日誌

特色ある教育活動

3年次「課題研究Ⅱ」実学探究 マナー講演会

 3年次では、新たな取り組みとして「実学探究」が始まりました。「実学探究」では、単にこれからの実生活に役立つ知識や利用方法を知るだけでなく、取り組みの中で各自が問題を見つけ、その意味や意義について考えます。

 9月30日(月)には、株式会社Y’Sプロ・voice Japan 代表取締役の友井川泰子様をお招きし、マナーや接遇の大切さを考える講演会を実施しました。適切な態度・言葉や心地よさにつながる「おもてなし」の心など、良好な人間関係を築く基本を教えていただきました。

 

2年次「課題研究Ⅰ」全体中間発表会

 9月30日(月)、LHRの時間に2年次「課題研究」の全体中間発表会をおこないました。今年は6つの系列ごとに代表者3~4名の発表を行いました。8名の大学の先生方(神戸女子大学、関西学院大学、神戸芸術工科大学、神戸常盤大学)にお越し頂き、専門的な見地からアドバイスと全体の講評を頂きました。5分間で各系列の代表生徒が研究の途中経過を発表し、約5分間の質疑応答をおこないました。

 代表生徒は緊張しながらも、各系列の代表として堂々と発表しました。質疑応答では大学の先生方からの的確な質問に返答し、丁寧なアドバイスに耳を傾けて研究を進展させようとする意気込みが感じられました。代表生徒以外の生徒も自分自身の研究に照らし合わせて「自分ごととして」聴くことが出来ていました。今回の中間発表会を通じて、自分たちでは気付けない沢山の視点を頂きました。2年次の生徒全員があらためて自分自身の研究を振り返り、研究の軌道修正をするまたとない機会となりました。

 〈生徒の感想〉

・どの発表者も「きっかけ」がしっかりしていて、本当に自分の調べたいことを研究している感じがして説得力も感じました。

・先行研究や研究内容に関する情報などアプローチが足りていない部分に気づけた。

・データの客観性や正確性が重要視されることがわかった。また、実験においての条件の統一性や実験を「何回するか」が大切になってくることがわかった。

・大学の教授の方々のアドバイスがとても参考になった。私たちよりはるかに色々な視点を持っていて、多くの研究への配慮が必要だとわかった。また、研究において客観性がとても大切であることが分かった。

  

3年次「課題研究Ⅱ」全体発表会

 3年生全員が、2年次から取り組んできた課題研究をプレゼンスライドにまとめゼミ内発表をしました。今年度は2.3年継続のゼミではなく系列を混ぜた新たなメンバーに組み替えたので、お互いの研究を興味深く聴けたようです。

 各ゼミの代表として18名が「全体発表会」に出場しました。発表会では、教員だけでなく生徒たちも評価をしながら真剣に研究の内容や発表の表現などを観ました。全体発表会の結果、年次代表に選出された生徒は、学校説明会(11月)や総合学科発表会(1月)で成果発表を行います。

 〈生徒の感想〉

・課題研究を通して多面的に物事を見ることができるようになった。

・課題研究を通して、1つの事柄について詳しく調べたり考えたりする能力が日常生活でも活かされるようになり、授業でも少し疑問に思うことがあると家に帰ってその事を詳しく調べたり考えるようになった。

・課題研究を通して、発表で人に伝えることにあまり緊張しなくなり、以前より前向きに考えられるようになった。

  

1年次「産業社会と人間」職場訪問全体発表会

 9月27日(金)に、職業研究の全体発表会があり、職場ごとの発表で選ばれた代表者22名が、1年次生全員の前でプレゼンテーションを行いました。

 班別の発表から1週間しかありませんでしたが、さすが代表者だけあり、内容がさらにブラッシュアップされていてどの生徒の発表も見応えのあるものでした。発表者は大変緊張していましたが、その緊張感が利き手にも伝わり、聞いている生徒もいい刺激をたくさんもらえたようです。発表の機会はまだまだたくさんあるので、今回の経験が今後の活動に活かされることを期待しています。

 

【生徒の感想】

・人に「伝える」ために工夫されたプレゼンには、各々の色が見られて、「働く」ということの意味について改めて考えさせられた。今回の職場訪問を通して、今一度将来について考え、「働く」ということに実感を持とうと考えた。

・今回22人の発表を聞いて、「コミュニケーション能力」や「協力」といった言葉が共通して聞けたので、仕事は違っても、その仕事で大事になるものは似たようなものなのだと気づきました。

・どの職業にも、共通するところはあり、今の高校生活で学んだことが、将来になって約9立つことも学べた。今はまだ将来どんな仕事に就きたいか決まっていなかったが、今夏の職場訪問で学んだことを活かして仕事選びをしていきたい。

 

  

1年次「産業社会と人間」職場訪問

 7月10日(水)・11日(木)・30日(火)、職場研究の一環として職場訪問に行きました。中学校で実施されている「トライやるウイーク」のような仕事体験を目的にするのではなく、「働くこと」が社会にとってどんな意味があるのかや、社会での自分の生かし方を考えるための探究を目的としています。

 本年度は3日間で23の企業・施設・学校にご協力いただきました。それぞれの訪問先について調べ、実際に働いておられる方にインタビューをしたり、調べた内容を発表したりすることで「働くこと」について考え、学ぶことができました。2学期には、今回の訪問を踏まえてそれぞれ発表することになっています。それぞれが学び、感じたことをどのように発表するのか、楽しみです。

<生徒の感想より>

・物事に対して瞬時に判断をしたり、それを行動できる人は人から信頼されると思うので、今のうちから少しずつでも 自ら行動していこうと思いました。

・働いている方は常に自分は何ができるか考え行動していた。僕も高校にいる間にそれができるように、まずは常に自分は何ができるか考え気付けるように部活でもプレー以外のところも大切にしたい。

・今回の職場訪問で、必ず誰かと助け合いながら行動することの大切さを学んだ。全員が一丸となってお客様のことを考えながら働いている姿が素敵だと思った。

 

-ご協力いただいた企業・施設・学校-

 頌栄保育園(認定こども園) ANA(全日本空輸)神戸空港事業所 エム・シーシー食品株式会社

  オリバーソース 株式会社    神戸市立 きぼうの丘幼稚園    生活協同組合 コープこうべ

  兵庫トヨタ自動車株式会社    株式会社 ナンバースリー    神戸フィルムオフィス

  株式会社 M.Lab(ミムラボ)     ユニクロ 大丸須磨店      株式会社 ラジオ関西

 神戸聖隷福祉事業団 愛生園                     株式会社 伍魚福                          神戸地方裁判所 

    三井住友銀行 須磨支店      小林製麻株式会社            神戸須磨消防署

           株式会社 千代田精機             神戸市立 多井畑小学校              神戸市立 王子動物園

              兵庫県立美術館                  一般社団法人 ことばの道

1年次「産業社会と人間」プレゼンテーション講演会

7月8日に、講師として吉田大作先生お呼びして、1年次対象のプレゼンテーション講演会を行いました。吉田先生のプロフィールや問いかけを交えながら、「人に物事を伝える上で何が大切なのか」、「どのような準備をしなくてはならないのか」などを楽しくお話してくださいました。普段の学校生活の中では聞くことのできないお話に、生徒も関心をもって聞くことができていました。今後の発表に期待したいと思います。

 

〈生徒の感想〉

・講演会を聞くまで、プレゼンテーションは、「上手に発表すること」だと思っていました。しかし、プレゼンテーションはプレゼントなため、「相手をどのような気持ちにさせるのか」がポイントなのだと知ることができました。

 

・講演会前は、発表の際に、頭が真っ白になってしまうのは、本番のための練習が足りていないからだと思っていました。しかし、講演会では、緊張するのはプレゼンの内容を理解できておらず、情報収集が甘かったが故だということが分かりました。

  

3年次「課題研究Ⅱ」ゼミ内発表会

 3年次から行ってきた各自の課題研究をパワーポイントにて発表しました。今年度は、4月から系列が混ざった新メンバーでゼミ活動を行ってきたので、ゼミ内発表会といえども、多様な内容で、お互いに楽しく興味の幅を刺激しあうことができました。

 相互評価し、各ゼミから代表生徒が選出され、7月16日・17日に行われる全体発表会で3年次全員の前で発表をします。代表生徒たちは7分間の発表のために、本番の直前まで最善を尽くしてくれそうです。

  <全体発表会にむけて代表生徒の声>

・パワポを作るのが難しかったけど、ゼミのみんなのパワポを見てたくさん工夫点を学べた。

・人前で話すのは本当に苦手だけど、練習するよい機会と思って取り組みたいです。

・2年次で1年間かけて行ってきた課題研究を学年全体の前で発表する機会を得ることができた。ゼミ内発表会でも改善点がたくさんできたので、ゼミの先生のアドバイスを受けながら見てくれる人が分かりやすいような発表をできるようにしていきたいと思う。

・他の人の発表を聞いて参考になることもあったので自分の発表に活かしたいです。たくさん練習してみんなに分かってもらえるようがんばります。

  

1年次「産業社会と人間」学問分野別講演会

 5月31日に、18の大学・専門学校から20学部(学問分野)の講師の方々を本校にお招きし、学問分野別講演会を行いました。興味・関心のある学問や、名前は知っていても何を学べるのか具体的には分からない学問の話を聞き、以前までのイメージが変わったという生徒や、新しい学部に興味を持ったという生徒が多くみられました。生徒たちの将来への選択肢が、少しは広がったのではないかと感じます。

 〈生徒の感想〉

・今回の講演会では、学部の紹介だけではなく、今の私たちがすべきことについて教えてもらいました。講演会を聞いて、今の私たちには、外国語の知識をつけることが必要だと感じました。そのためにも、日ごろからネイティブの発音に慣れることや、会話をすることで力がつくと考えました。

 ・今回のお話を聞いて、どの仕事も「人の役に立っている」ということが分かりました。人の役に立ちたいから医療系を選んだ私にとって、とても心に残った言葉でした。どんな仕事も無くてはならないもので、いろんな場面で活躍しているのだなと納得しました。

  

1年次「産業社会と人間」職業人講演会

 5月24日に、本校の卒業生を含む10名の職業人の方々をお招きし、職業に関する講演会を行いました。生徒たちはキャリアプランニングの授業で、事前に自分に向いている職業や適性を知り、それを踏まえて、興味のある職業人の方々のお話を伺いました。職業の内容だけでなく、「働くとは」「仕事のやりがいや苦労」など、様々な話を聞き、今までの認識が変わったという生徒や、より詳しく知りたいと思う生徒など、今回の講演会で、各々気づきや発見があったように思います。

 〈生徒の感想〉

・2つの仕事の講演会を聞いて、人とコミュニケーションをとることが共通していることが分かりました。ヨガインストラクターやダンサーは、人を楽しませるために、鍼灸院は患者さんを安心させるために必要だと聞きました。コミュニケーションをとることは、たくさんの目的があって、人のためになるということが分かりました。

 ・自分の夢を叶えるために仕事をするという話が印象に残りました。私も将来、自分の仕事に誇りをもって、楽しみながら仕事をして、自分の夢を叶えられるようにしたいです。

  

1年次「産業社会と人間」ハテナソンワークショップ

 5月2日(木)、1年次の「産業社会と人間」の授業では、京都産業大学より佐藤賢一先生をお招きし、「自ら問いを立てる学び方を実践し、対話するハテナソン授業」と題したワークショップを行いました。

 生徒たちは、日常から何気なく浮かんだ「ハテナ」に対して、互いに問いを投げかけ、議論や思考を深めていくといった「問い重ね」と呼ばれるワークを行いました。日常生活に溢れているどんな些細な「ハテナ」でも、問いをぶつけていくことで議論や思考が深まったり、いつもは話さない友達と活動することで、いつもの自分では気が付かない発見に触れ、視野が広がったことを実感できたと思います。

〈生徒の感想〉

・私は、講演を聞いて、思い込みや先入観にとらわれず、データに基づいた検討や判断をすることが大事だと学びました。今後は、いくつかの情報を手に入れた上で、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、判断材料として参考程度に扱っていきたいと思いました。

・今回の講演を聞いて、自分の中で思い込んで捉えてしまっていることがたくさんあることに気づかされました。例えば「問い」です。私は「問い」とは、「答えるもの」だと思っていました。しかし講演を聞いて、「答えを探すだけでなく、その背景や意図を探り新しい問いを立てるもの」と言う考え方があることを知りました。