総長・校長室より

総長・校長室より

あけましておめでとうございますーさらに魅力ある学校を目指しますー(R4.1.1)

 あけましておめでとうございます

 本校のホームページを見ていただいています皆様、いつもありがとうございます

 今年度から附属高等学校に3つの新コースを設置し、高校入試も、本校に加えて明石会場での入試も始めました。また、ふるさと納税制度を活用した附属中学校・高等学校応援基金を設置したところ、保護者をはじめ多くの方に寄付を頂き、有効に活用させていただきます。さらに、寄宿舎「黎明寮」を改修し新しい学習室では、「寮生父母の会」主催で、県立大学生を講師に招いた「アフタースクールゼミ」も始め、生徒は熱心に取り組んでくれています。

 今年は、附属中学生を本格的に寄宿舎「黎明寮」に入寮させることとなり、他にも様々な本校の魅力を進めていきたいと思っています。

 これらも、保護者のご支援をはじめ、意欲の高い教職員の取組において実現できたと、感謝しています。

 「一年の計は元旦にあり」と言われます。元日の今日、本校が生徒に取ってさらに魅力的な学校になり、生徒からも保護者からも行って良かったとさらに思える学校を目指したいと改めて思いました。

 昨年12月に、附属中学生1年生と、附属高校1年生、3年生に、学校の満足度と本校の魅力についてのアンケートを行いましたので、その結果の一部を紹介します。

 学校の満足度は、入学時点も卒業時点も、非常に高い満足度であることがわかりました。生徒にとって学校生活が楽しく、卒業してよかったと思える学校となっていることを大変嬉しく思いました。

Q 入学して良かったか(「大変良かった」と「良かった」の合計) 

A 附属中学1年生 100%、附属高校1年生 82%、附属高校3年生 94%

Q 学校生活は楽しいか(「大変楽しい」と「楽しい」の合計)

A 附属中学1年生 100%、附属高校1年生 88%、附属高校3年生 95%

 学校の魅力についての生徒の回答は、附属ならではの「個性や自主性を尊重している」自由な校風や、県立大学との連携や県立大学への特別推薦制度をあげてくれています。

Q 本校の魅力は何か

A 附属中学生 1位「個性や自主性を伸ばす取組」、「併設型中高一貫校」、3位「中大連携授業(プロジェクト学習)」

 附属高校生 1位「制服がなく普段は服装が自由」、2位「携帯電話はマナー指導(持ち込み及び決められた時以外は校内使用可)」、3位「個性や自主性を伸ばす取組」(1年)、「兵庫県立大学への特別推薦制度」(3年)

 さらに望む魅力的な取組については、本校の魅力である海外交流がコロナ禍で実施できていないことから、「国際交流」の機会が望まれており、今年4月から高校の新入生から導入されるBYODの1人1台端末を使ったICTを活用した授業を高校生が望んでいることもわかり、現在でも各教室に設置されたプロジェクターを使ってICTを活用した授業の工夫をしていますが、さらに1人1台端末を使った効果的な授業の工夫の大切さを実感しています。また、附属中学生は附属高校生との交流を、附属高校生は県立大学生との交流を望んでいることもわかりました。

Q さらに望む魅力的な取組は何か

A 附属中学1年生 1位「附属高校生との交流の機会」、2位「国際交流の機会」

  附属高校生1,3年生 1位、2位「国際交流の機会(1年1位、3年2位)」、「タブレット端末等のICTを活用した授業」(1年2位、3年1位)、3位「県立大学生徒交流する機会」

 「自ら考え、自ら学び、個性を伸ばす めざせ世界のパイオニア」のスローガンをさらに浸透させた取組を目指したいと思います。

 今年は、コロナ禍の中でも可能な限りの「国際交流」事業の実施と、中学校ではすでに使用していますが、高校に来年度入学生から導入される「タブレット端末等のICTを効果的に活用した授業」の実施を本格的に進めると共に、中大連携や高大連携を「中学生と高校生」や「高校生と大学生」との交流や連携を取り入れた取組が増やせないかを検討したいと思います。

 今年も、本校へのご支援をよろしくお願いいたします。

                              令和4年 元旦    校長 小倉 裕史

 

   

真心つくせ 人知らずともー1年を振り返り、自覚と責任を持った行動で新年をー(中高合同全校集会)(R3.12.24)

 12月24日(金)、今年最後の登校日に、Web配信によって中高合同の全校集会を行った。

 校長挨拶では、私からは、坂本龍馬の「我がなすことは 我のみぞ知る」の言葉と、「あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」の言葉から、人が見ていようが見まいが、自分の信じる道を真心(誠意)を持って突き進めば、素晴らしい桜の花が咲くような結果になるので頑張って欲しいという思いを伝えました。新年を迎える覚悟、そして「自覚と責任」ある行動を伝えました。(概要は後に記載)

 附属中学校の生徒指導担当の下田先生と養護教諭の前川先生から、1年間で12月が交通事故や交通事故により死亡者が一番多いことから、交通事故対策の徹底を、漫才風に2人の息の合った掛け合いで伝えてもらいました。

 附属高校生徒指導担当の春名先生からは、新型コロナウイルス感染症対策、SNSの使用について、悩みを抱え込まずに相談することなどを、冬休みの過ごし方として伝えてもらいました。 

 全校集会終了後の表彰伝達では、附属高校生ののべ17人に表彰状を渡しました。 

 途中でトラブルによりWebが中断しましたが、生徒の活躍を大変うれしく思いました。生徒一人ひとりにとって、素晴らしい年が迎えられるように念じて、今年最後の登校日を終えました。

                                         校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第24回兵庫県高校生英文エッセーコンテスト 優秀賞 1年5組 谷内 隆人

 第60回全国高等学校生徒英作文コンテスト  入選  2年3組 榊 さくら

 第45回兵庫県高等学校総合文化祭放送文化部門決勝大会 テレビドラマ小部門 奨励賞 ほか14名

 

(校長挨拶の概要)

 今年も新型コロナウイルス感染症により、様々な行事が変更や縮小されました。そんな中でも、感染症対策をしながら、皆さんの頑張りをたくさん見られた1年で嬉しく思っています。

  冬休みを迎えるにあたって、今日は3つの話をします。

1 坂本龍馬の話、2 深い山奥に咲いている桜の話、3 新年を迎える決意と自覚と責任 についてです。

 坂本龍馬ですが、幕末の人物では、人気のトップになりすますが、その魅力は何なのでしょうか。龍馬は、政治の中心であった江戸から遠く離れた土佐(高知県)に生まれ、地位も学問もない若者でした。「薩長同盟」「大政奉還」「海援隊」などが思い浮かびますが、何が人の心を引き付けているのでしょうか。

 龍馬は少年時代、塾の勉強についていけませんでした。また、寝小便がやまず、友達から「泣き虫」と馬鹿にされていたといわれます。そんな龍馬は海が好きでした。土佐の桂浜に立ち、打ち寄せる白波を見つめていると心が癒されました。果てしなく広がる青い海と比べたら、人間なんて、小さな存在にすぎない。狭い陸の上で、差別され、傷つけられ、クヨクヨしていた悩みも、ちっぽけなことに思えて、モヤモヤを吹き飛ばすように、龍馬は、

 世の中の 人は何とも云えばいえ 我がなすことは 我のみぞ知る

と言っています。世間に流されず、自分のやるべきことは、自分で考えて、突き進む という意味です。

 龍馬のしようとしていたことは、歴史ある幕府に立ち向かうことであったため、強い信念が不可欠だったと思います。自分のしようとしていることに自信を持ち、堂々としている様子が人気なのだと思います。自分の進むべき道に、自信をもって取り組んで欲しいと思います。

  次に、「あれを見よ みやまの桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」

という、歌があります。作者はわかりません。中学生には、「夏休みのしおり」に書いたので覚えている人もあるかと思います。 みやまとは「深い山」という意味で、山の奥深くに咲いている桜は、人に見られることはありません。それを見て、あれを見ろ。奥深い人の知らない山にきれいな桜の花が咲いているぞ。誰も見ていなくても、奥深い山に咲く桜は、きれいな花を咲かせるように、人間も、他人が知らなくても、真心すなわち誠意を尽くして行動しよう。きっと素晴らしい桜の花が咲きますから。ということです。

 誰も見ていなくても、心を正して善い行いに努めれば、必ず善い結果が返ってくると歌われているのです。人が見ている時だけ、頑張るのでは、素晴らしい成果はあがりません。皆さん1人1人が、努力を惜しまず、誠意を尽くして頑張って、素晴らしい花を咲かせて欲しいと思います。今、自分が本当にすべきことなのか、やっても問題ない行動なのかの「自覚」、自分が行動していることに対して「責任」を持ってください。

 高校3年生は、いよいよ来年は新しい自分の決めた進路にはばたく時です。最後まで諦めずに頑張ってください。進路の決まった人も、まだの人を応援しつつ、今自分ができることを考えて過ごしてください。

 高校2年生は、高校の中心で本気で自分の進路を目指して頑張る年になります。3月に延期された研修旅行に行けると信じて、頑張りましょう。

 高校1年生は、それぞれのコース選択で、本格的に自分の進む路を歩み始める年になります。1年生でしか学ばない教科も、しっかり頑張ってください。先日の学年集会で皆さんにお話ししたことも、心にとめて行動をお願いします。

 中学生のみなさんは、冬休みのしおりに、「おまえは苦労がしたいのか~江州(ごうしゅう)商人の心意気~」という話を書きました。読んでくれましたか。成功は努力の結晶であり、人よりも努力すれば成果が現われるという話です。

  スマートフォンなどのSNSを使用する時間が多くて、勉強の妨げになっていませんか。無駄な時間を過ごしていませんか。SNSでの誹謗中傷やいじめなどが大きな問題になっています。何でも勝手にアップしていませんか。写真は一度、SNSにアップされたら、世界中に拡散されます。一生消えません。問題となることをアップした人を調べて、就職できなかった事例も起きています。SNSの普及で大変便利な時代になっていますが、今一度、情報モラル、情報リテラシー(情報を十分に使いこなせる能力。大量の情報の中から必要なものを収集し、分析・活用するための知識や技能のこと。)を身に付けて欲しいと思います。

  冬休みは、この1年間の行動を見直す機会にするとともに、新たな1年の目標をしっかりと決めて欲しいと思います。「一年の計は、元旦にあり」と言われます。1年間の計画、1年間の目標は、年初めの元日の朝である元旦にしっかりと、心に刻みましょう。「今年の目標は〇〇する!」「今年は、今年こそは、●●を実現する!」などなど。

 年末年始に親戚の家などに外出する人もあるかと思います。年末の大掃除を手伝うなどの親孝行をするとか、お祖父さんやお祖母さんに学校生活の様子などを伝えてください。きっと喜ばれると思います。高校3年生は、親と暮らす最後の時間になる人もあるかもしれません。

 新型コロナウイルス感染症は、現在落ち着いていますが、一昨日、大阪府で、昨日は京都府で変異ウイルス「オミクロン株」の感染経路がわからない、いわゆる市中感染の可能性が確認され、大変心配です。冬休み中も、三密対策を徹底して、マスクの着用や手指消毒など感染症対策を徹底してください。自分の生命を大切にして、健康に気を付けて、「自覚と責任」ある行動で過ごしてください。また新年にお会いしましょう。

                                 

 

「成功は努力の結晶」難を乗り越えてこそ光あり(附属中学校「冬休みのしおり」より」)(R3.12.21)

 令和3年も残りわずかとなりました。今年も、新型コロナウイルスに影響された1年が終わろうとしていますが、年末年始の貴重な時間を含めて、しっかり考えて冬休みを過ごして欲しい。

ーーーーおまえは苦労がしたいのか~江州(ごうしゅう)商人の心意気~ーーー

 昔、呉服物(和装用の織物類・衣類)をになって、いつも碓氷峠(群馬県と長野県の境にあり大変険しい峠として知られる)を歩いて越えていた二人の商人がいた。一人があるとき、さぞ疲れたように、道端の石に腰をおろす。

 「疲れたではないか、一休みしよう。この峠が、もう少し低かったら楽に越えられて、うんともうけられるのになァ。おまえ、そうは思わんか。」うらめしそうに、高い峠を見上げた。

 「オレはそうは思わない。それどころか、この峠が、もっともっと高くて、険しかったらいいと思っている。」そう答えたのは、連れの江州(近江国で今の滋賀県出身)商人である。

 先の商人は、「どうしてだ。おまえは苦労がしたいのか。おかしなやつだ。」と苦笑いした。

 「そうじゃないか。この峠が楽に越されたら、だれでも越して商売するから、あまりもうからないのだ。この峠が、もっと高くて険しければ、だれも、この峠を越えて商いをする者がいなくなる。それを越していけば、商売は大繁盛するのだ。」

 江州商人で成功した人が多いと言われる。(江州商人は、すばやく商機をつかみ、合理的で忍耐強いと言われる。)さすがに生き馬の目を抜く(すばしこく抜け目なく油断がならないことの例え)といわれる、江州商人の気迫ではないか。

 成功は努力の結晶である。楽にえられるものは、貧と恥のみである。難の難 乗り越えてこそ 光あり

 この話を聞いて、どう思うでしょうか。人間誰しも、無駄な「苦労はしたくない」と思うでしょうが、努力の結晶が「成功」となれば、努力を頑張る意味があります。

 楽して大きな結果が得られるのであれば、楽したいものですが、楽してえられるものは「貧と恥」と言われる。「貧」も「恥」も避けたいものです。

 人の行く ウラに道あり 花の山

という、言葉もあります。この言葉は、人と同じ道を歩いていれば失敗はしなくても、他の人が見られない素晴らしい「花の山」の発見はできない。人がしない苦労をして、別の道を歩んでこそ他の人が発見できない素晴らしい「花の山」を見つけることができる。という意味です。

 人よりも時間を惜しんで努力する。人よりも一歩でも半歩でも努力を忘れない。人が遊んでいても自分は目標のために頑張る。そんな気持ちが、いかに大切かと言うことです。努力が報われることになります。「難の難」を乗り越えるには、体力も精神力も忍耐も必要です。乗り越えてこそ「光あり」で、「花の山」を発見できる生徒であって欲しい。

 冬休みは、日頃から自分の行動は「努力」を惜しまずにしているか、先を考えずに身近な結果ばかり求めていないか、本当に目標を定めて全力を出し切っているか、自分の日頃の行動や、この1年間の行動を振り返る機会にして欲しいと思います。また、新しい1年の目標をしっかりと決めて欲しい。「一年の計は、元旦にあり」と言われますから、1年間の計画、1年間の目標は、新年初めの元日の朝である元旦にしっかりと、心に刻んで欲しい。

 昨年よりも一歩でも半歩でも前進し、「今年の目標は〇〇する!」「今年こそは●●を実現する!」と。コロナ渦の中で様々な行動が制限されても、皆さんは、「今しかできないこと、今だからできること」を頑張ってきたのですから。勉強だけでなく、年末年始の大掃除など、日頃はできない家族の手伝いやボランティアなども、是非やってください。しなければわからない大きな発見があるはずです。

 苦しいときも「附属中学校に入学したからこそ頑張れた」というものを持って欲しい。校訓「創進」を忘れず、感謝の気持ちを忘れず、附属中学校の皆さんが、新たな気持ちで新年をスタートし、令和3年よりも素晴らしい令和4年となるよう、心から願っています。

                                          校長 小倉 裕史

附属高校生「税に関する作文」3名入選ー安心と安全を守る税ー(R3.12.20)

 12月20日(月)、「税に関する作文」において相生税務署長から、附属高校生1年生3名が入選して、本校の総長・校長室で表彰された。本校は、先日の附属中学生5名に続いて、高校生8名表彰のうちの3名を本校生が占めた。

 附属高校1年生全員が、「私たちと税」に関する作文を書いて応募し、3名が選ばれた。

 相生税務署長賞の1年三輪 奏羽さんは、「普段の安心と安全を守るために」と題して、「スイミングスクールで突然停電になった時のことを、帰る道でも信号機が消え行きかう車が立ち往生していた時に、警察の車と救急車が来て交通整理をしてもらった」体験から、「信号機の設置に500万円、高速道路の掲示板に2000万円の高額の設置費用と維持費がかかること」や「緊急車両を見かけた経験から『緊急車両が優先』『命が一番大切』の意識の国で良かったと感じた」ことをまとめてくれている。

 また、1年兼本 祥羽さんは「犬税について考えてみた」という題で、ドイツ・オーストラリア・オランダなどにある犬税を取り上げ、日本にはない理由とともに、日本人が少しでも動物愛護というものに近づくきっかけのペット税が最適と伝えています。1年 寺元 悠渚さんは「税金で生きる」と題して、自分が熱中症で救急車で運ばれた経験から感じた救急車や相貌者がかけつけてくれるありがたさと、妊婦の健康診断や赤ちゃんの定期健診や予防接種が税金からまかなわれていることなどを取り上げ、税金によって命を救えると思うと税金を払うのは苦ではないと感じたことをまとめてくれています。

 3名の表彰者と、相生税務署長、作文指導をしてくれた地歴公民科の鳥居 柚希先生とともに写真を撮り、18歳で成人する高校生が、税金の大切さや税金の使い道を知って行動してくれることを嬉しく感じました。

                                      校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

今回の表彰者

相生税務署長賞

1年 三輪奏羽「普段の安心と安全を守るために」

相生税務署管内租税教育推進協議会長賞

1年 兼本祥羽「犬税について考えてみた」

1年 寺元悠渚「税金で生きる」

附属中学生「税に関する作文」5名入選ー税金がいきているー(R3.12.14)

 

 12月14日(火)、相生納税貯蓄組合連合会主催の「税についての作文」で、附属中学校3年生の5人と、長年指導をしてきた本校の岡山 修司先生が、相生税務署長から本校の総長・校長室で表彰を受けた。

 生徒たちは、それぞれの考えで、税金に関して作文にまとめた。

 相生税務署長賞を受賞した3年生山本 稀央さんは「平和な世界を実現するために」と題して、「学校に行きたくないと思ったことはありますか。」という問いから始まり、「しかし、学校に行くことはとても贅沢なことであり、日本の子供たちのほとんどが学校に通えている理由の一つに税金があり、税金は貧困や飢餓に苦しむ海外の人々に支援にも使われている。」という内容を書いている。最後は、「私はまだ、消費税しか払ったことがないけれど、大人になったときには、しっかりと税金を払おうと思う。そして、今よりももっと平和な世界を実現できるような人になりたい。」と結んでいる。他の4人の作文も、税金が欠かせない制度であり、感謝して生活を送ろうと、様々な観点からまとめている。

 中学生の今から、生徒たちが税金の使い道を知って、平和な世界を実現につなげれば素晴らしいと感じました。

 附属高校生も3名が入選しており、20日に表彰を受けることになっている。

                                   校長 小倉 裕史

 表彰を受けた生徒

 相生税務署長賞  3年 山本 稀央 「平和な世界を実現するために」

 西播磨県民局長賞 3年 上岡みちる 「思いやりの使い道」

 上郡町長賞    3年 官野 煕仁 「税の意味と役割」

 相生税務署管内租税教育推進協議会長賞 3年 日野 成美 「これからの税」

 相生納税協会長賞 3年 後藤 美温 「国民一人十万円配布」

兵庫県立大学へ特別推薦制度で44名合格ーおめでとう、最後までしっかりとー(R3.12.8)

 附属高校の特徴である、兵庫県立大学の特別推薦制度による入試が、11月27日(土)もしくは28日(日)に6学部で実施され、44名が合格した。

 昨年度は、特別推薦制度による合格者は29名であったが、今年度は基準を見直したことと志望者が大きく増えたことから、合格者が一気に増えた。

 それぞれの学部が指定する教科に関する内容や面接などが実施され、今日合否結果がすべてわかった。

 合格者の内訳は、国際商経学部3名、社会情報科学部1名、工学部8名、理学部4名、環境人間学部23名(うち1名は食環境)、看護学部5名の計44名である。

 私が面接練習をした生徒は、合格の報告に来て、喜びを伝えてくれた。「本当に良かったな。おめでとう。」と伝えた。現在までに、その他の国公立大学の推薦での合格者もあり、大変うれしく思っている。

 合格が決まっても、まだまだ他の頑張っている生徒もたくさんあるので、最後までしっかりと頑張って欲しい。

 難関の医学部医学科を目指したり東京大学を目指している生徒もいるが、兵庫県立大学と連携授業を行い、探究活動などを実施する本校の特色を活かして、兵庫県立大学に一番進学しやすい高校でもある。

 附属中学校よりも他の中学校からの入学者の方が多い附属高校なので、多くの中学生が高校から入学して頑張って欲しいと願っています。兵庫県立大学の特別推薦制度での合格者は、附属中学校からの一貫生が12名でしたが、その他の中学校から入学した高入生の方が32名とずっと多い。

 県立大学附属高校で、先輩に負けずに頑張りませんか。中学校3年生の皆さん、受検を待っています。

                               校長 小倉 裕史

人間とは何ぞやー自分で自分が一番わからないからこそー(附属中学校学年集会より)(R3.12.6)

 附属中学校の全校集会を実施した。11月末のアートフェスティバルでの取組や、12月3日に実施された「科学の甲子園ジュニア全国大会」や、4日に生徒会執行部を中心に17名が、西はりま特別支援学校での「0円ストア」のボランティアで頑張ったことなど称えました。

 生徒会執行部の各委員会から報告と提案をしてくれ、部活動の陸上競技部の駅伝大会や文化的活動の理数や国語、作文に関する生徒たちの活躍を表彰しました。3年生の生徒会執行部も残りわずかですが、頑張って欲しい。

(表彰の詳細は附属中学校の「生徒の活動」に詳細記載)

 全校集会の始めに、自分のことが一番わからないからこそ、人の言葉に耳を傾けて頑張って欲しいと伝えました。

今年も残り26日となりましたが、今年の1年を振り返りつつ、よい1年で終わって欲しいと願っている。

                                校長 小倉 裕史

(校長挨拶の概要) 

 エジプトの砂漠に沈黙しているスフィンクスを知っていますか。

 スフィンクスが通りかかる人間に問いかけます。「はじめは四本足で歩き、中ごろは二本足となり、終わりに三本足となる動物は何か」通りかかる旅人に問いかけ、答えられない者を食い殺したと言われます。

 これはギリシャ神話のなぞなぞです。

 「朝は四本足、昼は二本足、夕方には三本足となる動物は何か」と言われる場合もあります。

 答えは、「人間」。

 赤ちゃんの時は、四本足でハイハイして、その後二本足で歩き、老人になると、杖をついて三本足で歩きます。

つまり、人間に向かって「人間とはなんぞや」と問うているのです。

 科学も医学も、政治も経済も文学も哲学も、皆さんが学んでいることの最終的には、この問いに答えようとしていると言えると思います。誰も一人一人が、この問いに答えなくてはならないと思います。

 ある旅人(オイディプス)が正解を答えると、スフィンクスは崖から身を投げたといわれます。 

 自分のことは自分が一番知っている、と思いがちですが、「汝自身を知れ」と古代ギリシャから言われたように、もっともわからないのは自分自身だと思います。

 宇宙がわかっても、素粒子の世界が解明されても、三十億の遺伝子が解読されても、わからないのは自分自身だと思います。では、どうして本当の自分のことがわからないのでしょうか。ある話があります。

 乙姫さんが、魚たちに「この玉の色を見分けた者には褒美をあげよう」と尋ねると、黒鯛は「黒です」、鯖(さば)は「青色」、カレイは「薄茶色」と、みんな答えが違いました。「どれが本当の色ですか」と尋ねると、「玉は無色透明、みんなの色が映っただけです」と乙姫さんは笑ったと言われます。

 人間も、自分の考えや感情の色をすべて抜き取っては、何も見られないのではないか。とくに自分のことになると、欲目や色メガネを外して見ることは、不可能だと言われます。

 「ネクタイ曲がっていますよ。」と言われたら素直に直しますが、もし本当であったとしても「根性曲がっていますよ」と言われたら腹が立ちますよね。自分の心を大事にしているからこそです。

 そんな中でも、自分のことを心配したり大事に思ってくれる人の言葉に耳を傾けて、自分自身を見直して、しっかり頑張ってください。

 今年も、残り26日となりました。1月に「一年の計は元旦にあり」と今年の目標をそれぞれ決めたことと思います。みなさんにとって、目標が達成できるように残りの日を過ごすと共に、今年の1年間を見直して、来年に繋げて欲しいと思います。頑張ってください。

 

附属中学校「芸術祭 Art Festival2021」を実施-「個性」でひとつにー(R3.11.27)

 11月27日(土)、附属中学校の「芸術祭 Art Festival2021」を実施しました。

 今年のテーマは「United by our difference~「個性」で私たちはひとつになる~」で、全校取組として、色を組み合わせて花を作って百花繚乱に咲き誇る デコレーションを、オープニングで披露してくれました。それぞれ違う花でも素晴らしい花束になるように、附属中学生の1人1人の違う「個性:が1つになって大きなパワーを発揮してくれました。

 1年生の「群読」では、事前に録画した映像に、生徒が足踏みやらハンドベルを駆使して表現してくれました。青鬼から赤鬼への手紙には涙が誘われました。

 2年生の「クラッピング・ファンタジー」では、70人が両手にバチを持って楽器演奏に合わせてリズムよく演技をしてくれました。バチのリズムが見事に合っていました。

 3年生の劇「palette~個性溢れる13回生~」では、兵庫県公立大学法人芸術文化専門職大学と連携して、生徒たちが書いた5つの脚本をつないで、素晴らしい表現をしてくれました。1人1人の役割があり、素晴らしかったです。

 美術部、茶道部、音楽部、自然科学部、ESS部も、それぞれの活動を披露してくれました。準備が本当に大変だったと思います。

 社会科教室での、美術や書道の展示を始め、体育館玄関には華道部がきれいな花を生けてくれていました。

 新型コロナ感染症対策を徹底し、マスクの着用やマウスシールドなどを使用するなど不便な状況の中で工夫をし、11月は様々な行事がある中で、今日の発表に向けて本当によく頑張ってくれたと思います。

 校訓「創進」の精神で、新たなものを「創造」し、よりよく「進歩」してくれました。保護者の皆様にも、生徒の頑張っている様子を見て頂くことができて、本当に良かったです。

 生徒たちには、今日の頑張りを忘れず、これからも素晴らしい花を咲かせてほしい。そのためには、「種まき」を大事にしてほしいと思います。保護者の皆様、ご支援ありがとうございました。

                               校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属中学生の作品が「西はりま天文台ポスター総選挙」で表彰ー宇宙や天体に興味を持ってー(R3.11.18)

 11月18日(木)、西はりま天文台で行われた「西はりま天文台ポスター総選挙」での優秀な作品の表彰式が行われた。

 附属中学校の探究活動である「プロジェクト学習」で「宇宙・天体を調べてみよう」の講師としてお世話になっている、高山正輝先生から表彰状と副賞を、5名の生徒が受けとった。宇宙や天体をテーマに、それぞれがポスター発表をした内容を、西はりま天文台を訪れた人が投票した結果で順位が決まり、吉本真野さんが見事金賞を受賞した。

 本校の生徒が、理数教育に力を入れ、探究心を持って取り組んだ成果だと大変うれしく思う。天文や宇宙に興味を持って、さらにいろいろと探究して欲しい。

                                    校長 小倉 裕史

 表彰された各賞の受賞者と講評は下記のとおりです。

 金賞 吉本真野さん、銀賞 松本莉緒さん、銅賞 大川怜実さん、審査員特別賞 嶋津聡一郎さん、小林拓登さん

(金賞)吉本さん:宇宙の構造とブラックホールについてイラストや写真を交えて詳しくまとめてあり、高く評価されました。
(銀賞)松本さん:天文台の望遠鏡や設備についてまとめてあり、そのままパンフレットとして使用したいくらい素晴らしい出来でした。
(銅賞)大川さん:なゆた望遠鏡の立派なイラストを描いてくださいました。
(審査員特別賞)小林さん:様々な銀河について調べ、紹介してくださいました。
(審査員特別賞)嶋津さん:1秒でワイン500本のアルコールを噴出する彗星の豆知識が気に入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

附属高校第2回オープン・ハイスクール実施ー多くの中学生が参加ー(R3.11.13)

 11月13日(土)、附属高校で第2回オープン・ハイスクールが開催され、附属中学生と他の中学生を合わせて約120人、保護者も含めて約240人が参加して頂きました。

 中高合同での部活動を行っている音楽部の歓迎演奏の後、八重総長から本校の特色と校訓「創進」の説明あと、学校紹介ビデオ、本校概要の説明を行った。また、生徒会長が、本校の魅力と標準服と私服の着用などについて語った後、自然科学部の紹介、英語スピーチコンテストの優勝者の発表などを行いました。

 全大会の後、校舎見学と授業見学を行って、高校生の授業の様子を見学してもらった。高校生も中学生の見学に緊張していましたが、熱心に授業を受けていました。食堂での昼食も開放し、部活動見学、寄宿舎「黎明寮」の見学も実施した。寮の見学には約40名が参加しました。

 生徒会執行部が受付や案内、司会などを務めてくれ、寄宿舎では寮生が説明をして、中学生をもてなしてくれました。

 私も、保護者からいくつか質問を受けましたが、本校に対する期待を強く感じました。

 これから、高校入試に向けて各中学生が本気で頑張ってくれる時期であるが、今日のオープン・ハイスクールを見学して、本校の魅力・特色を感じて、一人でも多くの生徒が本校を目指して欲しいと強く願っています。

 11月末まで、個別のオープン・スクールを行っていますので、本校に興味・関心のある人はご連絡ください。12月以降も臨機応変に対応します。お待ちしています。

                                  校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

附属高校OBによる社会人職業講演会を開催ー好きなことをとことんやって欲しいー(R3.11.12)

 11月12日(金)、附属高校2年生全員を対象に、OB・OG社会人職業講演会を実施した。

 講師は、附属高校2回生で株式会社ワンステップ代表取締役社長の橋本 昌彦氏で、同窓会の協力で、OB・OGより社会人としての立場から講演頂き、今後の進路選択の一助とすることを目的として開催した。

 橋本氏は、映画「トップガン」を見た翌日からパイロットになることを決意し、本校卒業後、大学を2年で辞めて航空大学校に入ることも、高校時代から考えていたようである。

 航空大学校では、同期18人全員を敵と思うように指導を受け、2年間大変な思いとトレーニング、繰り返される実技試験と筆記試験に取り組み、卒業後に航空会社に入ってパイロットとなった経験を語られた。コックピットでの写真や、着陸や離陸の時の動画も見せて頂いた。

 しかし、27歳の時に父親が病に倒れ、父の経営する通販の会社に就職し、29歳で社長になって現在に至るという、パイロットは全く違う人生を歩むことになり、現在では150人の社員を抱える会社の社長となられている。

 「一勝九敗の精神」で失敗を恐れずチャレンジしてきた経験をもとに、生徒達には「好きなことをとことん本気でやって欲しい。強烈な思考でイメージして欲しい。」と熱く語られた。

 また、勉強でも部活動でも恋愛でも「本気で一番」を目指して欲しいことや、「根拠のない自信を持って欲しい。それをやり切る努力は誰よりもして欲しい。」と根気強さの大切さを生徒に伝えられた。

 社会人としての心構えとして「自分は何者なのか?」を考え、仕事とは「人間として成長すること。社会のお役に立つこと。」と話された。「若い時の苦労は買ってでもしろ」「困難、苦難を避けて無難に過ごすよりも、難があった方が「有り難い」という」ことも、自分の経験から生徒達に伝え、最後は「やりたいことをとことんやってください」と結ばれた。

 生徒達からは多くの質問が出て、丁寧に答えて頂いた。講演会のあと、私は学年主任の那須先生と共に話を聞く機会があったが、「人脈の大切さ、人に恵まれてきたこと」「人と同じことをするのは嫌いで、人がしないことをやってきた」ことや、幼稚園や有名な焼き鳥屋の経営もされていることなど、これまでの人生や会社経営についてもお話しを伺うことができ、私自信も大変勉強になった。

 生徒達が熱心に耳を傾けていたことにも、本校の生徒の素晴らしさも語って頂いた。生徒達の今後の進路選択に役立つ講演会になったと思う。2年後には、本校は創立30周年を迎えるが、OB・OGが様々な職業で活躍して頂いていることに大変嬉しく思う。

                                校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

県教育委員会高校教育課による訪問指導ー理科の授業見学で新たなスタートー(R3.11.9)

 11月9日(水)、附属高等学校において、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の訪問指導がありました。

 3時間目の研究授業は、今年度から新設したCSコースの1年5組の「理数探究基礎」の物理、化学、生物のそれぞれの班に分かれての探究活動の授業を公開しました。

 今回は、物理の班は「ビー玉スターリングエンジン」、化学の班は「水飲み鳥」、生物の班は「人の感覚の鋭敏化と鈍感化」をテーマとして、「仮説を立て、実験計画を考察する」授業展開であした。物理の班では、生徒たちが調べてきたスターリングエンジンのしくみをプレゼン発表したり、化学の班では、「水飲み鳥」の装置を実際に見て活発に水を飲むようにする方法を話し合ったり、生物の班では、人の感覚の「リラックスと緊張」「目を開くと目を閉じる」「暗いところと明るいところ」「疲れたときと元気なとき」など何をテーマにするかを話し合いました。生徒が、活き活きと興味深く活動する姿を嬉しく思いました。

 4時間目の研究授業は、2年3,4組の文系の理数化学の授業で、酸と塩基が中和するしくみを、情報教室でパソコンでシミュレーションで理解する授業を公開しました。水素イオンと水酸化物イオンが中和して水ができる仕組みを、シミュレーションでわかりやすく理解し、中和によるpHの変化をエクセルでグラフで示すように教員がプログラムを組んで視覚的に見せるなど、ICTを効果的に活用した授業でした。

 午後から行われた、理科の研究協議では授業の感想とともに探究活動についての意見交換を行い指導助言を受けました。また、引き続いて行われた学校経営に関する研究協議では、各部署の本校での取り組みを報告するとともに、事前に伝えていた質問に回答してもらうなどの指導助言を受けるました。本校の新たな取り組みを評価してもらい、よりよい授業にするための指導助言も多く受けました。

 本校の特色である理数教育に力を入れている取り組みを、校訓「創進」の精神で、本校の取り組みで今後も新たなものを「創造」して、よりよい方向へ「進歩」させたいと思います。

 兵庫県公立大学法人の学校となり、日頃は県教育委員会から直接指導を受ける機会が少ない状況となっていますが、今回様々な提案を頂いた、兵庫県教育委員会の長坂賢司主任指導主事に感謝申し上げたい。

                                   校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寄宿舎で「黎明寮父母の会」役員会を開催ー今後の行事予定と保護者の思いを聞くー(R3.11.6)

 11月6日(土)、本校の寄宿舎「黎明寮」の食堂において、寮生約110人の保護者代表の父母の会役員会を実施した。

 附属高等学校の1,2年生の役員19名が参加され、年末行事、卒業生を送る会などの行事について話し合いが持たれた。

 学校側からは、校長、教頭、事務長、寄宿舎運営担当教員2名の5名が出席し、寮の現状や、生徒からの要望についての回答などを保護者に伝えた。

 10月から実施している、県立大学の学生を講師に招いて、新しい学習室で実施している「アフタースクールゼミ」について、保護者からは、「勉強時間が確保できる」「場所を変えて切り替えて勉強に専念できる」「大学生がわかりやすく丁寧に教えてもらっている」「授業よりも質問しやすい環境である」「苦手教科も楽しんで勉強している」などの意見であった。保護者からは、今後も継続して欲しいと、感謝の気持ちを聞くことができた。さらに、「大学生として勉強以外の面も教えてもらえればありがたい」「自分の何年後かを知る良い機会なので大切にしたい」など、大学生との繋がりで色々と期待を寄せる意見もあった。生徒や講師の大学生からも、意見を聞いて、さらに充実した事業にしていきたいと思っている。

 現在共有スペースである、食堂、談話室、学習室ではWi-Fi環境はあるが、生徒の各部屋にWi-Fi環境を保護者負担で設置することについては意見が分かれ、今後更に情報提供していくことにした。

 会の終了後に、新しくできた学習室の見学をして頂き、明るい素晴らしい環境で自主学習できる環境に、保護者一同喜ばれていた。保護者からの意見を聞き、寮に対する思いや、自分の子供に対する思いをさらに知ることができた。

 黎明寮には、来年度から附属中学生も本格的に入寮することになり、先日の附属中学校入試説明会では38家族が見学をした。今後さらに寮においても中高一貫教育が進み、県立大学の学生ともよい関係で魅力ある寮にしていきたい。新型コロナウルスが収束し、以前の制限しない寮生活になって、生徒がもっとよい雰囲気で寮生活を送って、学校生活を頑張れる環境になることを願っている。

                                校長 小倉 裕史

 

附属中学校3年生(13回生)修学旅行を無事に実施ー一生忘れない感動にー(R3.11.4~5)

 附属中学校3年生(13回生)が11月4日(木)~5日(金)の1泊2日で修学旅行を実施した。

 新型コロナウイルス感染症のため、3泊4日で鹿児島・熊本方面での計画であったが、熊本県にまん延防止等により、2泊3日の鹿児島実施に変更したが、さらに鹿児島県もまん延防止等の発令によって延期をせざるを得なくなった。当初は延期をせずに中止の予定であったが、11月に日程を確保して、県内の淡路方面の修学旅行の実施になった。

 実施が心配されたが、3年生69名全員が参加して実施できた修学旅行は宝物になった。

 1日目は、ネスタリゾート神戸で普段できない体験をし、淡路へ移動して高級なホテルグランドニッコー淡路へ宿泊した。2日目は、生徒の希望に分かれて「パルシェの香りの館」での「お香」もしくは「ジェルキャンドル」づくり、または「拭き戻しの里」での「拭き戻し」づくりを体験した。福良へ移動して、「うずしおクルーズ」で鳴門の渦潮の自然の不思議を見学し、「イングランドの丘」でコアラなどの動物やコスモスなどの花畑や綺麗な花を見学した。

 (詳細は、ホームページ「附属中学校」の「生徒の活動」のページに、本記事とは別の写真とともに8回に渡りアップしているのでご覧ください。)

 校長の私は、ビデオカメラと一眼レフカメラを持って、生徒の活動や食事の様子をひたすら撮影していた。撮った写真は約600枚、ビデオも計1時間半くらいになるかと思う。生徒の感動したり美味しそうに食べている様子を見るたびに、期間は短くなったが思い出に残るたびになって欲しいと願っていた。

 行きのバスでは動物に大変詳しい生徒による問題出題や、1日目の夕食後のビンゴ大会で教員よりも部首に詳しくい生徒など、生徒の素晴らしい面の発見も沢山見られた。

 3年生69人にとって一生の思い出となり、義務教育終了までの残り約4ヶ月半の附属中学校での中学校生活を、これまで以上に充実して過ごして欲しい。

 無事に実施できたこと、ご協力頂いた保護者や旅行業者の方に感謝申し上げます。

                               校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兵庫教育大学との連携で大学院生の実習で協同研究(R3.10.29)

 本校は、兵庫県立大学と連携し様々な連携授業を実施しているが、今年度から教員養成の教育学部のある兵庫教育大学とも連携協定を結んで協同研究が実施できる体制にした。

 10月初旬から兵庫教育大学大学院の理数系教科マネージメントコースの大学院生を、附属中学校で6日間、附属高校で5日間の実習を受け入れた。

 研究テーマは、「体細胞分裂・減数分裂」で、細胞が分裂することをテーマに、いかに分裂の様子を観察実験で生徒に見やすくすることであった。

 10月29日(金)の実習最終日に、高校2年3,4組の生物選択の24人の生徒を対象に研究授業を行った。

 体細胞分裂については、1年生の理数生物の時間に習っているが、今回はネギの根端を用いて体細胞分裂を顕微鏡で観察し、分裂期の細胞を見つけてイラストを描く授業を行った。生徒は、熱心に顕微鏡を観察し、染色した分裂期の細胞を見つけては感動していた。

 分裂している細胞が圧倒的に少ないことから、分裂していない間期の時期に、DNA合成やタンパク質合成が行われていることを学んだ。

 細胞も分裂するのは短時間で多くの時間が合成に使われているのは、人間自身も最大限の力を発揮して頑張る為には、じっくりとエネルギーを貯める充電期間が必要であるのと同じであると感じた。生徒達には、時間のONーOFFをしっかりとけじめをつけた生活をし、いざ頑張るときには最大限の力を発揮できる学校生活を送って欲しいと願っている。

 本校の卒業生の中でも、教員を目指す生徒も多く、教育実習生として毎年母校に戻ってくる生徒がいる。それぞれ目指す進路は違うが、教育学部の大学に進学する生徒は、大学で専門知識を身につけて素晴らしい教員になって欲しい。また、機会があれば附属中学校や附属高校に戻ってきて後輩を育て母校のために貢献して欲しいと願っている。

                                   校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

高校3年生の大学推薦入試(国公立大学推薦・指定校推薦等)スタート ーやればできるー(R.3.10.25)

 高校3年生が、いよいよ大学の推薦入試にチャレンジする時期が来た。10月からすでに出願が始まっている大学もあるが、多くは11月1日から出願が始まる。

 国立大学では、大阪大学、神戸大学、岡山大学、大阪教育大学をはじめ、大学の様々な学部に10名余りの生徒が、特技や勉学を頑張ってきたことを武器にチャレンジすることとなる。

 公立大学は、兵庫県立大学の6学部への特別推薦制度での45名をはじめ、約50名の生徒が第1志望の大学にチャレンジする。

 私立大学の指定校推薦においても、早稲田大学、同志社大学、関西学院大学、関西大学など、理系、文系ともに目指すこととなる。また、私立大学に専願や併願で受験を目指す生徒もいる。

 私は、最近これらの推薦を受ける生徒について、校内の推薦委員会での説明を聞くだけでなく、担任教員が作成した調査書や推薦書を見る機会が多くなっている。担任教員が普段から生徒を温かく見守って熱心に関わっているかを知って感謝するとともに、私自身も生徒の頑張りを精一杯応援したいという気持ちで一杯になる。

 高校3学年団の教員だけでなく、多くの教員が生徒の面接練習に関わっているが、私も関わって昨年度も多くの生徒を送り出した。今年も、すでに面接練習に付き合った生徒もいるが、普段は直接関わる機会が少ないだけに、これまで頑張ってきた成果を、悔いなく発揮して欲しいと強く願う。

 先日、高校3年5組の生徒が、総長・校長室に訪れて一緒に写真を撮る機会があった。体育大会で総合優勝して頑張ったことを素晴らしかったと労いつつ、自分の進路に向けて精一杯頑張って欲しいと激励した。一緒に写真を撮っただけなのに、生徒の代表から気持ちのこもった感謝の思いを述べられて胸が熱くなった。高校3年生は、これからの時期は「自分との戦い」となる。他の高校3年生も含めて、自分の目標をしっかり持って、本校の校訓「創進」の精神を忘れず、最後まで諦めずに乗り越えて欲しいと願っている。高校3年生全員「やればできる」と、4月の鹿児島での研修旅行の時から言い続けてきた。最後まで粘りを見せて欲しい。

                               校長 小倉 裕史

 

 

附属中学校入学者説明会を実施(R3.10.23)

 10月23日(土)、附属中学校の「入学者選考に関する説明会」を本校「夢造館」で実施し、小学6年生で本校への入学希望をする約200家族が参加した。

 8月の学校説明会に来た人も多く、三密を防ぐために、9時~、11時~、14時~の3部構成での実施をした。

 八重総長から、校訓「創進」についてと附属中学校が数学・理科甲子園ジュニアで準優勝して全国大会出場を果たすなど理数教育に力を入れて県立大学と連携していることなどを伝えるあいさつの後、学校紹介ビデオを上映し、本校の概要と入学者選考について安西教頭から詳しく説明した。生徒募集要項に加えて願書、調査書や志願理由書も配布して書き方についての注意点も説明し、小学生の児童と保護者がうなずきながら熱心に聞いていた。

 入試に関することや、これからの勉強の仕方、将来の進む進路など、活発な質問も多くあった。

 私からの閉会あいさつでは、残りの小学校生活を楽しむとともに、日々の学校での勉強を大切にして頑張ってほしいことを伝えた。今日、10月23日は、「化学の日」「電信電話の日」であり、高校の化学で学ぶアボガドロ数である6.02×10の23乗にちなんで、午前6時2分から午後6時2分が「モルの日」であることを紹介し、今日が理数教育に力を入れている本校にふさわしい日であることを付け加えた。

 来年度から中学生も本格入寮が可能になることから、38家族が寄宿舎「黎明寮」の見学を行った。附属高校の寮生が丁寧に説明し、中学生の居室や新しく完成した学習室を見てもらった。

 今日参加した小学生が、附属中学校の入学試験を受けて、本校に入学して目標を持って頑張って欲しいと強く願っている。

 今日の入学説明会に参加していない人で、附属中学校の受験を希望する人は、12月3日までに出願書類を請求することになっていますので、附属中学校までお問い合わせください。

                                    校長 小倉 裕史

 

 

中高合同の体育大会を開催(R3.10.6)

 10月6日(水)、附属中学校と附属高校合同の体育大会が実施された。感染症対策により、規模を縮小しての午前中のみで無観客での開催となったが、中高が一堂に集まってできる最大の行事で、生徒たちの懸命に頑張る姿に感動した。

 開会式で、高校の吉本葉大生徒会長が、「オリンピックは平和の祭典、パラリンピックは人間の可能性の祭典、この体育大会は万翔の祭典と名付けて、はばたいて進化する大会にしたい。」と語ってくれました。

 合同体操の後の大縄跳びでは、クラスが団結して息を合わせて諦めずに最後まで飛び続ける姿、綱引きでは声を掛け合って必死に引っ張っている姿に、全力で頑張る生徒の姿を素晴らしいと感じた。

 中学校演技では、中学校生徒会執行部が夏休み前から準備を始め、集団行動では2列から5列になったり、ひし形を形づくったり難しい行動を披露した。また、ピンクと緑の手袋をはいて音楽に合わせた可愛いダンスを披露した。

 バラエティーリレーでは、高校執行部が中心に準備して、サッカーボール3個とテニスボール1個をラケットで挟んで運んだり、ほこりまみれでタイヤを押したり、借り物競争をしたり、工夫を凝らした競技が続き、クラスが団結して頑張っていた。準備体操をして出番を待っていましたが、くじが当たらず私の出番がなかったのは残念でしたが。

 女子4×100mリレー、男子4×200mリレー、男女混合リレーでは、それぞれぶっちぎりで走った生徒もいたが、大きな差がついても最後まであきらめずに走っている姿に、「がんばれー」とテント席から熱く応援した。

 閉会式の前の集計の時間に、高校教員3チーム、中学校教員2チームを急遽結成して、400mリレーを行った。テント席から生徒が熱く応援する姿に、生徒と教員の結びつきの強さも感じた。大いに盛り上がって良かったと思う。

 素晴らしい結果のクラスも残念な結果のクラスもあったが、最後まであきらめずに頑張っている姿、それを応援している仲間の姿、自分のクラスの生徒を必死に応援している担任教員の姿、どれも感動する素晴らしい光景でした。

 総長・校長の連名での表彰状を受け取った、クラス代表の輝いたまなざしと充実感に満ちた表情に熱い思いを感じた。私が生徒たちの頑張りを見て感じたことを各競技ごとに最後の講評で伝えたが、大きなケガもなく終わり、本当に言い尽くせないくらいに実施できてよかったと思います。

 早くから準備をした中高の生徒会執行部の皆さん、進行のアナウンスを頑張った放送・映像文化部の皆さん、スターターをしてくれた陸上部の皆さん、本当にお疲れさまでした。

 解散後に、各学年での集合写真やクラス写真を記念撮影していたが、生徒たちの心に残る1日になってくれればありがたい。中高一貫校として、さらに飛躍して、校訓「創進」の精神で今後も頑張って欲しいと願う。

 無観客となった中、県立大学からモバイルルーターを借りて急遽Web配信することになったが、120名あまりの保護者に見て頂いた。急な連絡でWeb配信も見られなかった保護者の皆様も多かったと思いますし、生徒たちの頑張った姿を直接見て頂けなかったことを申し訳なく思います。コロナ禍で今後もご心配等をおかけすることもあるかとは思いますが、引き続き本校に対するご支援をよろしくお願いします。

 総合順位 優勝 高校3年5組、準優勝 高校2年4組、3位 高校2年3組

                            校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寄宿舎「黎明寮」で県立大学学生を講師とするアフタースクールゼミが開始(R3.10.4)

 後期の始まった10月4日(月)、寄宿舎「黎明遼」に設置された学習室でアフタースクールゼミが始まった。

 同じ「黎明寮」に住んでいる兵庫県立大学理学部の学生を講師に招いて、生徒が問題集を説いて解らないところを質問する寺子屋形式で実施し、学習習慣の確立と学力向上を図ることを目標としている。

 月曜日は理科(物理・化学・生物)、火曜日は数学、水曜日は英語と、各教科週1回20時30分から22時までの90分間実施する。12月末までに各教科10回ずつ実施することとなる。(祝日等で実施できない場合は、木曜日が予備日)

 初日の今日は理科を実施し、講師の学生全員が自己紹介をして生徒の出席を取ってスタートした。最初は、生徒も講師の学生も緊張して質問する生徒が少なかったが、だんだんと慣れてどんどん質問をするようになり、参加した17人の附属高校生が熱心に取り組んだ。

 講師の学生は、設置されたホワイトボードを使って解説したり、隣で熱心にヒントや重要なポイントを教えながら理解させる状況で丁寧に対応していた。あっという間に90分が過ぎて、22時の終了時間がきても、まだ何人も手を上げて質問をしているといった状況であった。

 終了後に生徒に感想を聞くと、「学校の授業でわかならかったところが、よくわかった。」「最初は緊張したけれどだんだん慣れてきて、わかるように丁寧に説明してもらって良かった。」「学習室の雰囲気が良く、これからも頑張れるような気がする。」「アフタースクールゼミで引き続き頑張りたい。」など、受講してよかったという感想ばかりであった。

 講師の学生に聞くと、「高校生がそのように思ってくれるのは大変嬉しい。」「教え甲斐がある。」などと好印象であった。同じ寮でも普段は交流のない兵庫県立大学の学生と高校生が別の形で高大連携が実現していると感じた。

 今回は3教科で延べ66人(実人数37人)の高校生がアフタースクールゼミに登録して、今年度中は試行でのスタートであるが、来年度からは、中学生の本格入寮も始まり、アフタースクールゼミを通して中高大連携が実現し、黎明寮がさらに素晴らしい寮になることを、大変楽しみに思っている。

 今回設置した、別の個別学習室でも、今年度から試行で入寮している附属中学生5人をはじめ、附属高校生が熱心に自主学習に取り組んでいた。

 アフタースクールゼミが定着して、寮生にとって魅力ある取り組みとして活用し、新設した学習室が生徒の頑張りを後押しできることを願っている。

                              校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

後期始業式ーノーベル賞を目指す高い志を期待、毎日が重要な時間で困難を乗り越えてこそ光ありー(総長式辞・校長挨拶から)(R3.10.4)

 10月4日(月)、4日間の秋季休業を終え、中高合同で後期始業式が行われた。三密を防ぐために、放送によって実施しました。

 総長式辞では、ノーベル賞の話を通じて、附属学校の校訓「創進」【創造と進歩の人たれ】を実践し、「ノーベル賞を目指す」高い志を期待しており、自覚と責任については話して頂きました。また、校長挨拶では、ラジオ番組を生徒に聞いてもらい、命の大切さと、志を高く持ち、毎日毎日が意味ある重要な時間であること、困難を乗り越えて光があることなどを伝えました。(詳細は後に記載)

 始業式のあと、10月から着任された、北川友紀先生の着任式を行いました。

 生徒一人一人が、新たな気持ちでスタートを切って、頑張って欲しいと願っています。

                              校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 総長式辞

 短い秋休みでしたが、前期を振り返って、後期への思いを新たにすることができたでしょうか。模擬試験でそれどころではなかったという学年もありそうですが、区切りをつけて新たな気持ちで後期をスタートさせましょう。

 さて、附属学校にとってはあさっての体育大会が重要な行事ですが、学術の世界ではノーベル賞の発表に関心が集まっています。120年の伝統がある国際賞であるノーベル賞の注目度がとても高いことはご存知の通りです。今日10月4日は「医学・生理学賞」、明日は「物理学賞」、あさっては「化学賞」と、来週月曜の「経済学賞」まで続きます。これまでに、経済学賞を除く、5つの分野で日本人あるいは日本で生まれた人、27人が受賞しています。

 わたくしにとっては、化学に進もうと決めた高校生の時に福井謙一先生が日本で初めて化学賞を受賞されたことが印象に残っています。また、一昨年受賞の吉野彰博士は、同じ電気化学分野の方で、直接その人となりを存じ上げていましたので受賞された時には大変うれしく思いました。

 現在の日本には、たくさんのノーベル賞受賞者がいて、身近に感じたり、日本語で講演を聞いたり、文章を読んだりすることができます。母語、すなわちnativeな言語で直接に触れられることは素晴らしいことです。皆さんも、今年の受賞に関心を持ってください。そして、今年28人目があればうれしいですが、30名近くの日本の受賞者の文章を読んだり、機会があれば講演を聞いたりして刺激を受けてください。ノーベル賞の対象は「人類のために、最大の貢献をした人」です。それは、附属学校の校訓「創進」【創造と進歩の人たれ】を実践した人でもあります。皆さんの中に「ノーベル賞を目指す」といった高い志を抱いている人がいることを期待しております。

 最後に、終業式でお話しした「自覚と責任」を覚えてくださっていますか?コロナ対策は、高い意識、すなわち自覚を持って継続することが重要です。そのためには、繰り返し、注意を喚起する必要があります。聞き流すのではなく、もう一度、皆さん方、一人ひとりの「自覚と責任」を確認してください。

                            附属学校総長 八重 真治

 校長挨拶

 今日から後期が始まります。新たな気持ちでスタートを切って欲しいと願っています。さて、今日は皆さんに、高校生の作成したラジオ番組を聞いて欲しいと思います。

 この作品は、私が17年前に県立龍野高等学校で放送部の顧問をしていた時に、生徒と一緒に作ったラジオドキュメントの「いちばん星」という作品です。

 内容は、当時高校1年生であった生徒が、生徒会執行部に所属して、将来は外交官になりたいという夢を持って頑張っている生徒に、放送室でインタビューしたことから始まります。しかし、インタビューした2日後に、マラソン大会の練習中に心臓発作を起こし亡くなりました。彼のインタビューで残した言葉を、葛藤しながらも残したいと思って作成した作品です。

 7分間、静かにお聞きください。(ラジオ番組 「いちばん星」)

 この作品は、NHK杯の全国大会のラジオドキュメント部門で全国優勝した作品となりました。彼とは2年生になったら、放送部に入って全国大会を目指そうと約束していました。直接一緒に行けませんでしたが、彼の思いや残した言葉を作品にして、紅白歌合戦の会場でもあるNHKホールの決勝の舞台に一緒に来れて、たくさんの人に聞いてもらうことができたという思いで、当時涙があふれたのを忘れません。

 生きていれば、もう33歳になっているはずですが、17年たった今でもこの作品を聞くたびに、お母さんの思いや、彼が残した「志を高く持つ」「みんな違ってみんないい」「毎日毎日が意味ある重要な時間だと思います」の言葉を思い返します。彼が果たせなかった分も、自分が頑張らなくてはと改めて思います。当時の生徒たちも同じ思いかもしれません。皆さんが、命の大切さを実感し、今しかできないことを精一杯頑張って、一人一人の「いちばん星」を輝かせて欲しいと思います。

 「難の難 乗り越えてこそ 光あり」難しいことも、やる前から諦めている人はありませんか?精一杯、難しくても、それを乗り越えてこそ光が見えるのです。

 黎明寮では、今日からアフタースクールゼミが始まります。しっかりと頑張ってください。明後日の体育大会に向けて、中高共に生徒会執行部を初め皆さんが頑張って準備をしてくれています。体調管理に気を付けて運動不足の人は、準備をしっかりして明後日を迎えてください。楽しみにしています。

                      附属高等学校長兼附属中学校長 小倉 裕史