兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
2024年5月の記事一覧
人と自然科 野菜班 収穫の春です
3年野菜班の実習も軌道にのってきました。
トマトのえき芽取り、ナス・キュウリの誘引、キュウリの収穫とすることは
たくさんあります。野菜の成長に合わせて生徒の技術力も成長しています。
次にジャガイモの収穫です。有馬高校では、「キタアカリ」・
「メークイン」・「ポロシリ」を栽培しています。
本当はジャガイモ自体を大きくするためには花を摘み取ります。学校では
授業で「科」の分類で使用するために少し残しています。
ジャガイモと同じ「科」はトマトやナスです。色は違いますが
花の形は同じです。
皆さん、いい笑顔です。たくさん収穫することができました。
人と自然科 ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました
人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、2年生の果樹と緑の授業でベリーA、3年生果樹と緑で高級ブドウのピオーネを、そして「総合実習」の授業を中心に全学年でマスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培技術を学んでいます。
4月の芽かき作業から栽培はスタート、生徒は毎週ブドウ畑に足を運び技術を習得しています。
そして5月に入るとブドウは一気に成長し、様々な管理作業に追われています。たとえば上に伸び、屋根に突き当たろうとしている枝を折らないように、ねじりながら下に向ける「捻枝」、テープナーという道具を使って針金にとめていく「誘引」作業や1本の枝に2つ~3つついている花穂(つぼみの塊)を1つにしぼる「摘穂」、房の形を整える「整房」などなど、毎回実習は充実していますね。
そして5月下旬に入り、いよいよジベレリン処理を学びました。ジベレリンは植物ホルモンの一種。主に無核化(種なしにすること)を目的に行い栽培期間中2回実施します。
まずは2年生によるベリーAのジベレリン処理です。
ベリーAの場合、ジベレリンの濃度は100ppm。実施時期は開花前約2週間です。判断方法の一つとして、蕾の幅が約1.8mmを超えてきたた頃。タイミングを逃すと果実にに種が残ってしまうため、中間考査終了後、短時間残って実習を行いました。カップに入れ、花穂(つぼみの状態の房)を一つ一つ丁寧に液に浸していきます。
しっかり処理できましたね。2回目は開花後訳15日後が適期です。しっかり取り組みましょう。
その一週間後・・・今度は3年生の生徒ピオーネのジベレリン処理を行いました。
ピオーネの1回目の処理適期は満開から約5日後。濃度は12.5ppmです。さすが3年生。昨年ベリーAの栽培を学んだだけあって、慣れた手つきです。
ちなみにピオーネの2回目ジベレリン処理時期は1回目の10~15 日後です。
3年生がジベレリン処理を行った翌日には、2年生総合実習で、着粒促進のためにマスカット・オブ・アレキサンドリア のフルメット処理も行いました。
これからブドウ栽培は最大の難関「摘粒」(粒を一粒一粒落として房の形を整える作業)へと移っていきます。ブドウを待っている皆様(有馬高校の生徒・保護者限定販売です)のために頑張りましょう。
3学年 就職・進学 面接講座
5月27日(月)山口学園ECC国際外国語専門学校より講師の高橋先生をお招きして、面接講座を開催しました。
就職・公務員希望の生徒は勿論、早期に総合型選抜等で面接指導が必要な生徒も参加して、第一印象の大切さや挨拶・お辞儀など、ロールプレイングをしながら学ぶことができました。
アシスタント3名がとても良い見本を示してくれたおかげで、参加者はイメージを掴みやすかったのではないでしょうか。進路実現に向けて、面接で良い印象を残せるように頑張っていきましょう!
ARIMA 探究Ⅰ 「キーワード発表会」
27日(月)の5,6限に行われた2年生の「ARIMA探究Ⅰ」では、探究活動の第一歩として、キーワード発表会とキーワードマッピングを行いました。
5限目に行われたキーワード発表会では、クラスを3つのグループに分け、その中で各自が現在興味・関心を持っている事柄とその理由についてそれぞれ説明しました。また、その説明を聞いたグループのメンバーは、質問したり意見を述べたりするなど、活発に交流していました。
6限はその続きとしてキーワードマッピングを行いました。思いついたキーワードに関連する語句をどんどん書き出し、イメージを膨らませました。今後の探究が楽しみです。
人と自然科 令和6年度農業クラブ前期総会を開催しました
中間考査が無事終了し、先日有馬高校では前期生徒総会が開催されました。
生徒総会に続き、5月24日金曜日には講義棟に 人と自然科の1年生から3年生の生徒全員が集まり、令和6年度農業クラブ前期総会が開催されました。
人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『生徒会』に加えて『農業クラブ』という組織に所属しています。(そのため生徒総会と農業クラブ総会の両方に出席します。)農業クラブが生徒会と異なるのは、農業や環境などに関する知識や技術を習得する日頃の授業や実習も農業クラブ活動であり、習得した知識や技術を活かした地域貢献活動も農業クラブ活動です。
直近の地域貢献活動 でんスポアドベンチャーフェスタ出店に関する記事はこちら
また全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりするのも農業クラブ活動の特徴です。
先日全国の農業高校生とフラワーアレンジメント技術を競い合った第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストに関する記事はこちら
昨年全国の農業高校生と競い合った農業クラブ全国大会熊本大会に関する記事はこちら
総会の進行はもちろん農業クラブ本部役員の生徒が全て行います。そして今年度初めてBYOD端末(一人一台端末)のタブレットコンピュータに総会資料を配信しペーパーレスで行うことにしました。
前期副会長による開会の言葉の後、まずは人と自然科のリーダーである前期会長より挨拶です。『競技会や郊外活動などで活躍された、昨年卒業された先輩方に負けないように人と自然科の生徒が一丸となって頑張りましょう』とクラブ員一人一人を鼓舞する素晴らしい挨拶でした。
そして議長が選出された後、総会に入ります。執行部事業から令和5年度事業報告と令和6年度事業計画案
執行部会計から令和5年度会計決算報告と令和6年度会計予算案、さらには監査委員から会計監査報告があり、異議もなく承認されました。
議長解任後は昨年度の活動成績報告。昨年度は前文で紹介した農業クラブ全国大会やフラワーアレンジメントに加え、全国産業教育フェアフラワーアレンジメントコンテストでも銅賞に入賞するなど様々なコンテストで優秀な成績を収めることができたことが報告され、『今年度も先輩に負けない活躍ができるように頑張りましょう。』と言葉がありました。
第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒がゆずりは賞(教育長表彰)受賞 に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞 に関する記事はこちら
次は令和6年度前期有馬高校農業クラブ執行役員の紹介です。2.3年生を中心とした11名の執行部役員に加え、新たに7名の1年生を加えた27名の執行委員が紹介されました。このメンバーが人と自然科の核となり、農業祭などの行事やオープンハイスクールの運営、農業を通したボランティア活動など、人と自然科を盛り上げてくれます。役員のみなさんよろしくお願いします。
最後はもちろんFFJの歌斉唱です。FFJの歌は全国の農業高校生が県大会や全国大会、農業高校生が集う会議や交流会で必ず斉唱する歌です。
(日本学校農業クラブ連盟HP内に、FFJの歌が聞けるリンクがあります)
農業クラブ本部役員の生徒の大声に多くの生徒が応え、会場は大合唱でした。人と自然科生徒の勢いを感じました。
閉会のことばで前期総会も無事終了。
農業クラブ活動はいよいよ本格的にスタートします。6月には兵庫県下11校の農業高校生が集まるイベント『リーダー講習会』そして7月には農業高校生の甲子園、インターハイとも呼ばれる『各種競技会』の予選会である県大会です。人と自然科のみなさん、日々の農業学習を楽しみながら全国制覇を目指し、頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました
5月23日(木)加古川総合文化センターにて、農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就く可能性がある、人と自然科の生徒6名が参加しました。
ひょうご農林機構(ひょうご就農支援センター)が主催で開催されているこの事業は、県内の農業高校、農業大学校に所属している生徒を対象に毎年2回開催されます。近年増えている農業法人と農業を学んでいるが、家が農業をしていない生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。今回は県下の農業法人17社の経営者、そして社員の方がブースを設け、生徒・学生は県内8校から74名の生徒・学生が参加しました。
人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、128年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年制農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。
(参考)今年3月に卒業した人と自然科進路実績はこちら.pdf
今回参加した6人の生徒は、国公立大学・私立大学農学部や農業大学校に進学した後に就農、もしくは農業関連産業を希望する2年生です。開会式の後早速ブースを回ります。
この日出展いただいた農業法人は、有馬高校の通学域でもある神戸市だけでなく、たつの市や上郡町、新温泉町や淡路市など県内全域から、そして、野菜・畜産・水稲など多様な経営体の法人のからの参加がありました。スライドや資料、動画などを準備いただき、分かりやすく説明していただきました。
本校から参加した6人は、一人6社~7社の農業法人ブースを訪れ、経営内容やこだわり、勤務体系、休日などの話を熱心に聞き、メモを取っていました。そして時には農業に対する自分たちの考えも経営者の方に伝えていました。
そして会場を見回っていると見覚えのある学生が・・・1年前に人と自然科を卒業し、現在県立農業大学校2年生として農業を学んでいる先輩でした。すでに就職活動がスタートし、関連産業への就職か農業法人への就農か迷っている中での参加なのだそうです。農業大学校でも様々なことにチャレンジし、毎日充実されているとのこと。とてもうれしいです。活躍している先輩の姿に励まされますね。
3時間の説明会はあっという間に終了。終了後のアンケートを覗いてみると、「熱い思いを持っている経営者の方が多く、農業に対するプライドを感じた」「進路選択を考えるきっかけになった」・・・などなど充実した時間となったです。
次回の開催は12月です。このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま、本当にありがとうございました。
人と自然科 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会実施しました
5日間にわたる1学期中間考査がついに終わりました。生徒の皆さん手ごたえはいかがですか?これからは有高祭(文化祭)にむけ、忙しくなりますね。
さて1学期中間考査中、人と自然科では農業クラブ農業鑑定競技会の校内予選会が密かに開催されていました。
人と自然科の生徒も含め、全国の高校で農業を主に学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属しています。そして日頃の学習の成果や活動の成果を全国の農業高校生と競い合うのが各種競技会で、別名『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と呼ばれており、8万人の頂点を目指す、農業高校生あこがれの場です。
昨年度の農業高校の甲子園 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 に関する記事はこちら
そして各種競技の中で有馬高校が得意としているのが「農業鑑定競技会」です。農業鑑定競技会は、実習や座学など、農業に関する学習で得た知識を活かし、鑑定・判定を通して問題を解いていく競技です。出題数は40問で、農業に関わる生物やその病気、種子、肥料、機械機具、・・・等々を20秒または40秒というわずかな時間で鑑定・判定します。
この農業鑑定を人と自然科では、科目「総合実習」の考査として実施しており、特に1学期中間考査は7月の県大会出場をかけた校内予選会として実施しました。学年関係なくガチンコ勝負。今年から新設された野菜・草花・果樹の3つの部門の代表権を争います。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 前編(競技会当日)に関する記事はこちら
このように机の上に植物や工具、病気や害虫の写真が並べられ、生徒は観察しながら問題を解いています。
せっかくなので今回校内予選会(1学期中間考査)で出題された問題をいくつか紹介します。
この花をもつ果実の名称を答えなさい。
このうち、パイプレンチはどれですか?記号で答えなさい。
このうち短日植物はどれですか?記号で答えなさい。
このような問題が40問続き、正答率で競います。ちなみに昨年は、人と自然科の生徒が県大会で最優秀賞(1位)と優秀賞(2位)を受賞し全国大会に出場。全国大会においても優秀賞を受賞することができました。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 後編(大会式典)に関する記事はこちら
今回有馬高校の代表に選ばれる皆さん。先輩の活躍に続き、今年も全国大会に出場できるように、そして日本一を目指し頑張って準備していきましょう。
前期生徒総会・表彰伝達
中間考査が終了し、ほっとした表情で全校生徒が体育館に集い、前期生徒総会が行われました。
生徒会が主体的に総会を進行し、滞りなく終了しました。
活動報告や予算案、各委員会の活動計画を発表した皆さん、お疲れ様でした。そして、総会に参加した全校生徒の皆さんは生徒会運営を承認しましたので、それぞれができることをし、協力して学校生活を盛り立てていきましょう!
続いて、表彰伝達式が行われました。各方面で成果を上げた皆さんへ、教頭先生から表彰状が手渡され、誇らしげな姿が見られました。
栄光を手にした時の気持ちや景色を忘れず、これからの日々も積み重ねていってください。
そして、有高祭に向けての準備をしつつ、全校生が生き生きとした姿が見られることを願います。
人と自然科 第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました
先日第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストの結果が発表され、人と自然科フラワーアレンジメント班で技術を磨いている生徒が、銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました。
まずは人と自然科のフラワーアレンジメントに関する取り組みについて少し紹介します。人と自然科では2、3年生の選択科目で学校設定科目「フローラルアート」を設定しており、授業でフラワーアレンジメントに関する知識や技術を習得することができます。
そしてさらに高度な技術を習得したい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、放課後や休日も練習を行い、国家資格であるフラワー装飾技能士の資格取得や全国大会への挑戦に向けた練習を行っています。
国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しています・・に関する記事はこちら
もうひとつの全国大会 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
そして今回フラワーアレンジメント班の生徒が出場した第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストはフラワーデザインの甲子園ともいえるイベントで、全国の高校でフラワーアレンジメントを学ぶ生徒が日本一を目指し挑戦する大会です。今回はフラワーアレンジメント班に所属している生徒が挑戦。大会に向けて、特別非常勤講師のフローリストの先生にアドバイスいただきながら自分たちでデザインを考え、花台も自分の手で制作。2ヶ月以上かけて完成させました。
今回の大会テーマは「サステナビリティ」です。テーマに沿って作品の随所に工夫を凝らしていますね。出場した選手の作品と作品コンセプトはこちらです。
S.Aさん タイトル:四季の”Re”サイクル (NFD銀賞)
シュレッダーした落ち葉を糧にして、失われつつある日本の四季がこれからもめぐり続けてほしいという願いを込めました
I.Yさん タイトル:循環 (NFD銅賞)
色とりどりの植物が重なり合って、繰り返し生命が巡り自然が循環する様子を表現しました
I.Kさん タイトル:果てしない可能性 (奨励賞)
私たち高校生からあふれ出す個性的なアイデアが世界中で実行され、持続可能な社会が実演されている様子を表現しました
S.Hさん タイトル:想望
感情が複雑に絡み合う世界。多様性を互いに認め合い平和な時代をともに築いていくという想いを作品に込めました
どの作品も個性的で素晴らしい作品ですね。入賞したみなさんおめでとうございます。
ちなみに先日人と自然科に入学した1年生も3人の生徒がフラワーアレンジメント班に入部したとのことです。先輩の活躍に負けないように練習頑張りましょう。
人と自然科「クラインガルテン」②~スイートコーン、サツマイモ定植
クラインガルテンも2回目、今回は前回、定植したトマトとナスの支柱立て、スイートコーンと
サツマイモの定植を行いました。
今回より生徒がホワイトボードを使用して説明を行いました。今回のテーマは「なぜ支柱をするのか?」です。初めての説明、緊張していました・・・。
説明後、実習開始です。特にトマトでは花の向きを見て支柱を立てるのがポイントです。
支柱立てが終わると、次はスイートコーンの定植です。ここでも、植え方を生徒が説明しました。段々と慣れてきましたね。
スイートコーンは受粉しやすいように「並木植え」という方法で行います。この作目は担当区域ではなく全員で協力して約100本の植え付けを行いました。
最後にサツマイモの植え付けです。今回は活着しやすく、多くのイモが取ることができる
「斜め植え」で行います。ここでも全員で協力して行いました。秋のイモ掘り、楽しみですね。
今日は盛りだくさんの内容でした。皆さんお疲れさまでした。
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