人権教育講演会の開催
今年「全国水平社」創立100周年を迎えました。今年の人権教育講演会では部落問題を通じて人権問題について考える機会としました。講師にはひょうご部落解放・人権研究所所長の石元清英先生(関西大名誉教授)をお迎えしご講演いただきました。
講演会の導入部分では「人権には必ず義務がともなうか?」という質問に対して、多くの生徒がそう思ったようです。しかし、人権が生まれつきもった人の権利であり、何かの代償として得られるのではないという、話を聴いて認識を改めました。
部落についてのイメージでも大学生を対象とした調査では「閉鎖的」であるとの回答が60%近くありました。しかし実際は、明治期以降、都市部を中心に部落への流入人口が増加する一方、部落からの流出人口も多く、それは現在も続いていることが述べられ、部落が他の地域よりも閉鎖的なわけではないなど、私たちが小学校・中学校の同和学習を通じて得られた認識には誤解があることが分かりました。
部落問題に限らず、人権問題の解消には誤解や偏見に気づき、批判できる力を身につけることが大切であることを教えていただきました。
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