学年・専門部
人と自然科「クラインガルテン」2学期その5 収穫
今回は10月中旬から11月上旬に実施した内容を紹介します。
本年の秋は、いつまでも続く高温傾向が続いています。野菜は暖かい=生育は早いではなく、
ある程度の寒さに当たることが必要なものがあります。蕾を食用とするブロッコリーも花蕾の
生育には15~20℃程度が良い条件とされています。例年より少し遅れてようやく収穫で
す。また、ミズナも寒さに当たった方が軟らかくなるのですが、少し茎葉が硬かったようで
す。
ダイコンも生育バランスの崩れや乾湿の差が激しく、裂根のものもありましたが、まずまずの
大きさのものを収穫することができました。
問題はハクサイです。アオムシやバッタなどの大量発生によりかなりの被害を受けて
しまいました…。授業受講生のハクサイも残念ながら食害により収穫できない事態に
なりました。急遽、1年生が管理していたハクサイで収穫することとしました。
1年生の皆さん、丁寧な管理をありがとう。
一般の方と一緒に授業をするのもあと2回。受講生の皆様も宜しくお願い
します。
人と自然科 ひとはく連携セミナー6回目 未来に残したい農業や農村の持つ魅力について学ぶ
11月1日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第6回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。(秋の農業祭や修学旅行など学校行事が続き、ご報告が遅れすみませんでした。)
有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。前回第5回目も『種子散布の生態学』をテーマに、藤井俊夫研究員より、植物が生息域を広げていく技ついて学びました。
ひとはく連携セミナー5回目 植物の移動方法について学ぶ に関する記事はこちら
第6回目となる今回は『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤 彬史研究員より講義をいただきました。棚田やかばたのような農村風景、また生活文化とともにある食や行事など、農業や農村にはその地に根づいた様々な魅力があります。時代の移り変わりとともに失われつつあるそのような価値や美しさを次世代に継承していくための工夫や取り組みを紹介いただきました。
まずは大豆に見る和食の今について説明いただきました。日本人食文化を考えるうえで味噌や醤油などの使用される大豆は和食の要です。しかしこの大豆のほとんどは海外から輸入されておりその自給率は20%で、ほとんどをアメリカやカナダから輸入しています。日本産の大豆は値段が海外と比較し高いですが大豆の文化を守るために、量より質を高める工夫を行っています。日本産の大豆の生産の減少が続けば、加工や調理に関する文化が引き継げなくなることが予想されます。
次に農業を英語に翻訳した単語『Agriculture』の意味について考えてみました。『Agriculture』は『Agri-culture』つまり直訳すると『農-文化』です。ユネスコが選定する『世界無形文化遺産』に日本の和紙が2014年に、日本の和食が2023年に登録されました。和食は先ほど紹介した大豆などの生産と直結していますし、和紙についても原料はコウゾ・ミツマタ・ガンピなどが主に使用されています。その和紙の生産におけるコウゾの国産比率は5%程度といわれており、現在文化財の補修に使用する和紙も外国産が使われているのだそうです。(ちなみに絹の国産比率も0.2%以下という状況だそうです)このように日本の文化を守ることと農業は直結していることが分かります。
そして多様な農村景観を守る取組みについても学びました。学校での授業でも学んでいますが、近年農業就業人口が減少し、農業は衰退しています。その結果美しい農村景観も失われつつあります。先生からは兵庫県別宮の棚田や徳島県にし阿波の傾斜地農業、静岡県伊豆市の水わさび伝統栽培など全国のユニークな取組みを紹介いただきました。
最後に先生から『農業はクリエイティブだ』という言葉をいただきました。農作物の加工や調理で『家庭科』や『科学』を学び、生産をとおして『食育』を学び、地域のことを学ぶことで『社会・歴史』を学び、栽培をとおして『理科・生物』を学び、収量を分析することで『経済』や『数学』を学びます。他にも気象学や地質学・動物学・獣医学・・・このように農業とは『総合学習』なのです。
『農業を学ぶではなく農業で学ぶ』このことばがとても印象的で、まさに人と自然科が目指していることを先生に改めて再確認させていただけた内容でした。衛藤先生、興味深い講義をありがとうございました。次回のひとはく連携セミナーは、『人とのかかわりから見た三田盆地周辺の地形と地質』をテーマに、加藤 茂弘究員より講義をいただく予定です。地元三田市の環境が学べるよい機会となりそうですね。
修学旅行 <最後に>
郷の音ホールに到着しました!
3泊4日、お疲れ様でした。
生徒の皆さんは、家に帰り緊張が解けると、修学旅行中に忘れていた疲れがドッと訪れるかもしれません。しっかりと体を休めてください。
今回の修学旅行で得た経験、学んだことを、これからの生活の中で活かしてほしいと思います。
また、今回の修学旅行が実施できたのは、保護者の方や、様々な人の支えがあってこそだということを自覚し、感謝の気持ちを持ってください。
月曜日、2学年はお休みです。火曜日から元気に学校で出会えることを願っています。
最後になりましたが、ブログをご覧になってくださった皆様、本当にありがとうございました。
拙い文章で読みづらい箇所も多々あったかと思いますが、生徒たちの様子が少しでも伝わっていれば幸いです。
また、家の方で子供たちの修学旅行での話を聞いてあげてください。
4日間、本当にありがとうございました。
78回生修学旅行 引率団
78回生修学旅行<大阪伊丹空港 出発>
大阪伊丹空港に到着し、バスに乗車しました!
約1時間バスに乗り、郷の音ホールへと向かいます。
78回生修学旅行<那覇空港・解団式>
那覇空港に到着しました!
那覇空港にて解団式を行いました。
修学旅行委員が代表し、JTBの方やカメラマンさん、看護師さんにお礼を伝えてくれました。
この後は往路と同様に飛行機にて約2時間30分のフライトの後、大阪伊丹空港へ到着する予定です。
思い出深い沖縄から飛び立ち、兵庫へと帰ります。
修学旅行 総合学科12<沖縄タクシー研修>
沖縄タクシー研修です。
各班毎にタクシーを貸し切り、沖縄を観光します。
各班、事前に考えていたプランに沿って研修を行いました。
修学旅行の最終日に、沖縄を満喫できたのではないでしょうか。
この後は各班毎に那覇空港に集合し、飛行機にて兵庫県へ帰ります!
78回生人と自然科修学旅行その13 那覇国際通り商店街で昼食&ショッピング楽しみました
人と自然科です。サトウキビ収穫体験&黒糖づくり体験を終え、最後の研修先は那覇国際通り商店街での班別自由研修です。
昼食をとった後は旅の楽しみ。もちろんショッピングです。お世話になった家族やおじいちゃんやおばあちゃん、部活の後輩へのお土産を選びましょう。もちろん自分へのご褒美(お土産)も忘れません。
皆さん買い忘れはありませんか?悔いはないですか?
さて、大満足の時間を過ごしたところで那覇空港に向かいましょう。そして総合学科と合流し、兵庫に帰りましょう。
以上で人と自然科オリジナルプログラムの報告を終わり、本体からの報告にバトンタッチします。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。
78回生人と自然科修学旅行その12 サトウキビの収穫&黒糖づくりを通して農業の6次産業を体験しました 加工編
人と自然科です。サトウキヒの収穫を終え、屋内作業場に戻ってきました。
まずはとれたてサトウキビをかじらせていただきました。カマで切って水洗いし、口の中で噛んだ瞬間、自然な優しい甘さが口いっぱいに広がります。
次は収穫したサトウキビを押し切り機で切って、お土産で持って帰ります。自分たちで収穫したサトウキヒを家族にもかじってもらって、この甘さを感じてもらおうね。
いよいよ黒糖づくりです。しぼり機でサトウキビをしぼります。甘い汁が出てきました。その汁を煮つめて出来るのが黒糖です。ちなみに搾りかすも畑に有機質肥料として戻すのだそうです。
煮詰めた汁を鍋で煮て、氷を入れ、100%サトウキビジュースを試飲させていただきました。委員長号令の元、クラス全員で乾杯です。学校で栽培しているスイートコーンの香りが少しする天然のジュースは最高の味でした。
さて、搾り汁はカマで煮詰めていきます。焦げ付かないように混ぜ続けます。
そしてサンゴカルシウムを加え、再び混ぜてプレートに流し込むと固まっていきます。釜に付いていた黒糖を少し味見させていただくと、口の中に自然な甘さが広がり、一気に元気になりました。
固まった黒糖はヘラで均等に切っていき、
パックに詰めて記念のラベルを貼り、お土産として持ち帰りました。
体験を通して亜熱帯地域の農業、そして6次産業化について楽しく学ぶことができました。
最後は三線の音色でお見送りして下さいました。
『ニライカナイ』の皆様。ご協力いただきました農家様。楽しい時間をありがとうございました。
さて、いよいよ最後のプログラム。沖縄国際通りにて、昼食&ショッピング自由研修です。最後まで楽しく学びましょう。
78回生人と自然科修学旅行その11 サトウキビの収穫&黒糖づくりを通して農業の6次産業を体験しました 収穫編
人と自然科です。全員元気です。ビーチで集合写真撮りました。
お世話になった『ホテルみゆきビーチ』を出発です。
最終日の人と自然科オリジナルプログラムは、体験施設『ニライカナイ』でのサトウキビの収穫&黒糖づくり体験です。授業で学んだ農業の6次産業化と亜熱帯地域の農業について体験を通して学びます。
さっそくサトウキビ畑に入っていきます。全長約3メートルのサトウキビ。近くで見ると結構迫力ありますね。
説明を受けた後、早速オノやカマを使ってサトウキビを刈ります。今回は地元農家の方の全面バックアップの下、サトウキビ畑のいいとこらを確保していだだき体験を行いました。
そしてサトウキビ専用の二股のカマで葉を落として行きます。
さすが普段から農業実習で体験しているだけあって、手慣れていますね。葉を刈ったサトウキビは軽トラックに積みましょう。
収穫楽しかったですか?それでは屋内作業場に戻って黒糖に加工しましょう。続きは加工編で。
78回生修学旅行<朝食>
おはようございます。最終日の朝です。
本日総合学科は各班毎での沖縄タクシー研修、人と自然科はサトウキビ畑へ行くプランがあるため、生徒のテンションも高いように感じました。
朝食・部屋の整理をし、施設の方に挨拶を済ませた後、移動となります。