総長・校長室

2022年11月の記事一覧

附属中学校「芸術祭 Art Festival2022」を実施-輝笑 Enjoy This momentー(R4.11.26)

 11月26日(土)、附属中学校の「芸術祭 Art Festival2022」が実施されました。テーマは、「輝笑 Enjoy This moment」で、すべての瞬間(moment)を「輝く笑顔」で「Enjoy」楽しみたいという思いを込めて実施されました。

 生徒会のオープニング映像では、Mrs.Green Appleの「ダンスホール」の曲に合わせて、生徒たちが準備やリハーサルの様子が映し出され、時間をかけて苦労をして今日の日を迎えたことがわかりました。

 1年生の「群読」は「どどけ、69人の個性」のテーマで、言葉の数だけ自分たちが大きくなるという「小さな種できれいな花を咲かせる」ことや、友達との絆の大切さを伝えて「オンリーワンの花」についてや、見えなくても存在するものがあり、成長はハッキリと見えることや、見方を変えることで個性となり「オンリーワンの個性」で「みんな違ってみんないい」で、1人1人個性は違っても互いに共鳴して新しいメロディーになると、4つの班に分かれて熱く語ってくれました。生徒自身の自信につながったと思います。 

 2年生の「合奏」は、音楽の丸林先生の指導で、「It's show time~ぼくたちの個性~」と題して、「The Greatest Show」「This Is Me」「クラッピング ファンタジー」「Never Enough」の4曲を披露し感動しました。4つの班に分かれてリズムを合わせてバチをたたくのは息ぴったりでした。ピアノのメロディーに合わせて順番に退場した演出も素晴らしかったです。

 3年生の「劇」の発表は、母親が子供に4つに話を読み聞かせる演出で、4つの劇が行われました。「かぐや姫」は、赤ちゃんが拾われて成長した時までの話、「北風と太陽」は、地震が起こって被災してボランティアとして何ができるかという話、「白雪姫」では、世の中で一番美しいと言われたいがために、母親が娘に毒(今回はアレルギーのピーナッツ)を食べさせ、グループKDFも登場する話、「アリとキリギリス」では、SNSでの投稿、定時に帰宅、ミュージシャンを目指すなど工夫をこらした、「めでたしめでたし」の内容であった。台本の変更や役の入れ替えなど、大変苦労して仕上げました。本校と同じ大学法人の「芸術文化観光専門職大学」の平田先生の協力のもと、実施しています。

 本校独自の学校設定教科「コミュニケーション」で取り組んだ成果の発表でもあり、1人1人が輝いていました。

 途中、美術部の「附属中RGB」で3体のモンスターが登場するのを描いた絵を動かして表現したり、茶道部の「授業」では、英語、数学、国語、理科、社会の授業で、茶道や抹茶について紹介しました。音楽部は、中高生28人で「Pretender」と「君の知らない物語」の2曲を弦楽器の素晴らしい音色で表現しました。自然科学部は5つの班がそれぞれ取組を紹介してくれ、附属ならでは理科好きの生徒の取組に感動しました。ESS部の「Zootopia」ではウサギの警察官が活躍するドラマをオールイングリッシュで動画を披露しました。放送映像文化部は「クイズ!先生は附属中生より賢いの?」というテーマで難問に、先生と生徒がチャレンジする映像を制作し、結果は生徒の勝利でしたがおまけで、泣きそうな赤ちゃんにコメントを付けた「メグミルクは嫌いなの」の高下先生のコメントが生徒よりもうけていました。

 展示は、玄関に華道部がきれいな花を飾ってくれ、社会科教室には美術の時間の作品、国語(書道)の時間に書いた習字、理科自由研究などが展示され、保護者の方が熱心に見られていました。

 全校生徒208名ですが、3年生で2人保護者が来られたところもあり211名の来場でした。生徒の活躍の場を見て頂き感謝申し上げます。さらに、生徒たちが校訓「創進」ものと、新たなものを創造してより良い方向進歩して欲しいと願っています。

                                         校長 小倉 裕史

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

県教育委員会人権教育課の指導主事が中高に訪問ー人権教育の推進ー(R4.11.2)

 11月2日(水)に、兵庫県教育委員会人権教育課の内匠友紀指導主事に訪問頂き、中学校と高校で実施した人権教育のホームルーム活動の公開授業を行いました。

 中学校では、2年1組で柴原由果先生の授業で、ハンセン病問題をテーマに、生徒同士の話し合いや意見発表などを行い、ハンセン病で差別を受けた人の思いや大人と子供の考えの違いなどを取り上げ、「差別や偏見のない優しい世の中へ」をテーマに、熱心に取り組んでいました。

 高校では、1年2組で田中亜弥先生の授業で、ダイヤモンドランキングで自分にとって何が大切かを順に並べて、「自分を見つめる」ことをテーマに、意見交換を行いました。家族、健康、趣味、お金、夢・目標、友人、挑戦すること、自ら決断すること、知識の豊富さ の9項目を悩みながら並べていき、友達の意見を聞いて納得させながら考えを深めていくことができました。また、2年3組で鳥居柚希先生の授業では、先週に沖縄県宮古島に研修旅行に行ったことも踏まえて、第二次世界大戦での特攻隊で亡くなった人の家族に当てた遺書などを読んで、「戦争を通して命の大切さについて考える」をテーマに、平和学習から「命はなぜ大切か」という大きな課題を話し合いや意見交換を行いました。

 公開しなかったクラスも、同じように人権学習のホームルームに臨みました。普段は考えないようなことを、たくさん考えることができました。

 人権教育担当者と公開授業者、管理職を交えて、総長・校長室で、授業の振り返りと共に、内匠指導主事から、指導助言を頂きました。「人権教育」は、様々な人権課題を解決するための教育、「道徳教育」は、よりよい生き方を促すための教育であることを教えて頂き、大変意義ある時間となり、本校として教育活動全体として人権教育、道徳教育をさらに推進していきたいと思いました。

                                        校長 小倉 裕史