第23回総合学科発表会
令和7年1月25日(土)、第23回総合学科発表会が開催されました。本発表会は、1年次「産業社会と人間」、2・3年次「課題研究」に加え、さまざまな授業で取り組んできた学習活動の成果を発表する場です。「産業社会と人間」や「課題研究」でお世話になった企業・大学関係者の方々をお招きし、神戸市内の中学校から40名以上の中学生に来校いただきました。
ステージ発表の前半の部では、特色ある授業の成果発表として「保育声楽・器楽演奏・ソルフェージュ」選択生徒によるヴォーカルアンサンブル&ピアノ連弾が披露されました。続いて、1年次「産業社会と人間」より代表者による成果発表、2年次「課題研究Ⅰ」より代表者による体験発表が行われました。
そこから場所を教室に移し、1年次の全グループがクロスカリキュラム探究のポスター発表と、2年次全員による課題研究のポスターセッションが行われました。生徒それぞれが自分自身の学びを他者に伝えるという行為を通して、自信を培ったり、達成感を感じられる体験になったと思います。また、他者の発表を通して、2年次は自分の研究をより深めたいと考えたり、1年次は次年度の課題研究が楽しみになったりと、前向きな意欲を感じることもできました。
授業成果物の展示発表は、セミナールームで行い、生徒たちはポスター発表の間に時間交代で見学しました。多種多様で個性的な成果物が展示されており、総合学科で育まれる個の力を感じる内容でした。
ステージ発表の後半の部では、県立神戸甲北高等学校の生徒をお招きし「総合的な探究の時間」の発表が行われました。本校と同じ総合学科高校として、このような交流・発表の機会を通して刺激をもらうことができました。最後には、3年次「課題研究Ⅱ」より代表生徒による発表が行われ、研究のプロセスはもちろん、発表の仕方やプレゼンテーションのスライドまで、発表を見る人が分かりやすいように工夫されていました。
講師の先生方による講評の中で、学びを深めていくためのポイントとして「多角的に物ごとを見ていく」「意味がある・役に立つということから離れて面白さを見出す」「分からないことを面白がる」というお話がありました。ぜひ今回の発表会の経験を踏まえて、さらに探究していってほしいと思います。
〈生徒感想〉
・今までしてきたことの発表が見られて良かった。自分のポスター発表や他の人の課題研究を通してアドバイスをもらったり、新しい気づきができた良い機会となった。(2年)
・友が丘の生徒がどのようなことに興味関心をもって研究に取り組んでいるのか、またどのような経験や考えに基づいてテーマを決めたのかを聞くのが楽しかった。(2年)
・生徒の努力の成果がよく見られた1日で、特に2年生のポスター発表では、今後の自分に活かせるところが多くあった。来年自分も研究するので、先輩のアイデアを吸収していきたい。(1年)
・いろんな人の発表を聞くことで、新たな発見や知識を得ることができ、考えを深められたので良かったです。2年から始まる課題研究も頑張りたいです。(1年)
〈来場者感想〉
・「総合学科」というだけあって、本当に様々な領域について勉強していらっしゃるのだと感じました。また、学年が上がるにつれて研究のプロセスや導くものがはっきりとしていき、発表の内容や質も著しく向上しているがよく分かりました。この学校の教育プロセスの素晴らしさとそれに応える生徒のみなさんの力は他の学校ではなかなか見られないものだと考えます。(企業・大学関係者)
・実社会では正解のない問題がほとんどで考える力が大切です。こういった総合学科で学んでいることが、社会に出て考える力につながるのではないかと思います。そういった取組が教育の現場でおこなわれているのが見られて本当に良かったと感じました。(企業・大学関係者)
・3年間見てきましたが、毎年違ったテーマで面白い。保護者はもっと見にきたらいいのにと思います。(本校保護者)
・自分があまり目を傾けない部分の研究を行っている人が沢山いてほかの価値観を感じとても面白かったです 。また、研究を通しての発見を深堀することやデータ化し分かりやすくするなど一人一人の個性を感じられて、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。(中学生)
オープニング「保育声楽・器楽演奏・ソルフェージュ」ヴォーカル・アンサンブル&ピアノ連弾 開会挨拶
1年次「産業社会と人間」発表
2年次「課題研究Ⅰ」体験発表 1年次「産業社会と人間」クロスカリキュラム探究 ポスター発表
2年次「課題研究Ⅰ」ポスターセッション
県立神戸甲北高等学校 発表 3年次「課題研究Ⅱ」発表
作品展示
講評 閉会挨拶