Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
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令和7年9月1日
2学期始業式 式辞
今日から2学期がスタートしました。まずは、皆さんとこうやって、元気に会えたことをうれしく思います。暑い中でしたが、夏休みの生活はいかがでしたか。何か一つでも挑戦できましたか。
今日は、運命について話をします。皆さんは将来、いろいろな可能性を秘めています。こうすることで運命が変わっていくということをマザー・テレサの言葉を引用して話をします。皆さん、マザー・テレサという名前を聞いたことがありますか。彼女は、1910年に現在の北マケドニア共和国で産まれました。北マケドニア共和国は、東南ヨーロッパに位置し、南はギリシャ、東はブルガリアに囲まれた国です。彼女は皆さんとほぼ同じ年齢である18歳の時、修道院の教師として当時のイギリス領インドに渡りました。貧富の差と飢えや病に苦しむインドの現実に直面して現地にとどまり、貧困や病に苦しむ人々の救済に生涯をささげ、1979年にノーベル平和賞を受賞され、1997年に亡くなられました。
マザー・テレサの有名な言葉を紹介します。
皆さんは、今朝、家を出るとき、どんな気持ちでしたか?久しぶりに友達に会えるので、うれしくてワクワクした気持ちでしたか?それとも、相高坂を登って学校に行くのはしんどいなとネガティブな気持ちでしょうか?思考によって1日の言葉も変わってきます。
使う言葉も、なるべくネガティブな言葉を使わないでポジティブな発言を心がけていくと、学校や教室の雰囲気も変わり、自身の行動も変わってきます。
8月の相生高校のオープンハイスクールの座談会で、学校紹介を満面の笑顔で話してくれた生徒がいました。すると、中学生や保護者の表情も和らぎ、自然と笑顔になりました。その小さな行動の積み重ねが、習慣をつくっていきます。
例えば、友達と出会ったときに「おはよう」のあいさつを笑顔で、さらに相手の顔を見て行うなど、相手の気持ちを考えた行動を意識して行っていくことで、皆さんの素敵な習慣になっていきます。
このように習慣の積み重ねで、周りに愛される性格を作り出すのではないでしょうか。
こうして形成された性格は、皆さんの運命に繋がっていきます。
類は友を呼ぶと言うように、愛される性格の人の側には素敵な人が増えていくでしょう。常に思考・言葉・行動・習慣・性格を意識し、自分が求める運命を手にすることができれば最高ですね。
自分の運命は自分の「思考→言葉→行動→習慣→性格」によって決まります。
毎日、ポジティブに考える!そして行動!を続けていくと、気がついたら日々の努力が楽しくなってくるものです。そうしたら人生が楽しくなりますね。
今日から2学期がはじまりましたが、3年生は進路実現に向けて、模擬試験の回数も増えてきます。最後まであきらめずに、残された高校生活を悔いのないように取り組んでください。
2年生は修学旅行が9月末から10月にかけてあります。その前に体育大会も控えています。相生高校の中心学年として活躍してくれることを期待しています。
1年生は暑い中ですが、日々の授業、部活動、学校行事などに全力で取り組み、自分の可能性をどんどん広げてください。
以上、2学期最初の式辞とします。
令和7年7月18日
1学期終業式 式辞
1学期が本日で終了します。私が始業式で話した内容を覚えていますか。「挨拶日本一の学校にしよう」「掃除日本一の学校にしよう」です。皆さん、できていますか?私はこの1学期を通して、皆さんと廊下や玄関先などですれ違う時に気持ちのよい挨拶をしてくれて、とてもうれしいです。外部から来られたお客様からも生徒から気持ちの良い挨拶をしてくれてとても心地よかったと伺っています。今後とも、自分から進んでの挨拶を心がけましょう。掃除についても、学校の美化につとめることは、どんな活動をするときでもとても大事なことです。皆さんは、校舎の中庭がいつもきれいに整備されていることに気づいていますか?とても暑い中ですが、いつも作業していただいています。私は、これから時代がどんなに変わろうとも、あいさつや身の回りの環境美化に自らつとめることは本当に大切だと思います。このことは、もちろん大人も同様です。お互い、楽しく充実した学校生活を送るためにも継続していきましょう。
さて、皆さんは、この夏休みに挑戦したいこと、頑張りたいことについて何か具体的に考えていますか?学習面でも、部活動でも、趣味でも構いません。今日は、「続ける」ということについて話をします。皆さんは、「継続は力なり」という格言を聞いたことがありますね。どんなことでも継続し続けていくことが成功の重要な要因で、コツコツと努力を続けていけば、いつか必ず目標は達成できるという意味です。
そこで、早速ですが、夏休みに挑戦したいこと、また、夢とか目標を頭に思い浮かべてください。夢や目標を実現しようと思うと、具体的にやるべき事も見えてきます。大きな目標を達成するためには、さらに、ちょっと頑張れば達成できそうな小さな目標を立てて、実行してみる。自分でやろうと決めたことなら、覚悟を決めて続けてみる。10代で続けてやってきたことは、20代、30代になっても自分の体に染みついています。
そうは言っても、続けるということはとても難しいことです。私は、残念ながら途中で挫折をし、後悔したことがたくさんあります。そこで、私の考える「続けること」のコツを3つ紹介します。
私は今、続けていることが2つあります。一つがウオーキング、もう一つがラジオ英会話です。
重要なことは、続けることが目的ではなく、目的を達成するために続ける。そこを間違えなければそれほど難しいことではありません。お互い、頑張っていきましょう。
明日から夏休みになりますが、天気予報によると、今年の夏休みも猛暑が続くようです。熱中症や感染症にはくれぐれも気をつけて、元気に明るく、過ごしましょう。
それでは、9月1日に元気で皆さんに会えることを楽しみにしています。
以上で式辞を終わります。
正門前の桜並木も満開となり、やわらかな陽ざしが春の心地よさを伝える、この佳き日、多くのご来賓の皆様並びに、保護者の皆様のご臨席を賜り、兵庫県立相生高等学校 第四十九回 入学式を挙行できますことを、心から嬉しく思いますとともに、厚くお礼申し上げます。
ご来賓の皆様には、公私ともご多用のところご臨席を賜りましたこと、このように高いところからではございますが、衷心より厚く御礼申し上げます。
ただ今 入学を許可いたしました、百八十三名の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆様、お子様の晴れの入学、誠におめでとうございます。心から、お祝い申し上げます。
新入生の皆さん、本日、晴れて相生高校の一員になりました。この出会いに感謝し、これからの本校で過ごす日々に一期一会の思いで臨み、かけがえのない日々を積み重ねていって欲しいと願っています。
そして、保護者の皆様、高校受験に際しましてご不安やご心配、そして言葉にできぬご苦労もあったことと拝察いたします。それだけに、お子様の今日の晴れの姿をご覧になって、皆様のお喜びも一入の事と存じます。
この門出にあたり、新入生の皆さんに是非、心にとどめておいてほしいことを、三つ述べます。
一つ目は校訓についてです。
本校の校訓は、「自律」「創造」「敬愛」です。「自律」とは、自分を律すること、すなわち、自らの意志で自分の行動を統制し制御しようとする強い心をもつことです。「創造」とは、新しいものを自ら創り出すことです。「敬愛」とは、尊敬し親しみの心を持つこと、すなわち、相手を敬い大切にすることです。皆さんには、未来への道を切り拓く力と強い心、そして思いやりと優しさを兼ね備えて欲しいと願っています。
二つ目は人との出会いを大切にして欲しいということです。私たちは人生の中で多くの人と出会い、その人に支えられて生きていることを知ります。人との出会いは自分を成長させてくれます。ともに学ぶクラスの友達との出会い、部活動や学校行事での先輩、後輩との出会い、熱心に指導をしてくださる先生方との出会い、相生の地域の方との出会い、などすべての出会いを大切にしてください。そして、相生高校で、生涯の友や恩師に巡り会えることを願っています。
三つ目は、様々な課題に直面したときに、まずは自分の頭で考え、そして仲間と共に課題と向き合い、解決に向けて上手くいかないことがあっても粘り強くあきらめずに取り組める人になって欲しいということです。皆さんが社会に出る頃には、AIはさらに進化を遂げているでしょう。広く浅くそこそこできる能力はAIにはかないません。こういう時代を生き抜くには、皆さんにとって、これだけは誰にも負けないというものを高校三年間で作りあげると、自分の強みにもなりパワーの源にもなります。勉強に関するものでも自分の趣味のものでも構いません。ただし、大事なことは、この誰にも負けないことを他人に的確に伝え、相手を感動させるほどのプレゼンテーション力を身につけて下さい。AIでは太刀打ちできない、皆さん自身で創り上げた魅力あふれるプレゼンテーションを期待しています。
さて、本校は、周囲を緑豊かな木々に囲まれた閑静な高台に位置し、眼下には相生の街並みや波が穏やかな相生湾を臨むことができる素晴らしい環境に学校があり、保護者の皆様、同窓会や地域の皆様並びに本日ここにご臨席のすべての皆様に支えていただいております。どうぞ、今までにも増して、本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
結びにあたり、保護者の皆様にお願い申し上げます。高校の三年間は、人生の方向を決定する大事な時期であり、その一方で悩みや苦しみが大きい時期でもあります。
わたくし達 教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自らの力で切り拓いていけるよう、全力で指導にあたって参ります。お子様の健全な成長を願い、豊かな個性を育てていくためには、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながらも、相互に補完し合い、連携を密にしていくことが大切です。
今後とも、本校の教育方針にご理解をいただき、様々な教育活動にご支援を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
令和七年四月八日
兵庫県立相生高等学校長
土井 寛文
あらためまして、おはようございます。
今日から新しい学年がスタートしました。皆さんの元気な姿を拝見して、とてもうれしく思います。
さて、皆さんは、新しい学年のスタートにあたって、こういうことをやってみたい、挑戦したいということを考えていますか。是非とも、相生高校でこの1年間で、これだけは頑張りたい、挑戦したいと思うことを考えて、そして実行してください。また、考えたことを私に直接話してくれると嬉しいです。
さて、私は、今年度、相生高校を「あいさつ日本一の学校」、「清掃日本一の学校」にしたいと考えています。
まず、挨拶について、皆さんは普段、どのような挨拶を心がけていますか。私は、自分にとって心地よいと思える挨拶を人に対してしようと考えています。基本的には、自 分から、そして相手の顔を見て、笑顔で、元気よくを心がけています。しかし、以前、挨拶をしても相手から何も返答がなかったので、その人に挨拶をするのをやめましたということを言っていた人がいました。皆さんは、このことについてどう思いますか。私がもしそういう状況になったら、自分の挨拶が相手に届いていなかった、伝わっていなかったと思うようにしています。挨拶はコミュニケーションで最も重要だと思います。相手にどうしたら届くのか、伝わるのかを考えて表現してみる。一人ひとりが考えて実行できると、すばらしい挨拶のできる学校になります。挨拶は学校の中だけでなく、お家の中で家族に対しても、登下校での地域の方々に対しても同様です。相生高校生はもちろんのこと、相生高校を訪問される方も含め、みんなが挨拶で気持ちのよい一日を過ごせる学校にしたいと考えています。
二つ目に清掃についてです。私は4月1日に相生高校に着任したとき、校舎は古くなってきているけど廊下や階段など掃除が行き届き、すごくきれいな学校だと感じました。掃除をするとストレスホルモン(コルチゾール)のレベルを低下させる効果もあります。さらに、心地よく感じ、幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンやエンドルフィンの放出も促され、これが結果として心に安定をもたらします。また、掃除を通して達成感を感じることで、自信や自尊心が高まる場合もあり、良いとこだらけです。私は、皆さんにこの学び舎を今まで以上に愛着を持って大切に使ってほしいと願っています。普段の掃除に対しても、現状で満足せず、気持ちひとつで、もっときれいになるのではないかと思います。
最後になりますが、今日の午後、入学式があり、新入生がやってきます。みんなで温かく迎えましょう。そして、2年生の皆さんは、今年度、相生高校の屋台骨となって活躍してください。3年生の皆さんは進路を決定する大事な1年となります。後悔をしないよう、進路実現に向け、突き進んでください。
令和7年度が皆さんにとって、充実した年になることを願っています。
以上で、式辞を終わります。
3学期終業式 校長 小田 昌史
皆さんおはようございます。令和6年度もいよいよ3学期の終業式となりました。
進級し新しい年度を迎えるこの時期は、夢や目標に向かってどう取り組むか決意を新たにする良い機会です。
皆さんは先日の合格体験発表会で、受験を乗り越えてきた先輩からあたたかい応援のメッセージを受け取りました。実際に相生高校で学び、考え、実践してきた上で、うまくいったことだけでなく、うまくいかなかった反省も踏まえて、後輩である皆さんの進路実現を応援するために送ってくれたアドバイスの中には、自分の今のやり方をさらにアップデートするヒントがたくさんあったのではないでしょうか。
新生活への準備で忙しいこの時期に多くの先輩が、後輩のために時間を割いて協力してくれる相生高校は本当に素晴らしい学校だと思います。
楽して成果が出せるということはありません。成果をあげるためには計画的にコツコツと積み上げていくしかありません。ただ、その方法によっては成果につながりにくかったり、他にもっと効率の良い方法があったりします。同じ方法でも、人によって合う、合わないということもあります。だからこそ常に自分の取り組みを振り返ってより効果的な方法へと改善するという意識を持ち続けることが大事なのです。先輩からのアドバイスで自分に生かせると感じたことがあれば、すぐに取り入れてみることです。
学び方には、大きく分けると3つのタイプがあるといわれています。一つは授業を受けていても学んでいないという人、2つめは授業だけで学んでいるという人、3つめは日常のすべてが学びにつながっている人です。
皆さんは、自分がどのタイプだと思いますか?まず授業でしっかり学べていますか?何も考えずにノートに写す作業だけになっていませんか?授業で学んだことを自分に定着させるため努力はできていますか?
これまで何度も言ってきたように、皆さんは「なりたい自分」になることができるのです。自分で自分の可能性を限定しないでください。自分の意識を少し変えるだけでも学びを変えることはできます。日常の中で感じる、「なぜだろう」や「どうしたらいいのだろう」という疑問を大切にしてください。そして考えたり調べたりする習慣をつけることです。なりたい自分に近づくために考えたことは、どんどん実践してください。あきらめずにチャレンジを続ければきっと道は拓けてきます。
4月から始まる令和7年度が、みなさんにとって笑顔と感謝であふれる充実した1年となるように、夢に向かって新たなチャレンジを始めてください。この春休みの皆さん一人一人の成長を期待しています。