特色ある教育活動
看護とケア「新生児ケア」
5月28日(水)、看護とケアの授業で新生児ケアに関する講義が行われました。講師は、産婦人科で実際に働いている山﨑先生です。この講座では、専門的な知識を学ぶだけでなく、現場の生の声を聞くこともできます。今回は新生児ケアとして、新生児の抱き方やおむつ替え、着替え、体調チェックの方法などを、実践を交えながら学びました。新生児の抱き方やおむつ替えの仕方ひとつとっても、誤った方法では新生児に危険が及ぶことを知り、生徒たちは驚きながらも、真剣に新生児との接し方を学んでいる様子でした。本講座では、新生児ケアだけでなく、さまざまな要看護者への対応の仕方も学びます。今回の学びが今後の授業に生かされるであろうことが、生徒たちの姿から感じられました。
ハングル「テコンドー体験」
5月27日(火)にハングルの講座で、テコンドー体験を行いました。ハングルを担当してくださっている陸先生と、韓国の様々な文化を講義してくださる講師の方々で、この講座は毎週開講されています。今回はテコンドーの体験ということで、突きや蹴りなどの武術的な動きを通して、韓国の文化を学びました。生徒たちは韓国語で返事をしたり、数を数えたりしており、日々の授業の成果が見られました。今後も韓服体験など、韓国文化に触れる機会が数多く用意されているこの講座で、生徒たちが何を学び、どのように成長していくのか楽しみです。
1年次「産業社会と人間」学問分野別講演会
5月30日(金)に17の大学・専門学校から20学部(学問分野)の講師の方々を本校にお招きし、「学問分野別講演会」を行いました。それぞれの興味、関心がある学問や、大学でどんなことを学び、将来どんな職業に繋がるのか、今の大学での学びや講師の先生がその学問を始めたきっかけなどを伺いました。期待や不安が混在する中、様々な学問についての話を伺い、これから長く続く深い学びの道の入口に、それぞれが希望を持って立つことのできた良い機会となりました。
(生徒の感想)
・私は2校の大学の先生の話を聞いて、大学を選ぶ時は高校を選ぶ時と違って、自分の興味があることや好きなことが出来る学校を選んだり、将来の夢を実現するために学校を選んだり、高校以上に幅広い選択ができることを改めて知ることが出来ました。
・教員についての話を聞いて、一人でなんでも解決するのではなく、チームとして他の人と協調性を持つことで互いの足りないところを補って、更に素直に人の意見を受け入れることでより良い自分に成長できるのではないかと思いました。
1年次 「産業社会と人間」職業人講演会
5月16日に、本校の卒業生を含む11名の職業人の方々を講師としてお招きして、「職業人講演会」を行いました。生徒たちは事前学習としてキャリアプランニングの授業で、自分に向いている職業や適性を知り、それぞれの興味がある職業の講師の方々からお話を伺いました。職業の内容に加えて、「働く意義」「魅力や苦労」「コミュニケーションの重要性」「挑戦することの価値」など様々な観点から仕事に向き合える有意義な時間となりました。今回の講演会で、自分の未来を想像して、夢に向かって努力を重ねる第一歩を踏み出すことができたようです。
〈生徒の感想〉
・働いている人の職業について聞くことが初めてで、とても貴重な時間でした。「こだわり」って大事なんだなと思いました。「こんな風になりたい」のように目標があると夢がみつかる。そして、自分自身のやり方が見えてくるなと思ったからです。
・2つのお話を聞いてそれぞれ強い思い入れや願いがあることに気づいた。どの職業も未来のことを見据えて仕事をしていて、海苔を作る人は環境問題が影響しており僕たちも協力しないといけないと感じた。1人では成り立たないということが分かったので、周りのことを考え責任感を持って生活をしようと思った。
ハテナソン講演会
4月25日(金)、1年次の「産業社会と人間」の授業では、京都産業大学より佐藤賢一先生をお招きし、「自ら問いを立てる学び方を実践し、対話するハテナソン授業」と題したワークショップを行いました。
生徒たちは、日常から何気なく浮かんだ「ハテナ」に対して、互いに問いを投げかけ、議論や思考を深めていくといった「問い重ね」と呼ばれるワークを行いました。日常生活に溢れているどんな些細な「ハテナ」でも、問いをぶつけていくことで議論や思考が深まったり、いつもは話さない友達と活動することで、いつもの自分では気が付かない発見に触れ、視野が広がったことを実感できたと思います。
問いが閉じているか開いているかは簡単にはわからないけれども、人、モノとミスマッチが生まれていないかを考えることが大切なことと教わりました。そして「問いの焦点」によって問い自体を掘り下げることで、新しい焦点を見つけることができ、より深く考えることができることを学びました。
また佐藤先生の、ヒトのがん細胞を使った原がん遺伝子サークの研究の様子を動画で拝見しました。気さくな話しぶりの裏側にある探究活動の素晴らしさと先生の偉大さを知ることができて、生徒の興味関心を大いに引き出して頂けた講演会でした。