前田校長先生の最終授業

 令和4年3月2日3時間目に、今年定年退職となる前田校長先生の最後の授業が1年4組の生徒を対象に合併教室であった。

 「君は、今をどう生きる?」をテーマに、不確実性の高い時代、変化が激しく予測困難な時代の今をどう生きるのか、ヒントとなる内容であった。

 先生がまだ中高生だったころ、人生の節目に大きな壁にぶつかり、くじけそうになった時に母親の心中を思い、友人に支えられて乗り越えることができたこと。人生の中で、師といえる空手の先生との出会いの有難さなど、先生がまだ生徒だった頃の話を神妙な面持ちで生徒たちは聞き入っていた。

 また教員になって担任となり、平成元年当時の生徒が卒業間近に書いた先生へのメッセージ冊子の一部を、女子生徒が読み上げ、先生の教員生活のはじめと終わりの生徒が時を越えて結びつくなど感慨深く感じた。先生が授業で生徒に語り続けてきた、「嘘はつくな」「自分を粗末にするな」「差別は許されない」などの言葉についてどんな思いで生徒に語ってきたのか話された。

 最後に、これまで先生が関わってきた全ての生徒の感謝を込めて、小宅明日華さんから花束が贈られた。