本校は、平成25年度(2013年度)に、文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。それを受け、普通科総合自然科学コースを、平成27年度入学生(70回生)より現在の総合自然科学科へと改編し、科学技術人材育成に向けた取組を継続しています。さらに、平成30年度(2018年度)にはSSH第2期の指定を受け、総合自然科学科の生徒は、課題研究を中軸に据えた教育課程のもと、その主対象として各事業に積極的に取り組んでいます。
目標
- 理科や数学などの学力の向上を目指すとともに、応用力や探究心を高めること
- 幅広い知識を身につけ、将来、国際社会で活躍できる科学技術人材を育成すること
- 主体的・対話的で深い学びを実現し、発見力・試行錯誤力・検証力・討議力を育成すること
特色
- 課題研究を中心とした充実した探究活動の実施(課題研究Ⅰ・課題研究Ⅱ・課題研究Ⅲ)
- 実験・実習を多く取り入れた学校設定科目の実施(実践科学・科学英語など)
- 大学、研究所等の施設・設備の見学、卒業生や大学教授等による特別講義の実施
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自然科学に対する興味・関心を高める総合自然科学科独自の行事の充実(サイエンス校外実習など)
課題研究
総合自然科学科では、探究活動をすすめるプロセスを学ぶための取組として、3年間継続した課題研究を実施します。特に2年生の課題研究Ⅱでは、週2時間の授業、長期休業中や週休日、放課後の時間などを利用して、科学的探究方法の習得や科学的思考力を育成するための充実した研究活動を行っています。
◇1年 課題研究Ⅰ
模擬課題研究・ミニ課題研究を通して、探究活動の基礎を学びます。
◇2年 課題研究Ⅱ
グループ別にテーマを設定し、1年間課題研究に取り組みます。その成果を校内、校外で発表します。
◇3年 課題研究Ⅲ
2年生で取り組んだ課題研究について、英語で発表します。
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総合自然科学科で実施される行事等
◇1年
「サイエンス校外実習Ⅰ」
宍粟防災センター・山崎断層でのフィールドワーク
「関東研修」*希望者
国立科学博物館・筑波大学・筑波宇宙センター・東京大学などでの2泊3日の研修
「サイエンス特別講義」
課題研究アドバイザーの先生による、効果的なプレゼンテーション資料の作成、発表方法についての講義
「サイエンス校外実習Ⅱ」
SPring-8・ニュースバル放射光施設での見学・講義、西はりま天文台での講義・見学・天体観測実習
「小高連携いきいき授業」*たつの市サイエンスリーダー育成講座
たつの市内の小学6年生を対象に、星や星座についての講義やミニプラネタリウム製作実習の実施・指導
令和3年度小高連携いきいき授業
◇2年
「台湾海外研修」*希望者
国立台南女子高級中学(姉妹校)生徒との協働実験・課題研究発表会等の実施、国立台湾成功大学での協働実験、地元博物館での実習、故宮博物院研修を実施
「数学・理科甲子園」*希望者
「科学の甲子園」兵庫県予選として実施される数学・理科甲子園に学校代表として参加
「サイエンスフェア in 兵庫」
兵庫県内の高校、大学、企業、研究機関等による探究活動や研究内容の発表会に参加し、ポスター発表や口頭発表を実施
◇3年
「SSH生徒研究発表会」
毎年8月に実施される全国のSSH校による研究発表会に参加(代表班)
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進路実績
◎主な合格先の大学と10年間の累計人数 (令和4年4月現在)
【国立大学】 224名合格
北海道 | 2 | 筑波 | 2 | 東京 | 1 |
横浜国立 | 1 | 信州 | 7 | 名古屋 | 1 |
金沢 | 3 | 京都 | 6 | 大阪 | 26 |
神戸 | 17 | 鳥取 | 28 | 岡山 | 45 |
広島 | 15 | 徳島 | 7 | 愛媛 | 11 |
九州 | 10 | など |
【公立大学】 68名合格
大阪公立 | 13 | 兵庫県立 | 45 | 岡山県立 | 6 |
など |
【私立大学】
早稲田 | 1 | 慶応 | 2 | 東京理科 | 5 |
立命館 | 77 | 同志社 | 55 | 関西 | 64 |
関西学院 | 59 | など |