学年・専門部

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人と自然科 第2回フラワータウンフェスティバルに出展しました

 11月3日(金)神戸電鉄フラワータウン駅北側~県立人と自然の博物館の空間にて、第2回フラワータウンフェスティバルが開催され、人と自然科農業クラブの本部役員生徒が花苗を中心とした農産物販売ブースを、そして農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒がコサージづくり体験ブースを出展しました。

 昨年から始まりました「フラワータウンフェスタ」は、有馬高校から徒歩15分ほどの所にあるフラワータウンの賑わいと新たな魅力創出を目的に、民間事業者、地域住民、行政等関係機関が協力しながら持続可能なまちの構築を目指す取り組みの一環として開催されています。有馬高校人と自然科は今年度はじめて参加させていただきました。

 

 10時からのイベントスタートを前に準備にかかります。1年生の生徒は今回イベント初参加ということで先生や先輩から教わりながら準備を進めていきます。

 

 いよいよイベントスタート。農業クラブ本部役員の生徒はパンジー、ビオラ、ハボタンの花苗、朝採りキュウリ、そして有馬高校名物ギンナンを販売しました。

 

 子ども連れのご家族から年配の方まで幅広い層の方が訪れて下さり、自慢の花苗をたくさん買っていただきました。

 そしてフラワーアレンジメント班の生徒はコサージづくり体験です。

 

 長く楽しんでもらうためにアーティフィッシャルフラワーのお花を使い、ワイヤリングやテーピングの技術を教えながら作品を一緒に完成させていきます。とっても上手ですね。参加した方はみんな笑顔で帰っていかれました。

 イベントを頑張っていると・・・今回も登場してくれました。有馬高校人と自然科のマスコットキャラクター『ひとっしー』です。

 

 登場したとたんに子どもたちが集まり、ハイタッチしたり一緒に写真を撮ったり・・・大人気です。

 

 16時にイベントは無事終了。天気も良く、予想以上の方にブースを訪れていただきました。イベントをとおしてフラワータウンの魅力を再発見できたと同時に、参加した生徒自身も成長できたのはないでしょうか。

 

 有馬高校のブースを訪れて下さった皆さま、そしてこのイベントに声をかけてくださいましたフラワータウンセンター地区活性化推進実行委員会の皆さま、本当にありがとうございました。

人と自然科 高校生就農講座(農学部大学訪問)実施

 11月1日(金)人と自然科1年生の生徒を対象に、高校生就農講座 農学部大学訪問を行いました。

 

 この事業はひょうご農林機構様のご支援のもと、農業関連学科を有する上級学校を訪問し、農業の魅力や就農、農業関連学科を有する大学への進学に向けた意識付を行うことを目的に行っています。今年度は農業生産学科をはじめめとする4つの農業系学科を有する摂南大学農学部を訪問させていただきました。

 

 まずは大学の講義を実際に体験・・・模擬授業です。農学部農業生産学科園芸科学研究室所属の寺林先生より、『土を離れた野菜栽培~養液栽培そして植物工場~』をテーマに講義をいただきました。

 養液栽培の歴史、養液栽培と水耕栽培の違い、そして養液栽培の利点と欠点など、先生の研究成果も交えてお話しいただきました。特に生徒にとって印象に残ったのは、根菜類の養液栽培です。養液栽培といえば葉物野菜や果菜類のイメージですが、寺林先生はジャガイモやニンジンなどの養液栽培にも成功されておられました。講義の後にも質問が飛び交うなど充実した時間となりました。

 講義の後はお昼休み。大学の雰囲気を味わいながら移動し、実際に大学の学食を体験しました。

 有馬高校の食堂もとても美味しいですが、大学の学食も安価でボリューム満点。お腹いっぱいになりました。

  お腹いっぱいになったところで大学の入試制度について説明いただきました。大学を受験する場合の『併願』と『専願』のちがい、そして農学部系の大学にあり、人と自然科のように専門学科で学ぶ生徒を対象とした『専門高校生入試』についてなど詳しく説明いただきました。

 次は在校生を囲んで座談会です。

 『なぜ摂南大学を選んだんですか?』『どんな研究をされているんですか? 』『大学までどのようにして通学していますか?』『大学は楽しいですか?』疑問に思っていることを、直接3名の在学生に質問していました。

  ちなみに・・・就農講座を進めていく中で、私たちが大学訪問をしているという情報を聞いた有馬高校から摂南大学に進学されている2名の先輩も飛び入りで顔を出して下さいました。

 『高校在学中にしっかり勉強していた方が様々な大学から自分が学びたい大学を選べるよ』『大学受験の際は、どのような教授が在籍しているか、事前に調べておいた方が良いですよ』『農業高校から農学部に進学したら、普通科から進学してきた生徒より講義が分かりやすく受けられるメリットがあるよ』など、のアドバイスをして下さいました。

  最後は施設見学です。農場見学では先ほどの講義にもあった養液栽培の実験施設や実験農場、ドローンなどの農業機械の見学

 そして3年生から所属する研究室や実習室、ゼミ室、屋上庭園、休憩スペースや自習スペースなども案内いただき、実際に大学生がゼミ活動や研究活動を行っている様子も見ることができました

  以上で就農講座は無事終了。短い時間でしたが、『大学』というイメージが膨らんだようです。まだ1年生なので自分の進路イメージは固まっていないかもしれませんが、これから少しずつ考えていきましょう。ちなみに人と自然科の先輩方は、大学進学・短大・農業大学校・専門学校・就職・・・と幅広い進路を実現させています。

昨年度の人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 自身の進路実現に向け、人と自然科で様々な経験を積んでいきましょうね。

 最後に、この就農講座(農学部大学訪問)にご支援いただきましたひょうご農林機構様、ご協力いただきました摂南大学農学部の先生方、学生の皆さま、本当にありがとうございました。

人と自然科 ひとはく連携セミナー 未来に残したい農業や農村の持つ魅力

  10月27日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第6回目となる人博連携セミナーが実施されました。

  R5入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 人と自然科は県立人と自然の博物館と連携協定を結んでおり『人と自然』の授業で年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。

 第5回ひとはく連携セミナー 秋の野原の虫とりで触って感じる生物多様性 に関する記事はこちら

 第6回目となる今回は『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤 彬史研究員より講義をいただきました。

 棚田などの農村特有の風景、私たちの身近にある生活文化と共にある食や行事など、農業や農村には地域に根付いた様々な魅力があります。しかし時代の移り変わりと共に、その魅力は失われつつあります。今回の講義では農業や農村の持つ魅力を次代に継承していくための工夫や取組みについて紹介していただきました。

 まず注目したのが大豆です。納豆や豆腐、味噌、醤油、煮豆、おから、油揚げ・・・・皆さんの身近にある様々な食材で大豆が使われているものは多いですよね。しかしこの大豆のほとんどはは海外から輸入されておりその自給率は6%です。そのような中でも日本では大豆の文化を守るために、量より質を高め琉工夫を行っています。たとえば兵庫県の醤油メーカーヒガシマル醤油さんでは醤油に適した新品種を開発し、美味しい醤油を生産されています。講義では実際に様々な品種の大豆を見せていただき、その違いを学ぶことができました。

  次に多様な農村景観を守る取組みです。

 以前から農業は傾斜地で行う地域がありましたが、農業就業人口が減る中で作業しにくいという点から傾斜地農業はどんどん衰退しています。その結果美しい農村景観も失われつつあります。この傾斜地農業を守る例として、放牧を傾斜地に但馬牛を放牧し雑草を飼料として活用する例や、狭い面積で高収入を目指す静岡県のわさび栽培の例など全国のユニークな取組みを紹介いただきました。

 最後に先生からの印象に残ったお話として『農業を学ぶではなく農業で学ぶ』と言う言葉です。私たち人と自然科の生徒は日々実習や授業をとおして農業を学んでいますが、『農業』を詳しく分析してみると、農作物の加工や調理で『家庭科』や『科学』を学び、生産をとおして『食育』を学び、地域のことを学ぶことで『社会・歴史』を学び、栽培をとおして『理科・生物』を学び、収量を分析することで『経済』や『数学』を学びます。このように農業とは『総合学習』であるといえますね。 

 私たちが普段から目指している『農業をとおして自身を成長させる』という人と自然科での学びの特徴や大切さを改めて理解できた時間となりました。衛藤先生、興味深い講義をありがとうございました。

 次回のひとはく連携セミナーは、『論文って面白い!~科学論文の読み方入門講座~』をテーマに、中濱 直之研究員より講義をいただく予定です。難しそうなテーマですが、論文を読むのは意外と?簡単・・とのこと。次のセミナーが楽しみですね。

人と自然科 クラインガルテン10 ~実りの秋~

秋も深まり、クラインガルテンも実りの秋を迎えました。

10月24日はコカブ・ハクサイの収穫です。

説明はガルテンのムードメーカー Kくんです。

今回はハクサイやキャベツがどのように結球するのか、収穫の目安や方法

を説明しました。

ハクサイの収穫は株元を包丁で切り、収穫します。上を切りすぎると葉が

バラバラになってしまいます。説明後は収穫の開始です。

コカブは十分に大きくなったものを選び収穫していきます。

形、サイズ、肌の状態、まずまずの出来ですね。

収穫をしていると幼稚園の幼児たちが圃場横を通り、即興の野菜講座です。

大きい野菜の数々にびっくりしていました。

収穫後は黒枝豆の収穫体験です。一莢ずつ丁寧に採っていきます。今年は

雨が少なくやや小粒な枝豆です。

10月31日はダイコンの収穫です。

今回の説明はダイコンの生理障害についてです。生理障害とは病気ではなく、

栄養や環境状態によって生じるものです。図を交えて説明していきます。

今回、栽培した品種はYRくらまという味のよいダイコンです。

立派なダイコンを収穫することができました。

クラインガルテンも残り1ケ月、あと4回となりました。

今後も活動の様子、お楽しみに!

 

 

 

人と自然科 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞

 10月28日(土)福井県中小企業産業大学校で開催された、第33回全国産業教育フェア福井大会 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに、本校人と自然科の生徒1名が兵庫県の代表として出場し、3年生T.Mさんが銅賞を受賞しました。

  

 毎年開催されている全国高校生フラワーアレンジメントコンテストは、フラワーデザインに関する知識と技能を活用し、自らの考えを表現する力や創造性・芸術性を互いに高め合い、新たな未来を切り拓く職業人としての資質を育むことを目的とする大会で、事前に発表されたテーマに沿って、事前に発表された花材と当日発表される花材を組み合わせて作品を完成させるというもので、とても難易度の高い技術が必要とされます。

 

 今年度代表として出場した生徒は、3年生のT.Mさん。農業クラブ専門班『フラワーアレンジメント班』に所属している生徒で、大会に向け、顧問の先生や「ひょうごの達人」事業を活用し来校いただいている講師の先生の指導を受け、練習を重ねてきました。

  

 事前に発表された今年のテーマは「未来の輝石」

 事前発表の花材はユリ、スプレーカーネーション、バラ、トルコギキョウ、オンシジウム、スプレーマム、ミツマタ、モンステラ、そして越前水仙と越前和紙の老舗工房が廃棄される野菜や果物から作った越前和紙(フードペーパー)を作品に取り入れるというものでした。また、当日発表された花材は、ハイブリッドスターチス、ヒペリカムでした。

 

 制作時間60分で作品を創り上げます。日頃の成果を発揮し、全力で作品を完成させたようです。

  

 完成された作品はこちらです。

  

作品コンセプト

 古来より島国である日本では、北前船のような多くの船団が灯台の灯りを目印に、希望を抱きつつ目的地へと旅立っていきました。これから私たちの人生に起こる様々な試練を突破させる、困難にも屈しない強い意志と勇気を船に乗せ、灯台の灯りを背に、大海原に旅立っていく私の決意を作品に込めました。

 

 そして、結果発表。T.Mさんが4番目の賞である銅賞を受賞しました。越前和紙の活かし方や越前水仙の球根の見せ方、作品コンセプトがぴったりな点が評価されたようです。全国大会の場で、有馬高校のフラワーアレンジメント技術の高さを証明してくれました。

 1.2年生の皆さん、そしてこれから入学してくる中学生の皆さん。先輩の活躍に負けないように頑張りましょう。

 

人と自然科 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 農業鑑定競技会 優秀賞受賞

 10月24日(火)~26日(木)『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と称される、令和5年度日本学校農業クラブ全国大会令和5年度熊本大会が開催され、本校人と自然科からも意見発表会で県大会、近畿大会ともに最優秀賞を受賞した生徒が近畿ブロックの代表として、農業鑑定競技会で県大会を1位、2位通過した2名の生徒が兵庫県連盟の代表選手として出場し、農業鑑定競技会に出場した生徒が見事優秀賞を受賞しました。

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)に関する記事はこちら

第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)に関する記事はこちら

第71回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しましたに関する記事はこちら

 競技会前日、新幹線で熊本に乗り込みます。町中くまモンに溢れていました。

 まずは意見発表会。会場は八千代座。明治43年に建設された芝居小屋で、国の重要文化財にも指定されており有名な歌舞伎役者さんも毎年訪れ公演を行う、由緒ある建物で全国大会意見発表会が開催されました。

 24日(火)は開会式とリハーサルです。全国9つのブロック大会を勝ち抜いた代表が集い、開会式では歓迎のつどいとして地元山鹿市の伝統である『山鹿灯籠踊り』が鹿本農業高等学校の生徒により披露され、生徒実行委員長から熊本県の魅力や選手への激励に関するあいさつがありました。

 

 そして明日に向けたリハーサル。マイクの音量や高さなどを確認しました。

 

 いよいよ大会二日目、本番です。早朝から河川敷で最後の調整を行いました。河川敷での朝練・・・まるでスポーツの大会前のようですね。準備万端で会場の乗り込みました。

 

 そしていよいよ本番。タイムは6分56秒。(7分を超えると減点となります)これまで数え切れないほど練習、本番を繰り返してきた中で一番素晴らしい、悔いのない発表を行うことができました。 最後にこれまで約7ヶ月間二人三脚で頑張ってきた先生と記念写真を撮りました。

 ちなみに今回の全国大会で発表した意見発表は11月4日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第49回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。ぜひお越し下さい。

第49回さんだ農業まつりチラシ.pdf

  次に農業鑑定競技会です。会場は熊本県立熊本農業高等学校体育館です。この日に向け、大会運営校の熊本農業高校の生徒が、モニュメントやカウントダウンボードを作成してくれていました

 大会では校内大会、県大会を勝ち抜いた全国のクラブ員が1000人以上集まります。競技は8つの分野に分かれ競技を行います。有馬高校からは分野園芸に出場しました。選手以外は立入禁止。中の様子が全く見られないので、以下2年前に有馬高校で開催、運営した県大会の様子を参考にご覧下さい。

 2年前に有馬高校が運営した県大会農業鑑定競技会に関する記事はこちら

 競技後2人を直撃インタビュー。今年はかなり難しかったとのこと。昨年も全国大会に参加している生徒に聞いても、比べものにならないほど難易度がUPしたとのことです。でも悔いのない戦いができたとすっきりした表情でした。

 そして一晩経って・・・最終日は、全ての競技に出場した選手、引率職員約4000名が大会式典会場である熊本城ホールに集結します。

 

  やっぱり出てきました・・・特別ゲストのくまモンと一緒にくまモン体操をみんなで踊った後、各都道府県連盟記の入場、日連会長や文部科学大臣、農林水産大臣の名代の方からあいさつがあり、いよいよ結果発表です。

 

 いよいよ結果発表。最優秀賞者の名前が呼ばれ、その場にスポットライトが照らされます。結果は目標であった日本一は逃しましたが、農業鑑定競技会に出場した1名が見事優秀賞を受賞することができました。一方、意見発表会に出場した選手は惜しくも入賞を逃しました。『最優秀賞をとって熊本城ホールの大舞台で最優秀賞者発表をしたかった・・・でも最高の発表ができたので悔いはありません』とのこと。3人とも全国大会の舞台で有馬高校人と自然科の名を上げてくれました。本当にありがとう。

 そして大会旗が熊本県から次期開催県へと引き継がれ、最後はFFJの歌。全国の農業高校生が歌える歌を全員で清聴し、大きな拍手の中大会は幕をとじました。

 

 ちなみに来年度の全国大会開催県は岩手県です。1.2年生の皆さん、先輩の活躍に負けないように頑張りましょう。そして中学生の皆さん。是非人と自然科に入学して、農業高校の甲子園で全国優勝を目指してみませんか?

 人と自然科に入学してくれるのを、生徒も農場の先生も、みんなで心から待っています。

秋季オープンハイスクールを実施しました!

10月28日午後、秋季オープンハイスクールを実施しました。

多くの中学生の皆さん、並びに保護者の方々がご参加くださいました。ありがとうございました。

1年生のクラスや有高生のwillスタッフのメンバーが手際よく、万全の準備をして迎えました。

先ずは校長先生から中学生の皆さんへのメッセージがありました。

皆さんはあらゆる可能性を秘めています。そのことに気付き始めた人、まだ気付いていない人もいるでしょう。

有馬高校でその可能性を信じて、輝かしい未来を一緒に築いていきましょう。そのための手助けを、先輩方や教職員で担っていければ嬉しいです。

続いて、全体説明会や学科別説明会などがあり、総合学科・人と自然科の学びについて、有高生を中心に説明をしてもらいました。

相手に分かりやすく物事を伝えようと、話し方を工夫したり、演劇仕立てでやってみたりと試行錯誤をして準備をした様子が伝わってきました。中学生に上手く伝わっているといいですね。

また、中学生の皆さんのそれぞれの興味関心のある体験授業を受けてもらいました。高校での授業をイメージできたでしょうか。総合学科では今回のように、それぞれの興味関心に沿った授業を選択できることも特徴ですので、分野ごとの学びを深めたい人には総合学科はぴったりです!

有馬高校は、皆さんの学びと成長を支えるために、皆さんをお待ちしています。

あなたも有高生になって、ひとりひとりが輝き、生き生きと過ごせる学校を一緒に創造していきましょう。

小高連携授業 理科の楽しさ・面白さを伝えよう

10月26日、小高連携授業で三田小学校の4年生が有馬高校にやって来ました。

元気な4年生。わくわくした表情で足取り軽く現れました。

今日は『理科』の実験や観察を通して、楽しさや面白さ、不思議さを体感してもらおうと、有高3年生の生物・物理・化学授業選択生徒が案内や実演をしました。

前日までに準備や役割分担を放課後も残って行い、万全の準備をしてお迎えしました。

いささか緊張しながらも『化学実験』ではまず、液体窒素実験の実演。

「窒素知ってるぅ~!!」と傍に寄って食い入るように見つめる4年生。

「この花を窒素に入れるとどうなるかな」「風船はどうかな」など、有高生も4年生に語りかけながら実演します。

物質の変化を目の当たりにした4年生は、その度に歓声をあげて驚いていました。

そしてスライム作りに挑戦。

配られた液体を覗き込んで「これなんやろ?」「ボンドみたいな匂いがすんで」と思い思いに感じたことを発言する元気な4年生。

有高生も4年生にできるだけ分かりやすく作り方の手順を説明しようと頭をフル回転。サポートする生徒もどう動いたらよいかを互いに声をかけあいながら動いていました。

こちらは『生物実験』。

顕微鏡を覗き込んで生物を観察したり、教室内の生き物を見る4年生に説明をしながら生物の生態や不思議さを伝えようとしていました。優しい語りかけをしたり、時には「こっちに移動するよ~」と声高らかに呼びかけたりと、その場その場に応じた対応を考えて行っていました。

人体模型を前に身体や聴診器の使い方の説明や生物クイズも行いました。

自分の知識を言葉で相手に伝えることの難しさや、準備や進行の手順、段取りを実際に進めることの大変さを感じたようですが、同時にこうした実践を通して学ぶことの大切さも体感し、学びにつながりました。

連携授業を終えた後には「小学生がこんなに喜んでくれるなんて嬉しかった」「楽しかった」「やってみて良かった」という感想が聞かれました。

三田小学校の4年生のみなさん、理科の実験はいかがだったでしょうか。

有高生のお兄さん、お姉さんが話していたように、「理科の楽しさ・面白さ」を感じてもらえていれば嬉しいです。

また、理科の時間には今日のことを思い出してみてください!

 

 

 

 

人権講演会 自分らしく生きる

10月25日、『性の多様性を理解する』ことを目指して、体育館で人権講演会を行いました。

今年度の講師には、一般社団法人日本LGBT協会代表理事、清水 展人(しみず ひろと)さんをお招きし、『女らしく男らしくよりも自分らしく生きる~ひとりひとりの性を大切にできる学校~』と題してご講演いただきました。

清水さんはご自身の体験を交えながら、「LGBTってなんだろう」と問いかけ、理解を広めようと生徒と時折対話をしながら話を進めてくださいました。また、ご自身の中に抱え込んでいた違和感からくる思いや悩み、葛藤などを皆の前で惜しみなく話してくださいました。

その柔軟ながらも周囲や社会に対する熱い思いや決意を感じると同時に、清水さんのこれまでの生きづらさも感じられてきました。LGBTで辛い思いをしている人が存在する、ということを思わずにはいられません。

世界にはさまざまな人がいます。性の多様性もさまざま。さまざまな人が生きている世界。

自分自身を大切にするように、周囲の人に寄り添い、大切にする。相手を思いやる。受け入れる。

簡単なことのようで難しいですよね。ですが、このような機会を機に、少し立ち止まって考えたり感じたりすることが大切で、次への新たな自分になれる。

清水さんが目指す社会は、世界中の願いでもあります。そして、有高生のひとりひとりも大切な世界中のひとりです。

有高生を含む世界中の人々が安心して学び、ひとりひとりが輝く社会になるように、自分ができることは何かを考えながら進んでいけるとよいですね。

その根底には、『自分らしく生きる』ということを忘れずに!

ご講演くださいました清水さん、本当にありがとうございました。

有高生も清水さんに負けないように自分らしく、未来を一緒に歩んでいきましょう!

 

人と自然科 農業先進地見学を実施しました 後半(県農林水産技術総合センター サンパティオおの)

 10月19日(木)に人と自然科2年を対象に実施した農業先進地見学(バスセミナー)もいよいよ後半戦です。

 農業先進地見学を実施しました 前半((株)ネクストファーム見学)に関する記事はこちら

  午後最初に訪れたのは、県農林水産総合技術センターです。兵庫県の農業振興のために、品種改良や生産、加工技術の開発などに取り組んでいる、まさに兵庫県の農業拠点施設です。

 まずは施設など概要説明を全体で受けました。センターの役割の他、気候変動によりイネの品質が低下している中、兵庫県が独自に品種改良したイネの説明や病害虫の防除技術など、サンプルを見せていただきながら説明を受けました。

 そして2班に分かれ、今回は 野菜・花等施設園芸関係の研究施設と病害虫防除に関係する拠点施設の見学を行いました。

 まずは野菜・花等施設園芸関係の研究施設。技術総合センターで開発したイチゴの新品種の紹介や夏の高温などに対応したイチゴやシネラリアなどの栽培技術について説明をうけ、実際に施設も見せていただきました。実験区と対象区の生育の違いに生徒は関心を持っていました。

 そして病害虫防除に関係する拠点施設の見学では、近年整備された病害虫高度診断防除研究拠点施設を特別に見学させていただきました。県内各地の農場で発生した病害虫で、判断が付くにくい症例の場合、この施設に持ち込まれ、診断・同定されます。さらにデータベース化し、県内各地にある試験場に共有することで、早期発見、早期対応できるという役割も持っています。

 施設内にはPCR検査ができる高額機器など、最新の機材が整っており、生徒は興味を持って見学、質問を行っていました。

 兵庫県の農業の最先端技術を知ることができた素晴らしい時間でした。県立農林水産総合技術センターの皆さま、お忙しい中本当ににありがとうございました。

 そして最後の見学・研修先はサンパティオおのです。兵庫県の真ん中に位置する小野市にあり、特産品であるイチジクを中心に200件以上の農家が農産物を持ち寄る農産物直売所です。最近隣接するヒマワリの丘公園に巨大な遊具が新設され、週末大人気スポットとなっています。この日もコスモスが咲き誇り大勢の地域の方が訪れていました。

 まずは店長さんから、直売所の概要について説明いただきました。店頭に並んでいる野菜はほぼ全て市内で生産されたもの。そして特産のイチジクのジェラートやケーキなど加工品も市内産の農産物を使ったものがほとんどです。毎月様々なイベントを開催し集客を行い、阪神地域からもお客様が来店されているようで、地域の農家さんの収入増に貢献することを目的としています。

 生徒は実際に販売所を見学し、商品を手に取り、学校で販売している価格と比較したり、どのような加工品が開発されているのかを学んでいました。

 授業でも学んでいますが、これからの農業は6次産業の時代。生産だけでなく販売、加工を行い収益を上げるのがスタンダードになってきています。実際に現場で6次産業を学ぶとても良い機会となりました。サンパティオおのの皆さま、ありがとうございました。

 今回実施した先進地見学では、普段学校での座学で学んだ内容を実際に自分の目で確かめることができた、大変有意義な時間となりました。今回見学させていただき、ご説明頂いたいた施設担当者の皆さま、そして全面的にバックアップいただいた阪神農業改良普及センター様、本当にありがとうございました。