Aioi High School,Passport to the World ~相生高校から世界へ~ |
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みなさん、おはようございます。
そして、新年明けましておめでとうございます。
皆さんの顔を見ながら話ができないのは寂しい限りですが、かわりに朝の登校時に元気な挨拶してくれる皆さんを見て、とても嬉しい気持ちになりました。
まずは、本日、体調を崩して欠席している人も数人いますが、こうして全員の無事を確認できて3学期を迎えることを嬉しく思います。
さて、新年を迎えるにあって、私が皆さんに望む生徒像を繰り返しになりますが、改めて5つ伝えます。
1つは、自ら考え問いを立てることができる生徒、まずは質問力をつけましょう。そして、自分の意見をしっかりと表現することができるようになりましょう。
2つには、人生において失敗や挫折はつきものですが、何度でも立ち上がって挑戦し続けることのできる強い心、強い精神力を養っていきましょう。
3つには、挨拶、感謝の言葉が素直に言える人になりましょう。他者の痛みや喜びを感じることができるなど、人としての豊かな人間性や感性を有する人になりましょう。
4つには、悩んだとき、困ったときに、人に助けを求めることができる人になりましょう。そのためにも、人から助けてもらえるような人になりましょう。
5つには、母校を愛し、誇りを持って学校生活を送りましょう。
さて、昨年末、経団連が発表した「企業が求める人材」像の第1位は、「コミュニケーション能力の高い」人材でした。第2位は、「意欲的」な人材でした。第1位のコミュニケーション力は、もう10年以上不動の1位です。ただ、10年前とは、その理由が少し異なってきているようです。これまでは、挨拶を中心として社内雰囲気の向上や、チームで仕事を行う関係から協調性があり、何よりも自社や他社との関係において人間関係構築ができる人材を重要視していました。もちろん現在もその意味でのコミュ力の重要性は変わってはいませんが、企業が大いに期待しているのが、「想定していない問題や課題に臨機応変にかつ柔軟に対応できる人材」「答えの無い課題に果敢にチャレンジしていこうとする人材」「多種多様な仲間と協働的にかつ発展的に課題解決に向かおうとする力を有した人材」なのだそうです。要するに「何事にも意欲的でコミュニケーション力に富んだ人材」ということです。
実は、これって、「探究活動」で得られる力なんです。高校でもこの探究活動に力を入れはじめていますが、大学は、凄まじい勢いで探究的課題研究活動を取り入れています。というか、元来大学はそういう所だと私は思いますが・・・
探究活動とは、「自ら問いを立てる(設定)→調べる(調査)→考える(分析)→考えをまとめる(創造)→発表する(表現)→振り返る(検証)」という一連の流れがあるわけです。一人でできない事が多いので、仲間とあるいは知らない他職種の人と協働していくことが必要なわけです。だから、コミュニケーション力が高まるわけです。自発的だから自主性や意欲的な活動が増えるわけです。
企業はそういう人材を欲しています。これは、君たちが社会人になったときも変わっていないと思います。企業は、探究活動に大きな成果を有している人物は、高いコミュニケーション力を有し、意欲的・活発的であると思うわけです。みなさんは、まだ社会人になるまでには時間がある人が多いですが、そういう人材になることを意識して、意欲的かつ前向きに学校生活を送って欲しいと思います。
最後になりましたが、コロナ感染対策を引き続き徹底し、この3学期を乗り切っていきましょう。そしてこの一年が、生徒のみなさん、先生方も含めて、素晴らしい一年となりますように、そして相生高校がますます発展していきますことを祈りまして、式辞といたします。
なお、共通テスト直前となった三年生の諸君への激励は、激励会で言わせていただく予定でしたが、学年通信をもって私からの激励とさせていただきます。
以上でおわります。