ブログ

2022年6月の記事一覧

産業社会と人間

6月24日(金)の「産業社会と人間」は、5時間目に科目選択ガイダンス後半の部、6時間目にコミュニケーショントレーニング、「オススメ記事を紹介しよう」を実施しました。

科目選択ガイダンスについては、10日(金)の続きで、各科目からの選択上の注意点の説明がありました。

さらに放課後には、看護・医療・栄養系分野について進路別説明会を開催します。

6時間目のコミュニケーショントレーニングは、非言語コミュケーション、言語コミュニケーションの両方を体験しました。前者では言葉を介さずに目だけによるコミュニケーションをとることの難しさを、マスクが日常となった現在、改めて実感しました。「オススメ記事を紹介しよう」では、新聞記事の中から気になったニュースを取り上げ、要約し、それについての意見を述べる作業をしました。手短にまとめ、自分の意見を表現することのトレーニングとなります。

今日の授業は、生き方を考え、コミュニケーション力を身につけ、自分を表現する力を養うという「産業社会と人間」の目標のエッセンスのつまったプログラムでした。

 

 

 

 

人と自然科 地域自然保護 フィールドワークその4 棚田の管理を通した夢プログラム体験

 6月21日(火)人と自然科3年地域自然保護の授業で、棚田の管理をとおしたプログラムを体験しました。

 

 人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年度も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。現在は12月のプログラム実施に向け、実際に有馬富士公園で活動されている夢プロの先輩が行っているプログラムを体験しています。 

 前回のフィールドワークその4 里山の管理体験に関する記事はこちら

 今回は自然の学校の吉田さんにお世話になり、棚田の管理に関するプログラムを体験しました。この日の天気予報は雨・・・でしたが夢プログラムをやりたい!!という願いが空に届き、実習時間の2時間だけ雨がほぼ上がるという奇跡の時間となりました。

 

 有馬富士公園が大好きな吉田さんは、公園の植物や昆虫の知識が豊富で、20年近く有馬富士公園を訪れる来園者に対して生き物観察ツアーなどの夢プログラムを企画、実施されている方です。

 また、有馬富士公園にはかやぶき民家の側に棚田があり、吉田さんを中心としたボランティアの方が古代米を中心に無農薬でお米を栽培しています。今回はその水田の除草を手作業で行いながら、楽しく土や昆虫、植物に触れあうことを目的としたプログラムです。

 

 とりあえず雨が心配早くプログラムを始めないと・・・ということで、早速みんなで田んぼに入っていきます。

 

 前述のとおりこの田んぼは無農薬で栽培しているため、除草剤は一切使用していません。そのため少し放っておくとノビエなどの雑草が繁茂してきます。今回は伝統的な農具と素手で除草していきました。

 

 除草していると里山の方から鳥の鳴き声が・・・コゲラの鳴き声だそうです。

 

 そして農薬を使用していないため、田んぼの中にも生きものがたくさん生息しています。オタマジャクシやカエルはもちろん、コオイムシ等の貴重な昆虫も観察することができました。

 

 また、田んぼの周辺を観察してみると、ヤマラッキョやスズサイコなどの絶滅が危惧されている植物が観察できました。

 

 約1時間の活動は終了。皆さん田んぼから上がりましょう。

 今年もしっかり服が汚れています。夢プログラムは大成功ですね。とりあえず手足と道具をみんなで洗いましょう。

 

 最後に吉田さんから、今回の体験プログラムに込められた想いや、里山(公園内)に棚田を残すことの意義、そしてこの棚田で公園や自然を愛する人たちと行っている取組みなどについてお話をいただきました。

 

 これにて夢プログラムは終了。吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 

 今回で実際に行われている夢プログラム体験は終了。来週からは、今まで公園で体験したり調査したりしてきた内容を有馬富士公園の巨大地図にまとめ、9月に中間発表を行う予定です。そして12月には実際に自分たちでプログラムを企画、実施してていきます。

昨年度の卒業生が企画・実施した夢プログラムに関する記事はこちら

 力を合わせ頑張っていきましょう。

福祉講演会(脳の不思議~こころとからだの関係~)

あなたのこころはどこにありますか?

と聞かれ、皆さんはどこを指しますか?そんな質問からお話がスタートしました。私たちのこころは脳にあります。好きな人を見るとドキドキするのも、脳からの神経伝達物質の影響ということを知りました。脳の不思議について、湊川短期大学 松尾先生にお越しいただき、さまざまな角度から教えていただきました。

脳がストレスを感知するとホルモンのバランスが崩れ免疫が低下すること、日照時間の短くなる冬から春にかけてうつ症状が出やすくなること、脳の前頭前野の発達がストレスコーピング(ストレスへの耐性)を強めることにつながるなど、大切なお話がたくさんありました。

 

また、脳に関する豆知識(男性脳・女性脳の特徴や一目ぼれの仕組みなど)やストレスコーピングのセルフチェック、空間認知チェックなど体験もたくさんあり興味・関心がますます高まりました。松尾先生、貴重なお話をありがとうございました。

 

有高祭 6月16日・17日

6月16日(木)・17日(金)の2日間にわたって有高祭が行われました。今年度も感染症対策を十分に行った上で短縮した日程ではありますが、無事開催することができました。

1年生はクラス展示を行いました。準備期間が少ない中、クラスで協力して様々な展示を見せてくれました。

  

2年生は昨年度に続いて露店を行いました。様々な工夫をして体験型のゲームを準備してくれました。

3年生は演劇を行いました。高校生活最後の有高祭としてクラス全員が一致団結した劇を披露してくれました。

  

学年だけではなく、たくさんの文化部もそれぞれの活動を披露してくれました。

  

新型コロナウイルスの影響で、学習活動においても制限がかかる中ではありますが、感染症対策を十分に行い創意工夫をしながら無事に有高祭を行うことができ、大変うれしく思います。

 

福祉講演会(作業療法士の仕事について)

作業とは…食べたり、入浴したり、人の日常生活に関わるすべての活動を「作業」とよんでいます。その作業が出来なくなった方、一人ひとりと向き合い、暮らしを取り戻す支援を行うのが作業療法士のお仕事です。

  

そんな風に、わかりやすくお話がスタートしました。本日も神戸医療福祉専門学校三田校より、小西先生、田村先生をお招きし、講演会を実施しました。対象は総合学科2年次生福祉系列の13名です。

  

お話の中で、それぞれの障害や病気に応じて動作しやすくなる道具=自助具のご紹介があり、実際に触らせていただく機会もありました。また、身体の構造を知るために、基本動作はどのようにされているのか体験する機会もいただきました。何より、いきいきとお話される先生方の様子を目の当たりにし、生徒たちもその魅力を大いに感じておりました。お忙しい中お越しいただきありがとうございました。

福祉講演会(義肢装具士の仕事について)

みなさんは「義肢装具士」のお仕事を知っていますか?

 

6月14日(火)3,4限、総合学科2年次生福祉科目選択生徒に向けて、神戸医療福祉専門学校三田校より、義肢装具士科の山本先生をお招きし、講演会を実施しました。

 

義肢装具とは、「義肢」と「装具」に分かれ、義肢は欠損部位のサポート器具、装具は身体機能の障害に対してサポートする器具のことです。装具にはコルセットやサポーターといった私たちに身近なものも多くあると知りました。

山本先生がご準備くださった動画の中で、初めて義足をつけて歩いた方が「歩けることが幸せ」と心からの喜びを、涙しながらおっしゃられていました。義肢装具士は生活の質の向上や、社会参加への架け橋となる大切な職業であると感じました。

後半には、筋電義手の体験をさせていただきました。筋肉を動かす際に発生する電流をキャッチし、義手が動くというものですが、なかなか思うように動かすことができず、もどかしい気持ちを経験しました。技術の進歩はあるものの、いかに使いこなすことができるかは、ご本人の努力以外無いと身をもって体験することができました。

  

山本先生、本日は貴重な経験をありがとうございました。

 

人と自然科 三田警察署の花壇植え付け活動に行ってきました

 人と自然科では実習で学んだ知識や技術を活用した様々な活動を行っています。先日も3年生の生徒が、三田市消防本部の花壇装飾を行いました。

 三田市消防本部の花壇装飾活動を行いました・・に関する記事はこちら

 6月10日(木)は三田警察署の花壇植え付け活動に行ってきました。今回は2年生の生徒13名が挑戦。公共施設の装飾は初めてです。ペチュニアやベゴニア、マリーゴールド、サルビア、ジニアの花苗約800鉢を持参しました。

 まずはデザインを決めます。警察署前のメイン花壇、庁舎に沿った左右の花壇、合計3カ所に分かれ、それぞれ3~5名のグループに分かれ、配植を考えます。

 今回初めて装飾する2年生。基本のライン状のデザインに配置する班が多かったですね。

 配置が終わったら移植ごてを使用し植え付けしていきます。

基本は奥の花から手前の花へと順番に、間隔を確認しながら手早く植えつけます。苗の植え付けは学校でも繰り返し行っているので慣れた手つきです。

 最後は灌水して完成です。一気に明るくなりましたね。

 何とか授業時間内に植え終えることができました。最後は署長さんも出てこられ、記念撮影です。

 三田警察署を訪れた際は是非ご覧下さい。

福祉講演会(園芸療法士の仕事について)

6月13日(月)1,2限目総合学科2年次生の福祉科目選択生徒に向けて、「園芸療法士の仕事について」神戸学院大学の菊川先生よりお話いただきました。

菊川先生は、上級園芸療法士の資格をお持ちで、さまざまな対象者に向けて園芸療法プログラムの実践経験があります。その経験の中から「お花のお弁当箱作り」というフラワーアレンジメントプログラムを体験させていただきました。

 

植物はどんな人にもハードルが高くなく、手にすることができるアイテムです。においや感触、色あいなどさまざまな刺激を通して癒しを与えてくれます。支援者役と患者さん役に分かれ、その方にどういったお声がけをすればよいか、一生懸命考えながら実習を進めていました。

  

フラワーアレンジメントは、正解・不正解がなくそれぞれの発想で自由に実践できるものです。「相手が楽しそうに取り組んでくれると自分も楽しくなる!」といった生徒の感想もあり、作業を通して園芸療法の魅力を大いに感じることができました。菊川先生ありがとうございました。

人と自然科 農業と環境 手植えによる田植え実習実施

 6月に入り、皆さんがお住まいの地域の田んぼにも水が張られ、田植機が大活躍しているのではないでしょうか。

 有馬高校も6月9日(木)人と自然科1年生『農業と環境』の授業において、伝統の手植えによる田植え実習が行われました。この日を楽しみにしていた生徒も多かったようで、田んぼに向かう足取りも軽やかですね。

 授業担当の先生からしろかきなど田植えまでの水田の準備、塩水選等の技術、水分補給や着帽など熱中症予防についての注意点などについて説明を受けた後、早速水田に向かいます。

 早速田んぼに入りましょう。畦を踏んではいけません。

 そして早速田植え開始。合図で一斉にイネの苗を植えていきます。有馬高校で近年栽培しているイネは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。

 今年は有馬高校が作付けする2枚の田んぼを全て手植えすることにしました。玉ヒモ(20cmおきにイネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ、人差し指の第1関節の深さまで植えていきます。そして一歩下がって自分の足跡を消します。

 40分経過。田んぼの半分まで進みました。どんどんスピードアップです。

 ポイントは自分が担当する区域の田植えが終わったら全員で腰を上げること。これが玉ヒモを持つ担当の先生が次に進める合図になります。

  

 そして開始1時間が過ぎたころ、2枚の田んぼにイネの苗ををまっすぐ等間隔に植えることができました。

 今回手植えをしたもち米は、10月下旬に収穫を迎え、毎年手刈りで収穫しています。

 昨年度の稲刈りの様子はこちら

 そして今年は11月12日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米として一般に販売予定です。

 昨年度の秋の農業祭に関する記事はこちら 

 収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。

人と自然科 農業クラブ リーダー講習会に参加しました

 6月9日(木)丹波篠山市立四季の森生涯学習センターにて、兵庫県学校農業クラブ連盟、令和4年度リーダー講習会が開催され、人と自然科の生徒20名が参加しました。

 人と自然科のように全国の高校で農業を学ぶ学科に所属する約8万人の生徒は全員『学校農業クラブ』という全国組織に所属します。そして兵庫県内で農業が学べる高校は11校あり、兵庫県学校農業クラブ連盟を組織しています。兵庫県学校農業クラブ連盟では、毎年6月に各学校の農業クラブの中心として活動する生徒が集まり、リーダー講習会を開催しています。この講習会は大きく分けて二つの内容に分かれており、午前中はクラブ活動発表会が、午後は専門分野に分かれた分科会が開催されます。

 午前中のクラブ活動発表会では各校の農業クラブ活動の活性化を目指し、スライドなどを用いて、農業を通した地域貢献活動、学習活動を紹介し合いました。

 

 有馬高校は11校中8番目に登場。

 

 クラインガルテンやフローラルアートなどの特色ある授業紹介はもちろん、三田駅前花配布や福祉施設での花壇植え付けボランティアや田園スポーツセンター、イオン伊丹での農産物販売などのイベント活動など地域に根ざした活動を紹介しました。また今年遂にリニューアルされた、大人気の人と自然科ゆるキャラ(実習を頑張っていたら現れる妖精さん)『ひとっしー』も紹介しました。

 「ひとっしー」が登場してくれたイオン伊丹での農業イベント参加に関する記事はこちら 

 そして午後からは農業・環境学習の発展と各校生徒同士の交流、リーダーの育成を目的として分科会が行われました。

 第1分科会では各校農業クラブ会長が集まり、理事会が開催されクラブ活動発表を踏まえた意見交換や、夏に開催される農業クラブ県大会の発表競技の発表順の抽選が行われました。

 第2分科会では「見せる・伝える技術を学ぶ!プロジェクト発表について」をテーマに、昨年の農業クラブ全国大会プロジェクト発表競技会で全国大会最優秀賞に導いた先生、県立農業高校の木村健一先生より、競技のルールやコツについてアドバイスを頂きました。第2分科会では本校の生徒が司会も務めました。

 農業クラブの各種競技会が紹介された、昨年度の農業クラブ総会に関する記事はこちら

 第3分科会では「見せる・伝える技術を学ぶ2」をテーマに、澤田恭子先生を講師にお招きし、会を進行したり人前で話をするなど、リーダーとして求められる能力を身につけるための大切な技術、コミュニケーション能力の向上について学びました。

 第4分科会では「丹波篠山の農業を学ぶ」をテーマに、丹波篠山市でイネや黒ダイズ、ヤマノイモなどを栽培されている先輩農業者板東先生、構井先生をお招きし、古くから受け継がれた農法を守りながら新しい農法に取り組む事例や姿勢について学びました。

 

 第5分科会では、「丹波篠山の産業を学ぶ)をテーマに享保19年創業小田垣商店を訪れ、江戸時代から続く店舗や古い用具などを見学。地域の活性化を図り地産地消、農業と地域産業とのつながりについて考えました。

 第6分科会では「丹波篠山の特産物をモチーフにフェイクスイーツづくりを学ぶ」をテーマにpuls-yoikotoの堂岡先生とNiCoPPe☆の境先生をお招きし、黒豆のロールケーキを作成しました。

  会の最後は再びホールに集まり各分科会からの報告の後、FFJの歌を集まった県内150人の農業クラブ員で清聴しました。農業クラブ連盟歌であるFFJの歌は全国の農業高校生が歌える歌です。

 リーダー講習会を通じて他校の特色ある活動を知ることができ大変参考になりました。このようい県内、そして全国の農業高校生と交流できるのが農業クラブ活動の魅力ですね。また、分科会を通して、リーダーとしての資質向上はもちろん、農業の大切さや農業を学ぶことへの誇りを持つことができました。最後に集合写真です。

 リーダー講習会が終わり、いよいよ7月に開催される農業クラブ県大会に向け、本格的な学習、練習が始まります。次は県内、そして全国の農業高校生がライバルですね。最優秀賞、そして近畿大会・全国大会出場を目指し頑張りましょう。