学年・専門部

人と自然科 ガス溶接技能講習実施

 人と自然科では在学中、様々な資格取得講習を独自に実施しています。特に夏休みは自身のスキルアップに活用できる時間が確保しやすいため、様々な講習会が開講されています。

 中でも人気があるのは建機系資格。一生モノの資格ということもあり、毎年希望する多くの生徒が資格取得に挑戦しています。今年1発目として7月22日(金)と28日(木)には、ガス溶接技能講習の資格取得講習が行われ、1.2年生の希望者23名が挑戦しました。

 1日目はキャタピラー教習所講師の先生を有馬高校にお招きし、学科講習を行いました。講習を前に講師の先生から、

『何よりも最優先は安全。ガス溶接作業中は絶対にけがをしてはいけない。けがをしたら悲しむのは周りの人。特に保護者が一番悲しみます。ましてや今回のガス溶接は危険なガスを使用します。しっかり講習を聞いてください』

とのお話をいただきました。普段学校で行っている農業実習と同じですね。社会に出たら必要かつ当たり前の感覚です。

 その後は教本やスライド、映像などを用いてしっかり学習します。ガス溶接等に用いる可燃性ガスのアセチレンや、支燃性ガスの酸素を中心に、それぞれのガスの性質や発火温度、比重、発熱量などについて学んだり・・・

 ガス溶接など装置の構造と取り扱いとしてガス容器(ボンベ)や圧力調整期(ゲージ)、ゴムホース、吹管、点火用ライターの構造や取り扱い方法、火災や爆発の災害事例やその防止方法など、専門的な内容ばかりです。

 今回のガス溶接は技能講習のため、2日目に筆記試験があり、不合格の場合はさらにお金を払って補講を受け、追試を受けるる必要があります。

 

 お金と時間を無駄にしないように、教法にマーカーを引きながら、講師の先生の言葉を聞き逃さないよう真剣に話を聞いていました。

 2日目はキャタピラー教習所に場所を移し、学科講習&学科試験&実技講習です。

 1日目に学んでいなかった労働安全衛生法などの法令について、事業者は作業中の危険を防止するため必要な措置を講じなければならないこと、そして労働者も事業者が講じている安全に必要な措置を守らなければならないことなどを学びました。このことも普段の農業実習にもつながります。

 そしていよいよ学科試験。頼むから全員合格してほしい・・・結果は・・・

 全員合格で、一安心です。そしていよいよ実技講習に移ります。

 ボンベとガス溶接機をつなぐ作業も自分で行います。手順を覚えるのがなかなか難しいですね。

 準備が出来たら点火用ライターで着火。酸素の量を手元で調節し、いよいよ鉄を切断していきます。慣れるまでは手を添えてもらいながら進めていきます。

 一定のスピードで、炎と母材の距離も一定にしながら進めていくのがポイントです。上達してきたら一人で作業を行うことができるようになりました。

 2日間かけで実施した、ガス溶接技能教習も無事終了。全員資格を取得することができました。

 今年の夏休み中には希望者を対象にチェンソーとフォークリフトの資格取得講習が行われます。また、国家資格であるフラワー装飾技能士の筆記、実技試験に挑戦する生徒もいます。忙しいですが、将来の進路目標実現のため頑張りましょう。