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2024年9月の記事一覧

人と自然科 ひとはく連携セミナー4回目 鳥たちの多彩なコミュニケーションについて学ぶ

 9月20日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第4回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。前回第3回目も高橋 鉄美研究員より、『タンガニイカ湖での調査』をテーマに古代湖に住む魚の生態やそれを通した進化について講義をいただきました。

 ひとはく連携セミナー3回目 アフリカの古代湖の魚から進化について学ぶ・・・に関する記事はこちら

 第4回目のセミナーは太田菜央研究員より『鳥たちの多彩なコミュニケーション』と題し講義をいただきました。

 皆さんも毎日、通勤通学の途中や公園での散策などの時に鳥たちの鳴き声を耳にすると思います。またTVの特集などでも、鳥たちがダンスをしたり羽を広げたり、つつき合ったりする姿を見たことがあるのではないでしょうか。このような生き物の行動が、どのようになぜ行われているのかを生物学的な視点から調べる学問を『動物行動学』と言います。早速先生からは鳥たちが繰り広げる行動の意味についてたくさん紹介いただきました。

 先生のお話によると、鳥たちコミュニケーションを行う行動とヒトの言葉とは共通性があるとのことで、例えば鳥のさえずりは学習によって獲得されること、そしてその行動はお手本を聞いて練習をすることが必要、さらに音の並びには規則性があり、私たちが話す文法とよく似ていることなどが挙げられます。そこに手足や胴体、頭など体の一部を動かすことで情報の送受信を行う鳥もおり、このような行動を『マルチモーダルコミュニケーション』と呼ぶそうです。

 具体的な一例として『ルリガシラセイキチョウ』の求愛行動について説明いただきました。この鳥はオス・メスともに歌とダンスで求愛行動をとるそうで、巣材を咥えながらまるでタップダンスをしているかのようにジャンプを繰り返し、歌を歌います。そしてパートナーが近くにいるときにはジャンプのテンポが増え、歌の量が減るという行動を見せるそうです。このような一例のように、鳥たちは多様な信号を使ってオスとメスが双方向的にコミュニケーションをとっているとのことです。

 

 また、鳥たちが最もコミュニケーションツールとして活用しているのは音ですが、これは伝わる範囲が広く、姿が見えなくても視界が悪くても伝わるという利点があります。その音は『声』だけではありません。例えば『アカオタガモ』という鳥はくちばしを使ったドラミングを行ったり、『ヤシオウム』という鳥は、木の実などをたたいて音を出します。さらに『キガタヒメマイコドリ』や『レンジャクバト』などの鳥は羽を震わせたり大きく羽ばたくことで音を出し、警戒音を仲間に伝えるという行動をとります。本当に鳥の行動は奥が深いですね。生徒はノートやタブレットにメモを取りながら、真剣に講義を聞いていました。

  最後に先生から、『発声行動以外のコミュニケーションの研究はまだまだ発展途上。録画や解析などの手法が発展してきた現在、これから様々なことが解明される可能性がある』とのことでした。そして『オウフクチョウ』のはく製も間近でみせて下さり、生徒は熱心に観察していました。講義後の感想を見てみると、かなりの生徒が興味を持って講義を聞いていたようで『通学中や屋外での活動中に鳥を見つけたら、気にして観察したい』という声も多かったです。太田先生、興味深い講義をありがとうございました。

 

 さて、次回第5回目のひとはく連携セミナーは、10月4日(金)『種子散布の生態学』と題して、藤井俊夫研究員より、植物が生息域を広げていく技ついて学ぶ予定です。次回の講義も楽しみなテーマですね。

体育大会を行いました!

心配されたお天気も問題なく、雲に恵まれちょうど良い空模様の9月27日、グラウンドで体育大会が行われました。

予選に勝ち残ったチームの決勝戦や、生徒会が企画した障害物競走、部活動対抗リレーなど、盛りだくさんの競技に、応援や選手の歓喜の声が響き渡った一日でした。

校長先生から体育大会をそれぞれが全力を尽くし、そして楽しむようにと励ましを受け、予行以上の熱いパフォーマンスと応援が見られました。

最後の種目の大縄跳びは、3年生VS2年生の対決。学年総動員で、まさに『団結』しての応援でした。最高潮に盛り上がり、空高く上っていく歓声に心が震えました。生き生きと、生命力に溢れた姿は、見ている側に勇気と活力を与えてくれました。

朝早くからお越しくださった保護者の皆さまをはじめ、ご来賓の皆さま、有高生の活躍を見届けて下さりありがとうございました。

また、育友会よりスポーツドリンクの差し入れもいただき、皆さまに支えられ、無事に体育大会を終えることができました。

今日の体育大会の日が、生徒の皆さんの心の中に、きらめく思い出となって残ることを願っています。

皆さん、お疲れ様でした!

 

 

体育大会予行

ほんの少し涼しくなった9月25日(水)、令和6年度体育大会予行が行われました。

グラウンドに張られた学年カラーのテントの下、高校生活最後の体育大会となる3年生、3年生に負けじと意気込む2年生、高校生になって初めての体育大会を経験する1年生と、それぞれの思いを抱き、予行に臨みました。

広々としたグラウンドに集った全校生徒。

開会式から始まり、演技の手順を確認しながら進めていきました。

団体競技の障害物競走、台風の目、綱引き、大縄跳びは呼吸を合わせて。

100m走やリレーは決勝進出をかけて真剣に、力強く走り切って。

勝負に勝っても負けても全力で応援し、健闘をたたえ合う姿が眩しく映りました。

9月27日(金)の体育大会本番も怪我無く力が出せるように、クラスで団結して取り組みましょう!

 

人と自然科 3年野菜班の実習風景

野菜班の13名、残暑にも負けず実習に取り組んでいます。

その1コマを紹介します。

夏に引き続き、それぞれ担当野菜を決めて管理しています。

手際も良くチームで協力して植え付けやかん水などを行っていきます。

さすが3年生、人と自然科のリーダーです。

今回、管理している野菜は11月の農業祭で販売予定です。皆さん、お楽しみに!

また、別の日には全員でイモ掘りです。雨が降らず、固い土と暑さに苦戦しましたが、

大きなイモを収穫することができました。

本当にいい笑顔です。これからも1,2年生の良い手本となって実習に

取り組んでくださいね。

 

 

 

 

人と自然科「クラインガルテン」2学期その3~サツマイモ収穫~

前回に植え付けたハクサイや種まきしたダイコンの生育は順調です。

今回は、ダイコンの間引きとミズナやタアサイ、シロナなどの植え付けを行いました。

まずは、間引きの目的や方法について事前説明です。

十分なスペースが残っておらず、植え付けに苦労した人もいましたが、なんとか

植え付けは終了です。

次の5月に全員で植えたサツマイモの収穫です。この夏はほとんど雨が降らず、

イモの肥大を心配しながらの収穫でした・・・。

観光農園などで実施しているイモ掘りは前段階の準備を終えているものを掘っていきますが、

学校では前段階の準備からスタートです。

まず、しっかりと成長したツルを切り、ビニールマルチを外していきます。

その後に掘りやすくするためにスコップでおおまかに掘っていきます。

イモの一部が見えたら傷つけずに慎重に掘っていきます。

前段階の準備では、土が硬く、時間はかかりましたが、

太りも上々のイモを収穫することができました。

今度、イモ掘り体験をするときには前段階の準備に多くの時間と労力が

必要だと感じることができる実習でした。本日もお疲れさまでした。