リーガルマインドとは

 リーガルマインドとは一般に法的思考力のことを言います。しかし本校のリーガルマインドはこれに加えて、「物事を多面的に捉える力・公正に判断する力・法を活かして社会の調和を保ちながら暮らす力」ととらえています。これらの力を持ちながら、社会の様々な事象に主体的にアプローチし解決策を打ち立てる能力や態度、すなわち「市民性としてのリーガルマインド」の育成を目指しています。

 リーガルマインド類型では、1年生はリーガルマインド特別授業、2年生は「リーガルマインドⅠ」3年生は「リーガルマインドⅡ」を学習します。また、「総合的な探究の時間」の一部を使ってリーガルマインド学習も行っています。

1年リーガルマインド類型生徒の活動風景

1年リーガルマインド類型生徒の活動風景

リーガル1年生SDGs探究中間発表

本日2月4日(火)にリーガルマインド47回生がSDGs探究の中間発表を行いました。

この中間発表は、3月に実施される「SUMAHIDAY」に向けて、お互いにアドバイス

しあい、改善することを目的として行いました。

6つの班がそれぞれ取材した内容やそこから考察したことをパワーポイントに

まとめ、7分以内に発表します。原稿に目が行きがちになったり、早口になったり

と発表の仕方は改善する点が多く見られましたが、こちらが思っていたよりも

上手にスライドにまとめていて感心しました。

ここからあと1ヶ月ほどでさらにブラッシュアップさせ、本番を迎えたいと思います。

2年リーガルマインド類型生徒の活動風景

2年リーガルマインド類型生徒の活動風景

模擬裁判実施

先週の12月13日金曜日に甲南大学の法廷教室をお借りして

リーガルマインド類型の2年生が模擬裁判を行いました。夏からそれぞれが

裁判官・検察官・弁護人・被告人・証人の役割に分かれて事件について理解を

深める活動を行ってきました。この日はその集大成となります。

二つの班に分かれての模擬裁判で、前半はリーガルマインドの1年生が傍聴席で見学する中行いました。

両班とも被告人と証人役の生徒に対して検察と弁護人がそれぞれ質問(尋問)を行い、整合性がとれているか、論理的に疑う余地がないかを検討していきます。

今まで弁護士や検察官の方々にアドバイスをいただいたことを活かしながら、検察役は有罪を立証するため、

弁護人役は無罪にするために質問を重ねます。被告人や証人役の生徒たちも事前に想定していない質問にも

柔軟に対応するため必死です。

論告・弁論を終え、裁判官の評議を行います。

模擬裁判ではありますが、有罪・無罪の決断を下すことに対する責任を感じながら

証拠を確認していきます。

 

いよいよ判決の瞬間。法廷に緊張感が走ります。判決は……

 

今年はA班とB班で異なる判決が出ることになりました。安堵と残念の思いが交錯する中

今年度の模擬裁判は終了しました。

 

最後に甲南大学の笹倉先生から講評をいただき、判決を下すということは他者の人生を左右すること、

疑わしきは被告人の利益であることを改めて理解することができました。

 

生徒たちにとってもなかなか経験することのできない経験をすることができ、非常に実りのある

活動になりました。

3年リーガルマインド類型生徒の活動風景

3年リーガルマインド類型生徒の活動風景

3年間最後の授業&未来探究発表会

11月29日(金)は45回生リーガルマインド生の最後の授業でした。最後の授業は2学期に取り組んできた「未来探究」のグループ発表です。「未来探究」とは10~15年後の未来を「シナリオプランニング」という手法を使い考えていくものです。

2学期は授業数も少なく時間がない中での探究活動でした。しかし、3年生ともなると授業の最初に「活動の目標」や「探究の手順」を示すと、一人一人が自分の役割を自覚し、どんどん話し合いを進めていきます、発表に間に合うだろうかと心配していましたが、こちらの計画よりもスムーズに準備を進めてくれました。この2学期の「未来探究」は45回生リーガルマインド生の成長を感じた時間でもありました。

そしていよいよ発表です。どの班も多くの人に興味をもってもらえるように様々な工夫をしていました。

聞いている人も真剣にメモをとり、質問を考えます。

発表後の質疑応答では、かなり鋭い質問も出ました。しかし、その質問にどの班も、堂々と根拠をもって答えているのがとても印象的でした。

本当にどの班の発表も興味深く、あっという間の1時間でした。お疲れさまでした。

最後には担当の先生方から一言ずつお話をしていただきました。心あたたまるお話ありがとうございました。

本当に前向きで、リーガルマインドの授業に熱心に取り組んできた45回生のみなさん。リーガルマインド特色類型で学んできたことが、これからの皆さんの人生に大いに活かされることを願っています。