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<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(GIS(地理情報システム)研修)
8月23日、SETAM研修Technology・Mathematics分野のGIS(地理情報システム)研修を行いました。講師として県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部 生態研究グループ 主任研究員 三橋 弘宗(みつはし ひろむね)先生ををお迎えし、本校アカデミックルームにて1日講義していただきました。
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)は、位置や空間に関する様々な情報を、コンピュータを用いて重ね合わせ、情報の分析・解析を行ったり、情報を目で見て分かりやすいように表示させるシステムです。
社会インフラの整備、都市計画、災害の予測、人口や生物の分布図、商業施設の情報を利用したマーケティングなど、幅広い分野で使われています。
オープンソースソフトウェアのQGISというソフトを用い、午前中は、QGISの簡単な操作体験とGISの概要を学びました。
午後からは、全国のテーマパークと空港の位置関係や、明石市内の小中学校と病院との位置関係などの実際に各自でテーマを決め複数のデータを取り込み重ね合わせ分析するという実習を行い、最後に各自の分析結果を発表しました。
<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(力学電磁気学講義)
自然科学科1年生STEAM研修(力学電磁気学講義)
8月23日、SETAM研修Science分野の力学電磁気学講義を行いました。講師として京都大学大学院理学研究科の常見先生をお迎えし、Zoomで京都大学と明石北高校を結び講義していただきました。
京都大学の学部を例に挙げた学問の歴史について、「krebs cycle of creativity」の図を用いての「Science」「Engineer」と「Art」「Design」の関係性、「STEMからSTEAM」の「A」が加わったことで「自分自身の興味や自己表現が大切」といったSTEAM教育についてのお話から始まり、大学2年生レベルの物理学についての講義となりました。物理学については、「電波って?」という問題提起から始まり、物理学と数学との関係性(共に関連しながら発展していった微積分とニュートン力学)、時空対称性(エネルギー保存則、運動量保存則)について、実験・観察しながらの講義(ニュートンのゆりかご、磁場、静電気力、電磁誘導)と続きました。途中、大学レベルの数学記号や、マクスウェル方程式、微分方程式も登場し、生徒たちは困惑しながらも、必死に理解しようと頭の中でもがいていました。終盤では「統一理論」「相対論」「ダークマター、ダークエネルギー」について講義していただき、「これができればノーベル賞」という言葉に、生徒たちは目を輝かせていました。
マクスウェルが電場と磁場の相互関係を発見したことについて、「実験・観察によっての発見」ではなく、「自然界の美学、自然は整っているものである」という美的感覚から「電波の存在を予言」したというエピソードを聞いて、やはり科学者・研究者には芸術的センスが必要なのだと、このSTEAM研修の意義を実感することができました。
<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(天体観測)
投稿日時: 08/05 教育研究部
8月4日(木)、自然科学科1年生の19名が、明石市立天文科学館の井上館長を本校にお迎えしました。午後に少雨があり天候が気になる中、天体観測の講義が始まりました。
夏の大三角(3星のうちベガとアルタイルは、七夕伝説における「おりひめ」と「ひこぼし」)を導入として、「本日8月4日が旧暦の7月7日」にあたり、ちょうど七夕であるという話から、ベガ・アルタイル・地球の間の距離、太陰暦(七日月など)、月蝕などの話をしていただき、生徒の興味・関心を引き出していただきました。
一人一台の双眼鏡で、扱い方の基本を教えていただいた後、夜空の観測にかかりましたが、わずかの月明かりや星、そして明石海峡大橋が観測できました。
教室に戻り、撮影当時の様子をうかがいながら皆既日蝕の映像を見せていただきました。
最後にもう一度観測に挑戦しようという事で、望遠鏡をセットしていただいて、望遠鏡だったり双眼鏡だったりで観測しました。雲の間から少し見えた月のクレーターに歓声が上がりました。宇宙の広さや観測の面白さを教えていただきました。
<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(リコチャレ 汚れを落とすサイエンス)
8月2日(火)、自然科学科1年生の14名が、ライオン主催の「リコチャレ 汚れを落とすサイエンス」に参加しました。長野県池田町、福井県永平寺町、大阪科学技術館、鹿児島県指宿市と明石市の五つの会場がライオンの研究所とオンラインでつながり、それぞれの場所で界面活性剤の性質を知るための二つの実験を行いました。一つ目は「しみこみやすくする力」についての実験、二つ目は「油汚れが落ちる様子の観察」でした。質疑応答の時間には、本校生徒も「衣服の洗浄の場合と食器の洗浄の場合で、界面活性剤が含まれる割合が変わり液性も異なっている。どのような違いがあるのか。」と質問するなど、大いに刺激を受けていました。
<SSH>自然科学科1年生 STEAM研修(シスメックス)
自然科学科1年生STEAM研修(シスメックス)
8月1日、神戸市西区にあるシスメックステクノパークで、今年度第1回目のSTEAM研修となる細胞解析・遺伝子解析研究を行いました。自然科学科の1年生12名が参加し、所長様、研究者様からの講義や、実際の装置を目の前にして装置の構造や仕組みの解説を受けました。今回の一番の目玉は、手術支援ロボットhinotoriの見学です。実際にモニターから覗き、コントローラーで操作してみると、案外うまく操作でき、生徒たちからは歓声が上がっていました。高度なロボット技術を実感できる実習となりました。
最新の研究環境、設備に触れ、これから課題研究を進めていく上での研究生としての姿勢を学び、有意義な研修となりました。
※STEAM研修とは
本校、第Ⅲ期SSHの柱の一つとして掲げているSTEAM教育(S:Science T:Technology E:Engineer A:Art M:Mathematics)を1年生自然科学科の生徒対象に実施し、課題研究に活かすことを目的として行っています。
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