学年・専門部

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ARIMA 探究Ⅰ 「コース別発表会」

12月16日(月)の3,4限目を用いて、2年生総合学科の生徒はコース別代表者発表会を行いました。

 

生徒は「グローカル」、「サイエンス」、「共生社会」、「生活デザイン」の4分野に分かれており、それぞれの中でさらに3~4の講座に細分化して探究を行っています。12月初旬に、それぞれの講座で各自のテーマについて発表した後、その中で選ばれた代表者1名が、今回各分野の中で発表を行いました。

  

 

また、それぞれの分野の発表に外部から講師をお招きし、様々な指摘をしていただきました。

 

  

発表を見た生徒の振り返りの感想には、「自分の探究はまだ調べ学習の域を出ていないと思った」や「探究を進めるには明確な問いや今後の課題が大切だと思った」というようなものがありました。

  

 

 

探究に終わりはありません。今回得た「気づき」から自分の探究をさらに深めていきましょう。

 

 

人と自然科 地域自然保護1年間の集大成 ありまふじ夢プログラム実施

 12月17日(火)人と自然科学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)3年生地域自然保護の授業で、1年間の集大成となる、ありまふじ夢プログラムを有馬富士公園で実施しました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf 

 「地域自然保護」の授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに、自分の特技を生かした公園の自然を感じてもらうための体験プログラム『夢プログラム』を生徒自身が企画し、実践する授業を行ってきました。以下今年度1年間を振り返る関連記事のバックナンバーです。

 『地域自然保護』今年もスタートしました

 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る

 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ

 現地フィールドワークその3 里山管理を体験する

 現地フィールドワークその4 有馬富士公園の昆虫を調査する

 現地フィールドワークその5 有馬富士公園の『ひみつ』を探ろう

 ありまふじ公開セミナー 中間発表会を行いました

 そしてこれらの学びを糧として、夢プログラムを企画します。有馬富士公園は、遊びの王国を利用する小さなお子様を連れた家族連れ、環境学習で利用する小学生、散歩のために利用する年配の方・・・とたくさんの地域の方が利用されていますが、中高生の利用が少ないという現状があります。ということで、今年の夢プログラムのテーマも『高校生に有馬富士公園の魅力を発見してもらうためのプログラム』としました。当日に向け、ディスカッションを重ね企画書を作成。公園を何度も訪れ、材料の調達や下見、リハーサルも繰り返しました。

 

 いよいよ夢プログラム本番。当日の天候は晴れ。絶好の夢プロ日和です。ホストとなる3年生は一足早く公園に到着。3か月間かけて準備してきたプログラムの成功に向け、最終準備を進めます。

 

 12時ごろ、本日のゲストの到着です。この日ゲストとして迎えたのは、来年度『地域自然保護』の授業を受講する予定の人と自然科2年生19名です。全員楽しむ気満々です。開会式で注意事項を聞いた後、早速スタートです。

 

 まずは今回の夢プログラム体験中、同時並行して行われる「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」について説明を受けました。

 有馬富士公園内の他チームが活動する導線上に、QRコードが印刷された有馬富士公園に生息している動物や植物の小さな看板が隠されており、ゲストは見つけながらこの日のプログラムを体験していきます。QRコードを読み取ると、その動物や植物についての詳しい説明が閲覧できます。最終的に多く発見した班が優勝。今回は25枚のQRコード看板が隠されてるとのこと。一瞬たりとも気が抜けませんね。

 さて、ここからはA班・B班に分かれて体験です。まず一つ目の夢プログラムは『学んで遊ぼう 有馬富士』です。有馬富士公園の里山管理で出た間伐材を使って、モルックを手作りで作成します。まずは、公園が見渡せる自然学習センター屋上で、公園の里山管理について説明します。自分たちが経験した里山管理方法や里山の活用方法について話をし、この夢プログラムの意義を説明しました。

 そしていよいよモルック(投げる棒)づくりです、あらかた仕上げておいた様々な形の間伐材の中から好きな形を選び、やすりで整えていきます。(大きさもバラバラなのが今回の有馬富士ver.の特徴です。あとのゲームに影響してきます。)

 そして電気ペンを使って、イラストや名前を焼き付けていきます。愛着がわきますね。

 そしていよいよ競技開始。今回は特別30点ver.で行いました。里山管理で出た間伐材で作ったスキットル(1~10の数字が書かれたピン)をmyモルックで倒していきます。1本だけ倒れたらそのスキットルに書かれている数字が加算され、複数本倒れたら倒れた本数が得点となり加算されます。そして30点を超えたら再び15点まで逆戻り・・・が今回の特別ルールです。

 大きいモルックを選んだらスキットルに当たりやすいですが、狙っていないピンも倒してしまいます。一方小さなもルックを選んだ人は、当たりにくいですが狙った数字のスキットルだけ倒しやすいというメリットもあります。かなり面白いゲームとなり、ゲストは大盛り上がりでした。

 ちなみに競技の合間も、隙あらば「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」のQRコードを見つけます。発見したようです。生き物に関する詳しい情報がみられましたね。

  大盛り上がりのモルック大会が終わり、次のプログラム「プリンセス山中を助け出せ~迷宮入りの有馬富士~ 真実はいつも一つ」です。今大人気の謎解きゲームの有馬富士公園ver.です。あまり中高生が足を踏み入れない『野鳥の生態園』をしっかり観察、満喫してほしいという想いでプログラムを企画したそうです。

 広場内の4カ所に画用紙に書かれた謎解きが掲示されていて、謎解きに成功したらカギをGETでき、有馬富士公園に何年も閉じ込められている山中姫を助けるための南京錠を開錠できます。ストーリー性は抜群ですね。

 なかなか難問ぞろいで時間がかかりましたが、無事4つのカギを手に入れることができ、山中姫を助け出せた・・と思ったら最後の一つのカギが・・・ラストの難問がなんと山中姫から出題です。

 

 無事謎解きを完了し、山中姫を助けることができました。ご褒美に寒さを和らげるための温かいコーンポタージュとわかめスープを振る舞われました。身に沁みますね。

 

 さて、パークセンターに戻り・・・忘れてはいけません。「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」の結果発表です。A班が21問、B班23問。でBチームが優勝です。有馬富士公園の自然にカモフラージュされ、見つけられなかったQRコード看板もあったようです。ゲストは探しながら歩いたことで、普段公園内で気にしない部分も見ながら散策できたようです。

 

 楽しかった時間もあっというまに過ぎていき閉会式。ゲストの2年生は大満足でタクシーに乗り、学校に帰っていきました。『どのプログラムも設定がしっかりしていた』『楽しみながら有馬富士公園の自然を感じることができた』『来年先輩方にようなプログラムが企画できるか不安だけど頑張りたい』など高評価で、とても充実した、時間だったようです。

 

 頑張った3年生も、この日で有馬富士公園での活動は終了です。最後にシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。

 

  ホストを務めた3年生の皆さん、夢プログラム実施いかがでしたか?今年の夢プログラムは本当に素晴らしく、このまま公園で一般の方向けにもできるようなクオリティーであったと授業担当者は感じました。次回の授業ではプログラムの振り返りを行い、今回行った夢プログラムの内容んついてまとめた模造紙を作成しましょう。(作成した模造紙は完成次第、有馬富士公園内にある、三田市自然学習センターに展示させていただく予定です。)

 最後にお世話なりました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

ARIMA 探究Ⅱ 「ポスターセッション」

12月12日(木)の1~4限を用いて、「ARIMA探究Ⅱ」の授業で行ってきた探究の成果を発表するポスターセッションを行いました。

  

3年生になってからこれまで、プレゼンテーションや論文作成と探究の成果をまとめてさらに深める取り組みを行ってきましたが、その集大成として今回のポスター作成を行いました。図や写真を用いたり、文字の色やフォントに工夫を加えたりして、各自聴衆が見やすい工夫を凝らしていました。

  

また、発表は有馬高校の広い敷地をフル活用し、教室棟だけでなく、総合学科棟や講義棟、清陵会館など様々な場所に分かれて行われました。3年生は3つのグループに分かれ、順番に発表をし、自分が発表していない時間帯にはほかの3年生の発表を見て回る時間としました。また、2年生も発表を聞いて回りながら積極的にメモを取り、熱心に質問していました。

  

 

 2年生はこの発表から得られたことを、ぜひ来年の探究につなげていってほしいです。

人と自然科 令和6年度第2回農業法人仕事説明会に参加しました

 12月16日(月)加古川市総合文化センターにて今年度2回目となる農業法人仕事説明会が開催され、1.2年生で将来農業関係の仕事に就くことを考えている生徒、そして農業系の大学や農業大学校への進学後に関連産業に就職したいと考えている生徒6名が人と自然科から参加しました。この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ、農家ではない家庭の生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。

 まずは近年の人と自然科の進路状況を少し分析してみると、128年の歴史(多くの先輩方とのつながり)を活かした幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年生大学や農業大学校などへ進学し、その後就農する生徒が毎年出てきています。以下は昨年度の進路結果です。

 R5 人と自然科 進路実績.pdfはこちら

 ちなみに今年(令和6年度)の3年生(77回生)の生徒も、現時点ですでに3名の生徒が農学系・環境系の国公立大学に合格。さらに龍谷大学2名や摂南大学3名など難関私立大学農学部も含め多数の生徒が農学部を中心とした大学に合格しています。(全ての進路が確定しましたら改めて紹介します。)

 そしてそのような生徒の中には将来農業を職としたいという農家の家庭でない生徒も多く、その場合農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。ということで今回のような説明会は大変重要な機会となっています。今回は県下の農業法人15社の経営者がブースを設け、県内6校の農業高校生、農業大学校生58名が参加しました。

 

 参加した生徒は積極的に農業法人のブースを訪れ、法人の経営規模や経営理念、福利厚生など、資料や映像を見ながら熱心に聞いていました。また、肉牛や鶏卵に関する農業法人も多く参加されており、有馬高校では学ぶことができない異なる分野の話を聞くことで視野を広げることができたようです。

 

 ちなみに今回の説明会で気になった法人が見つかったら、実際にインターンシップを行う制度もあり、この夏休みには2名の人と自然科の生徒が農業法人で研修を行いました。(お世話になった法人の方が今回も来て下さり、インターンシップを振り返ることができました。)

 夏季休業中 農業インターンシップに5名の生徒が頑張りました・・・に関する記事はこちら

 

 そして参加者をよく見てみると見覚えのある学生が・・・昨年有馬高校人と自然科から県立農業大学校に進学した卒業生でした。農業大学校でも積極的に頑張っているようで、卒業後は農業法人への就職を希望しているとのこと。活躍する先輩の姿に励まされますね。

 

 約2時間かけて各自が7社のブースを回り、持参した手帳にはびっしりとメモが書かれていました。アンケートを見ても経営者の方から熱い話が聞くことができたようで、来年以降の進路選択に向け参考になったとのことです。

 

 このような機会をいただきました兵庫県ならびにひょうご農林機構、就農支援センターの皆様、ありがとうございました。

人と自然科 シン・野菜班活動スタートしました

期末考査も終わり、来年度の農場実習の活動も本日からスタートです。

来年度の野菜班は13人のメンバーで活動します。

1回目の実習は「ニンニクの除草と追肥」を行いました。

11月中にりん片を植え付けて約1ケ月後の様子です。

成長のスピードはゆっくりですが今の時期に除草をしっかりとすることが

栽培のポイントになります。

1株ずつ丁寧に抜き取っていきます。

除草が終われば追肥です。12月頃に第1回目の追肥を行います。

収穫(5月下旬~6月上旬)までに1月下旬頃と様子を見て3月上旬頃に追肥を行います。

追肥も1穴につき3粒ずつ播いていきます。多過ぎず、やり残しがないように注意して

進めていきます。

2時間の実習で予定していたニンニク圃場全ての除草と追肥を終えることができました。

この1年間で野菜栽培のプロになるように実習していきましょう。

図書室より クリスマス会

期末考査が終了した12月10日(火)午後、以前から計画していた図書委員会主催による『クリスマス会』を開催しました。

いつもは机が並んでいる図書室も、椅子を並べてクリスマス会仕様に。クリスマス会を楽しもうと集まってくれた生徒さんたちがリラックスしながら会に参加してくれました。

イベント企画係が準備したプログラムを分担して進めていきました。

『クイズ』では、書籍や著者に関するクイズが出題され、参加者は一瞬静かになって考え込む姿も。正解すると感嘆の声が聞こえてきました。

図書館で広く使用されている「十進分類法」を利用した『宝さがし』では、分類についての説明の後、書籍棚に隠された「宝」を探すのに必死になる参加者たち。「あったあった!」と喜ぶ姿が見られました。

『ペープサート』の披露もありました。

 ※ ペープサート:画用紙と割り箸などを使って手作りすることができる紙の人形劇

「3匹のやぎのがらがらどん」を見入る参加者。幼い頃読み聞かせてもらったであろうお話しです。歌あり、音楽ありの楽しいペープサートでした。

最後は図書委員長より、お礼の挨拶があり、無事にクリスマス会が終了しました。

クリスマス会に参加してくれた生徒さんのアンケートには、「楽しかったです」「また来年もやってほしい」「図書室大好きです」といった感想をいただきました。

皆さんに楽しんでもらえてよかったです。

図書室活性化と書籍に親しむ機会を設ける目的で行った『クリスマス会』。図書委員も準備を熱心に行った結果、会を無事に運営することができ、達成感を得ることができました。一人一人の小さな取組みと頑張りの成果が見られました。

片付けも速やかに行い、委員会全員での今年の活動は終了です。

来る新しい年も、図書室運営にご理解ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

近畿大会壮行会・表彰伝達

2学期期末考査が終了した12月10日、全校生徒が体育館に集いました。

体育館は寒いため、ありがたいことに校務員さんが朝から大型ストーブを準備してくださいました。

先ずは近畿大会に出場する空手道部の壮行会が行われました。

部員より周囲の人たちに向けての決意表明がありました。

日頃の練習の成果が発揮できるように皆で応援していますので、頑張ってください。そして、貴重な経験を積み、今後の生活の糧にしてください。

続いて、各方面で活躍した生徒への表彰伝達も行いました。

表彰状を受け取れることは素晴らしいことです。

自分の取り組みに自信をもち、また新たな目標を立てて過ごしていきましょう。

 

毎日をどう過ごすか。周囲の人々とどう関わっていくか。

季節が進むように、皆さんの人生の歩みも進んでいきます。

彩りのある、豊かな人生の歩みは自分で創り出すもの。ですが、迷った時は、一緒に考えましょう。

人と自然科 農業クラブ  三田市消防本部の花壇装飾活動を行いました

 11月もあっという間に終わり、今年も残り1か月を切りました。今週水曜日からは2学期期末考査も始まります。さて、期末考査が始まる前の12月2日(月)農業クラブ本部役員の生徒6名が三田市消防本部を訪れ、花壇装飾活動を行いました。人と自然科のように高校で農業を学ぶ生徒は全員、生徒会に加え農業クラブという組織に所属します。(本部役員はその中で学科のリーダーとして活動する生徒です)そして日ごろ授業や実習で学んだ知識を活かして様々な地域貢献活動を行っています。先日も三田警察署に、自分たちで栽培した草花苗をプランタに植栽し、設置してきました。

 先日11月26日実施 農業クラブ三田警察署の装飾活動を行いました・・に関する記事はこちら

 植え付け当日、パンジー、ビオラ、ハボタンの花苗約350鉢を公用車に積み込みました。

 そして三田市消防本部に到着。自分たちでデザインを考え植栽します。今回は3人ずつ分かれてデザインを考えることにしたようです。ちなみに有馬高校農業クラブが植栽を担当しているスペースは、道路に面した花壇と、庁舎の入り口右側にある2か所の花壇です。

 

 消防署入り口に近い花壇を担当したチームは、比較的背の高い紅白のハボタンを中央部分に互い違いに配置し、周囲を色とりどりのパンジー・ビオラで囲むデザインを考えました。

 

 一方道路に面した掲揚柱の花壇チームは、後方に背の高い紅白のハボタンを配置し、中央に大輪のパンジーを、そして前面に小さな花が付いているビオラを植栽するデザインにしたようです。

 

 両グループとも背の高い種類の草花を後方・もしくは中央に配置するという、授業で学んだ基礎的な技術を実践できていますね。さすがです。そして配置が完了したらみんなで一斉に植えています。

 途中署員の方も覗いて応援してくださり、「地域の方がいつもきれいなお花だと喜んでくれていますよ。」「いつもありがとうございます。」と声を掛けてくださいました。

 

 最後にほうきなどで花壇の周囲を掃除し、たっぷり潅水(かんすい)したら完成です。

 

 完成した花壇はこちら。消防署の入り口が一気に華やかになりましたね。ハボタンがお正月らしさを演出して素敵です。

 

 完成した花壇を前に署員の皆さんと一緒に写真を撮りました。

 

 三田市消防本部前を通る際は、是非ご覧下さい。

家庭科 レストランメニュー開発

家庭科では、食物に関する授業の中で、レシピ開発にも力を入れて取り組んでいます。今年度も、NEXCO西日本様より高速道路のSAで提供するレストランメニューの募集があり、調理系科目選択者28名が自慢のレシピで挑戦しました。

最終選考に残ったレシピは3点。加西SAにて、レストランのシェフが調理し、関係者で試食をしてメニューとして採用される1点を選んでいただきました。

最優秀賞に輝いたのは、人と自然科3年生の「丹波篠山の黒豆たっぷり定食」でした!

コロッケ・ポテトサラダ・黒豆みそソース・豚汁と全てのレシピに丹波黒大豆が使われています。

校長室にて賞状・景品が授与され、その様子は、神戸新聞にも記事として掲載されました。

このメニューは、中国自動車道下り線加西SAレストランにて、令和7年3月末日まで販売予定です。

高速道路をご利用の際は、是非お立ち寄りください!

 

 

人と自然科 1年生が摂南大学農学部を訪問しました。(高校生就農講座事業)

 11月29日(金)人と自然科1年生の生徒が、高校生就農講座事業として摂南大学農学部を訪問をしました。

 

 この事業はひょうご農林機構様のご支援のもと、農業の魅力や就農、農業関連学科を有する大学への進学に向けた意識付けを行うことを目的に行っているものです。近年の有馬高校人と自然科の生徒の進路実績として、農業関連学科を持つ国公立大学・私立大学、県立農業大学校に進学し、その後関連産業への就職や農業法人への就農をしている生徒の割合が少しずつ増えてきています。(もちろん農業以外の分野への進学、一般企業に就職する生徒もいます。詳細は以下のリンク先より令和3年度~令和5年度の進路実績をクリックし、ご覧ください。)

  人と自然科過去3年間の進路実績リンク先はこちら

 ということで今年も昨年に続き、農業生産学科をはじめとする4つの農業系学科を有する、摂南大学農学部枚方キャンパスを訪問させていただきました。

 

 まずは大学の講義を実際に体験させていただく模擬授業です。農学部食農ビジネス学科環境農学研究室所属の田中樹先生より、『人間活動と生態系保全の両立は可能か?~東アフリカ・タンザニアの山間地域での事例から~』をテーマに講義をいただきました。

  まずは高校までの学びと大学での学びの違いについて、そして農学という分野について簡単に説明いただいた後、アフリカタンザニア東部ウルグル山域での田中先生の活動事例をもとにお話いただきました。この地域は生物多様性のホットスポットと呼ばれるほど多様な動植物が生息していますが、近年農業を行うために焼畑が行われるなど、人が生きるために環境が変化し、『人vs自然』の構図が生まれています。そこで田中先生は人が生活する区域と森林の区域の間に『屋敷林』という区域を設け、そこに商用作物である『スパイス』を栽培するという取り組みをされています。

 実際に先生が現地の方と一緒にこの地域で栽培、収穫されたバニラやカルダモン、クローブなどの香辛料も見せていただきました。これらの作物は半日蔭を好むものも多く、屋敷林の自然を壊さずに栽培できます。さらにこれまで栽培してきたバナナや青パパイヤと比較しても軽いため、都市部に低労力で運搬することもできます。そして村の住民の生活が安定することにつながります。

  

 大変興味深い内容で、講義の後にも質問が止まらないなど、充実した時間となりました。

 講義の後はお昼休み。大学の雰囲気を味わいながら移動し、実際に摂南大学の学食を体験しました。

 ラーメンやロコモコ丼など安価でボリューム満点。そして味も抜群。ついつい食べ過ぎてお腹いっぱいになりましたね。

 

 そして大学内にはコンビニもあり、ちょっと疲れたら甘いものも買うこともできます。

 

  さて、お腹いっぱいになったところで大学の入試制度について説明いただきました。『総合型選抜』『一般推薦入試』『共通テストを利用した入試』、大学を受験する場合の『併願』と『専願』のちがい、そして農学部系の大学にあり、人と自然科のように専門学科で学ぶ生徒を対象とした『専門高校生入試』についてなど詳しく説明いただきました。このような入試方法は摂南大学だけでなく他の大学でも同様のシステムがあります。

 

 次は在学生を囲んで座談会です。今回は有馬高校人と自然科を卒業した3名の学生が駆けつけてくださいました。

 

 『いつ頃摂南大学に行こうと思ったんですか?』『大学の授業ってどんな内容なんですか? 』『大学までどのようにして通学していますか?』『高校在学中にやっておいた方がいいことはありますか?』・・・・などなど疑問に思っていることを、直接3名の先輩在学生に質問していました。先輩も後輩からの質問に丁寧に答えて下さり、エールを送ってくださいました。

 

  最後は施設見学です。豆知識ですが、摂南大学枚方キャンパスは学内に京都府と大阪府の県境があります。一応県をまたいで写真を撮りました。そしていよいよ研究農場。有馬高校よりも立派なガラス温室が並んでいましたね。

 

 そして3年生から所属する研究室やゼミ室はガラス張りで、大学の先生と学生が常にコンタクトをとれる環境でした。実際に大学生がゼミ活動や研究活動を行っている様子も見ることができました。また休憩スペースや自習スペースなども案内いただき、屋上から市街地を見渡せる景色は最高でしたね。

  以上で大学見学は無事終了。短い時間でしたが、『大学』というイメージが膨らんだのではないでしょうか。まだ1年生なので自分の進路イメージは固まっていないかもしれませんが、これから少しずつ考えていきましょう。そしてどのような進路となっても対応できるように、今回の大学訪問も含め様々な行事や普段の実習、授業に全力で取り組みましょう。

 最後に、今回の大学訪問(高校生就農講座事業)にご支援いただきましたひょうご農林機構様、ご協力いただきました摂南大学農学部の先生方、学生の皆さま、本当にありがとうございました。