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学年・専門部

人と自然科 農業クラブ Xmas恒例 花の寄せ植えサプライズプレゼント

 12月24日(火)今年はクリスマスイブに有馬高校は終業式を迎え、冬休みに入りました。

 2学期終業式に関する記事はこちら

 クリスマスといえば・・・そうです。農業クラブ本部役員の生徒による、JR三田駅前花の寄せ植えサプライズプレゼントです。少なくとも20年以上続いている、人と自然科伝統の地域貢献活動です。この日に向け農業クラブの生徒が自分たちで栽培したビオラの花を使って寄せ植えを制作し、準備を行ってきました。

 

 配布前には花柄を摘み、最終チェック。鉢をきれいに拭いて持ち帰り用の袋に詰め、準備万端です。

 終業式&HRが終わり2学期全日程が終了。すぐに7名の農業クラブ本部役員の生徒が準備していた寄せ植えを公用車に積み込み、JR三田駅前高架に移動。こちらも恒例となったサンタ姿に変身し、早速花の寄せ植えサプライズ無料配布(クリスマスプレゼント)をスタートしました。

 今年の寄せ植えは、1鉢にビオラを3株を植栽。生徒が作成したオリジナルステッカーも貼りました。「有馬高校です。花の寄せ植え、無料配布しています。いかがですか?」と駅を通り過ぎる方に声をかけていきます。

 

 間もなく声を聴いた方が立ちどまり、花の寄せ植えを受け取ってくださいました。

 

『本当にもらってもいいの?びっくりした。』

『とってもきれいね。大切に育てるわ。』

 

 などなど受け取っていただいた方から嬉しい言葉をたくさん頂きました。また今年は寄せ植えと同時に、農業クラブ生徒が作成したクリスマスオリジナル缶バッジもお渡し、とても喜んでくださいました。そして用意していた60鉢が28分でなくなってしまい、高校生サンタはアッというまに姿を消しました。

  

 寄せ植えを受け取ってくださった皆様。大切に育ててくださいね。そしてこのブログを見て下さったみなさまにも、サンタさんから素敵なプレゼントが届きますように・・・Merry Christmas!

人と自然科 果樹と緑班 ひょうごSDGsスクールアワード2024 最優秀賞を受賞しました

 このたび、有馬高校人と自然科果樹と緑班が『ひょうごSDGsスクールアワード2024』で最優秀賞校に選ばれ、代表生徒が12月20日(金)に表彰式に出席しました。

 兵庫県教育委員会が主催する『ひょうごSDGsスクールアワード2024』は、広く県内の学校園にSDGsへの関心の普及啓発を図ることを目的として、児童・生徒が主体となって取り組んでいるSDGsの目標達成につながる活動に関し、特に先進的な取組を行っている学校園を顕彰する大変名誉ある県知事表彰です。

兵庫県教育委員会記者発表記事はこちら.pdf

 今回人と自然科果樹と緑班が受賞した内容は、『循環型農業(環境保全型農業)の実践と副産物の活用に関する取り組み』です。人と自然科で行われている放置竹林問題に取り組む中で、竹パウダーの貯蔵地で大量のカブトムシの幼虫を発見し、「課題研究」などの授業や農業クラブ活動を通して詳しく調査すると、竹パウダーで育てたカブトムシが小型化することや、カブトムシの幼虫の糞が活用できる可能性があることを突き止めました。この活動をとおして、カブトムシとその糞の可能性を知り、この取組を普及させていくことで、地域全体で放置竹林問題に取り組める一手としたいという想いを地域に広く伝えていることが高く評価されました。ちなみにこれらの活動は、夏に開催された兵庫県学校農業クラブ連盟大会のプロジェクト発表会でも評価され、優秀賞を受賞しています。

 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)に関する記事はこちら

 続 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)に関する記事はこちら

  今回はこの活動の中心として活躍した3年生3名が、指導した先生と一緒に代表生徒として出席。兵庫県教育長より直接、賞状とトロフィーが授与されました。(いただいたトロフィーは、LEDライトで14色に光り輝く素晴らしいものでした。)

 

  今回の受賞は、環境教育の充実をスクールポリシーの一つとして掲げている人と自然科にとって、大変価値あるものであり、生徒・職員にとっても誇らしいニュースとなりました。

人と自然科スクール・ポリシーはこちら.pdf

 これからも農業、そしてそれを取り巻く環境について授業や実習で楽しく学んでいきましょう。

 

 この度は名誉ある賞を授与いただき本当にありがとうございました。

ARIMA 探究Ⅰ 「修学旅行のポスター作成」

12月23日(月)の3,4限目に2年生総合学科の生徒は修学旅行のポスター作成に取り組みました。

 

 

  

 

もう一か月以上も前のことになりますが、思い出を振り返りながら各クラス、各班で工夫を凝らしながら上手にまとめていました。

 

 

 

なお、今回作成したポスターは2月に行われる生徒活動発表会で掲示を行う予定です!

2学期終業式

寒さが増してきました。年末目前の12月24日(火)、本校は2学期終業式を迎えました。

今学期末は感染症対策を考慮して、リモート配信による終業式でした。

ホームルームでの終業式を各クラスで粛々と執り行いました。

校長先生より終業式の式辞をいただきました。

新しい年を迎えるにあたり、今年の学業や生活の総括をして運気を呼び込めるように備えていきましょう。

3年生は受験を控えている人もいますが、受験本番はこれからです。自分を信じて、本番までの伸びしろを最大限に生かして力が発揮できることを祈ります。

 

冬休みは生活のリズムを保ちながら、安全で充実した休暇をすごしてください。

校内も新年に向けて寒空の中、校務員さんが手入れをしてくださっています。

皆さんも気持ちのよい新年を迎えられるよう、身の回りや心を整理してください。

新学期、元気にお会いしましょう。

良いお年をお迎えください。

『富岳』と『人と防災未来センター』を巡る!理系☆スタディツアー

 12月17日(火)に2年5組と1年生の希望者8名の合計45名で、

「『富岳』と『人と防災未来センター』を巡る!理系☆スタディツアー」

と題して神戸に行きました。

阪神淡路大震災から来年で30年となることから、

理系の2年5組だけでなく、1年生の理系志望者からも希望を募り、

「過去から学び、未来につなぐ」をテーマにバスツアーを行いました。

まずは、理化学研究所 計算科学研究センター内にあるスーパーコンピュータ「富岳」を見学しました。

「京」の後継機として誕生した「富岳」は、衰退の激しい性能競争において、

4つのタイトルのうち「HPCG※」と「Graph500※」において10期連続世界一を成し遂げるなど、

未だトップを走り続けるスパコンです。(※詳しくは富岳のHPをご覧ください。)

理研富岳の説明を受ける生徒たち

生徒たちはそのスケールの大きさに驚くとともに、

コロナ禍のマスクの性能調査など自分たちの身近なところで活躍していたことを知り、

富岳の凄さについて質問が飛び交っていました。

 次に向かった人と防災未来センターでは、

阪神淡路大震災で被災された方から当時の様子を直接伺うことができました。

経験しなければ想像すらできない過酷な様子を、

当時の感情をそのまま乗せて、絶望や希望をお話してくださり、

生徒たちは圧倒され、話に引き込まれていました。

人と防災未来センター外観被災された方の講話

またセンター内には、当時の映像や資料、そして地震について学べるブースが数多くあり、

一つ一つ食い入るように見ていました。

地震の規模を表す模型地震発生時の威力を科学的に検証興味津々に集まる生徒たち

この経験が生徒たちを強くさせてくれたと感じることのできる一日でした。

人と自然科 第20回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて日本一 金賞&文部科学大臣賞を受賞

 12月14日(土)名古屋市中小企業振興会館 吹上ホールで開催された第20回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストに、予選会を勝ち抜いた本校農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒2名が出場し、日本一の「金賞・文部科学大臣賞」受賞という快挙を成し遂げました。

 大会結果はこちら(外部リンク)

 この大会はフラワーデザインの甲子園ともいえるイベントで、全国の高校でフラワーアレンジメントを学ぶ生徒が日本一を目指し挑戦する憧れの大会です。新型コロナウィルスの感染拡大により現地開催が見送られてきましたが、今年、約6年ぶりのリアル開催となりました。

 人と自然科といえばフラワーアレンジメント。2、3年生で学校設定科目「フローラルアート」を選択した生徒が日々、知識や技術を習得しています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

  さらに技術を習得したい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、放課後や休日も練習を行い、国家資格であるフラワー装飾技能士の資格取得や全国大会への挑戦に向けた練習を行っています。先日もフラワーアレンジメント班の生徒2名がもう一つの全国大会、全国産業教育フェア 全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場し、入賞には及びませんでしたが大健闘しました。

  今年10月に開催された全国産業教育フェア 全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに関する記事はこちら

 今回は同じフラワーアレンジメント班に所属している生徒が大会に挑戦。大会に向けてデザインを考えました。今回の大会テーマは『多様性』です。ちなみに大会に向けて選手が考えたデザイン画はこちらです。

 斬新なデザインですね。そして花台は自分で制作。完成までに2ヶ月以上かかりました。そして本番に向け、特別非常勤講師の先生からの指導を受けながら何度も練習を重ねました。

 大会当日、予選会を勝ち抜いた35名の選手が全国から集まりました。作品は幅 700mm×奥行 600mm×高さ 1000mm以内で、70%以上が生花で構成されるというルールがあります。制限時間は2時間です。本校から出場した2名の選手も、全力を出し切れたようです。

 今回有馬高校から出場した選手の作品はこちら。

 I.Yさん タイトル『由縁』

 地球の歴史を珪化木と猿の腰掛で表現し、長い年月をかけて変遷する多様性の中を生き抜いてきた生物の様子を生命力あふれる竹と花で表現しました。

 

 S.H さん タイトル『繋』

 温暖化など地球環境が激しく変化する中で生き残り、次世代へと続いていく植物の進化を表現しました。 

 どちらも素晴らしい作品ですね。そして2時間半後、会場に全員集合。結果発表&表彰式で受賞者の名前が呼ばれます。

 そして、なんと本校から出場したI.Yさんが、見事日本一の金賞&文部科学大臣賞を獲得するという快挙を成し遂げました。(審査員特別賞・スワ ミヤ賞も同時受賞です)有馬高校勢としては2年ぶりの日本一です。

 日ごろの練習の成果が実を結びましたね。本当におめでとうございます。S.Hさんも惜しくも入賞を逃しましたが、審査員や全国から来られた先生方から大会評価をいただくことができました。素晴らしいです。

 最後に作品を背に二人で記念写真を撮りました。

 

 出場した選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。1年生も先輩の活躍に負けないように練習頑張りましょう。そして中学生の皆さん。人と自然科に入学し、先輩と一緒に日本一を目指してみませんか。お待ちしています。

ARIMA 探究Ⅰ 「コース別発表会」

12月16日(月)の3,4限目を用いて、2年生総合学科の生徒はコース別代表者発表会を行いました。

 

生徒は「グローカル」、「サイエンス」、「共生社会」、「生活デザイン」の4分野に分かれており、それぞれの中でさらに3~4の講座に細分化して探究を行っています。12月初旬に、それぞれの講座で各自のテーマについて発表した後、その中で選ばれた代表者1名が、今回各分野の中で発表を行いました。

  

 

また、それぞれの分野の発表に外部から講師をお招きし、様々な指摘をしていただきました。

 

  

発表を見た生徒の振り返りの感想には、「自分の探究はまだ調べ学習の域を出ていないと思った」や「探究を進めるには明確な問いや今後の課題が大切だと思った」というようなものがありました。

  

 

 

探究に終わりはありません。今回得た「気づき」から自分の探究をさらに深めていきましょう。

 

 

人と自然科 地域自然保護1年間の集大成 ありまふじ夢プログラム実施

 12月17日(火)人と自然科学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)3年生地域自然保護の授業で、1年間の集大成となる、ありまふじ夢プログラムを有馬富士公園で実施しました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf 

 「地域自然保護」の授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに、自分の特技を生かした公園の自然を感じてもらうための体験プログラム『夢プログラム』を生徒自身が企画し、実践する授業を行ってきました。以下今年度1年間を振り返る関連記事のバックナンバーです。

 『地域自然保護』今年もスタートしました

 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る

 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ

 現地フィールドワークその3 里山管理を体験する

 現地フィールドワークその4 有馬富士公園の昆虫を調査する

 現地フィールドワークその5 有馬富士公園の『ひみつ』を探ろう

 ありまふじ公開セミナー 中間発表会を行いました

 そしてこれらの学びを糧として、夢プログラムを企画します。有馬富士公園は、遊びの王国を利用する小さなお子様を連れた家族連れ、環境学習で利用する小学生、散歩のために利用する年配の方・・・とたくさんの地域の方が利用されていますが、中高生の利用が少ないという現状があります。ということで、今年の夢プログラムのテーマも『高校生に有馬富士公園の魅力を発見してもらうためのプログラム』としました。当日に向け、ディスカッションを重ね企画書を作成。公園を何度も訪れ、材料の調達や下見、リハーサルも繰り返しました。

 

 いよいよ夢プログラム本番。当日の天候は晴れ。絶好の夢プロ日和です。ホストとなる3年生は一足早く公園に到着。3か月間かけて準備してきたプログラムの成功に向け、最終準備を進めます。

 

 12時ごろ、本日のゲストの到着です。この日ゲストとして迎えたのは、来年度『地域自然保護』の授業を受講する予定の人と自然科2年生19名です。全員楽しむ気満々です。開会式で注意事項を聞いた後、早速スタートです。

 

 まずは今回の夢プログラム体験中、同時並行して行われる「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」について説明を受けました。

 有馬富士公園内の他チームが活動する導線上に、QRコードが印刷された有馬富士公園に生息している動物や植物の小さな看板が隠されており、ゲストは見つけながらこの日のプログラムを体験していきます。QRコードを読み取ると、その動物や植物についての詳しい説明が閲覧できます。最終的に多く発見した班が優勝。今回は25枚のQRコード看板が隠されてるとのこと。一瞬たりとも気が抜けませんね。

 さて、ここからはA班・B班に分かれて体験です。まず一つ目の夢プログラムは『学んで遊ぼう 有馬富士』です。有馬富士公園の里山管理で出た間伐材を使って、モルックを手作りで作成します。まずは、公園が見渡せる自然学習センター屋上で、公園の里山管理について説明します。自分たちが経験した里山管理方法や里山の活用方法について話をし、この夢プログラムの意義を説明しました。

 そしていよいよモルック(投げる棒)づくりです、あらかた仕上げておいた様々な形の間伐材の中から好きな形を選び、やすりで整えていきます。(大きさもバラバラなのが今回の有馬富士ver.の特徴です。あとのゲームに影響してきます。)

 そして電気ペンを使って、イラストや名前を焼き付けていきます。愛着がわきますね。

 そしていよいよ競技開始。今回は特別30点ver.で行いました。里山管理で出た間伐材で作ったスキットル(1~10の数字が書かれたピン)をmyモルックで倒していきます。1本だけ倒れたらそのスキットルに書かれている数字が加算され、複数本倒れたら倒れた本数が得点となり加算されます。そして30点を超えたら再び15点まで逆戻り・・・が今回の特別ルールです。

 大きいモルックを選んだらスキットルに当たりやすいですが、狙っていないピンも倒してしまいます。一方小さなもルックを選んだ人は、当たりにくいですが狙った数字のスキットルだけ倒しやすいというメリットもあります。かなり面白いゲームとなり、ゲストは大盛り上がりでした。

 ちなみに競技の合間も、隙あらば「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」のQRコードを見つけます。発見したようです。生き物に関する詳しい情報がみられましたね。

  大盛り上がりのモルック大会が終わり、次のプログラム「プリンセス山中を助け出せ~迷宮入りの有馬富士~ 真実はいつも一つ」です。今大人気の謎解きゲームの有馬富士公園ver.です。あまり中高生が足を踏み入れない『野鳥の生態園』をしっかり観察、満喫してほしいという想いでプログラムを企画したそうです。

 広場内の4カ所に画用紙に書かれた謎解きが掲示されていて、謎解きに成功したらカギをGETでき、有馬富士公園に何年も閉じ込められている山中姫を助けるための南京錠を開錠できます。ストーリー性は抜群ですね。

 なかなか難問ぞろいで時間がかかりましたが、無事4つのカギを手に入れることができ、山中姫を助け出せた・・と思ったら最後の一つのカギが・・・ラストの難問がなんと山中姫から出題です。

 

 無事謎解きを完了し、山中姫を助けることができました。ご褒美に寒さを和らげるための温かいコーンポタージュとわかめスープを振る舞われました。身に沁みますね。

 

 さて、パークセンターに戻り・・・忘れてはいけません。「~油断禁物QRコードを見つけまSHOW!!!~」の結果発表です。A班が21問、B班23問。でBチームが優勝です。有馬富士公園の自然にカモフラージュされ、見つけられなかったQRコード看板もあったようです。ゲストは探しながら歩いたことで、普段公園内で気にしない部分も見ながら散策できたようです。

 

 楽しかった時間もあっというまに過ぎていき閉会式。ゲストの2年生は大満足でタクシーに乗り、学校に帰っていきました。『どのプログラムも設定がしっかりしていた』『楽しみながら有馬富士公園の自然を感じることができた』『来年先輩方にようなプログラムが企画できるか不安だけど頑張りたい』など高評価で、とても充実した、時間だったようです。

 

 頑張った3年生も、この日で有馬富士公園での活動は終了です。最後にシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。

 

  ホストを務めた3年生の皆さん、夢プログラム実施いかがでしたか?今年の夢プログラムは本当に素晴らしく、このまま公園で一般の方向けにもできるようなクオリティーであったと授業担当者は感じました。次回の授業ではプログラムの振り返りを行い、今回行った夢プログラムの内容んついてまとめた模造紙を作成しましょう。(作成した模造紙は完成次第、有馬富士公園内にある、三田市自然学習センターに展示させていただく予定です。)

 最後にお世話なりました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

ARIMA 探究Ⅱ 「ポスターセッション」

12月12日(木)の1~4限を用いて、「ARIMA探究Ⅱ」の授業で行ってきた探究の成果を発表するポスターセッションを行いました。

  

3年生になってからこれまで、プレゼンテーションや論文作成と探究の成果をまとめてさらに深める取り組みを行ってきましたが、その集大成として今回のポスター作成を行いました。図や写真を用いたり、文字の色やフォントに工夫を加えたりして、各自聴衆が見やすい工夫を凝らしていました。

  

また、発表は有馬高校の広い敷地をフル活用し、教室棟だけでなく、総合学科棟や講義棟、清陵会館など様々な場所に分かれて行われました。3年生は3つのグループに分かれ、順番に発表をし、自分が発表していない時間帯にはほかの3年生の発表を見て回る時間としました。また、2年生も発表を聞いて回りながら積極的にメモを取り、熱心に質問していました。

  

 

 2年生はこの発表から得られたことを、ぜひ来年の探究につなげていってほしいです。

人と自然科 令和6年度第2回農業法人仕事説明会に参加しました

 12月16日(月)加古川市総合文化センターにて今年度2回目となる農業法人仕事説明会が開催され、1.2年生で将来農業関係の仕事に就くことを考えている生徒、そして農業系の大学や農業大学校への進学後に関連産業に就職したいと考えている生徒6名が人と自然科から参加しました。この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ、農家ではない家庭の生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。

 まずは近年の人と自然科の進路状況を少し分析してみると、128年の歴史(多くの先輩方とのつながり)を活かした幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年生大学や農業大学校などへ進学し、その後就農する生徒が毎年出てきています。以下は昨年度の進路結果です。

 R5 人と自然科 進路実績.pdfはこちら

 ちなみに今年(令和6年度)の3年生(77回生)の生徒も、現時点ですでに3名の生徒が農学系・環境系の国公立大学に合格。さらに龍谷大学2名や摂南大学3名など難関私立大学農学部も含め多数の生徒が農学部を中心とした大学に合格しています。(全ての進路が確定しましたら改めて紹介します。)

 そしてそのような生徒の中には将来農業を職としたいという農家の家庭でない生徒も多く、その場合農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。ということで今回のような説明会は大変重要な機会となっています。今回は県下の農業法人15社の経営者がブースを設け、県内6校の農業高校生、農業大学校生58名が参加しました。

 

 参加した生徒は積極的に農業法人のブースを訪れ、法人の経営規模や経営理念、福利厚生など、資料や映像を見ながら熱心に聞いていました。また、肉牛や鶏卵に関する農業法人も多く参加されており、有馬高校では学ぶことができない異なる分野の話を聞くことで視野を広げることができたようです。

 

 ちなみに今回の説明会で気になった法人が見つかったら、実際にインターンシップを行う制度もあり、この夏休みには2名の人と自然科の生徒が農業法人で研修を行いました。(お世話になった法人の方が今回も来て下さり、インターンシップを振り返ることができました。)

 夏季休業中 農業インターンシップに5名の生徒が頑張りました・・・に関する記事はこちら

 

 そして参加者をよく見てみると見覚えのある学生が・・・昨年有馬高校人と自然科から県立農業大学校に進学した卒業生でした。農業大学校でも積極的に頑張っているようで、卒業後は農業法人への就職を希望しているとのこと。活躍する先輩の姿に励まされますね。

 

 約2時間かけて各自が7社のブースを回り、持参した手帳にはびっしりとメモが書かれていました。アンケートを見ても経営者の方から熱い話が聞くことができたようで、来年以降の進路選択に向け参考になったとのことです。

 

 このような機会をいただきました兵庫県ならびにひょうご農林機構、就農支援センターの皆様、ありがとうございました。

人と自然科 シン・野菜班活動スタートしました

期末考査も終わり、来年度の農場実習の活動も本日からスタートです。

来年度の野菜班は13人のメンバーで活動します。

1回目の実習は「ニンニクの除草と追肥」を行いました。

11月中にりん片を植え付けて約1ケ月後の様子です。

成長のスピードはゆっくりですが今の時期に除草をしっかりとすることが

栽培のポイントになります。

1株ずつ丁寧に抜き取っていきます。

除草が終われば追肥です。12月頃に第1回目の追肥を行います。

収穫(5月下旬~6月上旬)までに1月下旬頃と様子を見て3月上旬頃に追肥を行います。

追肥も1穴につき3粒ずつ播いていきます。多過ぎず、やり残しがないように注意して

進めていきます。

2時間の実習で予定していたニンニク圃場全ての除草と追肥を終えることができました。

この1年間で野菜栽培のプロになるように実習していきましょう。

図書室より クリスマス会

期末考査が終了した12月10日(火)午後、以前から計画していた図書委員会主催による『クリスマス会』を開催しました。

いつもは机が並んでいる図書室も、椅子を並べてクリスマス会仕様に。クリスマス会を楽しもうと集まってくれた生徒さんたちがリラックスしながら会に参加してくれました。

イベント企画係が準備したプログラムを分担して進めていきました。

『クイズ』では、書籍や著者に関するクイズが出題され、参加者は一瞬静かになって考え込む姿も。正解すると感嘆の声が聞こえてきました。

図書館で広く使用されている「十進分類法」を利用した『宝さがし』では、分類についての説明の後、書籍棚に隠された「宝」を探すのに必死になる参加者たち。「あったあった!」と喜ぶ姿が見られました。

『ペープサート』の披露もありました。

 ※ ペープサート:画用紙と割り箸などを使って手作りすることができる紙の人形劇

「3匹のやぎのがらがらどん」を見入る参加者。幼い頃読み聞かせてもらったであろうお話しです。歌あり、音楽ありの楽しいペープサートでした。

最後は図書委員長より、お礼の挨拶があり、無事にクリスマス会が終了しました。

クリスマス会に参加してくれた生徒さんのアンケートには、「楽しかったです」「また来年もやってほしい」「図書室大好きです」といった感想をいただきました。

皆さんに楽しんでもらえてよかったです。

図書室活性化と書籍に親しむ機会を設ける目的で行った『クリスマス会』。図書委員も準備を熱心に行った結果、会を無事に運営することができ、達成感を得ることができました。一人一人の小さな取組みと頑張りの成果が見られました。

片付けも速やかに行い、委員会全員での今年の活動は終了です。

来る新しい年も、図書室運営にご理解ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

 

近畿大会壮行会・表彰伝達

2学期期末考査が終了した12月10日、全校生徒が体育館に集いました。

体育館は寒いため、ありがたいことに校務員さんが朝から大型ストーブを準備してくださいました。

先ずは近畿大会に出場する空手道部の壮行会が行われました。

部員より周囲の人たちに向けての決意表明がありました。

日頃の練習の成果が発揮できるように皆で応援していますので、頑張ってください。そして、貴重な経験を積み、今後の生活の糧にしてください。

続いて、各方面で活躍した生徒への表彰伝達も行いました。

表彰状を受け取れることは素晴らしいことです。

自分の取り組みに自信をもち、また新たな目標を立てて過ごしていきましょう。

 

毎日をどう過ごすか。周囲の人々とどう関わっていくか。

季節が進むように、皆さんの人生の歩みも進んでいきます。

彩りのある、豊かな人生の歩みは自分で創り出すもの。ですが、迷った時は、一緒に考えましょう。

人と自然科 農業クラブ  三田市消防本部の花壇装飾活動を行いました

 11月もあっという間に終わり、今年も残り1か月を切りました。今週水曜日からは2学期期末考査も始まります。さて、期末考査が始まる前の12月2日(月)農業クラブ本部役員の生徒6名が三田市消防本部を訪れ、花壇装飾活動を行いました。人と自然科のように高校で農業を学ぶ生徒は全員、生徒会に加え農業クラブという組織に所属します。(本部役員はその中で学科のリーダーとして活動する生徒です)そして日ごろ授業や実習で学んだ知識を活かして様々な地域貢献活動を行っています。先日も三田警察署に、自分たちで栽培した草花苗をプランタに植栽し、設置してきました。

 先日11月26日実施 農業クラブ三田警察署の装飾活動を行いました・・に関する記事はこちら

 植え付け当日、パンジー、ビオラ、ハボタンの花苗約350鉢を公用車に積み込みました。

 そして三田市消防本部に到着。自分たちでデザインを考え植栽します。今回は3人ずつ分かれてデザインを考えることにしたようです。ちなみに有馬高校農業クラブが植栽を担当しているスペースは、道路に面した花壇と、庁舎の入り口右側にある2か所の花壇です。

 

 消防署入り口に近い花壇を担当したチームは、比較的背の高い紅白のハボタンを中央部分に互い違いに配置し、周囲を色とりどりのパンジー・ビオラで囲むデザインを考えました。

 

 一方道路に面した掲揚柱の花壇チームは、後方に背の高い紅白のハボタンを配置し、中央に大輪のパンジーを、そして前面に小さな花が付いているビオラを植栽するデザインにしたようです。

 

 両グループとも背の高い種類の草花を後方・もしくは中央に配置するという、授業で学んだ基礎的な技術を実践できていますね。さすがです。そして配置が完了したらみんなで一斉に植えています。

 途中署員の方も覗いて応援してくださり、「地域の方がいつもきれいなお花だと喜んでくれていますよ。」「いつもありがとうございます。」と声を掛けてくださいました。

 

 最後にほうきなどで花壇の周囲を掃除し、たっぷり潅水(かんすい)したら完成です。

 

 完成した花壇はこちら。消防署の入り口が一気に華やかになりましたね。ハボタンがお正月らしさを演出して素敵です。

 

 完成した花壇を前に署員の皆さんと一緒に写真を撮りました。

 

 三田市消防本部前を通る際は、是非ご覧下さい。

家庭科 レストランメニュー開発

家庭科では、食物に関する授業の中で、レシピ開発にも力を入れて取り組んでいます。今年度も、NEXCO西日本様より高速道路のSAで提供するレストランメニューの募集があり、調理系科目選択者28名が自慢のレシピで挑戦しました。

最終選考に残ったレシピは3点。加西SAにて、レストランのシェフが調理し、関係者で試食をしてメニューとして採用される1点を選んでいただきました。

最優秀賞に輝いたのは、人と自然科3年生の「丹波篠山の黒豆たっぷり定食」でした!

コロッケ・ポテトサラダ・黒豆みそソース・豚汁と全てのレシピに丹波黒大豆が使われています。

校長室にて賞状・景品が授与され、その様子は、神戸新聞にも記事として掲載されました。

このメニューは、中国自動車道下り線加西SAレストランにて、令和7年3月末日まで販売予定です。

高速道路をご利用の際は、是非お立ち寄りください!

 

 

人と自然科 1年生が摂南大学農学部を訪問しました。(高校生就農講座事業)

 11月29日(金)人と自然科1年生の生徒が、高校生就農講座事業として摂南大学農学部を訪問をしました。

 

 この事業はひょうご農林機構様のご支援のもと、農業の魅力や就農、農業関連学科を有する大学への進学に向けた意識付けを行うことを目的に行っているものです。近年の有馬高校人と自然科の生徒の進路実績として、農業関連学科を持つ国公立大学・私立大学、県立農業大学校に進学し、その後関連産業への就職や農業法人への就農をしている生徒の割合が少しずつ増えてきています。(もちろん農業以外の分野への進学、一般企業に就職する生徒もいます。詳細は以下のリンク先より令和3年度~令和5年度の進路実績をクリックし、ご覧ください。)

  人と自然科過去3年間の進路実績リンク先はこちら

 ということで今年も昨年に続き、農業生産学科をはじめとする4つの農業系学科を有する、摂南大学農学部枚方キャンパスを訪問させていただきました。

 

 まずは大学の講義を実際に体験させていただく模擬授業です。農学部食農ビジネス学科環境農学研究室所属の田中樹先生より、『人間活動と生態系保全の両立は可能か?~東アフリカ・タンザニアの山間地域での事例から~』をテーマに講義をいただきました。

  まずは高校までの学びと大学での学びの違いについて、そして農学という分野について簡単に説明いただいた後、アフリカタンザニア東部ウルグル山域での田中先生の活動事例をもとにお話いただきました。この地域は生物多様性のホットスポットと呼ばれるほど多様な動植物が生息していますが、近年農業を行うために焼畑が行われるなど、人が生きるために環境が変化し、『人vs自然』の構図が生まれています。そこで田中先生は人が生活する区域と森林の区域の間に『屋敷林』という区域を設け、そこに商用作物である『スパイス』を栽培するという取り組みをされています。

 実際に先生が現地の方と一緒にこの地域で栽培、収穫されたバニラやカルダモン、クローブなどの香辛料も見せていただきました。これらの作物は半日蔭を好むものも多く、屋敷林の自然を壊さずに栽培できます。さらにこれまで栽培してきたバナナや青パパイヤと比較しても軽いため、都市部に低労力で運搬することもできます。そして村の住民の生活が安定することにつながります。

  

 大変興味深い内容で、講義の後にも質問が止まらないなど、充実した時間となりました。

 講義の後はお昼休み。大学の雰囲気を味わいながら移動し、実際に摂南大学の学食を体験しました。

 ラーメンやロコモコ丼など安価でボリューム満点。そして味も抜群。ついつい食べ過ぎてお腹いっぱいになりましたね。

 

 そして大学内にはコンビニもあり、ちょっと疲れたら甘いものも買うこともできます。

 

  さて、お腹いっぱいになったところで大学の入試制度について説明いただきました。『総合型選抜』『一般推薦入試』『共通テストを利用した入試』、大学を受験する場合の『併願』と『専願』のちがい、そして農学部系の大学にあり、人と自然科のように専門学科で学ぶ生徒を対象とした『専門高校生入試』についてなど詳しく説明いただきました。このような入試方法は摂南大学だけでなく他の大学でも同様のシステムがあります。

 

 次は在学生を囲んで座談会です。今回は有馬高校人と自然科を卒業した3名の学生が駆けつけてくださいました。

 

 『いつ頃摂南大学に行こうと思ったんですか?』『大学の授業ってどんな内容なんですか? 』『大学までどのようにして通学していますか?』『高校在学中にやっておいた方がいいことはありますか?』・・・・などなど疑問に思っていることを、直接3名の先輩在学生に質問していました。先輩も後輩からの質問に丁寧に答えて下さり、エールを送ってくださいました。

 

  最後は施設見学です。豆知識ですが、摂南大学枚方キャンパスは学内に京都府と大阪府の県境があります。一応県をまたいで写真を撮りました。そしていよいよ研究農場。有馬高校よりも立派なガラス温室が並んでいましたね。

 

 そして3年生から所属する研究室やゼミ室はガラス張りで、大学の先生と学生が常にコンタクトをとれる環境でした。実際に大学生がゼミ活動や研究活動を行っている様子も見ることができました。また休憩スペースや自習スペースなども案内いただき、屋上から市街地を見渡せる景色は最高でしたね。

  以上で大学見学は無事終了。短い時間でしたが、『大学』というイメージが膨らんだのではないでしょうか。まだ1年生なので自分の進路イメージは固まっていないかもしれませんが、これから少しずつ考えていきましょう。そしてどのような進路となっても対応できるように、今回の大学訪問も含め様々な行事や普段の実習、授業に全力で取り組みましょう。

 最後に、今回の大学訪問(高校生就農講座事業)にご支援いただきましたひょうご農林機構様、ご協力いただきました摂南大学農学部の先生方、学生の皆さま、本当にありがとうございました。

人と自然科「クラインガルテン」2学期その7 最終回

5月からスタートした「クラインガルテン」も11月27日(水)で受講生の方と行う授業も最終回です。夏休みも合わせて20回の授業でした。

今日は閉講式です。まず、校長先生より『知っていることを実行、他人に教えることでステージが上がる。これを再認識することでさらに解りやすくなる。受講生の方には、今後も有馬高校の応援団であって欲しい』とご挨拶をいただきました。

次にお一人お一人に修了書を授与していただきました。

また、受講生の方からはこの授業を振り返っての感想をいただきました。

『来週から寂しくなる』『時間が過ぎるのが早かった』『生徒が温かく教えてくれた』『高校にタイムスリップしたみたい』とさまざまなコメントをいただきました。

生徒からは授業の感想と将来の夢や目標を語ってもらいました。

受講生の方、本当に「クラインガルテン」を受講していただきありがとうございました。生徒にとって受講生の方と一緒に授業できたことは大きな財産になることでしょう。また、一般の方もこのブログを見て是非、生徒達と授業したい方は来年の4月に募集を行います。振るって参加ください。

人と自然科 ひとはく連携セミナー7回目  三田盆地周辺の地形と地質について学ぶ

 11月22日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第7回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。前回の6回目も『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤 彬史研究員より、農村風景や生活文化とともにある食や行事など、時代の移り変わりとともに失われつつある農業・農村の価値や美しさを次世代に継承していくための工夫や取り組みについて講義をいただきました。

 ひとはく連携セミナー6回目 未来に残したい農業や農村の持つ魅力について学ぶ に関する記事はこちら

  第7回目となる今回は加藤 茂弘研究員より『人とのかかわりから見た三田盆地周辺の地形と地質』をテーマに講義いただきました。有馬高校が位置する三田盆地周辺には、六甲花崗岩、有馬層群、神戸層群、大阪層群といった特殊な地層が存在しており、石材や農業などに利用されてきました、一方で地滑りなどの自然災害を引き起こしたという面もあります。今回は三田盆地周辺の大地と私たちとのかかわりについてお話しいただきました。

 

  まずは有馬高校が位置する周辺の地質について学びました。六甲山地には『有馬ー高槻構造線』と呼ばれる地質境界の断層があり、有馬高校が位置する北側は火山岩・堆積岩が多い神戸層群・有馬層群・丹波層群があります。一方南側には深成岩・堆積物が多い大阪層群・段丘層・沖積層・埋立地で形成され、御影石で有名な六甲花こう岩などが存在します。地形と地質は仲良しだということが分かります。

 

 次に地層について学びました。普通の地層は上位の地層のほうが新しく、深くなるほど古くなります。一方で大陸プレートの下に海洋プレートが沈み込んでいる場所では、海溝にたまった土砂とともに大陸側に押しつけられはぎ取られます。この部分は上に重なるほど古い地層になっており、これを『付加体』といいます。

 

 そして『付加体』に存在する岩石についても教えていただきました。『付加体』には石材や鉱石として利用される岩石が多く含まれており、乾電池の電極や鉄鋼、アルミの強度向上に利用されるマンガンや、耐火煉瓦の原料となる赤白珪石、火打石などに使われる赤色チャートなど様々な岩石がみられます。

 

  さらにマグマが冷え固まった結晶化してできた『火成岩』についても学び、流紋岩・安山岩・玄武岩・花こう岩・閃緑岩・斑れい岩など中学校の理科で学んだ岩石の名前があげられ、有馬層群の流紋岩や六甲花こう岩などの写真を見ながらそれぞれの岩石の特徴や利用法についても知ることができました。

 

 その他甲山など三田市周辺の地層の話を交えながらの話も多く、時間が足りないほど内容の濃い講義でした。加藤先生、専門的なお話を分かりやすく教えてくださり本当にありがとうございました。

 

 次回のひとはく連携セミナーは、いよいよ最終回。『三田周辺の地層と化石~植物化石の仲間分けにチャレンジ~』をテーマに、半田 久美子研究員より講義をいただく予定です。実際にグループワークで神戸層群の化石の観察・仲間分けも実践させていただけるとのこと。楽しみですね。

人と自然科 農業クラブ三田警察署の装飾活動を行いました

 11月26日(火)農業クラブ本部役員の生徒が三田警察署を訪れ、装飾活動を行いました。人と自然科では、日ごろの授業や実習で学んだ技術を活かして、公共施設の花壇装飾やイベントでの作庭などを行っています。

 三田市消防本部の花壇装飾活動に関する記事はこちら

 県庁緑化活動に関する記事はこちら

 ひょうごまちなみガーデンショーin明石に出展しましたに関する記事はこちら

 三田市民文化祭エントランスにてフラワーアレンジメント作品がご来場の皆様をお迎えしますに関する記事はこちら

  今回は三田警察署の装飾。これまで長い間玄関前に設置した花壇に装飾していましたが、腐食が進みやむなく撤去。今回からは花苗を定植したプランタを手作りのウッドカバーに入れ、装飾する形に切り替えました。

 

 学校で自分たちで栽培したパンジー・ビオラ・ハボタンをプランタに定植し、警察署玄関前に設置しました。

 

 作業はあっという間に終了。警察署の装飾は20年以上続く活動で、今年の春には署長より感謝状もいただきました。

 

 今年の春の活動 農業クラブ三田警察署の花壇装飾活動&感謝状をいただきました に関する記事はこちら

 三田警察署を訪れた際はぜひご覧ください。

 

理科 小高連携授業

三田小学校4年生の児童の皆さんが11月26日(火)に有馬高校に来てくれました。

この日は小高連携授業。理科の授業の楽しさを伝えるために、高校生が先生となって化学実験や生物観察の授業をします。

元気な4年生が高校生の先生を前に着席。何が始まるのか、心待ちにしてくれていたようです。

こちらは化学の授業。

液体窒素を使って氷点下196度の世界を紹介しました。

物質の変化に「わぁ~」「固まってる!」など、驚きと思い思いの声を上げる興味深々の児童の皆さん。

高校生先生も分かり易い言葉を選んだり、声の大きさや表情に気を付けながら質問や説明を進めていました。

スライム作りでは、事前準備で良い状態のスライムが作れるように薬品を調合した成果が出て、上手い具合に出来上がり、楽しんでくれていました。

こちらは生物授業。

人体模型を前に、体に関するクイズに積極的に答えてくれる児童の皆さん。高校生先生も緊張していたことも忘れ、徐々に一緒になって楽しむ姿が見られました。

顕微鏡での生き物の観察も、レンズを覗いて「大きく見える!」「すごい!」「楽しい!」と驚きの声をあげていました。高校生は、校内や池で生き物を探したり、顕微鏡を調整したりと準備も頑張っていたので、喜んでもらえて良かったです。

三田小学校の4年生の皆さん、理科の授業はいかがでしたか。

私たちの身の回りには不思議がいっぱい。その不思議は、案外理科の分野に分類される不思議がたくさんあります。

そんな理科の世界に興味や関心を少しでも持ってくれたり、今回の授業が楽しかったと思ってくれていれば嬉しいです。

高校生にとっても、人に物事を伝えるための準備や段取り、説明の仕方など、様々な面での学びができ、貴重な体験ができました。

三田小学校の皆さん、また有馬高校に遊びに来てくださいね。

そして、『学び』の楽しさを体感することはいくつになっても大切なこと。

持続可能な社会のために、今後も若い世代の力が飛躍していくことを願います。

 

 

第32回高校生英語暗誦・スピーチコンテスト 予備選考会

11月23日(土)にホテル北野プラザ六甲荘で行われました、「第32回高校生英語暗誦・スピーチコンテスト 予備選考会」に79回生から1名出場いたしました。

県内の45校の高校1年生が午前・午後の部に分かれてコンテストは開催されました。

予選選考会では暗誦コンテストが行われ、最終選考会はスピーチを行います。

暗誦コンテストの題は、

What adults can learn from kids / Adora Svitak(大人は子供から何を学べるか/アドーラ・スヴィタク)

で、制限時間は3分30秒でした。

10月上旬に原稿を初めて見て、そこから内容を理解しながら原稿を暗記していきました。

校内での練習を繰り返すたびに、暗記できている分量や感情の込め方、ジェスチャーの幅も広がっていました。

本番3日前の終礼でクラスメイト全員の前で行った練習では、緊張しながらも制限時間を30秒以上残して読み切りました!

終礼後、クラスメイトから「あの量の文章を覚えられてすごい!」や「とても流暢だった!」といった声が聞こえました!

本番は、高校生だけでなく審査員や保護者の方々が大勢いる中で、一度も詰まることなく多彩なジェスチャーを用いながら発表を行ってくれました!

結果の発表は12月上旬で、まだ選考が通過したかはわかりませんが、生徒にとっては大きな経験であったと思います。

コンテストの練習に協力していただいた保護者の方や先生方、ありがとうございました!

人と自然科 農業クラブ『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』に出展しました

 11月23日(土)神戸市北区にある北神戸田園スポーツ公園にて、『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』が開催され、人と自然科農業クラブの本部役員の生徒、並びに農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒が参加しました。

 1年生の生徒にとっては今回初めての校外イベントとなります。今回販売部門では学校で栽培した野菜やハボタン、そして今年から栽培に力を入れている青パパイヤを持参しました。

『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』準備に関する記事はこちら

 1年生の生徒は2年生の先輩に教えてもらいながらみんなで準備を進め、10時からいよいよ農産物販売&フラワーアレンジメント体験スタートです。

 まずは販売部門。持参した野菜類はすぐに完売。ハボタン苗を中心とした草花苗もたくさんの方に購入いただきました。

 そして今回一押しの青パパイヤは、出張販売。青パパイヤの健康効果を宣伝しながら、会場を歩き回りながら販売し、たくさんの方にご購入いただきました。

  そしてフラワーアレンジメント班です。今回もアーティフィシャルフラワーを使ったコサージづくり体験です。体験会場がいっぱいになることもありましたね。大盛況です。

 

 1年生のフラワーアレンジメント班の生徒は初めてのイベントでの体験ということで、この日に向けてわかりやすく教える手法について技術を磨いてきました。ワイヤリングやテーピングなどの技術を丁寧に教え、子供たちは大喜びです。子供たちを中心に、50名弱の方に体験いただきました。

 

  そして農業クラブ本部役員&フラワーアレンジメント班の生徒がイベントを頑張っていると・・・今回もやはり出てきてくれました。人と自然科の生徒が実習を頑張っていると姿を現す妖精さん「ひとっしー」です。出てきた瞬間に子供たちが集まってきて、一緒に写真をたくさん撮りましたね。

 

  イベント当日は小雨が降ったり晴れたりの不安定な天気でしたが、たくさんの方が有馬高校のブースに来場いただきました。花苗、野菜、果実を購入いただきました皆さま、そしてアレンジメントを体験してくださいました皆さま、ありがとうございました。また田園スポーツ公園の皆様、イベントにお誘いいただき本当にありがとうございました。

 

図書室より ビブリオバトル兵庫県大会

11月24日(日)、甲南大学岡本キャンパスにて『ビブリオバトル兵庫県大会』が行われました。

今年度は『ひょうご子どもの読書フォーラム』も同時に開催され、兵庫県が読書の推進に力を入れていることを感じる大会となり、参加者や聴衆者も多くいらっしゃいました。

そんな中、有馬高校からも校内選考会を見事に勝ち抜いた生徒が出場しました。

緊張しつつも大会を楽しみにし、忙しい学校生活の合間を縫っての、練習の成果を発揮する日がきました。

参加校が年々増える中、青柳碧人著『むかしむかしあるところに、死体がありました。』を紹介しました。

自分が読んで面白かった点や、本書の魅力や着目点など、5分という時間の中でプレゼンテーションをし、読書が与える素晴らしさを語ってくれました。

決勝には進出できませんでしたが、多くの人前で話す経験ができ、今後の課題や目標が見え、人生を豊かにするための通過点となった大会でした。

今回の大会出場にあたり、携わってくださった全ての方々に感謝いたします。

今後も有高では、生徒と共に読書推進活動を進めて参ります。

 

 

 

 

人と自然科 今週末の北神戸田園スポーツ公園イベントに出展します(青パパイヤ買いに来ください)

 有馬高校人と自然科最大の行事である秋の農業祭が終わり、あっという間に2週間が経とうとしています。

 令和6年度秋の農業祭 盛大に開催されました・・・に関する記事はこちら

 今年はお客様に多く来場いただき、ほとんどの農産物が完売しました。当日有馬高校の野菜が買えなかった・・・という方必見。今週末11月23日(土・祝)10時~15時に北神戸田園スポーツ公園で開催されます『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』に有馬高校人と自然科が出展します。

 北神戸田園スポーツ公園HPはこちら

 少し残していた有馬高校で栽培したハクサイやダイコンなどの野菜やハボタン苗、授業で調整したギンナンや竹炭などを販売します。また、有馬高校人と自然科での特色ある学びフラワーアレンジメントのコサージづくり体験や、人と自然科公式キャラクターひとっしー君とのふれあい体験も予定されています。参考までに春に開催された『でんスポアドベンチャーフェスタ』の記事をご覧ください。

 4月に開催されたでんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しました・・に関する記事はこちら

 さて、今回の『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』の一押し商品が、新しい教育課程となって新設された『果樹と緑コース』で栽培が始まった青パパイヤです。最近パワーフードとして注目されている青パパイヤ。学校横の市道脇を通られたときに、たわわに実ったパパイヤ並木に皆さん気づかれましたか?

 

 露地(屋外)で栽培している青パパイヤ。三田市では気温が下がってきたら枯れてしまうため、今回のイベントに向けすべて収穫することにしました。

 

 一生懸命収穫、パック詰めを行った青パパイヤ。今回は100グラム当たり0.5円の量り売りします。青パパイヤは癖が全くないので、サラダはもちろん、炒め物や煮物など多くの料理に活用できます。次回の販売は来年度になりますので、試してみたい方はぜひこの機会にご購入ください。

 

 さらに今回初めて乾燥させたパパイヤの葉や茎も販売します。

 

 パパイヤの葉や茎はウサギやハムスターのエサとして、ペットショップやインターネットで販売されています。動物にとって嗜好性が高いことが特徴です。有馬高校の青パパイヤは栽培期間中一回も農薬を使用していないので、動物にも安心です。生徒が飼っているウサギに食べてもらったところ、大好評でした。

 『でんスポ秋まつり~オータムフェスタ~』は、10時~15時小雨決行です。入場は無料ですが駐車料金は必要とのことです。皆様のお越しをお待ちしております。

 

人と自然科「クラインガルテン」2学期その6 あと2回になりました・・・

今回は11月20日(水)の授業について紹介します。

5月からスタートした「クラインガルテン」の授業、今回で19回目となります。

秋の収穫も最終、カリフラワーの収穫を行いました。残念ながら担当区域のものは

夏からの高温傾向でまだ収穫できず・・・違う時期に定植した3年野菜班のカリフラワーを

収穫します。

収穫する方法を説明して収穫スタートです。最近は「白色」だけでなく「オレンジ色」や

「紫色」のカリフラワーもあります。受講生の方には何色が良いかを選んで収穫して

 もらいます。

収穫を終えて、生徒・受講生とクラインガルテンの圃場で記念撮影です。

いよいよ、来週が受講生の方と一緒に授業する最終回となります。

今日みたいないい天気だと良いですね。

人と自然科 農業クラブ 第59回新しい農業を目指す高校生等の集いに参加

 11月14日(木)兵庫県立嬉野台生涯教育センターにて、第59回新しい農業を目指す高校生等の集いが開催され、兵庫県立有馬高校人と自然科からも1・3年生の生徒13名のクラブ員(生徒)が参加しました。(2年生の生徒は修学旅行期間中ということで残念ながら今年は参加できませんでした。

 この事業は県内に11校ある農業学科を持つ高校、そして兵庫県立農業大学校の生徒が毎年集い、将来の進路に役立てること、そして同じ農業を志す仲間としての連帯感を養うことを目的とした会で、県内から就農や農業関連産業への就職に興味を持っている生徒が163人が集まりました。

 

 ちなみに、近年人と自然科には農業に興味関心を持った生徒が多く在籍しており、卒業後の進路においても農学系国公立大学、私立大学への進学はもちろん、農業や農業関連産業への就職を目指した農業大学校への進学も多くなっています。

  昨年度令和5年度 人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 ちなみに今年度も、3名の生徒が農業・環境系国公立大学を、8名の生徒が農業系私立大学への進学を目指しており、国公立大学1名をはじめ合格の報告が続々と入ってきています。(詳しくは後日HPにて紹介いたします。)

 話は戻し、開会式では兵庫県学校農業クラブ会長挨拶の後、今年度兵庫県学校農業クラブの事務局の兵庫県立播磨農業高校がある加西市の市長や兵庫県農業青年クラブ連絡協議会の会長様からの励ましの言葉を頂きました。

 

 開会式の後、午前中は今年度、株式会社AGRICHを立ち上げた小山内 陽介氏から講演をいただきました。小山内さんは県立農業高校、そして県立農業大学校を卒業したのち、姫路市にある有限会社夢前夢工房でに雇用就農され修行。そして2015年に独立就農を果たし、路地ブドウと野菜等の複合経営をされています。

 小山内さんが農業を目指したきっかけは、農業高校時代のブドウ栽培だったようで、自身が栽培したブドウを初めて食べたときの感動は今でも忘れられないとのことです。そしてブドウ栽培を中心に経営している現在、お客様がリポーターとして1シーズンに何度も足を運んでくれることがやりがいになっているそうです。

 そして最後に私たち後輩へのメッセージとして、『皆さんも私もまだまだ農家の卵。まだまだできないこと、知らないことだらけですが自分の目指す農業の形を作り上げていきましょう。そして儲かる農業を目指していきましょう。』と励ましの言葉をいただいました。

 昼食を挟み、午後からは分科会です。水稲(豆類・野菜・農産加工)、水稲(露地野菜・豆類)・施設野菜・果樹・酪農(乳製品加工)の5つの分科会に分かれ、先輩農業者との座談会を行いました。 生徒は自分が興味のある分科会に分かれて参加します。

 

 「どの仕事でも同じだが、やったことだけ返ってくる」「自身は成功の第一の秘訣。自信が身につくほど日々考え努力してほしい」「様々なことに挑戦しいろいろな物事にアンテナを張って楽しんでチャレンジしてほしい」「地域の方々とのつながりを大切に」「世界を旅してそこの国の農業を見てほしい。農業はかっこいいんです。」などなど、先輩からの熱いメッセージに参加した生徒はかなり刺激されたようです。

 

 分科会の後は全体会。各分科会の報告。そして兵庫県立農業大学校や森林大学校の紹介、そしてひょうご就農支援センターより、新規就農に向けた兵庫県のサポート体制などの紹介がありました。そして最後は参加者全員で、FFJの歌(全国の農業高校生が歌える歌)を歌い、つどいは終了です。

 

 参加したみなさん。充実した1日となりましたか。将来の進路実現にの参考にしてください。運営を担当していただいた播磨農業高校の皆さん。ありがとうございました。

人と自然科「クラインガルテン」2学期その5 収穫

今回は10月中旬から11月上旬に実施した内容を紹介します。

本年の秋は、いつまでも続く高温傾向が続いています。野菜は暖かい=生育は早いではなく、

ある程度の寒さに当たることが必要なものがあります。蕾を食用とするブロッコリーも花蕾の

生育には15~20℃程度が良い条件とされています。例年より少し遅れてようやく収穫で

す。また、ミズナも寒さに当たった方が軟らかくなるのですが、少し茎葉が硬かったようで

す。

ダイコンも生育バランスの崩れや乾湿の差が激しく、裂根のものもありましたが、まずまずの

大きさのものを収穫することができました。

問題はハクサイです。アオムシやバッタなどの大量発生によりかなりの被害を受けて

しまいました…。授業受講生のハクサイも残念ながら食害により収穫できない事態に

なりました。急遽、1年生が管理していたハクサイで収穫することとしました。

1年生の皆さん、丁寧な管理をありがとう。

一般の方と一緒に授業をするのもあと2回。受講生の皆様も宜しくお願い

します。 

 

 

人と自然科 ひとはく連携セミナー6回目 未来に残したい農業や農村の持つ魅力について学ぶ

  11月1日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第6回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。(秋の農業祭や修学旅行など学校行事が続き、ご報告が遅れすみませんでした。) 

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf  

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。前回第5回目も『種子散布の生態学』をテーマに、藤井俊夫研究員より、植物が生息域を広げていく技ついて学びました。

 ひとはく連携セミナー5回目 植物の移動方法について学ぶ に関する記事はこちら

 第6回目となる今回は『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤 彬史研究員より講義をいただきました。棚田やかばたのような農村風景、また生活文化とともにある食や行事など、農業や農村にはその地に根づいた様々な魅力があります。時代の移り変わりとともに失われつつあるそのような価値や美しさを次世代に継承していくための工夫や取り組みを紹介いただきました。

 

 まずは大豆に見る和食の今について説明いただきました。日本人食文化を考えるうえで味噌や醤油などの使用される大豆は和食の要です。しかしこの大豆のほとんどは海外から輸入されておりその自給率は20%で、ほとんどをアメリカやカナダから輸入しています。日本産の大豆は値段が海外と比較し高いですが大豆の文化を守るために、量より質を高める工夫を行っています。日本産の大豆の生産の減少が続けば、加工や調理に関する文化が引き継げなくなることが予想されます。

 

 次に農業を英語に翻訳した単語『Agriculture』の意味について考えてみました。『Agriculture』は『Agri-culture』つまり直訳すると『農-文化』です。ユネスコが選定する『世界無形文化遺産』に日本の和紙が2014年に、日本の和食が2023年に登録されました。和食は先ほど紹介した大豆などの生産と直結していますし、和紙についても原料はコウゾ・ミツマタ・ガンピなどが主に使用されています。その和紙の生産におけるコウゾの国産比率は5%程度といわれており、現在文化財の補修に使用する和紙も外国産が使われているのだそうです。(ちなみに絹の国産比率も0.2%以下という状況だそうです)このように日本の文化を守ることと農業は直結していることが分かります。

 

 そして多様な農村景観を守る取組みについても学びました。学校での授業でも学んでいますが、近年農業就業人口が減少し、農業は衰退しています。その結果美しい農村景観も失われつつあります。先生からは兵庫県別宮の棚田や徳島県にし阿波の傾斜地農業、静岡県伊豆市の水わさび伝統栽培など全国のユニークな取組みを紹介いただきました。

 

 最後に先生から『農業はクリエイティブだ』という言葉をいただきました。農作物の加工や調理で『家庭科』や『科学』を学び、生産をとおして『食育』を学び、地域のことを学ぶことで『社会・歴史』を学び、栽培をとおして『理科・生物』を学び、収量を分析することで『経済』や『数学』を学びます。他にも気象学や地質学・動物学・獣医学・・・このように農業とは『総合学習』なのです。

 

『農業を学ぶではなく農業で学ぶ』このことばがとても印象的で、まさに人と自然科が目指していることを先生に改めて再確認させていただけた内容でした。衛藤先生、興味深い講義をありがとうございました。次回のひとはく連携セミナーは、『人とのかかわりから見た三田盆地周辺の地形と地質』をテーマに、加藤 茂弘究員より講義をいただく予定です。地元三田市の環境が学べるよい機会となりそうですね。

修学旅行 <最後に>

郷の音ホールに到着しました!

3泊4日、お疲れ様でした。

生徒の皆さんは、家に帰り緊張が解けると、修学旅行中に忘れていた疲れがドッと訪れるかもしれません。しっかりと体を休めてください。

今回の修学旅行で得た経験、学んだことを、これからの生活の中で活かしてほしいと思います。

また、今回の修学旅行が実施できたのは、保護者の方や、様々な人の支えがあってこそだということを自覚し、感謝の気持ちを持ってください。

月曜日、2学年はお休みです。火曜日から元気に学校で出会えることを願っています。

 
最後になりましたが、ブログをご覧になってくださった皆様、本当にありがとうございました。

拙い文章で読みづらい箇所も多々あったかと思いますが、生徒たちの様子が少しでも伝わっていれば幸いです。

また、家の方で子供たちの修学旅行での話を聞いてあげてください。

4日間、本当にありがとうございました。

                                  78回生修学旅行 引率団

78回生修学旅行<那覇空港・解団式>

那覇空港に到着しました!

那覇空港にて解団式を行いました。

修学旅行委員が代表し、JTBの方やカメラマンさん、看護師さんにお礼を伝えてくれました。

この後は往路と同様に飛行機にて約2時間30分のフライトの後、大阪伊丹空港へ到着する予定です。

思い出深い沖縄から飛び立ち、兵庫へと帰ります。

修学旅行 総合学科12<沖縄タクシー研修>

沖縄タクシー研修です。

各班毎にタクシーを貸し切り、沖縄を観光します。

各班、事前に考えていたプランに沿って研修を行いました。

修学旅行の最終日に、沖縄を満喫できたのではないでしょうか。

この後は各班毎に那覇空港に集合し、飛行機にて兵庫県へ帰ります!

78回生人と自然科修学旅行その13  那覇国際通り商店街で昼食&ショッピング楽しみました

 人と自然科です。サトウキビ収穫体験&黒糖づくり体験を終え、最後の研修先は那覇国際通り商店街での班別自由研修です。

 

 昼食をとった後は旅の楽しみ。もちろんショッピングです。お世話になった家族やおじいちゃんやおばあちゃん、部活の後輩へのお土産を選びましょう。もちろん自分へのご褒美(お土産)も忘れません。

 

 皆さん買い忘れはありませんか?悔いはないですか?

 

 さて、大満足の時間を過ごしたところで那覇空港に向かいましょう。そして総合学科と合流し、兵庫に帰りましょう。

 

 以上で人と自然科オリジナルプログラムの報告を終わり、本体からの報告にバトンタッチします。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

78回生人と自然科修学旅行その12  サトウキビの収穫&黒糖づくりを通して農業の6次産業を体験しました 加工編

 人と自然科です。サトウキヒの収穫を終え、屋内作業場に戻ってきました。

 まずはとれたてサトウキビをかじらせていただきました。カマで切って水洗いし、口の中で噛んだ瞬間、自然な優しい甘さが口いっぱいに広がります。

  
 次は収穫したサトウキビを押し切り機で切って、お土産で持って帰ります。自分たちで収穫したサトウキヒを家族にもかじってもらって、この甘さを感じてもらおうね。


 いよいよ黒糖づくりです。しぼり機でサトウキビをしぼります。甘い汁が出てきました。その汁を煮つめて出来るのが黒糖です。ちなみに搾りかすも畑に有機質肥料として戻すのだそうです。


 煮詰めた汁を鍋で煮て、氷を入れ、100%サトウキビジュースを試飲させていただきました。委員長号令の元、クラス全員で乾杯です。学校で栽培しているスイートコーンの香りが少しする天然のジュースは最高の味でした。

  さて、搾り汁はカマで煮詰めていきます。焦げ付かないように混ぜ続けます。

 
 そしてサンゴカルシウムを加え、再び混ぜてプレートに流し込むと固まっていきます。釜に付いていた黒糖を少し味見させていただくと、口の中に自然な甘さが広がり、一気に元気になりました。

 

 固まった黒糖はヘラで均等に切っていき、

 

 パックに詰めて記念のラベルを貼り、お土産として持ち帰りました。

 

 体験を通して亜熱帯地域の農業、そして6次産業化について楽しく学ぶことができました。

 
 最後は三線の音色でお見送りして下さいました。

 
 『ニライカナイ』の皆様。ご協力いただきました農家様。楽しい時間をありがとうございました。

 

 さて、いよいよ最後のプログラム。沖縄国際通りにて、昼食&ショッピング自由研修です。最後まで楽しく学びましょう。

78回生人と自然科修学旅行その11 サトウキビの収穫&黒糖づくりを通して農業の6次産業を体験しました 収穫編

 人と自然科です。全員元気です。ビーチで集合写真撮りました。

 お世話になった『ホテルみゆきビーチ』を出発です。

 最終日の人と自然科オリジナルプログラムは、体験施設『ニライカナイ』でのサトウキビの収穫&黒糖づくり体験です。授業で学んだ農業の6次産業化と亜熱帯地域の農業について体験を通して学びます。

 

 さっそくサトウキビ畑に入っていきます。全長約3メートルのサトウキビ。近くで見ると結構迫力ありますね。

 説明を受けた後、早速オノやカマを使ってサトウキビを刈ります。今回は地元農家の方の全面バックアップの下、サトウキビ畑のいいとこらを確保していだだき体験を行いました。

 

 そしてサトウキビ専用の二股のカマで葉を落として行きます。

 さすが普段から農業実習で体験しているだけあって、手慣れていますね。葉を刈ったサトウキビは軽トラックに積みましょう。

 収穫楽しかったですか?それでは屋内作業場に戻って黒糖に加工しましょう。続きは加工編で。

78回生修学旅行<朝食>

おはようございます。最終日の朝です。

本日総合学科は各班毎での沖縄タクシー研修、人と自然科はサトウキビ畑へ行くプランがあるため、生徒のテンションも高いように感じました。

朝食・部屋の整理をし、施設の方に挨拶を済ませた後、移動となります。

78回生修学旅行<夕食・学年レク>

本日の夕食はBBQでした!

各グループでお肉や野菜を焼きながら夕食を楽しみました。

その後、学年レクリエーションを行いました!

修学旅行委員を中心に、学年の有志の発表など、盛り上がった時間でした。

レクリエーションの最後には、修学旅行期間中に誕生日を迎えた2人のサプライズお祝いをしました!学年全体で協力してお祝いできました。

この後は室長会議を行い、就寝となります。

修学旅行総合学科<コース③ホテルマリン体験・琉球村>号外編

体験コース③は、ホテルでのマリン体験と、琉球村での文化体験ができるコースでした。

まずはウェットスーツを着てシュノーケリング。

魚の餌をもらったら周りにたくさん魚たちが集まってきました。

次はドラゴンボート。

ボートに引っ張られたみんなは、あっという間に海の向こうに消えていきました。

最後は心地よい疲れの中、ビーチフラッグが始まりました。

笛の音と共に砂浜をダッシュする子ども達。

みんないい笑顔でした!

午後からは琉球村に行きました。

各々体験と買い物を楽しんできました!

なかなかできない体験の数々に大満足でした!

修学旅行 総合学科11<選択別体験活動>

選択別体験活動を行いました!

【ナガンヌ島マリン体験コース】

【慶良間ダイビング体験コース】

【ホテルマリン体験+文化体験コース】

【マングローブカヌー体験+文化体験コース】

【文化体験+沖縄観光コース】

各コース、充実した時間を過ごせたと思います!

78回生人と自然科修学旅行その10 『クイナの森』でヤンバルクイナに出会いました

 人と自然科です。お世話になった『やんばる学びの森』ともお別れです。修学旅行委員からお礼の言葉を伝え、出発です。

 そして本日最後の体験プログラム会場『クイナの森』に到着です。

 

 クイナの森は、ヤンバルクイナの生態や環境のについて学ぶことができる施設で、環境を再現し、保護目的で飼育している個体を観察出来るブースがあります。今回は学芸員の方と地域活性化センターの事務局長の方から説明をいただきました。


 ヤンバルクイナは国の指定天然記念物・希少種で、絶滅危惧IA類。世界中でやんばるにしか生息していない鳥。鳥インフルエンザ対策で靴底を消毒し、いよいよヤンバルクイナのクー太くんとご対面です。


 実際では目にすることさえ難しいヤンバルクイナ。午前中のトレッキングでは出会えなかったので目の前で見ることができて感動です。男子班では滅多に見られない木に登る姿を、女子班では餌を食べる様子を見ることができました。


 学芸員からの説明では、翼が短くて丸く、体重に比べて面積も小さく、翼を動かす筋肉も発達していないため、ほとんど飛ぶことができません。そして胸から腹にかけての白と黒のしま模様と、真っ赤なくちばし、目、足が特徴です。


 また、野生のヤンバルクイナは、エサは土のなかの小動物をほじくり返して食べ、カタツムリなどの固い殻も割って中身を食べるそうです。また硬い殻を割るために小石を飲み込むこともあるそうです。


 さすが普段人と自然の博物館などで研修や見学が多い人と自然科の生徒。メモをとりながらお話を聞いていました。

 さらに事務局長の方からはヤンバルクイナと保護活動の関わりについてお話しいただきました。
 ヤンバルクイナをマングースなどから保護するために16ヘクタールの面積を囲むフェンスを設置したこと、そしてヤンバルクイナの保護をきっかけに、世界自然遺産登録に繋げたこと、最近では交通事故でひかれて傷ついている個体が増えていることなど、丁寧に教えていただきました。

 

 今回訪れたやんばる地域には、ヤンバルクイナをはじめ、ここにしか住んでいない「固有種」が多く生息しており、やんばるの森が失われてしまえば、地球上から姿を消してしまいます。環境保全について考えさせられる貴重な機会となりました。クイナの森の皆様ありがとうございました。

 最後にドローンで空中撮影して集合写真を撮りました。


 沖縄本島北部での活動はこれにて終了。これより再びホテルみゆきビーチに戻り、総合学科と合流します。

 次回の人と自然科からの報告は、4日目の午前中のプログラム、サトウキビ収穫体験です。今夜は学年全体のBBQ&学年レクです。楽しんでくださいね。

78回生人と自然科修学旅行その9 世界自然遺産『やんばるの森』をトレッキングしました

 人と自然科です。3日目最初のプログラムは『やんばるの森トレッキング』です。

 やんばる地域は、世界でも貴重な希少種・固有種の保全に重要な地域、また生物の多様性が評価され、「奄美大島、徳之島、沖縄本島北部および西表島」として世界自然遺産に登録されています。そして沖縄本島北部のことを地元では「やんばる(山原)」と呼ばれていることが名前の由来だそうです。今回はその森に実際に入り、独特な生態系を自分の目で確かめに行きました。

 出発前の気温は25度。湿度85%。少し雨が強かったのでみんなカッパを着て集合です。ガイドさんから事前にやんばるの生態系や見つけたい動物や植物を教えていただき、晴れを祈って早速出発です。

 まずはセンター近くで、シークワーサーやゲットウ、サキシマフヨウなどの沖縄ならでわの植物を見つけました。匂いを嗅いだらとってもいい香りがしました。

 自然豊かな亜熱帯の森に入って行きます。別名ブロッコリーの森と呼ばれているそうです。常緑樹のため紅葉もなく、スダジイなどドングリの木が多いそうです。入口には森の中に外来植物の種子を入れないように、足の裏の土を落として入ります。

 

 森の中に入っていくと、シマサルナシやキクラゲ、ヤマヒハツなど、食べられる植物を発見。専門家の指導のもと、味見させていただきました。


 少し歩くと今度は動物が多く出てきました。シリケントカゲやキノボリトカゲです。


 途中から天候が回復。木漏れ日からさす光が幻想的でした。

 

 地表面にも、コモウセンゴケやミズスギ、ナンバンキセルなどの植物を発見。ナンバンキセルは葉がなく、近くの植物に寄生してそだつのだそうです。


 中には外来の植物も生息しており、アメリカハマグルマやギンネム、コバナヒメハギなどが発見されました。戦後アメリカ軍が緑化のために持ち込んだものもあるようで、今は少し厄介者になっているようです。


 生徒はガイドさんの話を聞きながら、植物や動物の姿をカメラに収めていました。

 あっと今に2時間が過ぎ、トレッキングば終了です。残念ながらヤンバルクイナは見られませんでしたね。ガイドの皆様、丁寧な説明ありがとうございました。

 天気も回復したので、高台から集合写真を撮りました。

 午後からは『クイナの森』。先ほど見られなかった国の天然記念物であるヤンバルクイナに出会いに行きます。楽しみですね。

78回生人と自然科修学旅行その8 『やんばる学びの森』にて3日前の朝を迎えました

 おはようございます。人と自然科です。

 

 3日目の朝を迎えました。天候は小雨がパラついていますが、やんばるを堪能するには最適かもしれません。

 昨日のナイトハイクですっかりやんばるの森に魅了されたメンバーは早朝から担任の先生の引率て早朝ハイクに行ったようです。鳥の鳴き声を聞きながら、森の匂いを感じながら、探索しました。

 

 さて、軽い運動の後はレストランに集合です。体調不良者もおらず全員元気です。

 今日も様々な活動が予定されています。しっかり食べておきましょう。

 

 本日最初のプログラムは『やんばるの森トレッキング』です。昨夜体験したナイトハイクとは違った、昼間のやんばるの森の姿を見に行きましょう。ヤンバルクイナやケナガネズミニにあえるかな?

78回生人と自然科修学旅行その7 世界自然遺産『やんばるの森ドキドキナイトハイク』に行ってきました

 人と自然科です。夕食が終わったらすぐに次のプログラムへ。『やんばるの森ドキドキナイトハイク』です。

  

 みんなで懐中電灯を持ち、ガイドさんの指示に従いながら夜の森へ飛び出します。どんな生きものと出会えるのでしょうか。

 

 懐中電灯を照らしながら進むと早速ザトウムシを発見。千と千尋の神隠しの釜じいのモデルになった虫です。他にもたくさんの昆虫が見つかりました。

  

 他にもヤンバルヤマナメクジやヤンバルクロギリスなど最近見つかった、まだ正式なに前もついていないような貴重な生き物を発見しました。

 

 さらに爬虫類ではリュウキュウカジカガエルやオキナワアオガエル、さらにはヒメハブにも遭遇。この地方固有の生き物がたくさん発見されました。

 

 また歩いていくと、エンビのパイプを発見。これはマングースの駆除装置だそうで、散策路には溝に生き物が落ちた時に上がりやすいような工夫もみられました。島全体で貴重種を守っていることが伝わってきました。

 

  最後に出会ったのは蛍です。懐中電灯を消すとあちこちで光が見えました。オキナワスジボタル、そしてオキナワマゴボタルだそうで、ともに固有種でした。

 

  残念ながらヤンバルクイナには出会えませんでしたが、他にもこの地域が米軍基地の跡ということがわかる、外来の植物や塹壕跡など、ざまざまな内容が学べた約1時間のドキドキナイトハイクは無事終了です。お疲れさまでした。

 宿に戻ったらすぐ室長会議です。

 

 これにて本日の日程は終了です。明日は午前中、昼間のやんばるの森トレッキング、午後からは『クイナの森』を訪れ、今回のナイトハイクで会えなかった国の天然記念物であるヤンバルクイナに出会いに行きます。明日に備えてゆっくり休みましょう。おやすみなさい。

78回生人と自然科修学旅行その6 今夜の宿泊先『やんばる学びの森』に到着しました

 人と自然科です。今夜の宿泊先『やんばる学びの森』の到着です。

 

 この施設はやんばる国立公園内にあり、自然体験や野外活動ができる豊かな自然に囲まれた宿泊施設です。


 荷物を整理したらすぐ夕食です。今夜も豪勢ですね。一日マリン体験をしたので心配していましたが、体調不良者もおらずみんな元気です。

 

 夕食後、部屋には戻らずみんなで玄関に集合。

 人と自然科はまだまだ終わりません。この後はやんばるの夜の世界をみんなで見に行きましょう。

78回生人と自然科修学旅行その5 サンゴ畑でシュノーケリングを行いました

 人と自然科です。午前中のマリン体験でみんなお腹ペコペコ。お弁当でパワーチャージです。

 そしてみんなで漁港に移動。

 昨日水産養殖研究センターにてサンゴの苗づくり体験を行いましたが、実際に養殖された苗を移植している海域でシュノーケリングを行います。まずは漁港横にあるサンゴの育苗ハウスの見学です。移植直前の苗を見せていただき、復元の現状について学びました。

 

 ここでもヒトデとナマコの触れ合いができ、大はしゃぎです。

  事前学習が終わったところで早速、サンゴの復元されている海域に移動します。2台の平船に乗り込み、ポイントまで移動します。風が気持ち良くて最高です。

 

 約15分でポイントに到着。みんなで海に飛び込み、シュノーケリングの始まりです。

 海の中をのぞいてみると、サンゴの苗が移植されている様子が確認出来ました。そしてその周りには、多種多様な魚が群がっており、産後が海のオアシスの役割をしている様子を自分の目で確認することが出来ました。

 

 一方で白化してしまったサンゴも確認出来ました。これから水温が下がってきたら復活する可能性もあるそうで、今の気候変動に大きく営業されていることを感じました。

 その後もロクセンスズメダイをはじめとした魚たちと一緒に、カクレクマノミやシャコガイなどの生き物を観察しながらシュノーケリングを楽しみました。

 約1時間半シュノーケリングを満喫し、再び漁港に戻ってきました。沖縄の海は本当にすばらしかったですね。

 いかがでしたか?やはり実際にその場に行って自分の目で確かめることが大切ですね。この体験をぜひ、来年度以降の進路などに活かしてくださいね。

 それでは宿舎に移動です。今夜は人と自然科だけホテルみゆきビーチを離れ、北部国頭村にある『やんばる学びの森』に宿泊します。1~2日目は海の環境について体験を通して学んできましたが、ここからは陸の環境、世界自然遺産にも登録されているやんばるの自然について体験します。夜にはナイトハイクも計画されています。楽しみですね。

修学旅行 総合学科8<美ら海水族館>

午後からは、沖縄美ら海水族館を訪問しました!

入口で、大きなジンベエザメのモニュメントが設置されており、それをバックにクラス写真を撮りました。

海を生きる様々な種類の魚たちに圧倒されつつも楽しみながら見学する様子が見られたと思います。

今からバスに乗りホテルへ帰ります。

78回生人と自然科修学旅行その4 青の洞窟でおなじみ「真栄田岬」でダイビング&シュノーケリングを行いました

 人と自然科です。全員すこぶる元気です。

 ホテルみゆきビーチを出発した人と自然科一行は、恩納村「真栄田岬」に到着しました。ここではダイビング班とシュノーケリング班にわかれてマリン体験を行いました。天候はもちろん晴れです。

「真栄田岬」といえば「青の洞窟」です。半分海中にある洞窟で、外部から洞窟内に差し込む太陽の光の作用で、洞窟内の水中と水面が神秘的な青色に輝く、大人気のスポットです。また「青の洞窟」の外側には様々な種類の魚を観察すことができ、世界のビーチランキングでも上位に位置するスポットです。


 マリン体験の前に事前学習です。沖縄の海に憧れ、現在サンゴの保護活動をされているインストラクターの方からお話しをいただきました。

 

 眞栄田岬の海域には約4万株のサンゴ苗が移植されています。しかし今年は水温の上昇により80%以上が白化してしまったそうです。サンゴは多様な魚など、海の多様性に大きな役割を果たしています。インストラクターの方からはプラスチック問題や温暖化など、今ある問題に関心を持つことが大切だと教えていただきました。

 

 さていよいよマリン体験です。マリンウエアを着用し準備万端です。

 

 行ってらっしゃい。


 ダイビング班は海の中を、シュノーケリング班はゆったりと海に浮かびながら水中を観察します。沖縄の海に生息する色鮮やかな魚を観察することができましたね。

 

 そしていよいよ青の洞窟へ。今月の洞窟への入場確率40%の中、この日は抜群のコンディションということで、神秘的な青の世界を堪能することができました。

 写真で本物の青色をお伝えすることが出来ないのが残念ですがみんな感動しました。満足した後、再び魚と戯れながら陸に戻りました。

 午後からは昨日学んだサンゴの移植が行われている海域でシュノーケリングです。楽しみながら環境について学びましょう。

修学旅行 総合学科7<アメリカンビレッジ まちなか留学・ロゲイニング>

午前中は、アメリカンビレッジにて まちなか留学・ロゲイニングを行いました。

English Speakerの方と交流しながら、沖縄の街に設置されたチェックポイントをできるだけ多く制限時間内に回りました。

昼食も、各班毎にEnglish Speakerと一緒に食べる中で親睦が深まると共に、文化の違いなども経験できたと思います。

 

78回生修学旅行<朝食>

おはようございます。2日目の朝です。

昨夜の疲れがあるかと心配していましたが、本日のまちなか留学やロゲイニングを楽しみにしている会話が聞こえてきて、安心しました。

本日総合学科は、午前中にまちなか留学・ロゲイニングを行い、午後からは美ら海水族館に見学に行きます。

人と自然科は「真栄田岬」でダイビング&シュノーケリング&やんばるの森でのナイトハイクを予定しています。

78回生修学旅行<夕食(エイサーライブ)>

1日目の夕食が終わりました!

バイキング形式の食事でしたが、お肉やパスタだけでなく、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)などの郷土料理も食べることができました。

夕食後には、エイサーライブを鑑賞しました。鑑賞のみでなく、何名かの生徒がエイサーライブを教わり、発表してくれました。充実した時間が過ごせたのではないかと思います。

この後、室長会議を実施したのち、就寝となります。

修学旅行 総合学科5<ホテルみゆきビーチ 到着>

ホテルみゆきビーチに到着しました!

海沿いのきれいなホテルで、生徒たちも目を輝かせていました。

総合学科1日目の行動は以上となります。

この後は、それぞれの部屋に分かれ荷物を整理した後、夕食となります。

 

夕食からは、人と自然科も一緒に行動となる為、合わせてブログに報告させて頂きます。

明日の総合学科は、アメリカンビレッジと美ら海水族館に訪れる予定です。生徒たちの様子を総合学科のブログにて報告させて頂きます。

修学旅行 総合学科4<コザの街歩き>

バスに乗り、今度はコザに訪れました。

ここでは、各グループにガイドの方が1名ついて下さり、説明を聞きながらコザの街を散策しました。

コザの歴史や文化について触れることが出来たり、BCコザの屋上から嘉手納基地の広さを見れたりと、貴重な体験ができました。

この後はバスに乗り、ホテルみゆきビーチへと向かいます。

78回生人と自然科修学旅行その3 水産養殖研究センターにてサンゴの苗づくり&ウミガメのエサやり&触れ合い体験を行いました

 人と自然科です。環境学習会のあとはいよいよサンゴの苗づくり&ウミガメのエサやり&触れ合い体験です。


 早速サンゴの苗づくり体験。この施設では企業や個人にサンゴの苗を販売し、沖縄の海に植え付けをするお手伝いをしています。今回は私たち自身がサンゴの苗を作りました。

 

 まずは台座にオリジナルのイラストを描きます。今後成長した苗を海に移植した時に,自分の苗という目印にするためです。


 そして台座に一部を切り取ったサンゴを輪ゴムで仮止めします。このあと施設の方が針金で本止めしてくださいます。今回はコユビミドリイシというサンゴの苗を作りました。


 完成した苗を育苗する水槽に移して完了です。約半年水槽で育てたあと、海に移植されます。まるで果樹の挿し木のような増やし方ですね。


 次はウミガメのエサやり体験です。ここには保護を目的としてアカウミガメやが飼育していました。ひょっこり顔を出している姿がかわいいですね。ウミガメのエサは煮干しです。顔のそばに近づけたらゆっくり近づき、エサを持って行きました。

 
 最後は触れ合い体験。ナマコとヒトデと触れ合いました。高校生なので興味が薄いかと思いきや、本州とは異なる形と大きさのヒトデとナマコに大はしゃぎしていました。

 

 その他にも水槽の中には沖縄の海に生息する様々な生き物を観察することができ、美ら海水族館よりも距離が近い体験に生徒は大満足でした。

 さて、今回のように作られ、育苗されたサンゴの苗は沖縄中の海に移植されます。そして明日の午後の人と自然科のプログラムは、サンゴの苗が移植された海域でのシュノーケリングが予定されています。育苗されたサンゴの苗がどのように移植され、再生へとつながっているのか、実際に自分の目で確かめに行きましょう。水産養殖研究センターの皆さん。貴重な体験をありがとうございました。
 センターを後にした人と自然科は総合学科の生徒と同じ宿泊先である『ホテルみゆきビーチ』へと向かい、無事到着しました。

 

 次回の人と自然科からの報告は、2日目の午前中のアクティビティー、ダイビング&シュノーケリングになります。楽しみにしていてくださいね。

78回生人と自然科修学旅行その2 水産養殖研究センターにてサンゴが棲む海の環境について学んでいます

 人と自然科です。牧志公設市場を出発し、次なる目的地は水産養殖研究センターです。この施設は沖電開発株式会社さんが運営するサンゴの養殖研究施設です。

 2班に分かれ、さっそく活動開始です。まずは環境学習です。水産養殖研究センターの方からサンゴを取り巻く環境について講演いただきました。

 まず皆さん質問です。サンゴは動物?植物?どちらでしょう。サンゴは実は動物で、褐虫藻という植物と共生して生きています。沖縄本島を取り囲む海は世界一サンゴの種類が豊富で、世界中の海に生息するサンゴの約半数以上である約380種がみられるといわれていて、漁場や海域生態系を支える存在です。

 一方でサンゴの生息域は地球温暖化や開発、海洋汚染などが原因で年々減少しており、水産養殖研究センターは、サンゴ類の養殖技術を活用し、サンゴ植え付けや環境学習会などに取り組んでおられます。今年も水温が高かったようで、かなりのサンゴが白化してしまったようです。

 お話ではサンゴの種類や繁殖方法、産卵の様子、保全活動について、スライドや動画を見せていただきながら教えていただきました。

 

 興味深いお話をありがとうございました。サンゴについて学んだあとは、いよいよサンゴの植え付け&ウミガメのエサやり&触れ合い体験です。

 みんなで体験会場に向かいましょう。

修学旅行 総合学科2<嘉数高台>

昼食後、再びバスにて嘉数高台に移動し、バスガイドさんの説明を聞きながらトーチカ・弾痕を見学しました。

現在の日本では考えることのできないような激戦の跡を見ることができました。

バスガイドさんの説明により、より深く当時の様子を想像できたのではないかと思われます。

78回生人と自然科修学旅行その1 那覇市第一牧志公設市場にて自主研修&昼食を楽しんでいます

 人と自然科です。今回の修学旅行では宿泊するホテルは総合学科と合同で学年活動を行いますが、日中の行程はこれまで人と自然科が培ってきた、日頃高校で学んでいる食や農業、環境について楽しみながら学ぶ、人と自然科オリジナルプランで行います。唯一無二のユニークな様子をブログで紹介していきます。

 

 さて、那覇空港に到着した後は総合学科より分団し、那覇市第一牧志公設市場に到着しました。この市場は戦後間もない頃に自然発生的にできた闇市が始まりと言われているようで、一階の店舗で購入した食材を二階の食堂で調理し食べることができる「持ち上げ」のサービスもあり、沖縄文化を理解することもできます。 

 

 まずはお昼ご飯。食堂で自分が食べたい沖縄郷土料理を注文していただきます。

 

 沖縄ソバやお刺身定食、らふてぃーやデビチ(豚の手)、ヤギ刺しなど現地の食を堪能しました。

 下の市場で買ったヤシガニを持ち上げして調理してもらっている生徒もいました。皆さん美味しかったですか?

 

 お腹を満たしたところで一階の市場を見学しました。店内には地元で水揚げされた色鮮やかな魚や、沖縄料理の定番であるあぐー豚やおきなわ和牛、らふてい、ミミガー他のお肉、島ラッキョなどの特産品がたくさん並んでいました。 

 生徒はさっそく様々な店舗を見て回り、沖縄の食文化について理解を深めていました。

 

 さて、お腹いっぱいになったところで牧志公設市場を出発。次の目的地は水産養殖研究センター。まずは海の環境保護、サンゴの養殖について学びます。

修学旅行 総合学科1<首里天楼別邸(昼食)>

那覇空港からバスで移動し、首里天楼別邸にて、昼食をとりました。

首里天楼別邸の中は、壁一面に沖縄の偉人たちが描かれていました。

昼食は「ランチゴーチャンセット」というセットで、ごーやーちゃんぷるー・クープイリチー・沖縄そば・ジューシー・揚げあぐー餃子・ぜんざい が食べられる豪華な内容でした。

琉球王朝時代450年の歴史を感じられる場所で、沖縄の料理を味わうことができる貴重な体験でした。

修学旅行<那覇空港到着・出発>

那覇空港に到着しました!

兵庫と同じく、沖縄も曇り空でした。気温に関しては、やはり兵庫より高いように感じますが、天気のお陰もあり、心地よい印象です。

初めての沖縄だという生徒も多いようで、きょろきょろしている姿が見られました。

この後はバスに乗り込み、首里天楼別邸へと向かいます。

産業社会と人間「プロフェッショナルin有馬」

総合学科の1年生は、11月8日(金)の5,6時間目にある「産業社会と人間」の授業の一環として、外部から各分野で活躍されている「プロフェッショナル」な方々をお招きし、インタビューを行いました。

 

司会・計時など生徒たちで役割を分担し、生徒主体でインタビューを進めることができました。

また、インタビュー講座で学んだ以下のようなことを意識しながらインタビューをしました。

 

・初めは答えやすい質問から入り、お互いの距離を縮めて信頼関係を作る

・質問は具体的な言葉を使って短めな文章で

・相手の質問から次の質問を掘り起こす

・相手に話してもらう

・新たな質問をするには、事前に相手の情報を下調べしておくことも忘れずに

 

 

以下、それぞれの講座を担当された先生方と、写真を紹介します。

 

① スポーツコメンテーター(元プロ野球選手) 亀山つとむ氏

② 株式会社いわや(飲食店経営) 岩本和也氏

③ NS人材教育株式会社 松田浩一氏

④ 神戸大学医学部附属病院(助産師) 裵恩偉氏

⑤ 三田あおぞら法律事務所(弁護士) 山本優子氏

⑥ 兵庫県教育委員会教職員人事課 殿井瑞穂氏、仲島尚子氏

⑦ ネッツトヨタ神戸株式会社ネッツテラス篠山 垣内康一氏

⑧ 山南合成化学株式会社 高見武史氏、青山裕治氏

⑨ やよい幼稚園 岸田典子氏、鹿嶽亜由美氏

⑩ 神姫バス三田営業所 宮本篤志氏、南涼太氏

インタビューの後には謝辞係が、講師の先生が当日話されたことをもとにその場で話をまとめて、感謝の気持ちを示しました。

 

生徒たちはこの取り組みを通して、将来の仕事への興味を広げることができました。それと同時に、コミュニケーション力を鍛えることができました。話の上手さに個人差はありますが、コミュニケーションをとる上でのポイントを押さえれば、上達することを感じました。これを機に、自分のコミュニケーション力に磨きをかけていってほしいです。

修学旅行<空港現地集合組>

おはようございます。先ほど、大阪伊丹空港現地集合組が揃いました!
兵庫の天気は快晴で、生徒たちの表情も明るいように思われます。


宿泊を伴うので、緊張している生徒もいるかと思いますが、充実した4日間になるよう取り組めればと思います。

少しでもお子様の取り組みを伝えられるよう、このブログにて報告させて頂きますので、ご覧いただければと思います。

78回生修学旅行いよいよ出発 沖縄へ行ってきます

 おはようございます。ただ今の時刻は5時45分です。暗い中続々と学校に登校してきました。

 天候は晴れ。気温は13℃です。人と自然科・総合学科ともにバスに乗り込み、いよいよ修学旅行の始まりです。

 バスはこれから大阪国際空港に向かい、空港集合組と合流。約2時間のフライトで那覇空港へと向かいます。天気予報では、到着時の沖縄は曇りで気温も25℃とのこと。とても過ごしやすそうです。また、修学旅行期間中の天気は雲や小雨の予報ですが、この時期の沖縄の天気は変化しやすいことで有名。みんなのパワーで雨雲を吹き飛ばしたいですね。

 

 それでは、3泊4日の修学旅行のスタートです。行ってきます。

78回生修学旅行ー結団式ー

本日、修学旅行の結団式を行いました。

引率団の紹介や校長先生からのお話、前日の諸注意等を行いました。

 
その後、修学旅行委員長からお話しがありました。


いよいよ明日から修学旅行です。ルールやマナーを守りながら、充実した時間にしましょう。

人と自然科 令和6年度秋の農業祭 盛大に開催されました

 11月9日(土)人と自然科最大の行事である令和6度秋の農業祭が開催され、多くの地域の方、卒業生みなさんに来場いただき、無事終了しました。この日は朝から晴天。降水確率0%です。早朝から生徒は販売所の準備です。

 令和6年度秋の農業祭ポスターはこちら.pdf 

 この日に向け、人と自然科1~3年生の生徒、職員が」一丸となり準備を進めてきました。準備の様子は以下をご覧ください。

 秋の農業祭まであと3日  青パパイヤの収穫を行いました・・・に関する記事はこちら 

 秋の農業祭まであと2日 3年生「課題研究」発表ポスターもぜひご覧下さい・・に関する記事はこちら 

 秋の農業祭まであと1日・・・に関する記事はこちら

 生徒によっては朝早くから登校し、販売に向け最後の準備を頑張っていました。8時30分、販売開始を前に、全員が集り開会式です。農業クラブ会長から、『地域の方が私たちが栽培した野菜やお花の苗を待っています。一人一人が責任をもって取り組み、秋の農業祭を楽しみましょう。皆さん私の後に続いてお願いします。』『エイ エイ オー』の全員の掛け声(高くつき上げた拳付き)で人と自然科生徒全員が団結しました。

  

 そのような中、販売前にあちこちで大行列が・・・当日はたくさんのお客様(推定訳1000名)の方にご来場いただきました。販売開始の9:00。農業クラブ会長が鳴らす鐘の音で販売スタートです。

 生徒がお客様を誘導します。野菜部門では人気のハクサイ、ダイコンを中心にどんどん売れていき、セロリーやサツマイモなども含め、販売開始から約2時間で用意していた野菜はすべて完売(OBコーナー含む)してしまいました。(ご購入いただけなかった皆さま。本当に申し訳ありませんでした。)

 

 草花部門では、地域の方が毎年楽しみにされているパンジー、ビオラ苗、そしてハボタン苗などなど温室いっぱいに準備した花苗がどんどん減っていきました。

 

  果樹と緑コーナーでは、今年から本格的に栽培を行っている青パパイヤが大人気。さらに有馬高校伝統のギンナンや大型ハボタンもどんどん売れていきました。運搬も大変ですね。

 

 農業と環境コーナーでは今年も大人気のもち米が40分で完売。そして昨年復活した、焼き餅入りぜんざい。1年生の生徒が栽培したもち米で餅をつき、炭火で炙った餅をぜんざいで煮込んで提供。昨年の反省を生かし倍の量を確保しましたが12時過ぎにはすべて完売しました。

 農業クラブコーナーではオリジナルグッズの販売はもちろん、こちらも昨年復活のポン菓子がさらにパワーアップし、生徒自ら栽培した爆裂種のコーンを用いたポップコーンも販売されました。ポン菓子機から大きな爆発音がなるたびに、会場は大盛り上がりでした。

 また、農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒によるコサージづくり体験も大人気。子供から大人まで多くの方が体験に挑戦してくださいました。

 

 そして展示コーナーでは、3年生の課題研究ポスターや農業と情報、フードデザインなどの模造紙発表、ハロウィンカボチャの展示、1年生のハクサイ・ダイコン品評会も開催。優秀なハクサイ・ダイコンには金・銀・銅のリボンがつけられていました。

 

 このように人と自然科の生徒が様々な場所でそれぞれが与えられた役割を果たしながら一生懸命農業祭の運営を頑張っていると・・・・やはり出てきてくれました。人と自然科オリジナルキャラクター『ひとっしー』です。生徒が頑張ってくると現れる妖精さんです。たくさんの人と一緒に写真撮影を楽しんでいました。

 

 充実した時間もあっという間に過ぎ、農業祭は終わりを迎えました。みなさん充実した時間が過ごせましたか?自便がやるべきことを考え、主体的に行動できましたか?

 

 閉会式では人と自然科の法被を着た校長先生、育友会会長様より、大成功となった農業祭での生徒の頑張りに対し、お褒めと感謝の言葉をいただきました。また農業クラブ会長より、『皆さん充実した秋の農業祭でしたか?3年生の先輩は残された少ない学校生活を、そして1,2年生の皆さんもこれからの学校生活を今回の農業祭で得た経験を活かして頑張っていきましょう。そしてこれからも人と自然科を盛り上げていきましょう。』との挨拶がありました。

 

  今回ご来場いただきました皆様、人と自然科の生徒が栽培した農産物をご購入いただき本当にありがとうございました。(駐車場も一時満車となり、お待ちいただく時間もありました。長時間並んでくださいましたみなさま、本当にありがとうございました。また数量制限にご協力いただきありがとうございました。)そして今回農業祭を様々な面からサポートいただきました育友会の皆様、イベントを盛り上げてくださった人と自然科OBの農家の皆様、ひまわり特別支援学校の皆様、ほんとうにありがとうございました。

 最後に各学年ごとにクラス写真を撮りました。3年生はもしかしたら最後のクラス写真になるかもしれませんね。のこり3か月。悔いのない高校生活を過ごしてくださいね。

 なお、秋の農業祭はこれで終わりましたが、今後も草花温室ではパンジーやビオラなどのポット苗に順次花が咲いていきます。またハボタン・ぎんなんなどももう少し残っています。来週12日火曜日から平日の9:00~16:00の時間(生徒が頑張って実習をしている時間にはご配慮ください。)随時販売していきます。無くなり次第終了となります。

R6農業祭終了後花販売についてはこちら.pdf

 ご入用の方はぜひ足を運んでみてください。

人と自然科秋の農業祭まであと1日

 有馬高校「人と自然科」で最大の行事である秋の農業祭まで、ついにあと1日となりました。天候にも恵まれ、3時間目から人と自然科1年生から3年生全員で準備を行いました。野菜班、草花班、果樹と緑班に分かれての準備です。ポップづくりや商品の陳列など、わからないことは先輩に聞きながら準備を進めていきました。

 さて、秋の農業祭で中でも毎年一番人気なのが、1年生『農業と環境』の授業で栽培しているハクサイ・ダイコンです。このダイコン・ハクサイを求めて毎年長い行列ができます。 

人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 1年生の生徒は圃場に自分の担当区が設けられ、8月の播種から収獲まで責任を持って栽培し、生産技術を習得します。この日は努力の成果をみんなで収穫しました。

  まずはダイコンの収穫です。

 秋の農業祭に向けダイコンの栽培もスタートしました・・に関する記事はこちら

 収穫適期の見分け方は、胚軸(地上に突き出している部分)が約10cm突き出し、その直径が約7cmとされています。しっかり見分けて抜きましょう。

 立派なダイコンが収穫できました。今年のダイコンはサイズも大きく、そして岐根も少なく、肌も滑らかで・・・最高のでき栄えです。

 

 次はハクサイです。

ハクサイの播種 秋野菜の栽培がスタートしました・・に関する記事はこちら

 最高の一玉を選びます。ハクサイを軽く上から押さえてみて、ふわふわしていなかったらOKです。そして外葉を下に折り、ハクサイを斜めにして、カマの先端で一気に収獲します。

 

 次にハクサイをわきに挟み、鎌で切り口を整えていきます。これが結構難しい・・・時間がかかっている生徒も多かったですが、2玉目になると上手にできるようになってきました。技術の習得です。

 とっても立派なハクサイですね。収穫してみたらしっかり葉が詰まっており、想像以上の出来栄えでした。

 

 そして収獲したダイコンはダイコン洗い機で洗浄し・・・

 ダイコン・ハクサイそれぞれ最も立派に育った自慢の一品は上皿ばかりで重量を測定します。ダイコンは平均1.5キロ前後、ハクサイは平均2.5kg、大きな生徒で4kgを超えている生徒もいましたね。

 

  最後に品評会会場に展示しました。明日の農業祭当日にはハクサイ・ダイコン共に金賞・銀賞・銅賞のリボンが付けられてます。果たして誰が金賞を獲得するのか。品評会会場は農業棟1F廊下です。是非ご覧下さい。

R6秋の農業祭配置図はこちら.pdf

 このほかにも秋の農業祭では、寄せ植えの販売やポン菓子、有馬高校産のもち米を使った炭火焼餅入りおしるこなどの食品バザー、フラワーアレンジメント体験・・・などなど、ここでは紹介しきれない様々な販売物や催し物があり、人と自然科の生徒を中心に地域の皆さまをおもてなしいたします。

 販売は9:00~13:20、野菜などはなくなり次第販売終了です。車でお越しの方は正門より入場していただき、係の指示に従ってください。詳しくはこちらのポスターをご覧ください。

令和6年度秋の農業祭ポスターはこちら.pdf

 皆様のお越しを心よりお待ちしております。

人と自然科 秋の農業祭まであと2日 3年生「課題研究」発表ポスターもぜひご覧下さい 

 秋の農業祭までいよいよあと2日となりました。気になる天候ですが、当初の雨予報から晴れに変わってきてホッと胸をなでおろしています。このまま当日を迎えてほしいです。

令和6年度秋の農業祭ポスターはこちら.pdf

 近づいてきた農業祭に向け、各コース・学年とも実習で準備頑張っています。販売所となるテントの組み立てや地域の方を気持ちよくお迎えするための落ち葉掃除(集めた落ち葉はブドウ栽培などで畑に戻し活用します。)さらに1年生の生徒が栽培したハクサイ・ダイコンの品評会を行う棚の準備・・・など大忙しです。

 さらにこの日は正門入って正面の花壇の装飾も1年生の生徒が行いました。鮮やかな花壇が皆様をお迎えします。

  さて、農業祭といえば野菜や草花苗の販売というイメージが強いかもしれませんが、農産物販売以外にもぜひ皆様にご覧いただきたいのが、人と自然科の学びの成果発表です。会場には生徒の自由研究や夏休みに作った雑草標本の優秀作品、さらには授業で取り組んだ内容についてまとめた模造紙発表などを見ることができます。そして特に注目してほしいのが3年生の「課題研究」のポスター発表です。農業祭に向け先週から3年生の生徒はラストスパートです。

 

 人と自然科では3年生になると『課題研究』という、これまでの学びを活かして自分でテーマを設定し計画、研究し発表するという授業があります。『野菜』『草花』『果樹と緑』の3つのコースに分かれ、自分の力で取り組みます。

R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

昨年度の課題研究発表会の様子はこちら

 農業祭では約10か月間取り組んできた研究内容についてまとめたポスターを一堂に掲示しています。そしてこの日は作成したポスターを廊下に張り出しました。

 野菜コースでは

・スイスチャードのマルチ生育実験

・トマトのプランターと袋栽培の生育比較実験

・イチゴの地植え栽培と鉢植え栽培の比較実験・・・など

 草花コースでは

・多肉植物を食べよう

・シードペーパーづくり~好光性植物の発芽率を上げるには~

・コウモリランとオオタニワタリの繁殖実験  ・・・など

 

果樹と緑コースでは

・パパイヤ酵素の利用

・作庭『有馬富士と花火』

・カブトムシの糞を用いたリーフレタスの水耕栽培実験・・・など

 

 今年の3年生もユニークな研究が多いです。また、ポスターもグラフや写真などを活用しながらわかりやすくまとめられていますね。3年生の「課題研究」ポスター発表は、農業棟1階廊下に展示しています。お野菜や草花苗を販売した後、ぜひお立ち寄りください。

R6秋の農業祭配置図はこちら.pdf

 

 さて、いよいよ明日は前日準備です。人と自然科3学年が一致団結し、農業祭が成功するように頑張りましょう。

人と自然科 秋の農業祭まであと3日  青パパイヤの収穫を行いました

 有馬高校人と自然科最大イベント、秋の農業祭まであと3日となりました。この日は『農業と環境』の授業でハクサイ・ダイコンを栽培している1年生の生徒が生育チェックと収穫の予習を行いました。今年はダイコン・ハクサイともに生育は順調。一方で11月に入っても気温が下がらず、さらに雨と晴が繰り返されたため、病気が少し発生がしてしまい心配しています。収穫は8日(金)を予定しています。

 

 また毎年大人気のモチ米の袋詰め、ギンナンの調整、フラワーアレンジメント体験で使用するリボンの準備・・・など、生徒は農業祭の準備に大忙しです。

 

 さて今年度から新しい教育課程に完全に移行し、人と自然科では3年生に『野菜コース』『草花コース』『果樹と緑コース』の3つに分かれます。

R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 新たに新設された『果樹と緑コース』では大人気のブドウを中心とした果樹栽培について学んでいますが、新たな有馬高校の特産として頑張っているのが青パパイヤの栽培です。

ブドウ販売会に関する記事はこちら

 青パパイヤにはタンパク質を消化する酵素パパインや抗酸化作用があるポリフェノールなど、健康効果のある成分が多く含まれていることから、最近パワーフードとして注目されています。今年で3年目を迎えた青パパイヤの栽培は、年々栽培技術が向上し、今年は過去最高の収穫となりそうです。市道脇にはたわわに実ったパパイヤがみられます。(皆さんお気づきになりましたか?)

 農業祭まであと3日ということで、『果樹と緑』の授業で収穫・調整作業を行いました。まずは収穫。はさみで丁寧に切り取ります。切った瞬間、軸から白い液体が出てきます。ここにもパパインなどの有用成分が含まれていますが、肌が弱い人はかぶれてしまうことがあるので注意が必要です。

 

  収穫したら傷つけないよう丁寧に倉庫に運び、並べていきます。

 そして重さをはかり、値段を決めて食品トレイに置き、ラップでくるんでいきます。一番大きなものは2キロを超えているものもありました。栽培を担当した生徒がインターネットでの価格調査なども参考にホワイトボードをを使って討論した結果、今年は大豊作でもあり、なおかつ初めての人にもぜひ一度食べてほしいという気持ちを込めて、昨年度より少し割安に価格設定を行い、50円/100gとしました。(自分たちで価格を決めることも勉強です。)3時間目からは2年生にバトンタッチし、約200玉の青パパイヤを準備することができました。

 あく抜きをした青パパイヤは癖が全くないので、サラダはもちろん、炒め物や煮物など多くの料理に活用できます。触感もよく、生徒が試食したら大好評でした。

 

 有馬高校産青パパイヤは、園芸実習棟 果樹と緑ブースで販売します。

 R6秋の農業祭配置図はこちら.pdf

 有馬高校の新たな特産品をぜひご賞味ください。

人と自然科 第50回さんだ農業まつりに出演 農業クラブ意見発表を披露しました

 11月2日(土)三田市郷の音ホールを中心に第50回さんだ農業まつりが開催され、ステージで人と自然科の生徒3名が意見発表を披露させていただきました。三田市の農業を元気にするこのイベントでは、毎年地元の農家さんが作った自慢の農産物販売や三田産の農畜産物を使用した食品バザー、三田消防署のはしご車の展示、三田牛の競り市…などを通して、地元三田の農業の魅力を発信しています。会場には人と自然を卒業し、三田市で若手農業者として活躍されている先輩も多くいらしゃいました。 この日の天候はあいにくの雨。お客様もまばらでしたが、発表する3人は元気よく会場を訪れました。

 

 このイベントに有馬高校人と自然科は毎年ステージで、農業や環境に関する意見発表を披露させていただいています。さんだ農業まつりのお客様の中には、この意見発表を毎年欠かさず聞きに来てくださる方もいらっしゃいます。本当にありがとうございます。

第50回さんだ農業まつりチラシはこちら.pdf

 ちなみに意見発表とは、農業高校に通う生徒が日頃の学習を通して学んだり考えたりしている身近な問題や将来の問題についての抱負や意見をまとめ、聴衆の前で発表するものです。今年はこの夏の農業クラブ県大会や近畿大会、全国大会に有馬高校や兵庫県、そして近畿ブロックの代表生徒として出場し、最優秀賞受賞など大活躍した3名の生徒が意見発表を披露しました。

 農業クラブ全国大会岩手大会出場に関する記事はこちら

 農業クラブ近畿大会意見発表会最優秀賞受賞に関する記事はこちら

 農業クラブ県大会各種競技に関する記事はこちら

 農業クラブ県大会意見発表会最優秀賞&優秀賞受賞に関する記事はこちら

 例年であれば郷の音ホール駐車場ステージで発表を行っていますが、この日はあいにくの雨ということで急遽郷の音ホールの大ホールで発表させていただけることになりました。舞台袖で待つ生徒を見ていると緊張感が漂っていますね。舞台上に呼ばれいよいよ発表本番です。

 まずは分野Ⅰ類(農業生産・農業経営)に出場した3年生 I.Kさんの発表

 タイトルは 『私の身近で特別な花 ~フラワーロス削減に向けた新たな取り組み~ 』 です

 

  学校のフラワーアレンジメントの授業で使用する生花が、警報による休校で廃棄されかけた経験がきっかけで、フラワーロスを削減と、インターネット販売に押され気味の町のお花屋さんの経営を安定させるための手法として、お客様とお花屋さんを結び付けられるマッチングアプリを開発してみては?という高校生らしい斬新なアイデアを発表してくれました 。

 次は 分野Ⅱ類(国土保全・環境創造)に出場した3年生 N.S さんの発表

 タイトルは『 里山の中で生きる ~カブトムシとともに~ 』です。

 

 自分が生まれ育った地域の里山が荒れていくことに心を痛めていた時、学校の授業で偶然発生したカブトムシの幼虫に注目し、昆虫嫌いの子供達でも親しみやすい小型のカブトムシを実際に完全養殖して販売するとともに、カブトムシの幼虫から発生した糞も土壌改良剤として農業に活用していこう・・・というまさに有馬高校人と自然科でも学びを活かした地域創生に関する発表でした。

 最後は分野Ⅲ類(資源活用・地域振興)に出場した3年生 N.N さんの発表

 タイトルは『 ユニバーサル農園×観光農園 』です。

 

 障害を持っている親友との何気ない日常生活から園芸療法に興味を持ち、高校で挑戦したアメリカ海外研修での体験で感じた多様性についての考えを深め、将来は老若男女、人種や性別、障がいの有無など関係なく、誰でも農業を体験できるユニバーサル観光農園をつくる、という大きな夢を力強く発表してくれました。

 雨の中での開催のため聴衆者は多くありませんでしたが、3人とも全力で発表し、終了後は大きな拍手を頂くことができました。発表終了後は発表の内容についてインタビュー。3人とも学校での学びや将来の夢や目標について力強く応えていました。

 最後に同時開催中の三田市民文化祭で展示されていた、本校の人と自然科フラワーアレンジメント班の生徒が作成した作品の前で写真を撮りました。

 三田市民文化祭エントランスにてフラワーアレンジメント作品がご来場の皆様をお迎えします・・に関する記事はこちら

 雨の中、来場いただき、意見発表を聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。

 ちなみに今回発表した意見発表のうち、分野Ⅲ類(資源活用・地域振興)の3年生 N.N さんの発表は2月1日(土)に有馬高校で開催予定の学習活動発表会でも披露する予定です。

 昨年の学習活動発表会に関する記事はこちら 

 有馬高校保護者の皆さんはもちろん、中学生の皆さんも参加できますので是非お越し下さい(中学生の皆さんは事前申し込みが必要です。詳細は後日中学校や本校HPをとおしてお知らせします。)

78回生修学旅行ー荷物発送ー

本日、修学旅行の荷物発送を行いました!

生徒たちは、いつもより早い登校となりましたが、無事に全員の荷物を発送することができました。

季節の変わり目なのか、急激に気温が下がり寒い日が続いていますが、体調には気を付けながら当日を迎えましょう。

 

保護者の皆様、交通整備をしてくださった生徒指導部の先生方、その他協力くださった方々、ありがとうございました。

人と自然科 三田市民文化祭エントランスにてフラワーアレンジメント作品がご来場の皆様をお迎えします

 11月1日(金)~3日(日)まで、三田市総合文化センター 郷の音ホールにて第57回三田市民文化祭が開催され、有馬高校人と自然科フラワーアレンジメント班の生徒が制作した作品をウェルカムフラワーとしてエントランスに展示させていただくこととなり、前日に設置に伺いました。

 三田市民文化祭は、三田市内で芸術活動を行う団体や個人が日頃の成果を披露するイベントです。この文化祭では、絵画、書道、生け花、手芸など様々な作品の展示や音楽、バンド、舞踊、ダンスの発表が盛りだくさんです。

 第57回三田市民文化祭パンフレットはこちら.pdf

 そして今年の文化祭では応援企画として、人と自然科の生徒が制作したフラワーアレンジメント作品をエントランスに展示させていただくことになりました。

 今回皆様をお迎えするのは、先日まで兵庫県庁2号館ロビーにて展示していた作品をベースにアレンジした作品です。慣れた手つきであっという間に作品を組み立て完成です。

 県庁緑化活動に伺いました(9月は有馬高校の作品が展示されています)に関する記事はこちら

 

 華やかな作品が皆様のお越しをお待ちしております。

人と自然科 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました  後半(県農林水産技術総合センター~パスカルさんだ)

 10月30日(水)に人と自然科2年を対象に実施した、農業先進地見学(バスセミナー)もお昼ご飯を挟み、いよいよ後半戦に突入です。

 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 前半(兵庫ネクストファーム~農業大学校)に関する記事はこちら

  午後一番に訪れたのは、県立農業大学校の横にある、兵庫県農林水産技術総合センターです。品種改良や新しい生産技術の開発、病気や害虫防除の拠点であり兵庫県の農業振興を担っている施設です。今回は2班に分かれ、野菜・花等施設園芸関係の研究・栽培施設と病害虫防除に関係する拠点施設の見学をさせていただきました。

 

 まずは野菜・花等施設園芸関係の研究・栽培施設の見学。この施設で開発されたイチゴの新品種の紹介や夏の高温などに対応した鉢花の栽培技術について説明をうけた後、今回の目玉であるこの施設で開発した新しいタイプのキクを紹介いただきました。

 キクといえば『仏花』のイメージがありますが、フラワーアレンジやホームユースでも利用できるよう開発されたキク『サンバマム』です。今回5種類品種登録され、ヒマワリのような花が特徴で今後県内に普及していくとのことです。楽しみですね。

 

 そして病害虫防除に関係する拠点施設病害虫部&病害虫防除所の見学です。植物防疫法の基づき設置されているこの施設は、県内各地の農場で発生した病害虫を診断・同定する役割や、早期発見、予測し注意報や警報を発令することで早期対応できるという役割も持っています。特に今年はカメムシ類が爆発的に発生し、8月には注意報を県内に発令したとのこと。確かに今年の夏はたくさんのカメムシが教室に入ってきましたね。農家さんもかなり苦戦されたようです。

 

 さらに従来品と比較し1.6倍の誘引力を持つ害虫誘引シートの開発や、企業と連携し紫外線を活用したハダニの防除技術など、技術総合センターでの最新の成果を紹介していただきました。兵庫県の農業の最先端技術を知ることができた素晴らしい時間でした。県立農林水産総合技術センターの皆さま、お忙しい中本当ににありがとうございました。

 

 そして最後の見学・研修先は有馬高校のすぐ下にある農産物販売所、パスカルさんだです。

 

 県内で1.2位の売り上げを誇るこの施設は、地元農家さんのとってなくてはならない販売の拠点となっています。まずは販売所の見学から。地域の農家さんが様々な農産物を持ち込み、陳列している様子を見学しました。農家さん自身が値段を設定する仕組みで、高すぎると売れ残り、安すぎると収入が減少する。有馬高校で自分たちが栽培している農産物との価格差も感じ、値段を設定する難しさを感じたそうです。

  

 見学のあとは、バックヤードも特別に見せていただき、店長さんからこの施設の概要や仕組みについて説明を受けました。年々売り上げを伸ばしているこの施設。三田の特産品である『三田牛』『三田ピーマン』『黒大豆枝豆』などの販売拠点となっており約500名の農家の方が商品を出荷されているそうで、地域の農家さんの収入増に貢献しているとのことでした。説明の最後には、JA職員の方からこの施設で働いているやりがいについてお話を伺い、生徒も刺激を受けたようです。パスカルさんだの皆さま、ありがとうございました。

 

 人と自然科2年生の皆さん。今回の先進地見学いかがでしたか?学校で学べない技術を見ることができたことはもちろん、普段の座学で学んだ内容を実際に自分の目で確かめることもでき、たいへん有意義な時間となったのではないでしょうか。今回見学させていただき、ご説明いただいた各施設担当者の皆さま、そして全面的にバックアップいただいた阪神農業改良普及センター様、本当にありがとうございました。

 

人と自然科 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました 前半(兵庫ネクストファーム~農業大学校)

 10月30日(水)人と自然科2年生を対象に農業先進地見学(バスセミナー)を実施しました。この事業は普段有馬高校の農場では学ぶことのできない、大規模かつ先進的な農業生産現場、さらには農業普及の拠点のとして設置された公共施設、販売施設の見学を通じて実社会と農業のかかわりなど見識を深めることを目的として行っており、阪神農業改良普及センター様の全面バックアップをいただき開催しています。

 今年度の研修先は(株)兵庫ネクストファーム、県立農業大学校、県農林水産技術総合センター、パスカルさんだの4か所です。昨日まで雨が降っていましたが、日が昇ったら晴天という絶好の研修日和のなか出発です。

 

 最初の研修先は兵庫ネクストファームです。連棟型温室が迎えてくれました。

 

 まず最初に講義室で兵庫県職員の方から施設の概要や設置目的についてお話しいただきした。ひょうご次世代施設園芸モデル団地として平成27年に整備されたこの施設は、敷地面積8.2ha、中玉トマト、ミニトマト合計9万本を栽培している巨大トマト生産施設です。兵庫県は他府県と比較してもトマトの生産量や単位面積当たりの収穫量が低かったという歴史があり、技術の普及という意味でも需要な施設となっています。

 

 いよいよ施設の中に入ります。水耕栽培を行っているこのような施設では、病気や害虫を持ち込まないことが重要・・・ということでエアーシャワーを浴びて入ります。


 担当の方から環境制御技術、防除や施肥などの栽培方法、梱包や販売状況などの説明を受けました。施設はICT技術により気温や湿度、二酸化炭素濃度、日射などを自動で制御し、作物の生育環境を最適化して生産性の向上や合理化を図っています。二酸化炭素は温室の暖房で燃やしたときに発生する二酸化炭素を施用します。

 

 今回は栽培しているゾーンの扉も開けてはみせてもらいました。先が見えない光景に驚きです。8月に定植し、翌年7月まで収穫が続きます。トマトは20m40段まで成長、枝を斜めに倒しながら栽培していきます。

 収穫後の調整、袋詰めも今回見学することができました。まるで工場のように見えますね。ちなみにこの施設は、食品衛生、労働安全、環境保全などに配慮し、適正に農業生産を行っているという国際的な指標である『GGAP』も取得しており、施設内には視覚的に理解できる表示がたくさん行われていました。


 そして一通り施設内を見学した後は自慢のミニトマト、中玉トマトも試食もさせていただきました。合間には積極的に質問している姿も見られましたね。

 

 最後はこの施設の特徴である、LPガスとバイオマスエネルギー(木質チップ)を利用したボイラー施設も見学しました。木質チップは県内の森林組合から提供されており、間伐材を有効活用しているとのこと。環境に配慮した取り組みでした。プールにはいっぱいの木質チップが。これでも約1週間でなくなるようです。ネクストファームの皆さま丁寧に説明していただきありがとうございました。

 

 ネクストファームを出た後、兵庫県立農業大学校に向かいました。

 

 まずは副校長の方から農業大学校いついて説明いただきました。ちなみに県立農業大学校には有馬高校人と自然科からも毎年進学しており、この日も飛び入りで3名の先輩が駆けつけてくださり、農大での寮生活や収穫祭、農家での研修などの説明をしてくださいました。

 R5 人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 そして先輩の案内で学校の施設も見学させていただきました。先輩が取り組んでいる卒業論文研究の説明もしてくださり、興味がわいたようです。忙しい中後輩のために時間を作ってくれてありがとう。

 

 さて、いよいよ研修は午後のプログラムに移ります。続きは後半で報告します。

 2年生の生徒を対象に農業先進地見学を実施しました  後半 (県農林水産総合技術センター~パスカルさんだ)に関する記事はこちら

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその4 有馬富士公園の『ひみつ』を探ろう

 人と自然科3年生の学校設定科目『地域自然保護』の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

  9月10日(火)には1学期に公園での体験や学びを通して感じた公園のいいところや改善点などを1枚の有馬富士公園巨大地図にまとめて、たくさんの方の前で中間発表を行いました。

 中間発表会の様子はこちら

 現在は12月に来園者(高校生)に提供する夢プログラムを生徒自らが企画しています。今年もユニーク企画が提案されており楽しみです。

 そんな中10月29日(火)に、元キッピーフレンズの芝様、前中様にお世話になり、5月に気象警報で延期となっていた公園の植物を活用した夢プログラムを体験しました。

 芝様と前中様は以前『キッピーフレンズ』の一員として、有馬富士公園内にある三田市自然学習センターを管理するとともに、小学生を対象に有馬富士公園の自然を活用した様々な体験プログラムを企画、実践されていました。そして現在も有志が集まり、体験プログラムを提供することを通して小学校の環境学習の手助けを行っています。今日はその体験プログラムを私たち高校生が体験しました。

 今回は『有馬富士公園のひみつを探ろう』というプログラムを体験しました。園内の7つポイントをめぐり、そこに隠されているひみつを解き明かしていきます。出発前には事前学習。ウルシやカエンタケなどの危険な植物、マムシやスズメバチ、マダニなどの危険な生き物について写真とともに説明いただきました。

 

 そして早速、園内を探検します。何気なく通り過ぎていた園路脇には『ひみつ』がある植物がたくさん見つかりました。

 

 例えば『ミツマタ』という植物。これは和紙の原料として使われており、みんなが日常生活で使っているお札の原料として使われています。また『マルバアオダモ』という木は野球で使うバットの原材料として使われる樹木です。 

 さらに『ホウノキ』は葉っぱに強い殺菌作用があり、栃木県など一部の地域では、『朴葉味噌』などを代表として葉に食材を巻いて焼いて食べる文化もあります。また『トチノキ』もトチモチとして食材に使われます。そして何気なくあるマツの木は『アカマツ』。マツタケが生える木ですね。(触ってもチクチクしにくいのがアカマツ、チクチク痛いのがクロマツなのだそうです)

 途中2本並んでいる『アベマキ』と『ソヨゴ』の木があり、二つの木を触って比べてみました。アベマキはゴツゴツしていてソヨゴはつるつる。少しひんやり感じます。アベマキの表皮は昔コルクの材料として使われてきたほど表皮が厚く、逆にソヨゴは表皮が薄く、幹の導管が表皮に近いため、ひんやりするのだそうです。

 

 約40分の散策を行い、公園内に隠されたひみつについて体験することができました。振り返りでは、園内にあった『エゴノキ』を水に入れて振ってみると泡が・・・昔洗剤と使われていた植物だそうです。さらにリスが松ぼっくりを食べた後の『森のエビフライ』も観察することができました。(下の写真はリスがかじった松ぼっくりをエビフライ定食に見立てた写真です。面白いですね。)

 

 そして残った時間は自然の恵みを活用したキーホルダーづくりです。先ほどの園内散策でも勉強した『タカノツメ』の小枝を加工し、オリジナルキーホルダーをつくりました。ヤスリで磨いて、好きな言葉を書き込み、フックを付けていきます。世界に一つだけのキーホルダーが完成しました。

 

 あっという間に夢プログラムは終了。体験を通して有馬富士公園の魅力を存分に感じることができましたね。これから体験プログラムを企画していく私たちにとって参考になる時間となりました。芝様、前中様お忙しい中ありがとうございました。

 さて、地域自然保護を受講している皆さん。12月の夢プログラム実践に向け残り1か月半。頑張っていきましょう。

人と自然科 全国産業教育フェア 全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場しました

 10月26日(土)栃木県ライトキューブ宇都宮で、第34回全国産業教育フェア栃木大会 第23回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに、本校人と自然科の生徒2名が兵庫県の代表として出場しました。会場には校長先生も応援に駆けつけてくれました。

  

 毎年開催されている全国高校生フラワーアレンジメントコンテストは、フラワーデザインに関する知識と技術を活用し、自らの考えを表現する力や創造性・芸術性を互いに高め合い、新たな未来を切り拓く職業人としての資質を育むことを目的としています。指定された花材・資材・花器を使用し、テーマに基づいて作品を制作し完成させるというもので、とても難易度の高い技術が必要とされます。

 今年度は農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し日々技術を習得している2年生の生徒2名が兵庫県の代表選手に選ばれました。今回出場した選手は春に開催されたもう一つの全国大会、第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストでも入賞した生徒です。

 第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました・・に関する記事はこちら

 選手に選ばれた後、生徒は大会での入賞を目指し、顧問の先生や「ひょうごの達人」事業を活用してきていただいている講師の先生の指導を受け、練習を重ねてきました。   

 

 事前に発表された今年のテーマは「 Imagination」

 使用する花材は八重ユリ、バラ 、キンギョソウ、カーネーション 、スプレーマム、グロリオサ、ヒペリカム、ウンリュウヤナギ、レザーファン、ユーカリ、ニューサイランで、多くが栃木県産の花材でした。そして今回の特徴は乾燥させた穂付のムギとシクラメンの葉を作品に取り入れるという、難易度高めの内容でした。

 制作時間60分で作品を創り上げます。最後の掃除までが協議に含まれます。日頃の成果を発揮し、納得のいく作品ができたとのことです。  

 完成された作品はこちらです。

 まずはI.Kさんの作品です

   

 作品コンセプト:今地球は温暖化や砂漠化、戦争などにより荒れ果ててしまった土地があります。そんな中でも地球上の素晴らしいものを船に積み込み、大きな穂を風に揺らしながら新しい場所にゆっくり進み、地球が形や場所を変えながら残り続ける未来を想像しました。

 次にS.Aさんの作品です

  

 作品コンセプト:多くの経験を積み、多様な人とのかかわりを通して『私』が形成される過程を想像してみました。。私が歩む道をニューサイランで、人生の困難をギザギザに組み立てた麦わらストローで表現しました。そんな中でも自分自身の軸を持ち、生きていく様子を凛と立つ麦や花の茎で表現し、美しく咲く花をその先にある『希望』や『感情』に見立てました。

 そしていよいよ、結果発表。

 

 最後まで名前が呼ばれず、今回は入賞を逃してしまいました。残念。でも校長先生から話を聞くと、『どの作品よりも独創的で素晴らしい作品で、絶対入賞していると思える作品だった。自信をもってね』とのことでした。ありがとうございます。

 

 1.2年生の皆さん来年こそは入賞、そして全国制覇を目指して頑張りましょう。そしてこれから入学してくる中学生の皆さん。私たちと一緒にフラワーアレンジメントを学んでみませんか?待っています。

秋季オープンハイスクール

10月26日(土)、雨が心配されましたが、降られずに秋のオープンハイスクールが無事に実施できました。

本校、人と自然科のキャラクター「ヒトッシー」がお迎えする中、400名を超える中学生と保護者の方々がお越しくださりました。ありがとうございました。

今回は、体育館での全体説明会から始まりました。

教頭先生からのご挨拶の後、オーストラリア短期研修の体験をお伝えしました。

総合学科の内容説明では、生徒自身が学んでいることを中学生の皆さんに話させていただきました。

実際に学んでいる生の声を聞いてイメージはできたでしょうか。

その後、中学生の皆さんには体験授業を受けていただきました。興味や関心が深まったり、湧いていれば嬉しいです。

今日のオープンハイスクールの印象はいかがでしたでしょうか。

皆さんの進路の選択肢の参考になっていることを願います。

有高のボランティアの生徒の皆さんも、中学生の対応に積極的に動いてくれていました。

また有高でお会いできるのを楽しみにしております。

 

 

 

 

 

人と自然科 第75回日本学校農業クラブ全国大会岩手大会に出場 農業鑑定競技会で優秀賞を受賞しました

 10月22日(火)~24日(木)『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と称される、日本学校農業クラブ全国大会令和6年度岩手大会が開催され、本校人と自然科からも意見発表会で県大会、近畿大会ともに最優秀賞を受賞した生徒が近畿ブロックの代表として、農業鑑定競技会で県大会を1位、2位通過した2名の生徒が兵庫県連盟の代表選手として出場し、農業鑑定競技会分野果樹に出場した生徒が見事!優秀賞を受賞しました。県大会・近畿大会の様子については以下のリンクをご覧ください。

 

 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)

 続 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)

 第72回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しました

 

 まずは意見発表会。会場は盛岡駅前にある、いわて県民情報交流センター(アイーナ)です。

 

 22日(火)は開会式とリハーサルです。全国9つのブロック大会を勝ち抜いた代表が集い、生徒実行委員長からあいさつがあり、明日の本番に向けにマイクの音量や高さなどを確認しました。さすがは全国のブロックを勝ち抜いた選手で、リハーサルでレベルの高さがうかがえました。

 

 そしていよいよ23日(水)発表当日を向かえました。この日は早朝6時30分からホテル近くの城跡公園に向かい朝練です。盛岡市内を見下ろしながら最後の練習。ばっちりのタイムで準備万端。会場に乗り込み本番です。

 

 本校生徒は9人中発表順番2番。タイムは6分49秒。(7分を超えると減点となります)想いがこもった悔いのない発表を行うことができました。 

 

 ちなみに今回の全国大会で発表、そして県大会で優秀賞を受賞した意見発表は11月3日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第50回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。ぜひお越し下さい。

第50回さんだ農業まつりチラシはこちら.pdf

  次に農業鑑定競技会です。会場は岩手県立花巻農業高校体育館です。

 

 大会では校内大会、県大会を勝ち抜いた全国のクラブ員が1000人以上集まります。競技は10の分野に分かれ競技を行います。有馬高校からは分野果樹と分野草花に一人ずつ出場しました。選手以外は立入禁止ということで中の様子が全く見られないので、以下3年前に有馬高校で開催、運営した県大会の様子を参考にご覧下さい。

 2年前に有馬高校で開催した、農業クラブ県大会農業鑑定競技会の様子はこちら

 競技後2人に手ごたえを聞くと、自己採点は40点満点中20点台後半だったようです。今年から分野が大きく変更したこともあり、初めて学ぶ内容も多く、難易度も高かったようです。

 そして日は変わり・・・最終日は、全ての競技に出場した選手、引率職員約4000名が大会式典会場である盛岡市総合アリーナに集結します。

 

 農業高校生の熱気に会場は包まれていますね。岩手県のマスコットキャラクターとも写真を撮りました。校長先生とも合流し、結果報告です。

 まずは各都道府県連盟旗の入場です。兵庫県も本年度県連盟事務局の播磨農業校の会長が堂々と入場しました。まるで甲子園ですね。

 

 そして日連会長や文部科学大臣、農林水産大臣の名代の方、そして岩手県知事からあいさつがあり、いよいよ結果発表です。最優秀賞者の名前が呼ばれ、その場にスポットライトが照らされます。

 結果は目標であった日本一は逃しましたが、農業鑑定競技会分野果樹に出場した1名が見事優秀賞を受賞することができました。意見発表会に出場した選手に話を聞くと、「悔しいけど本格的に準備、練習が始まった5月から本当に長かった。やっと肩の荷が降りた。全力で発表できたので悔いはない』とのこと。農業鑑定競技会に出場した生徒からも「最優秀賞をとりたかったけどやり切った。今度は後輩がこの舞台で最優秀賞をとってほしい』とのこと。3人とも全国大会の舞台で有馬高校人と自然科の名を轟かせてくれました。ご苦労様でした。

 

 そして最優秀賞者模範発表の後、大会旗が岩手県から次期開催県の山梨県へと引き継がれ、最後はFFJの歌。全国の農業高校生が歌える歌を約4000人の参加者全員で斉唱し、大きな拍手の中大会は幕をとじました。

 

 1.2年生の皆さん、今年の先輩の活躍に負けないように頑張りましょう。そして中学生の皆さん。ぜひ、人と自然科に入学して、農業高校の甲子園で全国優勝を目指してみませんか?

 

 人と自然科に入学してくれるのを、生徒も農場の先生も、みんなで心から待っています。

図書室より ビブリオバトル校内選考会

10月23日(水)の放課後、講義棟にて図書委員会主催による「第2回ビブリオバトル校内選考会」を開催しました。
昨年度から始まった校内選考会。今年度は1年生から3年生まで全学年の6名が出場してくれました。

審査員は観戦に来た生徒全員と先生方です。

6名のバトラーのお勧め本紹介を聞いたのち、一人1票ずつ読みたいと思った本に投票をします。

この校内選考会は、11月24日(日)に甲南大学岡本キャンパスで行われる兵庫県大会への出場権がかかった選考会です。観戦者にとっても、熱き闘いを見届けられる貴重な瞬間。双方の胸が高鳴ります。

早速、図書委員の司会進行に沿って選考会が始まりました!

発表順は厳正なるくじ引きで決定しました。1番バッターの登場です。

緊張しながらも、本のお勧めポイントをプレゼンテーションするトップバッター。はきはきとした口調で観戦者を引き込んでいきます。受験学年にも関わらず、皆に本の魅力を伝えたい、と頑張って出場してくれました。

2番手です。

話し慣れた口調で次々と言葉を紡いでくれた1年生。ぐいぐいと観戦者に迫ってくる勢いと熱き思いが伝わってきました。

3番手は1年生バトラー。

可愛らしい声と魅力的な表現力で、本の世界へと誘います。お勧め本の情景がクリアに浮かんでくるようでした。

4番手です。

どことなくミステリアスで魅力的な雰囲気の1年生。紹介してくれた本によって人生が大きく変化し、皆にも読んでみて欲しいことを落ち着いた口調で語ってくれました。出場することを迷っていましたが、「一歩踏み出したい」と、参加を決意してくれました。

5番手です。

本の紹介と同時に、自分の頑張る姿を見てもらうことで、観戦者に勇気を与えることができたら嬉しい、と出場を申し出てくれた3年生です。

そして最後のバトラー。

観戦者から「声がステキです」との感想をいただいたほど、魅惑的な声と語りをした昨年度の学校代表覇者。皆が目標とするバトラーです。

 

6人の発表は無事に終了しました。観戦者との質問時間も笑いあり、感嘆ありの活発なものでした。バトラーの発表は、どれも個性的で素晴らしいものでした。お疲れ様でした。

いよいよ審査結果です。

先生より講評と審査結果発表をしていただきました。

講評にもありましたが、本の魅力を十分に伝えてくれました。また、3学年の生徒の皆さんが参加し、盛り上げくれました。観戦者も多く、「楽しかったです」「どの本も読んでみたいです」「すごかったです」等と感想を話してくれ、有馬高校での校内選考会が定着してきたようで喜ばしいです。

発表することは勇気が必要です。バトラーの勇気と頑張りに、会場からも大きな拍手が起こり、一体感のある良い会となりました。

 

あの日、あの時を共に過ごしてくれた皆さま、準備と運営を担ってくれた図書委員の皆さん、ありがとうございました。それぞれの胸に、何らかの思いが沸き起こっていることを願います。

校内の覇者は、県大会でも力を出して頑張ってください!

そして、校内選考会は、来年度へと続きます・・・!

 

 

家庭科 ふれあい保育 やよい幼稚園

10月24日(木)1・2限、やよい幼稚園の園児の皆さんを有馬高校に招待し、ふれあい保育を行いました。

先ずは、幼稚園バスのお迎え。有馬高校卒業生が担任の先生として頑張っておられます!

清陵会館と格技場に分かれて、園児たちと一緒に歌やゲームを楽しみました。

その後は、いよいよお待ちかねの大温室探索です。

大温室のバナナやレモン、プランターのきれいなお花や畑のパパイヤなどを見学し、今回の交流は終了です。

園児の皆さんに囲まれてお話をしたり、手をつないで移動したりする体験を通じて、子どもとの接し方や気を付ける点など理解を深めることができたのではないでしょうか。

冬休みの交流の機会も楽しみです。

やよい幼稚園の先生方、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

 

2年選択科目[中国語] 文化体験講座を実施しました

本日(10月24日(木))、神戸東洋医療学院孔子課堂から講師をお招きし、中国文化体験講座を実施しました。 

この講座は毎年開かれているもので、普段中国語を学習している生徒が、中国文化を中国語で学んでみようという体験講座です。 

今年度は中国結び体験および中国茶紹介がメインでした。 

蘇州出身で東洋医学がご専門の先生から中国茶の効用や淹れ方を教わりました。 

5種類以上のお茶を試飲しましたが、それぞれ中国大使館から寄贈されたものや中国本土から買い付けたものなど、個人では体験できない貴重なお茶を飲ませていただき、さらにお茶菓子の月餅もふるまっていただきました。

 

人権講演会

10月23日(水)秋雨が止んだ午後、全校生徒を対象に人権講演会を実施しました。

具志アンデルソン飛雄馬氏を講師にお迎えして、「日本社会を生きる世界人~苦しみの中にもきっと幸せがある~」と題してお話ししていただきました。

事前学習では、今自分が大切にしている言葉について考えると同時に、ある方が大切にしている言葉を聞き、感じたことや気付いたことを話し合っていました。その「ある方の言葉」が、今回お越しくださった具志アンデルソン飛雄馬氏の言葉です。

有馬高校での講演会が1362回目にあたるそうで、多くの人にその存在と言葉が浸透し、生徒たちが人権について考える大切な機会になりました。

ご自身が、いじめや差別を受けてきたという具志氏ですが、実体験を魂に語りかける口調で語り、時にはユーモラスを交えての講演は、大切にしたい思いや言葉が自然と身に染みて入ってくるものでした。

「出会いを大切に」「物事は簡単に実現しない」「完璧な人間はいない」と、忘れがちなことに目を向けて、周りを思いやって生きていく。

現在の社会で出会っている人、これからの社会で出会う周りの人たちを思いやることのできる、人の痛みが分かる有高生に育ってほしいと思います。

「何事にも必ず意味がある」「乗り越えられないことは決して与えられない」「自分を大事にできてはじめて人を大事にできる」「人の痛みが理解できれば最高」

具志アンデルソン飛雄馬氏の言葉です。

あなたの大切な言葉は何ですか。

心に残るご講演をいただき、ありがとうございました。

 

 

 

全校集会

中間考査最終日の10月17日、全校生徒が体育館に集い、全校集会が行われました。

考査後でしたが速やかに移動し、整列。予定より早くに開始することができました。

先ずは、新たに発足した生徒会本部役員の認証式を行いました。

選挙で承認された役員のメンバーです。皆の代表として、生徒会をまとめ、運営していってくれます。皆で協力して、自分たちの知恵と力でより良い学校をつくっていってください。

続いて、全国大会に出場する農業クラブの壮行会がありました。

校内、地区、県、近畿で勝ち残り、全国大会行のキップを手にした仲間たち。堂々とした姿は眩しく映ったのではないでしょうか。

全国大会までの道のりは、正に『努力』の一言に尽きると思います。

決意表明や模範発表も立派でした。

校長先生や生徒会長の激励にもあったように、全国へと羽ばたいて、練習の成果を発揮してきてください。

全国大会出場、おめでとうございます!

そして、各方面で活躍した生徒の表彰伝達も行われました。

それぞれ努力し、力を発揮して勝ち取った成果。誇りにし、今後の人生に生かしていってください。

それぞれに誇れるものは、必ず存在するはずです。

これからも歩みを続けていきましょう!

 

 

人と自然科「クラインガルテン」2学期その4 実りに向けて

今回は10月上旬に実施した内容を紹介します。

10月2日は担当野菜の追肥と土寄せを行いました。追肥とは生育途中に施す肥料の

ことです。また、土寄せは株が倒れるのを防ぐために株元に土を集めることです。

言葉だけで伝えることは難しく、圃場に出て実習のポイントを説明します。

この追肥によって、この後の生育が大きく左右されます。みなさん、しっかりと

できましたか?約1時間の実習でした。

10月9日はダイコンの間引きと稲刈り体験をしました。

間引きも2回目、いよいよ残す1本を決めていきます。

残す1本を決めるのはなかなか難しいものです。慎重に良い株を選んでいきます。

間引きを終了して、1年生が田植えをして管理していたイネの収穫(稲刈り)体験です。

有馬高校のイネはもち米(ヤマフクモチ)を栽培しています。

手刈りをすることで、稲わらも今後、有効活用することができます。

怪我を予防するために「順手」に持ち、刈っていきます。

実りの秋が実感できる実習でした。

 

人と自然科 ひとはく連携セミナー5回目 植物の移動方法について学ぶ

 10月4日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第5回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。前回第4回目も太田菜央研究員より、『鳥たちの多彩なコミュニケーション』をテーマに行動動物学について講義をいただきました。

 ひとはく連携セミナー4回目 鳥たちの多彩なコミュニケーションについて学ぶ に関する記事はこちら

 今年度第5回目となるこの日は『種子散布の生態学』と題して、藤井俊夫研究員より、植物が生息域を広げていく技ついて学びました。皆さんご存じのとおり、植物は固着生活をするものがほとんどで、ウキクサなどの一部を除き一度種子から発芽し定着するとその個体は自分で移動することはできません。そんな植物が他の場所に移動する手段は、果実や種子に工夫して様々な場所に移動していきます。今回は植物の散布体の構造や散布方法について講義いただきました。

 前述のとおり、植物は次の世代の子孫を親から離れたところや生育に適している環境に送り出すための様々な工夫をしています。送り出す果実や種子を散布体といい、送り出す仕組みを種子散布と呼びます。

 

 次に種子散布の方法についても学びました。タンポポやイロハカエデのように果実や種子に翼や羽毛を持ち、風に飛ばされやすくなっている『風散布』、ヒメモダマやハスなど川や沼などの淡水、海流などによって種子が運ばれる『水散布』マンサクやホウセンカなど果実が割れるときの勢いを利用するなどして植物自身の力で種子を飛ばす『自動散布』オオオナモミやイノコヅチなど動物などの体に付着して移動する『付着散布』、鳥や哺乳類に果実ごと食べられて種子が運ばれる『動物散布』などなど、様々な方法で植物の種子が運ばれていることも学びました。

 

 さらに果実の分類についても学び、おなじみの被子植物と裸子植物はもちろん、裂開花や閉果、複合果など果実のつくりの細かな違いについても学ぶことができました。そして最後に様々な種子や果実の標本や図鑑や資料も見せてくださり、実際に手にとってみることができました。

 

 ドングリだけの図鑑などマニアックな本もあり、生徒はとても興味を抱いたようです。生徒の感想を見ると、今まで知らなかった方法で植物が生息範囲を広げていることに驚き、さらに植物への関心が高まったとのことでした。藤井俊夫先生、興味深い講義をありがとうございました。

 

 次回第6回目のひとはくセミナーは、衛藤彬史研究員より『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、失われつつある日本の農業とその価値について講義をいただく予定です。農業を学んでいる私たちにとって楽しみな内容ですね。

人と自然科 『農業と環境』の授業で栽培したモチ米を稲刈りしました

 10月7日(月)人と自然科1年生『農業と環境』の授業で稲刈りの実習を行いました。『農業と環境』の授業では、イネの栽培、生育を学ぶためにモチ米『ヤマフクモチ』を栽培しています。6月には手植えによる田植え実習を行い、これまで水管理や除草作業など、頑張って栽培してきました。

 『農業と環境』の授業で田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら

 そして10月に入り稲穂が垂れ、籾の90%以上が黄金色となり、いよいよ収穫となりました。  

 実習を前に担当の先生から収穫方法に関する説明を受けました。 籾の先端についている『芒』と呼ばれるとげが実習服の中に入るとかゆくなるため、ボタンをしっかりとめ、タオルを首に巻きます。そして鎌の使い方。刃がギザギザしている『鋸鎌』を使い、(普通鎌よりも痛く、治りにくいので)万が一にも手を切ってしまうと大変です。手袋の着用、そして『イイね』のように親指を上に向けて稲を握る(順手といいます)など、絶対に手を切らないための稲穂の持ち方、そして収穫後のイネの束ね方などを教わりました。

 

  しっかり学んだ後はさっそく実習開始です。6月に自分で田植した田んぼを囲んでみんなで刈っていきます。この日の天候は曇り時々雨。今にも雨が降りそうな空のもと、手刈りしていきます。

 

 先生に教えていただいた方法で丁寧に刈っていきます。

 

 そして刈ったイネ5株を束ね、麻紐でくくって稲束にします。この時緩むことなくしっかり結ぶことがポイントです。

 

 有馬高校では束ねた稲束を天日干しするため、はざかけ(垂木に稲束をかけること)します。乾燥機で一気にするのとは異なり、ゆっくり時間をかけて乾燥を行うことで、甘みやうま味、粘りが増すと言われています。有馬高校ではる程度天日干し、そして仕上げを乾燥機で行うハイブリッド乾燥を行っています。さらに脱穀(稲穂から籾を外すこと)後の稲わらや、もみすり(籾からもみ殻を外すこと)後のもみ殻も野菜や花の栽培でマルチングや堆肥として活用しています。イネは米だけでなく、すべてに価値があるんですね。

 

 最後に田んぼに残された落ち穂をみんなで拾います。一粒たりともムダにできません。お茶碗約30杯分の落ち穂が集まりましたね。

  途中雨が降り、雨宿りしてやり過ごす時間もありましたが、 どうにか2時間の実習は終了。最後に集合写真を撮りました。

 

 今回収穫したもち米は、11月9日(土)に開催される農業祭にて販売する予定です。(毎年大人気で、一瞬で売り切れます。)そして今年もこのモチ米を用いて餅をつき、炭火で焼き、おしるこに入れて振る舞う『炭火焼餅おしるこ』を販売する予定にしています。ちなみに今回収穫したもち米以外にも、ダイコンやハクサイなどの野菜、パンジー、ビオラ、ハボタンなどの草花苗、その他ギンナンや青パパイヤなどの農産物販売も行う予定です。

 昨年度の秋の農業祭に関する記事はこちら

皆様のご来場をお待ちしています。

丹有地区スピーチコンテスト

9月29日に三田学園高校で行われました、丹有地区のスピーチコンテストに79回生から3名の生徒が出場しました。

8月に1からスピーチの内容を考え、9月に入って学校が始まると昼休みや放課後にスピーチの練習を繰り返し行いました。

5分弱の原稿の暗記に加え、聴衆を魅了させる話し方や目線の配り方、ジェスチャーなどを交えてスピーチを行うことは、相当な努力の積み重ねがあってこそできるものです。

コンテストの結果、惜しくも有馬高校の生徒が受賞することはできませんでしたが、他校の生徒や先生、審査員の方々が見ている前で堂々と発表している姿はとても素敵でした。

コンテストに出場した3名の生徒、スピーチの指導を担当していただいた先生方、ありがとうございました。

家庭科 保育系列 リトミック講座

家庭科保育系列では、2年次の「保育基礎」3年次の「保育実践」「子どもの表現活動」で、特色のある授業を展開しています。検定取得は勿論ですが、近隣の保育園・幼稚園との交流事業や、高大連携事業・特別非常勤講師による専門的な授業など、幼児教育に関する実践的な学びが特徴です。

10月3日(木)「保育基礎」の授業では、リトミックランド北神戸を主宰しておられる辰巳先生をお招きして、リトミックについて教えていただきました。辰巳先生には、この14年間、毎年有馬高校に来ていただいています。卒業生で幼児教育系の進学をした生徒は、みんなこのリトミック講座が役に立ったと話していました。是非、この講座での学びを進路に活かして、頑張ってほしいと思います。

 

リトミックとは、幼児達の感受性.聴覚能力の発達に応じて、音楽遊びをしながら、「音感」「リズム感」「拍子感」「テンポ感」などを養い、「表現」や「集中力」「同調」などの力を育んでいく幼児教育の手法です。先生が弾くピアノに合わせて、歌ったり踊ったり、表現したりする「リズム遊び」がメインです。音楽の強弱やテンポに合わせて動くことから始まるのですが、最初はぶつかったり、うまく動けなかったりします。徐々に慣れてくると、想像力を使い、動物になったつもりになったり、蝶を飛ばしてみたりと表現を工夫できるようになります。

この講座で学んだことを今後の授業での表現活動に取り入れて、保育園訪問や発表に活かしてほしいと思います。

辰巳先生、ありがとうございました。

人と自然科 令和6年度農業クラブ後期総会を開催しました

 9月30日(月)人と自然科の1~3年生の生徒全員が講義棟に集い、令和6年度有馬高校農業クラブ後期総会を開催しました。

 

 学校農業クラブとは、全国の農業系高校で農業を学ぶ生徒が全員所属している組織で、農業を学ぶ人と自然科の生徒も全員農業クラブ員です。農業に関する授業や実習はもちろん、日ごろの農業に関する学びを活かしたボランティア活動や、研究・学習の成果を競い合う各種競技会など、活動は多岐にわたります。そして農業クラブ会長を中心に構成される本部役員が、人と自然科をまとめる役割も果たしています。

  前期副会長による開会のことばの後、まずは本日をもって農業クラブの職を終える前期会長より退任あいさつがありました。

 『コロナ前の先輩方の活動や伝統をなかなかうまく引き継ぐことができず、わからない部分も多くあった中でも人と自然の生徒全員で試行錯誤しながら一つ一つの行事を作り上げることが難しくもあり楽しくもありました。今日で私たち3年生の役員の任期は終了しますが、卒業するまで有馬高校農業クラブの一員として、第68代目会長が率いる新たな農業クラブの活動を支えていきたいと思います。1年間本当にありがとうございました。』という感謝の言葉があり、会場からは前期会長に大きな拍手が送られました。

 

 次に成人代表あいさつ。校長先生から、前期会長へのねぎらいと新会長への激励の言葉があり『農業クラブやフラワーアレンジメントの全国大会に出場している人と自然科の生徒の活躍を聞くたびに、うれしく思っています。これからも人と自然科が盛り上がるように頑張ってください』との言葉をいただきました。

 議長の選出後いよいよ議事に移り、そして新役員の承認です。

 新副会長候補から事前に立候補していた11人の新役員候補の紹介が行われ、採決の結果、全会一致(大きな拍手)で承認されました。そして新たに就任した新会長より『先輩方が築いてくださった伝統や想いを受け継ぎ、執行部役員を含めた21名で、人と自然科が盛り上がるように一生懸命頑張っていきますのでよろしくお願いします』との決意表明がありました。

 

 そして単位クラブ旗の引継ぎです。68年間有馬高校農業クラブの活動を見守ってきたクラブ旗が、前会長から新会長へ『頑張ってください』『応援しています』の言葉と共に引き継がれ、会場大きな拍手に包まれました。

 

 総会後は発表披露です。今回は第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会意見発表会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)分野Ⅰ類に出場し、優秀賞を受賞した生徒が模範発表を行いました。

 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)に関する記事はこちら

 続 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)に関する記事はこちら

 想いのこもった素晴らしい発表で、会場にいる全員が聞き入ってしまいました。ちなみにこの発表も含め、有馬高校の代表生徒として出場した意見発表会に出場した3人の発表は、11月2日(土)に郷の音ホール駐車場で開催されます、第50回さんだ農業まつりのステージにて聞くことができます。(11時30分頃の出場予定です。)ぜひお越し下さい。

 さらに、プロジェクト発表会(学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)に出場した研究発表は、10月26日(土)に開催予定の有馬高校第3回オープンハイスクールの学科説明会の中で発表する予定です。中学生の皆さん、楽しみにしていてください。さらにさらに、来年2月1日(土)に有馬高校で開催予定の学習活動発表会においても、意見発表・プロジェクト発表を披露する予定です。

 昨年度の学習活動発表会の様子はこちら

 続いて全国大会壮行会。新本部役員事業の生徒からこの夏の大会の結果、そして10月22日(火)から岩手県で開催される第75回日本学校農業クラブ全国大会に出場する3名の生徒と、10月25日(金)から栃木県で開催される第23回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県の代表として出場する2名の生徒が紹介されました。

  

 そして全国大会に出場する選手代表より『今までの努力を自信に変え、全国大会で活躍できるように頑張ってきます。皆さん応援よろしくお願いします』と意気込みの言葉があり、会場全員で拍手で激励しました。

 最後はFFJの歌斉唱。全国の農業系高校で歌われる農業クラブ連盟歌をみんなで熱唱しました。多くの3年生にとってはおそらく最後のFFJの歌の斉唱。歌い終わった後には自然と拍手が沸き起こりました。

 

 そして新副会長による閉会の言葉で無事総会は終了しました。

 

 本日の総会をもって農業クラブ本部役員を引退した3年生の役員のみなさん。お疲れさまでした。そして人と自然科のために一生懸命頑張ってくださりありがとうございました。1.2年生の皆さん。先輩から引き継いだ熱い想い、人と自然科の伝統、先輩の活躍を超えられるように頑張っていきましょう。

人と自然科 三田市こうみん未来塾・祥雲SSHシンポジウム『生物多様性って誰のため?』にお邪魔しました

 9月28日(土)三田祥雲館高校にて三田市こうみん未来塾 祥雲SSHシンポジウム(祥雲生きもの教室スペシャル)が開催され、人と自然科3年生果樹と緑班の生徒が研究発表&パネリストとして参加しました。三田市の協力のもと三田祥雲館高校が開催しているこの会は、地域の児童・生徒がサイエンスに対する興味関心を深めること、地域の自然環境に対する理解を深めることなどを目的に開催されているものです。

 

 ちなみに・・・シンポジウムの前には『ミニマルシェ』が開催されました。三田祥雲館高校の生徒は、『園芸入門』などの授業で栽培している落花生を販売。そして私たち、人と自然科は、実習で栽培しているキュウリやサツマイモ、そして昨年度から果樹と緑班が本格的に栽培を始めた青パパイヤとバナナを販売しました。大温室で栽培している貴重な国産バナナは量り売り、そして青パパイヤはレシピ付きで販売し、たくさんの来場者にご購入いただきました。

 マルシェで賑わいを見せた後はいよいよシンポジウムスタートです。まずは研究・活動発表。トップバッターは有馬高校カブトムシ班『放置竹林問題に立ち向かえビートルズ!』です。今年の農業クラブ県大会プロジェクト発表会で優秀賞を受賞した研究発表です。

第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)に関する記事はこちら

続 人と自然科 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)に関する記事はこちら

 発表した3名の生徒が課題研究の授業で行っているこの活動。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 竹林実習で発生した間伐材をパウダーに加工したものを飼育マットに小型のカブトムシを養殖、販売することで里山管理の資金を得ると同時に、カブトムシの幼虫から排出される糞も土壌改良剤として活用しようというユニークな研究で、聴衆者の方の反応も上々でした。

  

 次は株式会社コスモス食品様の『おいしいをつくる多様な生きものたち』です 。コスモス食品様はフリーズドライの食品を製造販売されている会社ですが、地域の乳酸菌や酵母菌、そして日本の代表的な菌でもある麹菌の力を活かして調味料を開発されています。まさに生物多様性を活かした取り組みですね。

 

 最後の発表は生態学者の岡野 淳一様の『三田市皿池湿原公園の生粒多様性』です。三田市北部にある皿池湿原公園は、多くの昆虫や植物の絶滅危惧種が生息しています。『自然を守る』と聞くと、人間が手を触れてはいけないというイメージがあるかもしれんが、皿池湿原は人の力が加えられてこそ守られる湿原です。人間と自然の関係性について考えさせられる発表でした。

 研究活動発表のあとは基調講演。コンサベーションインターナショナルジャパンの浦口 あや様による『自然を守ることは人間を守ること』です。世界中で起こっている自然破壊の現状、そして原因を読み解き、なぜ生物多様性が必要なのか、私たち人間が何をすべきなのかについて、主に熱帯の開発途上国での事例をもとにご講演いただきました。

 

 最後はパネルディスカッションです。ファシリテーターとして人と自然の博物館三橋 弘宗研究員の進行のもと、有馬高校生を含むこの日発表したメンバーがパネラーとして壇上に上がり、それぞれの発表に対する質疑応答や、感じたことなどをパネラー同士、そして聴衆者とも共有することができました。有馬高校カブトムシ班の発表にもたくさん質問をいただき、本当にうれしかったです。

 

 あっという間にシンポジウムは終了。終了後も参加した中学生や三田祥雲館高校の生徒、講演いただいた浦口さんや三橋先生とも情報交換を行うことができ、たいへん有意義な時間となりました。

 

 今回のシンポジウムにお招きいただきました三田祥雲館高校の皆様、本当にありがとうございました。

人と自然科 ひとはく連携セミナー4回目 鳥たちの多彩なコミュニケーションについて学ぶ

 9月20日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第4回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。前回第3回目も高橋 鉄美研究員より、『タンガニイカ湖での調査』をテーマに古代湖に住む魚の生態やそれを通した進化について講義をいただきました。

 ひとはく連携セミナー3回目 アフリカの古代湖の魚から進化について学ぶ・・・に関する記事はこちら

 第4回目のセミナーは太田菜央研究員より『鳥たちの多彩なコミュニケーション』と題し講義をいただきました。

 皆さんも毎日、通勤通学の途中や公園での散策などの時に鳥たちの鳴き声を耳にすると思います。またTVの特集などでも、鳥たちがダンスをしたり羽を広げたり、つつき合ったりする姿を見たことがあるのではないでしょうか。このような生き物の行動が、どのようになぜ行われているのかを生物学的な視点から調べる学問を『動物行動学』と言います。早速先生からは鳥たちが繰り広げる行動の意味についてたくさん紹介いただきました。

 先生のお話によると、鳥たちコミュニケーションを行う行動とヒトの言葉とは共通性があるとのことで、例えば鳥のさえずりは学習によって獲得されること、そしてその行動はお手本を聞いて練習をすることが必要、さらに音の並びには規則性があり、私たちが話す文法とよく似ていることなどが挙げられます。そこに手足や胴体、頭など体の一部を動かすことで情報の送受信を行う鳥もおり、このような行動を『マルチモーダルコミュニケーション』と呼ぶそうです。

 具体的な一例として『ルリガシラセイキチョウ』の求愛行動について説明いただきました。この鳥はオス・メスともに歌とダンスで求愛行動をとるそうで、巣材を咥えながらまるでタップダンスをしているかのようにジャンプを繰り返し、歌を歌います。そしてパートナーが近くにいるときにはジャンプのテンポが増え、歌の量が減るという行動を見せるそうです。このような一例のように、鳥たちは多様な信号を使ってオスとメスが双方向的にコミュニケーションをとっているとのことです。

 

 また、鳥たちが最もコミュニケーションツールとして活用しているのは音ですが、これは伝わる範囲が広く、姿が見えなくても視界が悪くても伝わるという利点があります。その音は『声』だけではありません。例えば『アカオタガモ』という鳥はくちばしを使ったドラミングを行ったり、『ヤシオウム』という鳥は、木の実などをたたいて音を出します。さらに『キガタヒメマイコドリ』や『レンジャクバト』などの鳥は羽を震わせたり大きく羽ばたくことで音を出し、警戒音を仲間に伝えるという行動をとります。本当に鳥の行動は奥が深いですね。生徒はノートやタブレットにメモを取りながら、真剣に講義を聞いていました。

  最後に先生から、『発声行動以外のコミュニケーションの研究はまだまだ発展途上。録画や解析などの手法が発展してきた現在、これから様々なことが解明される可能性がある』とのことでした。そして『オウフクチョウ』のはく製も間近でみせて下さり、生徒は熱心に観察していました。講義後の感想を見てみると、かなりの生徒が興味を持って講義を聞いていたようで『通学中や屋外での活動中に鳥を見つけたら、気にして観察したい』という声も多かったです。太田先生、興味深い講義をありがとうございました。

 

 さて、次回第5回目のひとはく連携セミナーは、10月4日(金)『種子散布の生態学』と題して、藤井俊夫研究員より、植物が生息域を広げていく技ついて学ぶ予定です。次回の講義も楽しみなテーマですね。

体育大会を行いました!

心配されたお天気も問題なく、雲に恵まれちょうど良い空模様の9月27日、グラウンドで体育大会が行われました。

予選に勝ち残ったチームの決勝戦や、生徒会が企画した障害物競走、部活動対抗リレーなど、盛りだくさんの競技に、応援や選手の歓喜の声が響き渡った一日でした。

校長先生から体育大会をそれぞれが全力を尽くし、そして楽しむようにと励ましを受け、予行以上の熱いパフォーマンスと応援が見られました。

最後の種目の大縄跳びは、3年生VS2年生の対決。学年総動員で、まさに『団結』しての応援でした。最高潮に盛り上がり、空高く上っていく歓声に心が震えました。生き生きと、生命力に溢れた姿は、見ている側に勇気と活力を与えてくれました。

朝早くからお越しくださった保護者の皆さまをはじめ、ご来賓の皆さま、有高生の活躍を見届けて下さりありがとうございました。

また、育友会よりスポーツドリンクの差し入れもいただき、皆さまに支えられ、無事に体育大会を終えることができました。

今日の体育大会の日が、生徒の皆さんの心の中に、きらめく思い出となって残ることを願っています。

皆さん、お疲れ様でした!

 

 

体育大会予行

ほんの少し涼しくなった9月25日(水)、令和6年度体育大会予行が行われました。

グラウンドに張られた学年カラーのテントの下、高校生活最後の体育大会となる3年生、3年生に負けじと意気込む2年生、高校生になって初めての体育大会を経験する1年生と、それぞれの思いを抱き、予行に臨みました。

広々としたグラウンドに集った全校生徒。

開会式から始まり、演技の手順を確認しながら進めていきました。

団体競技の障害物競走、台風の目、綱引き、大縄跳びは呼吸を合わせて。

100m走やリレーは決勝進出をかけて真剣に、力強く走り切って。

勝負に勝っても負けても全力で応援し、健闘をたたえ合う姿が眩しく映りました。

9月27日(金)の体育大会本番も怪我無く力が出せるように、クラスで団結して取り組みましょう!

 

人と自然科 3年野菜班の実習風景

野菜班の13名、残暑にも負けず実習に取り組んでいます。

その1コマを紹介します。

夏に引き続き、それぞれ担当野菜を決めて管理しています。

手際も良くチームで協力して植え付けやかん水などを行っていきます。

さすが3年生、人と自然科のリーダーです。

今回、管理している野菜は11月の農業祭で販売予定です。皆さん、お楽しみに!

また、別の日には全員でイモ掘りです。雨が降らず、固い土と暑さに苦戦しましたが、

大きなイモを収穫することができました。

本当にいい笑顔です。これからも1,2年生の良い手本となって実習に

取り組んでくださいね。

 

 

 

 

人と自然科「クラインガルテン」2学期その3~サツマイモ収穫~

前回に植え付けたハクサイや種まきしたダイコンの生育は順調です。

今回は、ダイコンの間引きとミズナやタアサイ、シロナなどの植え付けを行いました。

まずは、間引きの目的や方法について事前説明です。

十分なスペースが残っておらず、植え付けに苦労した人もいましたが、なんとか

植え付けは終了です。

次の5月に全員で植えたサツマイモの収穫です。この夏はほとんど雨が降らず、

イモの肥大を心配しながらの収穫でした・・・。

観光農園などで実施しているイモ掘りは前段階の準備を終えているものを掘っていきますが、

学校では前段階の準備からスタートです。

まず、しっかりと成長したツルを切り、ビニールマルチを外していきます。

その後に掘りやすくするためにスコップでおおまかに掘っていきます。

イモの一部が見えたら傷つけずに慎重に掘っていきます。

前段階の準備では、土が硬く、時間はかかりましたが、

太りも上々のイモを収穫することができました。

今度、イモ掘り体験をするときには前段階の準備に多くの時間と労力が

必要だと感じることができる実習でした。本日もお疲れさまでした。

 

 

人と自然科 2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石に出展しています

 9月22日(日) ~ 9月29日(日)の期間、兵庫県立明石公園にて、2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石が開催されています。今年で32回目を迎えるこのイベントは、花と緑に関する県民の意識の向上や、花と緑あふれるまちづくりや暮らしづくりを後押しするためのイベントです。

 2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石開催要項.pdf

 そしてイベントの展示の一つとして、県下の農業高校の生徒が自分たちでデザイン・施工した自慢の庭を展示する、アグリハイスクールガーデンが開催されており、有馬高校人と自然科も、3年生『果樹と緑コース』で学んでいる生徒が、『課題研究』の授業の中で、作庭に取り組みました。

  人と自然科教育課程表(課題研究・果樹と緑コースは3年生の欄をご覧ください)はこちら.pdf

 担当した生徒は夏休み中にも学校に登校し、竹林から竹を切り出し、加工を施し、準備を進めてきました。

 

 今週に入ってからは早朝の時間にも登校して試作を行い、毎日下校時間ぎりぎりまで先生と一緒に頑張っていた姿が印象的でした。

 

 そしていよいよ開催期間直前の9月20日(金)に明石公園を訪れ、作庭を行いました。 作庭は1.5m×2.3mの木枠の中に作成していきます。

 今回はダイアンサス・コリウス・ミントリーフ・トレニアなど季節の草花やリュウノヒゲなどの緑化材料6種類の植物を木枠にちりばめながら植栽していき、約4時間かけて作品を完成させました。

 

最後に今回の作品でもっともこだわった、竹で作った竹灯籠の生垣を後方に設置し完成です。

 完成した作品はこちら。

 

 テーマは『有馬富士と花火』です。竹灯籠に花火を描き、三田の夏をイメージした作品です。竹灯籠は電動ドリルで一個一個穴をあけたそうです。

 また、流木で有馬高校が位置する三田の象徴『有馬富士』を、そしてその麓にある『福島大池』を寒水石で表現しています。手作りのししおどしがかわいらしいですね。色とりどりの草花苗ともマッチしています。

 

 作庭した生徒からのコメント、『見てくださった方が心を落ち着かせるような庭に仕上げました。よかったら見に来てくださいね。』とのこと。今回作庭した作品は、9月29日(日)10:00~16:00(最終日は15: 00まで)明石公園に展示しています。(明石城公園入口の橋を渡ったときうち太鼓のあたりにあります。)

 期間中明石公園を訪れた際は、是非有馬高校人と自然科の生徒が作庭した庭を探してみて下さい。

第59回「高校生のための文化講演会」

9月19日(木)の1,2限目に「高校生のための文化講演会」を体育館で行いました。

講師としてフリーランスライターの畠山理仁(はたけやま みちよし)先生をお招きして「NO選挙,NO LIFE~選挙を100倍楽しむ方法と真の民主主義」という演目で1時間ほどお話していただきました。

     

講演の初めに「政治に詳しい人?」という畠山先生からの問いがありました。これに対して手を上げる生徒は誰もおらず、選挙、または政治に対して興味がある生徒は少ない様子でした。

     

しかしながら先生の軽快な語り口や映像に生徒はみるみる引き込まれ、暑い中でしたがよく集中して話を聞いたり、メモをとる姿が見られました。

 

現在の選挙に関する問題点として、現場で本物の、生の候補者を見たことないまま投票先を決める人が非常に多いという指摘がありました。実際に演説の場所に行くなどして候補者に会いに行き、有権者から候補者に積極的に質問すべきだとしました。特に選挙期間中は候補者は何でも答えてくれるので、壁を作らないで要求を伝えるようにしてほしいとのことでした。

 

次に、畠山氏が取材をされる際の心掛けとして「候補者全員に必ず1度は接触する」ことが挙げられました。

そうすると、①誰がいいのかがわかる ②だれに投票しないようにした方が良いの、がわかるからだそうです。

 

そして、政治に無関心な若者が多いという現状に対して、「政治に無関心ではいられても、政治に無関係ではいられない」という言葉を述べ、政治が遠くかけ離れたものではなく、身近なものであることを強調されました。

 

さらには選挙にかかる具体的なお金の話も登場し、2年前に行われた参議院選挙で604億円、この夏に行われた都知事選に59億円がかかったとのことでした。  

     

つまり、投票に行かないということは、これだけの額を無駄にしていることになります。

 

また、[予算 × 任期 ÷ 有権者数] という計算式から一票の価値を具体的に計算したスライドが登場すると、生徒たちも驚いているように見えました。

(ちなみに2年前の参議院選挙では一票で611万3,168円の行方を決める価値があったそうです。)

 

これらの話を受け、近々行われる三田市議会選挙において投票権を持つ生徒は、ぜひその権利を行使してほしいと思います。また、現在はその権利を持たない生徒も、将来投票という行動を通して、自分の意思を表明していきましょう。

 

最後に、生徒会長からの謝辞と一ツ橋文芸教育振興会より図書の寄贈があり、生徒を代表して図書委員長が受け取りました。今回いただいた集英社文庫100冊と畠山氏の書籍は、図書室に置いています。ぜひ読みに来てください。

     

人と自然科 ブドウ販売会終了 ご購入ありがとうございました

 9月11日(水)、13日(金)、18日(水)の3日間、人と自然科の生徒が授業で栽培したブドウ(ベリーA、ピオーネ、マスカットオブアレキサンドリア)の即売会(本校保護者、生徒限定)が各学年ごとに開催され、無事終了しました。

 有馬高校にブドウの季節がやってきました(収穫調査)・・・に関する記事はこちら

 さて、販売前の収穫です。ブドウは気温が上昇してから収穫すると日持ちが悪くなる(脱粒しやすくなる)と言われています。そこで今年は新たな取り組みとして、放課後(7時間目)に実施する『総合実習B』の当番実習授業を、収穫日に限り早朝の時間(0時間目)に実施してみました。

人と自然科教育課程表はこちら.pdf 

 朝7時20分点呼に欠席者もなく全員集合完了。何よりもブドウの品質第一です。

  

 各日約800~900房を収穫します。

 『朝の実習、農業高校生って感じで最高ですね』『早朝の農業実習・・・これこそ農業高校生の青春ですね』収穫を担当した生徒から前向きのコメントが多く聞かれ、担当者もとてもうれしく感じました。

 生徒自ら収穫したブドウは販売に向けて、調整、包装、袋詰めを行いました。栽培を担当した2年生、3年生「果樹と緑」の授業だけでなく、「総合実習」や他の農業科目でも少し助けてもらいながら、1年生から3年生まで手分けをして行いました。

 しわしわになったり、中で傷んでいたりしでいる粒がないかどうか確認し、ハサミで一粒一粒調整していきます。今年は特に夏の雨不足で、粒がしおれてしまっているものが出ていたので大変でした。商品を販売しお金をいただくということで、真剣に調整していきます。

 

 そして調整したブドウをランク付けしていきます。有馬高校人と自然科に脈々と引き継がれる伝統として、房のつまり具合で3つにランク付けし、上と中のランクのブドウをセロファンの包装紙に丁寧に包みます。(一番下のランクのブドウはご自宅用として、そのままレジ袋に詰めます。)そして1袋に2~3房で重さをはかり、レジ袋に入れ価格を決定します。

 

  このように調整、袋詰め、確認作業は販売直前まで行われ、ダンプに積み込み、販売会場となる体育館前の販売準備です。机を並べ、のぼりを立て、準備万端です。

 

 いよいよ販売開始。販売前から整理券を求め、たくさんの方が集まってくれました。ほんとうにありがとうございました。

 

 販売は放課後の農場当番(「総合実習B」)の授業で、1年生から3年生が一緒になって行いました。放課後の農場当番は行います。3年生の先輩のリーダーシップのもと、学年を超えて連携し、販売を行います。

 

 今年度からコンピュータを使ったレジシステムを導入しました。(少しお時間いただきました。待っていただいてありがとうございました)記入していただいた注文票を受け取り、会計を行っている間に後ろで待機している生徒が商品を準備します。そして売り切れた品種、ランクを一覧表に線を引いていきます。(最終日は売り切れシールを貼りました。)どんどん無くなっていきましたね。

 

  今年はジベレリン処理や、整房作業もうまくいき、9月初旬にはなかなかの出来栄えとなりました。一方で台風などの直撃は免れたものの、過去例がない高温が続きました。特に9月に入ってからも高温が続いたためブドウが熟しすぎてしまい、特に3連休を挟んだ最終18日(水)の販売では、少し味が落ちてしまったことが悔やまれます。来年は収穫時期(販売日含む)を前倒しすることも今後検討します。

 さらにもう一つ脅威だったのがアライグマによる害獣被害です。電柵は張ったものの、ちょっとした隙間(電線と地表の微妙な高さ)から侵入し、何度も食害を受けましたが、その都度生徒は考えて対策を行い、大切なブドウを守ることができましたね。 

 そして畑の面積が限られているため、今年度も予告通り数量制限をさせていただきました。ご理解ご協力ありがとうございました。

 

 このように大盛況であったブドウ販売は3日間で合計375名(昨年比46名増)の方に来場いただきました。栽培・販売を担当した生徒は、喜んで買ってくださるたくさんの生徒、保護者の姿を見て、やりがいを感じられたとのことでした。暑い中、ご来校いただいた保護者の皆さま、総合学科の生徒の皆様も、本当にありがとうございました。人と自然科の学びについて少しでも理解してもらえたらうれしいです。

 次回の販売イベントは秋の農業祭です。頑張って準備していきましょう。

家庭科「子どもの表現活動」~湊川短期大学特別授業~

9月13日(金)家庭科「子どもの表現活動」の授業では、湊川短期大学より講師の先生をお招きして、「ペープサート」作りを通して造形表現技術についてご指導いただきました。

「ペープサート」とは、「PAPER PUPPET THEATER」とか「うちわ型人形劇」として紹介されることもありますが、幼稚園や保育園ではお馴染みの人形劇です。

最初の45分は座学です。3つの芸術分野「音学、文学、美術学」についてのお話から始まり、ペープサートに使う画材の違いやキャラクターの表現方法などについて、教えていただきました。

次の45分は実技です。自分自身をキャラクター化し、画用紙に描き、皆の前でペープサートとして自己紹介を行うというハードルの高い内容でしたが、皆んな上手にできていたと思います。幼児教育分野の奥深さを知る事ができました。

湊川短期大学 安井先生、松尾先生、ありがとうございました。

 

人と自然科 秋の農業祭に向けダイコンの栽培もスタートしました

 9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いています。今年の夏は全く終わりが見えませんね。そのような中、9月9日(月)に人と自然科1年生『農業と環境』の授業では、ダイコンの栽培がスタートしました。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 『農業と環境』の授業では、2学期にダイコン・ハクサイの栽培を行い、作物栽培の基礎基本を学びます。夏季休業中にはハクサイも播種(たねまき)しましたね。

 夏休みの実習 ハクサイの播種 秋野菜の栽培がスタートしました・・・に関する記事はこちら

 まずはダイコンを栽培する圃場の準備です。前週の『総合実習』の授業で、トラクタで耕した圃場の畝端を切る実習(作物の成長を促すために、排水をよくする作業です)をしてダイコンの播種(たねまき)の準備をしました。

 さて、いよいよ播種(たねまき)当日です。実習を前に、一連の作業内容を実演してもらいます。しっかり先生の説明を聞きましょう。

 まずは万能クワを使って畝の床を平らに整地します。次にクワの側面や手を使って、深さ約3cm2条(2列)でにさく条(溝を切ること)します。クワを上手く使うことは農業の基本ですね。

  そして、ダイコンの種子を1カ所3粒ずつ、株間30cm千鳥播き(互い違いにずらして播く方法)で落としていきます。後から間引きをするため、種子が隣とくっつかないように三角形に、それぞれ約1センチ離して置いていきます。ちなみに今年度は『YRくらま』という品種のダイコン栽培します。青首総太りで病気に強く、甘みがある品種特性を持っています。

 

 その後、土が乾燥しにくくなるように稲わらを数本置き、覆土(稲わらが飛ばないための重しも兼ねて)します。覆土が厚すぎないようにするのがポイントです。

 

 そして最後に潅水します。農業の基本、発芽の3要素は『温度・水・酸素』ということで、水かないと発芽しません。たっぷり潅水しましょう。

 

 そして観察を続けると・・・・二日後の水曜日には播種したダイコンは発芽していましたね。

 

 「農業と環境」の授業では自分の担当区域が設けられ、1人1人が責任を持って管理を行い、技術を習得していきます。今回播種(たねまき)したダイコンは11月中旬に収穫適期を迎え、秋の農業祭で販売されます。

 昨年度秋の農業祭の様子はこちら

 今年度の秋の農業祭は11月9日(土)を予定しています。販売はもちろん、例年一番自信のあるダイコンを一堂に展示し、品評会も行います。立派なダイコンが収穫できるように楽しく管理を頑張りましょう。