Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
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皆さんおはようございます。
いよいよ令和5年度(2023年度)がスタートしました。2年生、3年生への進級おめでとうございます。3年生の皆さんは、限られた時間を有効に使えるように計画的に進路実現に向かって努力してください。2年生の皆さん は、中心学年として、学校行事等での活躍を期待しています。また、今日の午後には、1年生が入学してきて先輩になります。後輩の良きお手本として、格好いい先輩になってください。
この3年間、皆さんの学校生活に大きな影響を及ぼしてきた新型コロナウイルスも5月8日からは感染法上の分類が2類相当から5類になり、様々な制約がなくなります。すでにマスクの着用は個人の判断でということになってい ます。これからは社会も学校も段々と本来の姿に戻ってくることになります。
しかし、コロナ禍の3年間で社会は大きく変わりました。ICTの活用が急速に進み、人工知能(AI)技術も急速に進化を続けています。最近では「チャットGPT」という対話型ソフトについて、文部科学省が学校向けの取り扱い指針を作成するという話題が報道されていました。コロナ禍で外国への行き来は、止まっていましたが、ICT機器の進歩や今なお続くウクライナ戦争の影響など、世界との距離はさらに縮まり、グローバル化が進展したようにも感じます。
みなさんは、これから、こうした急速に変化し、進化する社会で生きていくことになります。社会の変化や進歩に柔軟に対応し、適応していかなければなりません。
高校の3年間は、そのための力をつけるための本当に貴重な時間なのです。日本中が盛り上がったWBCでMVPとなった大谷翔平選手は、今回の大会でMVPをとるということを高校3年生のときに目標に上げていたそうです。ただ、ただすごいとしか言いようがありませんが、皆さんも、夢を実現するために明確な目標を設定して地道に努力を重ねていけば、なりたい自分に近づいていけるはずです。
みなさんは、今、充実した高校生活を送れていますか?
明確な夢や目標は、持っていますか?
まずは夢や目標を持つことです。そして、その実現のために、今の自分が、もうちょっと頑張ればできる小さな目標を決めて、それをこつこつと続けることが大事です。
自分で決めたことをやり続けて、その成果を感じることができれば自信になります。自信がつけば楽しくなってきます。
楽しくなればさらに頑張ってみようとなって良い循環が生まれます。
そのためには、欲張りすぎない計画を立てることです。欲張り過ぎると続かなくて、自信をなくすことになってしまいます。
野菜や花など植物を栽培するときに早く大きく育てようとして肥料や水をたくさんやってもうまくいきません。最適な量を適切にやることで植物が育っていくのと似ているように思います。みなさん一人一人に自分に合った最適な努力目標の設定があると思います。それを早く見つけて自信を育ててください。
みなさんは、人生で、今がもっとも成長できるときだと思います。自分の力を信じて、あせらず、諦めず、丁寧に、たとえゆっくりでも確実に自分の成長が実感できるように努力を続けてください。
学校では、たくさんの人が一緒に生活しています。みんなが安心して過ごせる居心地のよいクラス、学校にするということを意識して、皆さん一人一人が、周りへの気配りや配慮ができる人になって欲しいと思います。一人で頑張ることはとてもしんどいことですが、みんなで頑張ることでしんどいことも乗り越えることができるようになります。
お互いが切磋琢磨しながら成長していけるようなクラス、学校になるように協力して欲しいと思います。
みんなで協力して笑顔と感謝のあふれる学校にしていきましょう。
相生高校で、皆さんが成長してゆく姿を見せてください。楽しみにしています。
みなさん、おはようございます。
WBCで日本が優勝しました。本当に感動しましたね。皆さん見ましたか?特に準決勝のメキシコ戦の勝利は、私は思わず涙しました。皆さんはどうでしたか?私の義理の母は、日頃全く野球に興味がなくルールも分からないはずなのに、泣き崩れました。単に勝利に対してその喜びが原因で涙したのではありません。観戦しているオーディエンスのほとんどが心のどこかで諦めかけていたことや、大谷選手のパフォーマンスや、全く打てなかった村上選手がサヨナラ打を打ったことなどが、心を大きく揺さぶられた原因ではないでしょうか?
このような人としての感性を大切にして欲しいと思います。もうすぐに桜が満開となります。美しいものを見て感動したり、映画を見て涙したりと・・心揺さぶられる経験をたくさんして欲しいと願っています。
さて、最初にマスクに関しての話をします。次年度より、学校生活における教育活動は、マスク無しが基本となり、通常の教育活動に戻ります。ご家族ともよく相談して個人の判断でマスク着用はお願いします。ただし、飲食を伴う実習や行事、対面で声出しを必要とするよう教育活動については、マスク着用を指示しますので、自宅からマスクを持参しておくようにしましょう。また電車やバス内で他の乗客が不快に思わないようなマナーを心掛けてください。
さて、令和4年度が終わろうとしています。この一年間、依然としてコロナ禍ではありましたが、3年振りに様々な行事などの教育活動を行うことができました。皆さんが学力的にも人間的にも大きく成長してくれたと感じています。
まず2年生ですが、各種行事の中核的学年としての責任ある行動と素晴らしい行動力を見せてもらいました。前向きな言動やマラソン大会の時に走り終わった後に関係の無い仕事にも何か手伝いましょうかと積極的に声をかけてくれた生徒もいたようですが、そんな他者への配慮を感じる言動をはじめとして、挨拶も含め礼儀的な所も本当に成長しているなあと様々な場面で感じることができ、また多くの先生方からもそのようなことをたくさん耳にしてきました。個人的に、特にうれしかったのは、一緒に行った修学旅行です。私自身、かつて、こんなに何も心配しなくても安心して引率できた修学旅行はなかったと思います。そして、旅行の解団式で言った事(修学旅行という非日常的な時間を共に過ごしているにもかかわらず、校長のところに誰も話しかけにこないという話)のすぐ後に、校長に話しかけに来てくれた生徒の皆さん。内容はともあれ、人に注意されたことや忠告されたことをすぐに実行に移すのは、とても勇気ある事でなかなかできないことだと思います。正直、だれも来ないだろうと思っていました。数人でしたが、行動を起こすことができる生徒がちゃんといるんだなあと嬉しくなりました。
次に、1年生です。先日の学習成果発表会は、実に素晴らしかったです。私が予想している以上に情報収集や分析による将来展望が描けていました。表現力もまだまだではあるが悪くなかったです。他校と比較するのはよくありませんが、時間的余裕がない中での、しかも1年生としての発表ということでは、申し分のないものでした。質問の時間をとってあげられなかったことは許してください。本当に申し訳ありませんでした。また、1年生は、学校生活が楽しい、頑張っているという前向きな回答をする生徒が多かったのは非常に嬉しいことです。
以前にも言いましたが、君たちには、十分な伸びしろがあります。それに気づいて欲しいし、自分を信じて欲しい。可能性があるのに、自分で自分の力を決めつけてしまっている人も少なからずいます。校長先生は、相生高校に来て、2年しか経っていませんが、この学校で何事に対しても、しんどくてもしっかりと取り組めば、少しずつではあるが、確実に学業(成績)を含めて人間的成長を遂げることができる学校であると確信しています。だからこそ、自分を信じて、先生方を信じて頑張って欲しい。
たとえば、経営学上の組織論でいうと、
「組織(集合体)は、化合物であり、生き物でもある。」と言われます。
一人の人間が精一杯の力を発揮して10のエネルギーを出したとして、それが2人集まれば、10+10=20が最大となるはずなのですが、集合体としての組織は、それが不思議な事に30や倍の40のエネルギーにもなることがある!というものです。まあ、当然その逆もありますが、個人が組織となることで
計り知れない大きな力を発揮することができるという理論です。WBCがまさにそれを証明してくれていますよね。
学年の皆さんのまとまりや勢いがあること、学年の先生方のまとまりや雰囲気が良いこと、そして何よりも、生徒と先生方との信頼関係が厚ければ厚いほど良い組織となり、膨れ上がるエネルギーを有する事になる。学年という言い方をしましたが、すべての生徒とすべての先生方との信頼関係を揺るぎないものにしていって欲しいと願っています。そのためにも、日頃からのコミュニケーション能力を高めてほしい。質問力を高めて欲しい。相手を思いやる心を高めて欲しい。人に助けを求めることができる人になって欲しい。人から助けを求められる人になって欲しい。喜びや感謝の心を素直に表現できる人になって欲しい。
そういった人間性や感性などの人間的成長をしていくことが、みなさんの成長の鍵となり、相生高校という組織の大きな力となっていくと確信しています。
では皆さん、春休みとなります。新学期に向けて、準備をよろしくお願いします。
厳しい寒さもようやく和らぎはじめ、相高坂にも少しずつ春の到来を感じられる今日の佳き日、兵庫県立相生高等学校第44回卒業証書授与式を、土井PTA会長様をはじめ、多くの保護者の皆様のご臨席を賜り挙行できますことは、私ども教職員にとりましてこの上ない大きな喜びでございます。本当にありがとうございます。
44回生191名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。心よりお喜び申 し上げます。これまで、本校の教育活動に格別のご理解とご協力を賜りました事、 重ねて感謝申し上げます。
さて、卒業生の皆さんにとって、この3年間はまさに、苦難の3年間ではなかっ たかと拝察いたします。暗闇の中を手探りしながら、そしてもがきながら、今日のこの日まで頑張ってきてくれました。そんな皆さんを誇らしく思います。思い返せば、入学式も満足に行えず、すぐに2ヶ月に及ぶ臨時休校となり、マスク着用と手指消毒徹底の生活が始まりました。「三密の回避」という言葉のもとに、本来教育活動で重要であると思われることを全て剥ぎ取られる中での高校生活のスタートでした。勉強、部活、学校行事、全てにおいて、縮小、延期、中止という言葉に置き換わっていきました。一番申し訳なかったのは、先輩達が行ってくれるはずであった伝統的な学校行事を、一切見ることがでないまま3年生となったことです。しかし、君たちは、この多くの制約の中で、仲間と知恵を出し合い、創意工夫しながら学校、学年を盛り上げ、相高生としての団結を強めてくれました。何よりも新たな学校文化、新たな相高ブランドを生み出し、後輩につなげてくれました。相高生としての自信と誇りを見せつけてくれた学年でした。本当に感謝しています。皆さん、ありがとう。
もう一つ、個人的に想いがあるのは、皆さんと一緒に行くことができた修学旅行です。酷い爆弾低気圧により、飛行機が飛ぶかどうかもわからない、飛んでも北海道に着くかどうかわからない、着いても高速道路は全面通行止め、トマムについてもスキーができないかもしれない。という中での出発でした。しかし、何と全ての不安が飛ぶ直前、到着する直前、高速道路に乗る直前にクリアしていきました。「いやー、本当にこんなことってあるんだなあ、凄い学年だなあ、運を持っているなあ。」と感じたのを覚えています。
こうしたコロナ禍の3年間の逆境を乗り越えてきた君たちは、だからこそ強い。臨機応変に対応する力と創造力が凄い。そして運を持っている。そんな学年だったように思います。
さて、これからの社会は、人工知能AIやロボット産業が一層進展する時代(Society5.0)であると同時に、「VUCA」の時代であるともいわれます。「変動的で不確実で複雑で曖昧な」時代のことです。何が正解かわからない時代、予想できない時代、既存の価値観が否定されてしまう時代がやってくると言われています。
この劇的に変化する社会において、今後、皆さんが生き抜いていくために求められる力は、AIでは解析不可能な課題、すなわち何が正解かわからない課題を、自らあるいは他者と協働して解決していこうとする力なのです。そのためにも、自分の良さや可能性を認識するとともに、あらゆる他者、他職種を価値のある存在として尊重し、様々な立場の人の意見を傾聴し、そして協働しながら解決策を生み出して行こうとする努力をしていかねばなりません。それこそが、新時代の社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓いていく方法であると私は思っています。
最後になりましたが、卒業生の皆さん、もしかすると皆さんの中には、中学校の卒業式をできなかった人もいるのかもしれません。どうか、今日の日をこれまでの6年間の想いを込めた一日にしていただければと思います。そして同時に、これまでの相生高校での学びに関わって頂いた全ての方々への感謝の念を忘れることなく、成長した自分に自信を持ち、誇り高らかに勇ましく次のステージに進んでください。そして、共に学校生活を送り、共に苦しみ、共に泣き、共に笑い、共に支え合ってきた仲間との友情や繋がりを忘れることなく、人生の宝としてください。
どうぞ皆さんの前に広がる未来が幸多いものでありますように心より祈念し、式辞といたします。
令和5年2月28日
兵庫県立相生高等学校
校 長 栗 林 秀 忠
みなさん、おはようございます。
そして、新年明けましておめでとうございます。
皆さんの顔を見ながら話ができないのは寂しい限りですが、かわりに朝の登校時に元気な挨拶してくれる皆さんを見て、とても嬉しい気持ちになりました。
まずは、本日、体調を崩して欠席している人も数人いますが、こうして全員の無事を確認できて3学期を迎えることを嬉しく思います。
さて、新年を迎えるにあって、私が皆さんに望む生徒像を繰り返しになりますが、改めて5つ伝えます。
1つは、自ら考え問いを立てることができる生徒、まずは質問力をつけましょう。そして、自分の意見をしっかりと表現することができるようになりましょう。
2つには、人生において失敗や挫折はつきものですが、何度でも立ち上がって挑戦し続けることのできる強い心、強い精神力を養っていきましょう。
3つには、挨拶、感謝の言葉が素直に言える人になりましょう。他者の痛みや喜びを感じることができるなど、人としての豊かな人間性や感性を有する人になりましょう。
4つには、悩んだとき、困ったときに、人に助けを求めることができる人になりましょう。そのためにも、人から助けてもらえるような人になりましょう。
5つには、母校を愛し、誇りを持って学校生活を送りましょう。
さて、昨年末、経団連が発表した「企業が求める人材」像の第1位は、「コミュニケーション能力の高い」人材でした。第2位は、「意欲的」な人材でした。第1位のコミュニケーション力は、もう10年以上不動の1位です。ただ、10年前とは、その理由が少し異なってきているようです。これまでは、挨拶を中心として社内雰囲気の向上や、チームで仕事を行う関係から協調性があり、何よりも自社や他社との関係において人間関係構築ができる人材を重要視していました。もちろん現在もその意味でのコミュ力の重要性は変わってはいませんが、企業が大いに期待しているのが、「想定していない問題や課題に臨機応変にかつ柔軟に対応できる人材」「答えの無い課題に果敢にチャレンジしていこうとする人材」「多種多様な仲間と協働的にかつ発展的に課題解決に向かおうとする力を有した人材」なのだそうです。要するに「何事にも意欲的でコミュニケーション力に富んだ人材」ということです。
実は、これって、「探究活動」で得られる力なんです。高校でもこの探究活動に力を入れはじめていますが、大学は、凄まじい勢いで探究的課題研究活動を取り入れています。というか、元来大学はそういう所だと私は思いますが・・・
探究活動とは、「自ら問いを立てる(設定)→調べる(調査)→考える(分析)→考えをまとめる(創造)→発表する(表現)→振り返る(検証)」という一連の流れがあるわけです。一人でできない事が多いので、仲間とあるいは知らない他職種の人と協働していくことが必要なわけです。だから、コミュニケーション力が高まるわけです。自発的だから自主性や意欲的な活動が増えるわけです。
企業はそういう人材を欲しています。これは、君たちが社会人になったときも変わっていないと思います。企業は、探究活動に大きな成果を有している人物は、高いコミュニケーション力を有し、意欲的・活発的であると思うわけです。みなさんは、まだ社会人になるまでには時間がある人が多いですが、そういう人材になることを意識して、意欲的かつ前向きに学校生活を送って欲しいと思います。
最後になりましたが、コロナ感染対策を引き続き徹底し、この3学期を乗り切っていきましょう。そしてこの一年が、生徒のみなさん、先生方も含めて、素晴らしい一年となりますように、そして相生高校がますます発展していきますことを祈りまして、式辞といたします。
なお、共通テスト直前となった三年生の諸君への激励は、激励会で言わせていただく予定でしたが、学年通信をもって私からの激励とさせていただきます。
以上でおわります。
みなさん、おはようございます。
コロナ感染拡大防止のため、急遽、放送での終業式となりました。
今年を振り返ると、コロナ禍ではありましたが、相高祭や体育大会、宿泊研修や修学旅行、各種講演会や研修会、オープンハイスクールなど、ほとんどの教育活動を従来の規模に戻し実施することができました。完全実施に対して、不安な面もありましたが、君たちなら大丈夫だろう、きちんとルールや約束事を守ってくれるだろう、任せて大丈夫だろうという安心感が、私の気持ちを実施へと向けてくれたように思います。そして、全てにおいて見事に期待通りの、期待以上の成果を収めてくれました。本当に皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
さて、以前、神戸新聞に、23歳の女性で、大学を卒業して就職された方から、次のような記事が投稿されていました。
『小学校、中学校そして高校までは、何に対しても【正解】がありました。教科書の問題は解答ページに、とる べき行動は校則に、細かいことはすべて先生が答えを教えてくれました。勉強して、良い大学へ行って、素敵なパートナーを見つけることが、私にとって正しい事だと思っていました。しかし、大学や社会にでると突然、正解のない問題ばかりが降りかかってきます。何が正しいか、何が幸せなのか、自分で見極めろと言われます。私なりの正しさって何だろう?幸せって何だろう?幸せになることが人生の目標であるならば、今の私はどこに向かって歩んでいっていいかわからない。私は今、人生の【正解】が欲しいです。』
というものでした。始業式の時にも話をしましたが、これからの時代は、VUCAの時代と言われています。すなわち、「変動的で不確実で複雑で曖昧な時代」。何が正しいか分からない、正解のない時代が来ている事を表している投書のようにも思います。
高校での学習活動は、昔と大きく変わってきています。教科書の中身を丸暗記で、詰め込むだけではない学びが求められています。大学入試でも、思考力や判断力を問う問題が増え、面接では主体性や表現力が求められます。実社会では、アピール力やプレゼン力が求められます。要は、人に自分の考えを伝える力がとても重要であるということです。どんなに素晴らしい知識を有していても、それをうまく人に伝えることができなければ意味が無く、宝の持ち腐れになってしまいますからね。
要するに世の中での評価が、「インプットからアウトプット」に変化しているということなのです。教科書の内容をインプット(丸暗記)して、その内容をそのまま回答することで評価されていたこれまでの時代が終焉を迎えようとしています。これからは、基礎基本としてインプットした内容を、他の情報と絡めて、自分の頭の中で処理し、応用して、違った形や違った価値観として、どうアウトプット(表現)していくかが問われる時代になってきたということです。
そこで、皆さんに日頃から、意識して欲しいことは、
1 疑問を持つ訓練をしてください。質問力を高めて欲しいです。
講演会とかだけでなく、授業でもニュースでも、常に疑問を抱き、問いを立てる訓練をしてほしい。
2 他者との情報共有や協働を活発にして欲しいです。
恥ずかしがらずに、疑問を先生や友達、あるいは家族に伝えて情報共有する練習をしてください。また、一人では解決できない問いについて、周りの人と一緒に悩んだり解決したりするように心掛けてください。
まずはこの2つから意識してやってみてください。3学期は、探究の発表会もあります。皆さんの表現力やプレゼン力を楽しみにしています。
最後に、3年生の皆さん。いよいよ、共通テストまで1ケ月をきりました。しかし、まだ時間はあります。不安になったら負けです。自分を信じて、死に物狂いでラストスパートをかけてください。そして何より健康に留意することです。
それでは、生徒の皆さん、冬休みを怪我や事故等に巻き込まれることなく、全員が無事に新年を迎え、また元気に3学期の始業式に来てくれることを願い、式辞といたします。なお、3学期の始業式は、コロナ第8波の影響と共通テスト直前ということもあるため、今回と同じ放送での式とします。以上で終わります。