明石公園の植物図鑑事務局

明石公園の樹木に銘板をつける取組み・研究発表

3月18日(土)、明石公園で樹木に銘板をつける取組と研究発表を行いました。これは、理数探究類型2年生物班が1年間取り組んできた課題研究の集大成です。

兵庫県園芸・公園協会の理事長や職員の方々、兵庫県公園緑地課や明石市政策局の方などを含め、市民14人と、明高生9人が参加しました。3つの班に分かれて、それぞれ16~17の樹木銘板を作成しました。

独自スマホアプリ(BPUCPhoto)の使い方を、明高生が市民の方々に教授しました。

その後、独自アプリに登録された各樹木の位置情報を元に、オリエンテーリングように目的の樹を探し、銘板を取り付けました。

14:00からは、明石公園の在り方検討会のワークショップがあり、その冒頭で、「明石公園の魅力UP大作戦!!」の研究発表を行いました。約15分のプレゼンを、50人ほどの参加者の前で堂々と行うことができました。

その後、検討委員会のワークショップに明高生も参加し、意見を述べました。参加者からは、「高校生の発表は素晴らしかった。提案をそのまま実践したらいい!」などの感想がありました。

1年間、本当によく頑張りました。最後に、お世話になった明石公園のスタッフの方にお礼を言って、1年間の活動を締めくくりました。

課題研究「明石公園の魅力UP大作戦」が「兵庫SDGsスクールアワード2022優秀賞」(教育長表彰)を受賞しました!

教育長から表彰

76回生(現2年生)、75回生(現3年生)の理数探究類型生物班が取り組んできた課題研究「明石公園の植物調査&魅力UP大作戦」が、「兵庫SDGsスクールアワード2022優秀賞」を受賞し、3年生の代表生徒と担当教諭が、1月24日、県公館で教育長から表彰されました。

受賞ビデオ作品

 

2年生に校長から表彰伝達

2月1日には、2年生の課題研究の授業があり、冒頭、校長から2年生のメンバーに表彰伝達されました。

兵庫県立大学准教授2名と植物の研究者を招いて出前授業

2月1日の授業には、兵庫県立大学の髙田知紀先生と、嶽山洋志先生、明石公園の自然の研究者・柴田剛先生をお招きして、出前授業をしていただきました。

まず、生徒が準備しているポスターで発表。その後、生徒が疑問に思っていることを出しました。

「明石公園の在り方を巡って、今、どんな議論が行われていますか?」という核心をつく質問が最初に出て、明石公園の在り方検討会の座長の髙田先生と副座長の嶽山先生が、丁寧に今後の構想をお話しくださいました。明石公園の利用に際しても、その在り方の話し合いに関しても、誰も排除せず包み込む「インクルーシブな公園」を目指しているというお話に、胸が躍る思いをしました。

「私たちは明石公園の自然は豊かで多様性があるとしていますが、そもそも自然が『豊かである』とか『多様性がある』とはどういうことですか」という生物学の核心を突く質問もでました。専門家である柴田先生が、3つの多様性(生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性)など、生物学の基礎について詳しくわかりやすく説明してくださいました。

明高生が 市民参加による公園作りに大きく貢献!

最後に、生徒たちの研究に対して、「300種類を超える植物図鑑をつくったことは画期的」、「明石公園の在り方を巡る問題提起はありがたい」、「自分たちで草刈りや樹木への銘板の取り付けなど実践の先頭に立っていることは画期的」、「明石公園の在り方に関する議論にも、積極的に参加して欲しい」などと、激励をいただきました。

3月末に市民向け研究発表会を計画

2月5日(日)には、「高校生SDGs探究発表会」(於兵庫高校)で発表します。

さらに、3月末には、明石公園で市民の方々や明石公園に関わる方々に来て頂いて、研究発表会を行う予定です。

 

明石公園の稲荷曲輪の樹木に銘板を取り付けました

11月20日(日曜日)、理数探究類型2年の研究班主催で、明石公園の稲荷曲輪の樹木に銘板をつける取り組みをしました。理数探究Ⅱの課題研究の一環です。

小学生に参加を呼びかけ、4家族、小学生4名、中学生1名、幼児2名、保護者4人が参加。明高生7人がリードして、 力を合わせて50枚の銘板を取り付けました。

9時から、明高生がスライドで、特徴的な樹木の説明を行いました。

その後、5班に分かれて、各班10枚の銘板に樹木の名前を書き込みました。小学生は、大胆なタッチで、かわいい銘板に仕上げていました。

その後、稲荷曲輪に移動。班に分かれて、生徒がイラストを手描きした「ネイチャービンゴ」(下方に写真)で自然観察をした後、自分たちが作成した銘板を目的の樹に取り付けました。

明石公園を管理する公園・園芸協会からは、「可愛らしい樹名板を付けて頂きましたので、様々な方から好評を頂いております」と、嬉しい反響をお知らせ頂きました。

 

明石公園の植物の多様性を高める草刈り、明高生が呼びかけ。30人の参加で大成功!

神戸新聞明石版9月27日付

明高生が市民に呼びかけ

 この取組は、明石高校理数探究類型2年生の生物班が、「明石公園魅力UP大作戦」の一環として市民に呼びかけて実現したものです。当日は、他校生を含む高校生9人と市民の合計30人が参加しました。

対象エリアの植物について発表し学習

 今回の草刈りの対象は、野草観察エリアとして提案している稲荷曲輪と子どもの小川周辺です。

 植物の多様性を高める草刈りの方針は、在来種を脅かす外来種を駆除し、大きくなりすぎる在来種を適度に刈り込んでコントロールすることです。そのためには、対象区域に生育する植物についての学習が必要です。

 用意したスライドを使って、この区域に生育する30種類ほどの草花について説明し、独自スマホアプリの学習機能を使って、学習しました。

市民と一緒に草刈り

 現地では、まず、植物の詳しい人から、説明を受けました。しっかり、草刈りの方針を理解して上で、みんなで力を合わせて、草刈りをしました。

市民の感想

  • 明石高校の生徒たちが主体になって、公園協会、大学の先生、一般参加者で、みんなで作り上げる輪が素晴らしいと思います。そして、楽しいです!!
  • 高校生主体の活動というのが素晴らしい。未来を感じます。皆で盛り上げていきましょう!
  • まずは、植物をよく見るところから、と改めて思いました。次世代につなげて欲しいです。
  • 大変重要な取り組み、継続することが大事ですので、がんばって下さい!
  • 昨年の取組を引き継ぎ、きちんと実行されてるところが素晴らしいですね。地元の貴重な公園の自然環境を守るために、今後もがんばって欲しいと思います。
  • ありがとうございました。会議場でのレクチャーの時から、高校生の皆さんの取組に頼もしさを感じていました。そして、実際の草刈りの場で、さらに……。若い力は素晴らしいし、市民とともに……の光景は美しかったです。「次世代につなぐ」と言ってきた私たちですが、「次世代がつなげてくれる」と実感させて頂きました。

 

「明石公園応援隊(仮称)」の結成総会と、明石公園の植物の多様性を高める草刈りへのご参加のお願い

 明石高校の理数探究類型の生物選択者のグループが提案している「明石公園の魅力UP大作戦」の一環として、明石公園内に野草観察エリアを設置してもらい、従来の一律の草刈りではなく、植物の特性に配慮して、多様性を高める丁寧な草刈りを実施します。

 また、このような取組を恒常的に行うために、「明石公園応援隊(仮称)」を立ち上げることを、生徒が呼びかけています。

 つきましては、明石公園応援隊(仮称)」の結成総会と、明石公園の植物の多様性を高める草刈りにご参加頂きますよう、ご案内いたします。

 記

 1. 日時

2022年9月25日(日曜日)9:00~12:30

2. 場所

  • 結成総会と草刈りに先立つ学習と方針提起……明石公園管理事務所大会議室
  • 自然観察エリアの草刈り……稲荷曲輪一帯、子どもの小川一帯

3. 時程(現時点での案です。今後変更になる可能性があります。)

  • 9:00~9:30 経過説明と明石公園応援隊結成総会
  • 9:30~10:15 稲荷曲輪、子どもの小川で観察できる植物の学習
  • 10:15~10:30 草刈りの方針と方法の説明
  • 10:30~10:50 休憩して、現地に移動
  • 10:50~11:10 フィールドワーク(草刈りの方針実地説明+写真撮影)
  • 11:10~12:30 草刈り

4.参加申し込み

  岩崎までメールでご連絡ください。メールアドレス:s649913@hyogo-c.ed.jp

5.連絡先

  明石高校(078-911-4376)担当 岩崎善行・野内仁輝

明石公園応援隊(仮称)結成の呼びかけ

私たちについて

 私たちは、明石高校理数探究類型の2年生です。昨年度から課題研究(12人)で明石公園の植物について研究し、その結果に基づいて、「豊かな自然を活かして明石公園の魅力UP大作戦」を提案しています。

 明石公園は自然の宝庫・奇跡のような場所

 明石公園は、明石市民、兵庫県民の宝です。面積54.8ヘクタール(東京ドームの12倍)の広大な面積を擁し、都市公園でありながら、草地、湿地、疎林、石垣など多様な自然環境が存在しており、私たちの研究で437種類(9月6日現在)の野草や樹木が確認されています。多様な生き物の宝庫であり、明石駅前という立地を考えると、奇跡のような場所です。

 再開発を巡って大きく揺れている明石公園

 今、明石公園は再開発を巡って大きく揺れています。4年間で1687本もの樹木が伐採されたことで、様々な議論が沸き起こり、現在、明石公園の在り方を巡って、兵庫県が検討委員会、明石市がプロジェクトチームを結成し、市民・県民と共に議論が行われています。

 私たちは、明石公園の運動施設や歴史的資産に加えて、豊かな自然を活かすことで、明石公園の魅力を向上させることができると考えています。

 「明石公園の魅力UP大作戦」をみんなの力で

 野草観察エリアを設置してもらい、以下のような活動を進めましょう。

 ① 植物の多様性を高める丁寧な草刈りの実施

 ② 植物の説明板や、樹木の銘板を作成し、設置

 ③ 自然観察会や学習会の実施

 ④ 明石公園全域のゴミ拾い・美化

 皆さんのご参加を呼びかけます

 明石高校の12人の生徒では微力です。明石市内の高校生が力を合わせ、さらに、明石市民の方々と一緒に取り組みを進めることができたら、明石公園の魅力を大きく向上させ、それを全国に発信することができると思います。

 ご一緒に「明石公園応援隊」(仮称)を結成し、「明石公園の魅力UP大作戦」を進めていきましょう!

呼びかけ人

 黒木佳乃 (課題研究「明石公園の植物の研究」班 代表 明石高校理数探究類型2年生)

 

明石公園のあり方を巡って、明石市のプロジェクトチームが、理数探究類型の研究班の意見を聴取

明石市のプロジェクトチームが明高生の意見聴取

樹木伐採などで揺れる明石公園について、運営の在り方を検討する明石市のプロジェクトチームが、7月19日、明石高校を訪れ、理数探究類型の明石公園の植物研究班のメンバーの意見を聴取しました。

神戸新聞7月20日付

明石市が聴取した意見を公開

この度、明石市のプロジェクトチームが、聴取した意見を取りまとめ、明石市のホームページ上で公開しました。

そのうち、明石高校理数探究類型研究班の意見は、以下の通りです。(「ヒアリング内容(PDF)」から、許可を得て引用)

明石高校 理数探究類型 (7/19 75 回生 7 名 76 回生 2 名)

  • 石垣の保護や景観のために伐採が必要なことは理解できなくはないが、切りすぎたことによる弊害があると感じている。(貴重種への影響、生態を変えてしまう、樹木の伐採により昆虫が減ることにより、虫好きな子どもたちの楽しみが減るなど)
  • 今回自分たちはこの研究をしたことで、明石公園の樹木や植物の大切さに気付けた。大多数の人はそれに気付いていないので伐採に興味を持たない。伐採が絶対にだめだとは言い切れないが、伐採を止めるためには、明石公園の植物の魅力を伝えていく必要があると感じた。
  • 伐採は残念なことだと思うが、この問題があったからこそ、自分たちの研究を通じて明石公園の自然の魅力を伝える機会になった。
  • 公園の施設を整備するために、どんどん樹木が伐採されるのは悲しい。
  • 市民の反対の声もある中で、公園のリノベーションのために、このようにたくさんの樹木が伐採されてしまったのは悲しいことだと思う。リノベーション計画の中に自然環境の要素を入れてほしい。
  • 子どもたちが自然を学べる場として、このように樹木を伐採してしまうことは良くないことだと思った。
  • 研究の中でも①千畳芝東側の子どもの小川周辺、②桜堀周辺、③石垣の南の園路と西のエリア、④藤見池周辺の4つの野草保護・観察エリアを提案しており、このエリアは明石公園の自然の中でも特に重視している。
  • 水辺の環境や子どもの村(緑の中で遊べる環境)が魅力的と感じた。

【今後明石公園に期待すること】

  • 安全に自然を学べる環境にしてほしい。
  • 市民の意見をできるだけ取り入れて、多くの人に愛される公園にしてほしい。
  • 安全に遊べる、自然いっぱいの公園であってほしい。
  • 植物、スポーツ、史跡どの面においても自慢できる公園になってほしい。
  • 植物の保全と景観を両立させてほしい。
  • 身近にあり、大きくてスポーツ施設もあり、非常に便利な公園である。さらに、「自然も豊か」という要素がプラスされることで、より色々な人が行きたくなる公園になると思うので、「自然」の要素も増えるといいと思う。
  • 今後も多くの種の植物を保護し、さらに子どもたちが楽しく安全に遊べる公園であってほしい。
  • 多様な植物を大事にし、さらにそれらに触れられる場として続いてほしい。
  • 自然だけでなく、運営にあたっては、片方だけの意見が通らない仕組みが必要。両方の意見でしっかり話し合いをし、すり合わせをして運営を進めていける公園がいいと思う。

 

小学生と一緒に、木に銘板を取り付ける取り組み、大成功!!

神戸新聞7月27日付

小学生教室を実施

7月26日(火)、明石高校の小学生教室の一環として、小学生と一緒に手作りの銘板を明石公園の樹木につける取り組みを実施しました。

取り組んだのは、明石高校理数探究類型2年生で、生物の課題研究を選択している12人の生徒です。現3年生が、昨年度に取り組んだ研究を引き継ぎました。明石公園の豊かな自然を活かし、明石公園を学びの場にしようという研究の提言の実現を目指した取り組みの一環です。

当日は、5家族12人の保護者・小学生が参加。11人の高校生と教諭2名、市民の方2名が参加しました。

準備がんばった!

市民の方や教諭と一緒に、明石公園二の丸・東の丸エリアのフィールドワークを行い、102本、19種類の樹木をアプリに登録。その中で数の多い12種類の樹木についての解説スライドを作成しました。

また、銘板の板は、明石公園を管理している園芸・公園協会が、桜の剪定ででた枝を丁寧に切り出したものを提供して下さいました。明石高校で、生徒たちが、乾燥、研磨、ニス塗り、金具付けを行いました。

まずはお勉強

当日は、準備してきたスライドで、数の多い12本の樹木について学習。その後、独自開発したアプリの学習機能を使って、その12本の樹木の特徴を考えながら、名前を覚えました。

銘板に木の名前を書く

そして、銘板にマジックで割り当てられた樹木の名前を書きました。小学生の大胆な筆致には感心しました。イラストを添えたり、色を変えたり、縁取りをしたり、自分たちで考えて、かわいい銘板を完成させました。他の参加者も、記念に1枚ずつ銘板に書き込みをしました。

木さがしゲームをしながら銘板を木に取り付ける

いよいよ、木さがしゲームをしながら、できあがった銘板を木に取り付けます。独自アプリに登録された位置情報をGoogleマップで表示、木の場所を探します。記念撮影をして、いざ、出発!!目的の木の周辺に来たら、写真と見比べて、目的の木を探し、銘板を取り付けました。

力を合わせて41枚の銘板を取り付け!

みんなで力を合わせて、41枚の銘板を取り付け、予定通りの時間に終了しました。

以下は、参加した人の感想です。

感想文

高校生の説明について

  • 子どもにわかりやすい言葉を使ってくれてると感じました。(保護者)
  • わかりやすく、やさしく、教えていただきました。(保護者)
  • 一生懸命でとてもよかったです。わかりやすかったです。(保護者)
  • はきはきと発表しており、聞きやすかった。(一般)

独自アプリについて

  • ゲームで学んだ後、実物を見れたり、写真と見比べながら実物を探したりできたので、楽しみながら、興味を深めることができました。(保護者)
  • ゲームみたいに面白かった。木のしゅるいがわかってうれしかった。たのしかった。(小学生)
  • なかなか樹木の名前が主得られなかったのですが、アプリで繰り返し、特徴を知って行くと、だんだん分かるようになりました。すごく面白いアプリだと思います。(一般)
  • 今ドキ感があって楽しかったです。(保護者)
  • アプリを使って位置を見ることができて、すごく探しやすかった。あと何分なども出ていて、わかりやすかった。クイズは、仲を深めるにもとてもよかった。(高校生)
  • とてもわかりやすく、びっくりしました。クイズになっていて、遊び感覚の中で、樹木の名前が分かり、とてもよかったです。
  • 全問せいかいできてうれしかった。アプリが木をさがすのをできるなんてしらなかった。(小学生)
  • 地図を使って木を探せるようになっていて、探検のようで楽しかった(高校生)

取り組み全般について

  • 名札をつける際も、先生方がどなたか一人は近くにいて、安心して時間を過ごすことができました。樹木に名札をつけれる体験などめったにできず、また一生残るものでしたので、参加できてよかったです。(保護者)
  • 木についてあまり気にとめてませんでしたが、今日少し学んだことで、興味を持つことができました。自然に触れながら、身体も頭も使えて、すごくよかったです。(保護者)
  • せつめいがわかりやすいので、またきたいと思っています。とってもたのしかったです。(小学生)
  • とても暑かったけど、外で樹を探すために(小学生が)走っていたり、木以外の虫やキノコにも興味を持ってくれていたので、良かった。特にドングリに興味を持ってくれて、絵を描いたりして遊んでくれたので、やってよかったと感じました。(高校生)
  • 3時間があっと言うもに感じるほど、バランスよく工程が時間配分されており、子どもも無理なく楽しめました。また、秋、ドングリの生長を見に来たいと思います。(保護者)
  • 小学生と一緒に活動をして、だんだんと仲が良くなっていったし、沢山お話ができて楽しかったです。最初は木の名前が分からなくても、分かるようになると笑顔で教えてくれてうれしかったです。名札を作っているときも楽しそうにしていて、自分も楽しくなりました。(高校生)

明石公園に関するシンポジウムで研究発表

4月3日(日)、13:30~ アスピア明石北館7階 ウィズ明石704室にて、「かけがえのない自然を活かそう!「明石公園の未来を考える シンポジウム」が開催されました。160人の市民が参加し、会場に入りきれず立ち見や廊下にまで参加者があふれるなか、明石高校理数探究類型の生徒7人が、課題研究の成果を発表しました。

発表テーマは、「市民とともにスマホで植物調査-明石公園の魅力UP大作戦!」。市民と一緒に明石公園で行った調査結果に基づき、明石公園の植生が多様性豊かであることを示し、その自然を活かして、市民参加で明石公園を一層魅力的な場所にして行く具体的な提言を行いました。テレビカメラも回る熱気あふれる満員の参加者の前で、物怖じせず、堂々と発表しました。

参加者からは、「明石高校理数探究類型の生徒による報告は優れたものでした。科学的で客観的でした。とくに草刈り時期や刈り高の提案は素晴らしい。あいな里山公園でも草刈りは10センチの高刈りで植物の多様性を保全しています。さらに、その提案で草刈りをすると外来種増加の可能性があるので、試行錯誤しながらの実施も提案。高校生が一番大人の対応でした」等の感想が寄せられました。

 生徒の発表の後に発言した泉房穂明石市長と、休憩時間に記念撮影しました。

グラフィックレコーディングで、生徒の発表を見事にイラストにしてくれました。

 

 

明高生が明石公園の自然について研究発表-豊かな自然で魅力アップを!

  • 3月21日(日)明石公園の緑の相談所研修室で、2年生理数探究類型生物班の課題研究の発表会が市民向けに開催されました。この研究は、昨年7月に明高生が市民に呼びかけて始まったもので、明高生、市民、教員が共同して、1291枚の明石公園内の植物の写真を撮影し、282種類の植物を同定しました。

    研究発表会には、40名の市民や生徒、保護者などが集まり、生徒の研究発表のあと、全員でフィールドワークを実施しました。

    研究発表では、調査結果を分析して、明石公園の草花の多様性をデータで示すとともに、その多様性が、今、脅かされているとし、植物の多様性を守り、明石公園を魅力を向上させる4つの提案を行いました。

    神戸新聞と明石ケーブルテレビが集会を取材しました。

    写真下:明石ケーブルテレビ「たこさんニュース11ちゃん 4月1日~OA」17分26秒後から

    参加した市民の方の感想(一部)

    • 提案、そしてリノベーション計画の足らない点など、はっきり自分たちの思いをのせて提言、発表してくださったこと、とても感動しました。自分たちで調べて、課題解決に向けてイノベーティブな発想での提案、どれも大事な視点だと思いました。皆さんと一緒に明石公園のかけがえのない自然が次世代につないで行けるよう、大人も頑張りますね。
    • わかりやすい研究発表でした。観察、発見、比較、考えたこと、そして、これからの方向性や具体的な方策が提案されたことは素晴らしいことです。高校生の人たちの今後の活躍を期待しています。ありがとうございました。樹木の伐採が進んでいますが、残念でなりません。少しでも改善できたらと思います。
    • 若い方が自然や環境に興味を持って頂いていることに、嬉しく思います。この思い、研究を継続した頂けるよう、期待しています。今日は、ありがとうございました。
    • 感動しました。ありがとうございます。私は昆虫が専門ですが、もし、機会があれば、昆虫と植物のつながりとかも見て頂けると楽しいと思いますよ。明石公園植物の多様性についても知ることができ、大変勉強になりました。今後も頑張って植物をはじめとする生き物について研究していって下さい。私のできる限りのことなら、協力させて下さい。
    • 今回の研究は素晴らしいものでした。自然調査は、一回限りのものではなく、継続的に行うことが重要であります。後輩に引き継ぎ、継続し、さらに良い調査へとして頂ければと思います。頑張って下さい。
    • 明石高校の皆さん、研究発表ありがとございました。あらためて、明石の自然の豊かさを確認できました。しかし、これを守るのも、市民の協力が必要ですね。明石の自然をもっと知ってもらうような活動が必要ですね。ありがとうございました。

    参照

市民向け研究発表会に向けて、準備着々!

3月21日の市民向け発表会に向けて準備着々

理数探究類型の生物班は、3月21日に、市民対象の研究発表会を開きます。

今日も、遅くまで残って、プレゼンテーション用のスライドや、会場に掲げる横断幕を作成しました。

4月3日には、明石市長も参加するシンポジウムで発表!

 

豊かな自然で明石公園の魅力UP大作戦!!

2月21日の研究発表会のタイトルを決めました。

市民とともにスマホで植物調査
~豊かな自然で明石公園の魅力UP大作戦!!~

です。調査結果の発表だけではなく、それをふまえて、今樹木伐採で話題の明石公園の魅力アップのための、高校生らしい提言を行います。

研究発表会では、他にも色々な提言を行います。まだ、申し込みが少なく、集会の成功を危ぶんでいます。

ぜひ、https://forms.gle/aDGh6ij2Df18BXvp9 から申し込みをお願いします。

生徒のアイディアの一つを紹介します。皆さん、チャレンジしてみて下さい。アプリを開いて頂けると、植物に詳しくない人でも解けると思います。植物名が憶えられます。

 

課題研究「市民と一緒にスマホで明石公園の植物調査」の市民発表会にご参加を!

理数探究類型2年生の課題研究「市民と一緒にスマホで明石公園の植物調査-豊かな自然を活かして明石公園の魅力アップ」の市民発表会を開催します。

この研究は、昨年202年7月19日に、生徒が市民に呼びかけて、市民との共同研究としてスタートしました。

集会以降、市民の皆さんのお力をお借りしながら、調査研究をしてきました。その研究結果を、市民の皆様にもご報告したく、報告集会を開催します。

作成したオンライン植物図鑑(https://bpucservice.com/BPUCPhoto/?AlbumSN=3)には、 写真1117枚を登録。そのうち861枚、263種の植物を同定しました。内訳は、草本:717枚(同定 198種)、木本:144枚(同定64種)です。(研究を取りまとめた2月1日の時点)

そのデータを分析した研究結果に基づいて、明石公園の豊かな自然を活かして、明石公園の魅力を高める提言をします。

生徒の研究発表の後、質疑応答・ディスカッション、「今の季節に見られる明石公園の植物」の学習会、フィールドワークを予定しています。

是非、ご参加下さい。

なお、新型コロナウィルス対策のため、定員を50名に制限させて頂きます。参加には、事前申し込みが必要です。申し込みは、以下のフォームからお願いします。定員になり次第、締め切ります。

申し込みフォーム:https://forms.gle/aDGh6ij2Df18BXvp9

■集会名
 明石高校「市民と一緒にスマホで植物調査-自然を活かして、明石公園の魅力度アップ!」研究発表会
■日 時 3月21日(月)10:00~12:30
■場 所 明石公園内 花と緑のまちづくりセンター(緑の相談所)研修室

外部講師を招いて、特別講義と校庭のフィールドワークを実施

11月19日(金)、明石公園の自然観察・保護をされている髙野哲司先生(阪神シニアカレッジ講師)を招いて、特別講義と校庭のフィールドワークを実施しました。

髙野先生は、事前に明石高校の校庭を回り、校庭内の興味深い植物(ケイヌビワ、ハラン、ツルドクダミ、キカラスウリ、タンキリマメ、ヒヨドリジョウゴ等)を確認。それを生徒に示しながら、植物観察のポイントと面白さを縦横に語りました。生徒はしっかりとメモをとりながら、聞き入っていました。

ツルドクダミは、昔は、薬としてお城の周りに植えられていたもので、それが校庭内にあるということは、明石城と明石高校のある荷山に何らかの関係がある可能性を示していると指摘。植物と郷土史を重ねると興味深いと話しました。

明石公園の自然については、「多様な自然がある貴重な環境。それに魅せられて、自然観察・保護を進めてきた。身近な環境だが、観察するといつも興味深い発見がある」と、その面白さを語りました。

自然保護に関しては、絶滅が危惧されているフジバカマについて話してくれました。1965年に明石公園にフジバカマが生育しているという記録が残っているが、2000年頃、明石公園では絶滅寸前になり、2009年から、保護を始めて、現在では、多くの株が生育し、10月~11月に多くの花をつけ、アサギマダラという渡り蝶が乱舞するに至っています。

生徒からは、「明石公園の野草の多様性をまもるには、どのような草刈りの方法が望ましいか?」という質問がだされ、「花が咲く前の草刈りは控えて、種子散布を終えた後の時期に、土まで削る機械狩りではなく、髙刈りにする」と、具体的に教えてくれました。

講義のあと、校庭内のフィールドワークを実施しました。とりわけ、資料館の南側のエリアには、貴重な植物が多く生育していることを観察しました。開花するのは数十年に1回と言われる3年前に新聞に載った珍しいクロチクの花(このページの一番下に掲載)が、今年も咲いていました!!また、明石公園に1本だけ生育する珍しいケイヌビワがこのエリアにあることを確認。その他にも、極めて貴重・希少である可能性のある植物の存在も確認され、今後の調査研究と保全の必要性を確認しました。

 

「明石公園の植物図鑑プロジェクト」が撮影した、
明石公園のフジバカマとアサギマダラ

 ササの葉の細かい毛の生え方を手触りで確認し、植物名を同定する。

今年も花をつけた資料館南のクロチク。
花が咲くのは、数十年に1度と言われているが、今年も花をつけていた!!

日の暮れるまで熱心にフィールドワーク。
明石高校名物の美しい夕日。

この日は、「ほぼ皆既月食」の日でした。
多くの明高生が赤い月に見入っていました。

 神戸新聞2019年2月1日付朝刊明石版 
この紙面は、神戸新聞から著作物使用許可を得て掲載しています。

明高生が市民に呼びかけて、明石公園のオンライン植物図鑑プロジェクトが始動!

7月17日(土)15:00~、明石公園管理事務所内大会議室で、「高校生と市民が作る明石公園のオンライン植物図鑑スタート集会」が開催されました。これは、明石高校理数探究類型2年生で、生物の課題研究を選択している9人の生徒が市民に呼びかけたもの。当日は、明高生の呼びかけに応えて、30人を超える市民が集まりました。

集会は、明高生の司会で進行しました。まず、明高生の代表があいさつ。その後、用意したプレゼンテーションのスライドを用いて、みんなで分担して、基調提案を行いました。兵庫県生物学会、明石公園の管理を行っている園芸・公園協会、明石高校校長などの応援メッセージのあと、アプリを使えるように参加者のスマートフォンを設定しました。「もし落ちこぼれたら、居残り学習をしていただきますので、頑張ってください」という司会の呼びかけに、笑いが沸き起こる和やかな雰囲気の中、明高生がサポートに入って、参加者のスマホの設定を行いました。

その後、明石公園内でフィールドワークを行い、実際に写真を撮影しました。あちらこちらに高校生と市民の方々との懇談の輪ができていました。

この集会で、プロジェクトは始動しました!事務局は明石高校内に置きます。プロジェクトの情報は、明高のホームページの特設ページに掲載します。

市民の皆さん、明高生のみなさん、あなたもプロジェクトに参加しませんか?

 フォトギャラリー

毎日遅くまで残ってプレゼンテーションの準備

 プレゼンテーションと会場の様子

参加者のスマホの設定を明高生がサポート

フィールドワークで市民と歓談

集会大成功の達成感でいっぱい!

 参加者の感想(抜粋)

  • 楽しい時間でした。明石公園に来る楽しみがまた一つ増えました。
  • 明石公園に来たときは、野草の写真を沢山撮って、アップしようと思います。
  • これからの学習に明るい兆しが見えてきました。よろしくお願いします。
  • 新たな調査手法として期待しています。
  • スマホの設定について、丁寧に教えていただき、ありがとうございました。頑張っている高校生の姿はいいですね。いいアルバムができるように期待しています。
  • いいものができそうですね。
  • すばらしいチャレンジです。持続可能な形で続けてください。(植物は生育し変化する)
  • 難しいですが、ぼちぼち励みたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いします。
  • 明高OBです。明高生がとても元気で、しっかりしていて、感心しました。輝いて見えました!OBとして嬉しいです!

明高生の市民への呼びかけ

2021年7月17日

ご一緒に「明石公園の植物の図鑑」を作りましょう!

市民のみなさん

私達は、明石高校理数探究類型の2年生です。課題研究で明石公園の植物について研究することを決めました。しかし、明石公園は広大で、私達だけでは到底できません。そこで、明石公園を愛する市民のみなさんと共同で研究活動をしたいと考え、呼びかけをさせて頂きます。

市民のみなさん

明石公園は、明石市民、兵庫県民の宝です。

明石公園は、面積54.8ヘクタール(東京ドームの12倍)の広大な面積を擁し、都市公園でありながら、草地、湿地、疎林、石垣など多様な自然環境が存在しており、約300種類の野草や樹木の生育環境が維持されています。

明石公園のこの貴重な植物環境の全面的な調査は、1987年の明石公園100周年の際に行われたのが最後のようです。その調査も、樹木を中心としたもので、草花の大規模な調査記録は見当たりません。

市民のみなさん

明石公園を散策していて、「この草花は何だろう?」と思うことはありませんか。目の前の植物の名前を知りたいとき、どんな植物も載っている分厚い図鑑は役に立つでしょうか?何百、何千もの植物のリストの前にたじろいでしまい、目の前の植物の名前に到達することはできません。

「明石公園だけの植物図鑑があればいいのに」と願う人は少なくないと思います。

 私達の先生が独自開発したBPUC Photo というオンラインアプリを使えば、みなさんが目についた写真を投稿するだけで、明石公園のオンライン図鑑を作成することができます。また、写真データを分析することで、専門家による植生調査と同等のことをすることができる可能性があります。

市民のみなさん

私達と一緒に、「明石公園の植物図鑑」を作りませんか? 目についた写真をスマホで撮影して、アプリに投稿して下さい。写真の植物名は、専門家の力をおかりして、私達が調べて同定しようと思っていますが、その作業も市民のみなさんと一緒にできたら有意義で楽しいと思います。

多くの人が参加して下さって、大量のデータが集まれば、1987年以降で最大の調査になり得ます。草花に関する調査としては、最初のものになるかもしれません。

明石公園の自然をよく深く知り、この素晴らしい環境を末永く守るために、みなさんの参加を呼びかけます。

 

呼びかけ

明石公園の植物図鑑を作る明石高校の会(明石高校理数探究類型2年生)

 

応援します

工 義尚 (兵庫県生物学会 会長

松本修二 (兵庫県生物学会 副会長)

西 茂樹 (兵庫県立明石高等学校 校長)

   

特設ページ

https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/akashi-hs/NC3/明石公園の植物図鑑プロジェクト