が1月11日(火)全体の前で発表します。
人と自然科 三田警察署の花壇装飾活動実施
人と自然科では、日頃の授業や実習で身につけた技術を活かし、様々な場所で装飾活動を行っています。
三田消防署 花壇装飾ボランティア活動(12月) の記事はこちら
農業クラブ福祉施設花壇植装飾ボランティア活動(12月) の記事はこちら
ひょうごまちなみガーデンショーin明石 アグリハイスクールガーデン の記事はこちら
12月16日(木)人と自然科3年生環境班の生徒10名が、総合実習の授業で地域貢献活動として三田警察署の花壇装飾活動に行ってきました。
今回は自分たちが夏休みの実習授業から栽培してきたハボタン約50鉢とパンジー、ビオラ、ノースポールの花苗約800鉢を持参し、三田警察署の正面玄関前と両サイドの花壇に装飾しました。
まずはポットを花壇に並べ、デザインを確定します。正面玄関前はハボタンを中心に周囲をパンジー、ビオラで囲むデザインに、両サイドの花壇はパンジー、ビオラを中心にライン状に装飾しました。
約1時間かけて完成した花壇を前にみんなで記念写真です。
お正月の雰囲気が出て、明るくなりましたね。三田警察署を訪れた際は是非ご覧下さい。
75回生 人と自然科 家庭基礎 そば打ち道場
12月10日(金)人と自然科「家庭基礎」で、公益財団法人兵庫県生活衛生営業指導センターと兵庫県麺類食堂営業生活衛生協同組合より6名の講師にお越しいただき、そば作りの調理実習を行いました。
こね鉢、足つき麺台、麺棒、麵切り包丁、駒板などの専用の道具をお借りして、そば粉をこねるところからスタートです。
塊りになったら、打ち粉をして、麺台で伸ばしていきます。
次は、伸ばした面を折りたたんで、麺切り包丁で切っていきます。
講師の先生の説明を聞いた後、いざやってみるとうまくいかず、先生方に手伝っていただきながら格闘しました。
農場で採れた大根やネギを薬味に使って、美味しくいただきました。
講師の先生方、本当にありがとうございました。
年末の年越しそばに挑戦してみたくなりました!
産業社会と人間
12月17日(金)の「産業社会と人間」は、2分間スピーチ第2回目の授業でした。
先週に続き、残りのメンバーが「私の夢」をテーマにスピーチを披露しました。
「漫画家になりたい」「尊敬する姉のような人間になりたい」「子どもに関わる職業につきたい」「人の役に立つ機械を作りたい」など、明確な職業を挙げる生徒もいれば、漠然としたあこがれを語る生徒もいました。どのスピーチも、真摯に将来に向き合い、胸をうつものばかりでした。2回のスピーチの中から各クラス代表者3名が選ばれ、1月14日(金)に学年発表会でスピーチを行います。
人と自然科 地域自然保護 ありまふじ公園にて夢プログラム実施
人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」では、今年度も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年間かけて公園を訪れるゲストに自然を感じてもらうための体験プログラム『夢プログラム』を生徒自身が企画し、実践することを目標に授業を行ってきました。そして12月14日(火)には1年間の集大成として、高校2年生を対象に夢プログラムが実施されました。過去の記事は以下の通りです。
今年行った夢プログラムのテーマは『高校生に有馬富士公園の魅力を発見してもらうためのプログラム』。有馬富士公園は環境学習で利用する小学生、散歩のために利用する年配の方、そして遊びの王国を利用する小さなお子様を連れた家族の利用が多いですが、中学生、高校生の利用が少ないという現状があります。この世代に有馬富士公園に何度も来てみたいと思わせるプログラムを企画しました。対象は来年度この授業を選択する高校2年生20名です。この日の天気は晴れ。ゲストの到着までの時間、企画書を参考にプログラムの準備をすすめていきます。
12:00過ぎにはゲストの高校2年生が到着。いよいよ夢プログラムの開始です。
最初の夢プログラムは『有馬富士をマイワールドに』です。
事前の準備した有馬富士公園のジオラマにアレンジを加えてオリジナルの有馬富士公園を作るというプログラムです。
有馬富士公園のシンボルである有馬富士と福島大池ですね。かなりのクオリティーです。4班に分かれ、事前に準備した人間や樹木、アヒル・・・・コイン?ゴリラ?・・・などを配置していきます。
雪を降らせている班もいますね。とても楽しそうです。
池には自分たちで想像した色に染めたレジン液を流し込み完成です。完成した作品はこちら。
完成した作品を参加者全員で投票。
一番得票数が多かった班に賞品が渡されました。
次の夢プログラムは『TREASURE in 有馬富士』です。
有馬富士公園内の魅力あるスポットを探し出し、クイズを解きながらめぐるクイズラリーです。
地図と指示書を渡され、班ごとに園内に散っていきました。地図を少し焦がしている演出など細部までこだわっていますね。
クイズやミッションの難易度によって得点が異なるようで、班の中で話し合いながら園内をめぐっていきました。園内マップにも載っていないスポットや魅力もたくさん見つけることができたようです
最後はかやぶき民家に到着。得点が一番高かった班が発表され賞品が渡されました。
次のプログラムh『古代米で煎餅を作ろう!』です。
有馬富士公園内の棚田で、無農薬有機栽培されている古代米を使用し、煎餅を作ります。また燃料には有馬富士公園内の里山管理で出た間伐材を活用し作った炭を使わせていただきました。
感染対策でアルコール消毒を行った後、炊いてラップに包まれた古代米が渡されました。そして自分でつぶしながら煎餅状にしていきます。
そして自分で醤油を塗りながら、炭火で焼いていきます。どんどん良い香りが漂ってきますね。焼いた煎餅をもって、最後のプログラムに向かいます。
最後のプログラムは『温もりと冬木立ち』です。
かやぶき民家の釜を使って、公園の里山管理で出た間伐材の薪を使ってお湯を沸かし、そのお湯をポンプとホースで循環させる手作りの床暖房を作成。
かやぶき民家前のベンチに設置し、足を温めながら景色を楽しむ(先ほど調理した古代米煎餅を食べる)という斬新な内容です。
この日は午後からぽかぽか陽気。かやぶき民家から望む福島大池は最高の景色です。
あまりにも床暖房が気持ちよすぎて、ついつい寝てしまいます。プログラムは大成功でしたね。
楽しかった時間もあっというまにすぎ、閉会式。ゲストの2年生は大満足で学校に戻っていきました。アンケートの結果を見てもとても充実した、そして公園の魅力を感じることができた時間だったようです。
3年生も今日で有馬富士公園での活動は終了。最後の集合写真です。
ホストを務めた3年生の皆さん、夢プログラム実施いかがでしたか?どの夢プログラムも高校生らしい、工夫を凝らしており、有馬富士公園の魅力が十分伝わる内容だったと授業担当者は評価しています。来週の授業では今日の振り返りをして、プログラムをまとめた模造紙を作成しましょう。(作成した模造紙は完成次第有馬富士公園パークセンターに展示します)
最後にお世話なりました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
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