学校長の挨拶

県立鳴尾高等学校長として2年目となりました。

令和7年度、本校の「スクール・ミッション」「スクール・ポリシー」を実現するために、“やっちゃえ”鳴高! Naruo High school Goals 略してNHGsを設定し実行します!

01 鳴高2025アクションプラン(スクールミッション/スクール・ポリシー).pdf

02【修正】 鳴高2025アクションプラン(NHG's) .pdf

鳴高生の取り組みは、校長ブログ「ナル♪校長」で紹介してきましたが、「シン・ナル♪校長」にリニューアルしてお届けします。

また、「D.A.F.鳴高!」というタイトルで校長メッセージを発行してきましたが、こちらも「”やっちゃえ”鳴高!」にリニューアルして、鳴高生のみなさん、保護者の皆さま、それぞれへ毎月1日を目処に発行します。

<鳴高生のみなさんへ校長メッセージ>

令和7年度

4月号 (鳴高生).pdf

 

令和6年度バックナンバー

5月号 (鳴高生).pdf 6月号 (鳴高生).pdf 7月号 (鳴高生).pdf 9月号 (鳴高生) .pdf 10月号 (鳴高生).pdf 11月号 (鳴高生).pdf 12月号 (鳴高生).pdf R7 1月号 (鳴高生).pdf R7 2月号 (鳴高生).pdf R7 3月号 (鳴高生).pdf

<保護者の皆さまへ校長メッセージ>

令和7年度

4月号 (保護者).pdf

令和6年度バックナンバー

5月号 (保護者).pdf 6月号 (保護者).pdf 7月号 (保護者).pdf 9月号 (保護者) .pdf 10月号 (保護者).pdf 11月号 (保護者).pdf 12月号 (保護者).pdf R7 1月号 (保護者).pdf R7 2月号 (保護者).pdf R7 3月号 (保護者).pdf

 

令和7年度も、鳴高生のためになることであれば、なんでも、

すぐやる! 必ずやる! できるまでやる!をモットーに行動していきます。

鳴高の”今”に期待していただくとともに、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

令和7年4月1日 第27代校長 切原 賀子(きりはら よしこ) 

ブログ

校長室から

シン・ナル♪校長④ 令和7年度がスタートにあたって

さあ、今日から新年度がスタートしました!

1学期始業式、校長講話では、新2・3年生のみなさんに向けて、春休み中ずっとあたためてきた、鳴高2025アクションプラン、”やっちゃえ”鳴高!Naruko High schoor Goals(NHGs)の7つのゴールについて説明し、午後からやってくる新入生のみなさんにかっこいい鳴高の先輩の姿を見せようじゃないか!!と伝えました。

 

02 鳴高2025アクションプラン(NHGs).pdf

※「ゴール4」は現在申請中の事業の結果待ちのため空欄です。

 

午後からは入学式、天候にも恵まれ、絶好の入学式日和でした。

280名の初々しい鳴高新入生のみなさん、ようこそ鳴高へ!

入学式後、お子様をお待ちの保護者の方に向けて、吹奏楽部とストリング部によるサプライズ演奏も♪

 

【令和7年度 兵庫県立鳴尾高等学校 第80回入学式校長式辞】

 少しずつ暖かくなってきた春の日射しが降り注ぎ、美しく桜が咲き誇る、そんな今日の佳き日に、兵庫県立鳴尾高等学校第80回入学式が挙行できますことを大変うれしく思います。

 まずは、ただいま入学を許可いたしました280名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 そして、今日までお子様方を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様方のご入学を心からお祝い申し上げます。

 さて、本校は、昭和18年、当時の鳴尾村に全国でも珍しい村立の旧制鳴尾中学校として設置され、その後、昭和25年に兵庫県に移管されて兵庫県立鳴尾高等学校となりました。平成23年には「国際文化情報学科」、平成27年には普通科に「総合人間類型」を設置し、今に至っています。

 閑静な住宅地の中にあり、落ち着いた雰囲気の中、地域の皆様に育まれ、多くの鳴高生が部活動や鳴高祭などの学校行事にも熱心に取り組み、のびのびと充実した高校生活を送っています。

 そんな鳴尾高校で、これから鳴高生となる新入生のみなさんに二つお願いがあります。

 一つは、「鳴高の主役はあなた」であり、「在りたい自分」、「在りたい鳴尾高校」は誰かが用意してくれるものではないので、あなたが創っていって欲しいということです。

 みなさんの先輩たちは、「真面目」で「素直」、「受け身」で「言われたことはきちっとできる」人が多いという印象をもっています。これまでの時代に求められてきた力であれば、申し分ありません。

 しかし、これからの時代に求められるのは、「問題発見能力」があり、「的確な予測」を立てることができる、「革新性(イノベーション)」のある人材です。

 それらの力を、鳴尾高校で過ごす3年間の学びをとおして、あなた自身が、困難に立ち向かい、悩んで、あがいて、もがくなかで培っていってください。

 中学校までは、誰かが、あなたが気づいていないところで、あなたが困らないよう先回りをして手を貸してくれていたかもしれません。これから鳴高生になるあなたは、本校の校訓である、「自律(つまり、他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること)、「創造」(つまり、これまでになかったものを新しく創り出すこと)のもと、日々の授業はもちろん、教育活動全般において、あなた自身がしっかり考えをもち、主体的に行動していかなければなりません。

 二つは、鳴高には普通科、普通科・総合人間類型、国際文化情報学科があることを活かし、それぞれの多様なカリキュラムや特色ある学びを互いにリスペクトし、刺激し合って成長していって欲しいということです。

 特に、国際文化情報学科がある鳴尾高校でしかできない、グローバルな視点での学びの機会をどんどん活用してください。特に、普通科のみなさんはアンテナを伸ばし、意識して取組んでいきましょう。

 また、普通科・総合人間類型で育む、「コミュニケーション力」、「リーダーシップ力」、「自ら学ぶ力」といった人間力を磨く学びを、普通科一般クラスや国際文化情報学科のみなさんも共有し、「絆」を深め、他者と協力・協働しながら「在りたい未来」を実現していける人材になってください。

 今、みなさんはスタート地点に立ち、これからの「未知」なる高校生活に期待と不安がいりまじった思いでしょう。

 「一歩踏み出した瞬間に未知は道となる」

 「未知」つまりまだ知らないことにはあこがれや期待とともに不安も伴います。しかし勇気を出して一歩を踏み出せば、「未知」は「道」となって未来につながります。これからの高校生活、まず一歩を踏み出してみるということを覚えておいてください。本校教職員は、そうしたみなさんの学び、成長を精一杯サポートしていきます。

 そして、保護者の皆様、私たち教職員一同、全力でお子様方の教育に取り組んでまいります。お子様の確かな成長に向けて、学校と家庭が互いに手を取り合い、同じ歩調で歩んでいくことが大切と考えております。どうか本校の教育活動にご理解をいただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、ご多用の中ご臨席賜りましたご来賓の皆様に改めて感謝申し上げます。

 これから新入生の皆さんが、本校で素晴らしい3年間を過ごすことができますことを心から祈念して、入学式の式辞といたします。

 

令和7年4月8日

兵庫県立鳴尾高等学校長 切原 賀子

シン・ナル♪校長③ 学科&類型入学前オリエンテーション

入学前オリエンテーションを国際文化情報学科、普通科総合人間類型で先行実施しました。

入学前の初登校に緊張した面持ちの新入生のみなさんでしたが、学科、類型の先輩鳴高生がやさしく笑顔で新入生のみなさんをフォローしてくれて、だんだんと打ち解けていました。

<国際文化情報学科「イングリッシュセミナー」の様子>

4チームに分かれて、先輩の鳴高生から自己紹介の後、

・春休みに準備してきた”The Peach Boy"(英語版の「桃太郎」)小道具を用いながら発表

・辞書の使い方

・本稿ALTによる英語を使った活動

と進んでいくうちに、すっかり鳴高生らしくなっていました。

<総合人間類型新入生オリエンテーション>

オリエンテーションの準備をする総合人間類型の先輩たち、力が入っています。

類型での学びや類型担当教員紹介の後、

生徒活動発表では、この春休みに福島に絵本を届けた「ももりん文庫」の発表や、

3月にナレッジイノベーションアワードで2年連続全国準優勝に輝いた作品のプレゼンテーション、

そして、場所を移動して、類型の先輩たちが新入生のために創意工夫した各種ゲームを全員で楽しむと、すっかり最初の緊張はどこへやら、大盛り上がりでした。

さて、明日は入学式です。3月入試で合格した新入生も加わり、280名の新入生がそろいます。

新入生のみなさんに出会うのを楽しみにしています♪

シン・ナル♪校長② 新入生登校日の様子

いよいよ来週となった入学式を控え、新入生(80回生)がやってきました♪

今回は保護者の方はおられないので、一人で制服受領、物品購入、諸費納入と緊張した面持ちながら、しっかりとこなしていきます。

そして、制服や教科書など購入した物品を手に体育館へ。

事前指導では、生徒会執行部の鳴高生から、鳴高の歴史と伝統についてお伝えしました。

そして、校歌練習では、大勢の軽音楽部の鳴高生がステージにあがり、まずは新入生のみなさんに校歌をお披露目♪

そして、新入生をぐるっと囲い、一緒に校歌練習♪

初めて鳴高の校歌を聴いた新入生のみなさん、4月8日の入学式から歌ってみてくださいね。

シン・ナル♪校長① 校長より新年度のごあいさつ

本日、令和7年4月1日、16名の教職員を迎え、こころ新たな新年度のスタートにあたり、本校HPの校長挨拶を更新しています。

令和7年度校長挨拶 ←こちらをクリックしてご覧ください

鳴高生の取り組みは、「シン・ナル♪校長」にリニューアルしてお届けします。

また、校長メッセージ「D.A.F.鳴高!」は「”やっちゃえ”鳴高!」にリニューアルして、鳴高生のみなさん、保護者の皆さま、それぞれへ毎月1日(4月号は4/8)を目処に発行していきます。

令和7年度も、鳴高生のためになることであれば、なんでも、

すぐやる! 必ずやる! できるまでやる!をモットーに行動していきます。

鳴高の”今”に期待していただくとともに、応援をどうぞよろしくお願いいたします。

令和7年4月1日 校長 切原 賀子

ナル♪校長㊳ 福島に絵本を届けよう!

令和7年3月24日(月)から26日(水)までの2泊3日の行程で、総合人間類型の1年生4名と引率の先生が「福島に絵本を届けよう!」というプロジェクトで福島県を訪問しました。

二日目、福島市役所を訪問し被災体験や復興の現状についてお話をうかがい、福島市長様へももりん文庫で集まった絵本の贈呈をさせていただきました

三日目、ふくしま中央認定こども園を訪問し、子どもたちに絵本の読み聞かせや手遊びで交流し、その後、震災遺構 仙台市立荒浜小学校に訪問してから帰着の予定でしたが、なんと福島県、宮城県では暴風が吹き荒れ、新幹線が運行中止、高速道路が通行止めになり、荒浜小学校の訪問は叶わず、飛行機も飛ばなかったため、丸1日遅れて昨日27日(木)に兵庫県へ戻ってきました。

この間、福島市の皆様には大変お世話になり、市長様から感謝状、紙芝居「ふくしまの記憶」、福島市観光PRキャラクター”ももりん”、「東日本大震災・原発事故からの福島市復興のあゆみ」の冊子を頂戴しました。

特に復興のあゆみをまとめた冊子は残部が少ない中、せっかく甲子園球場の近くから来てくれたのだからと分けていただいたと聞いています。

その模様は、地元紙で掲載していただいたのだそうです。

また、仙台駅で途方に暮れていたところをインタビューを受け、地元のテレビ局で放送されたのだとか。

頂戴した諸々は、校長室で展示・保管し、これからも鳴尾高校で共有していきます。

今回お世話になった福島市の皆様、本当にありがとうございました。

ナル♪校長㊲ 3学期終業式からの合格者説明会

3月は学力検査をはさんだこともあり、1,2年生全員が久しぶりに一同に会した今日、3学期の終業式を行いました。

終業式での「学校長式辞」では、これまで発行した「D.A.F.鳴高!~鳴高生のみなさんへ校長メッセージ~」12月号から3月号を振り返りながら、鳴尾高校の「口コミ」について考えてみました。

12月号 (鳴高生).pdf R7 1月号 (鳴高生).pdf R7 2月号 (鳴高生).pdf R7 3月号 (鳴高生).pdf

校長自身は実際に「口コミ」を見たことはありませんが、PTAの方や、先生方からお聞きすると、それはひどい内容なのだそうです。

その中でも多いのが、①「鳴尾高校は課題が多い」、②「自由がない、厳しい、堅苦しい」といったものなのだとか。

①について、「口コミ」の理由を考察してみると、

▇ 長期の休みは勉強から解放されて楽しく過ごしたいのに、課題の提出と課題考査がストレスになる。

▇ 塾の宿題もしないといけないから、キャパオーバーでアップアップする。

といった意見が大半を占めると思われます。がしかし、

▢ 学習面でスタサプの到達度テストや模試で自分の課題はちゃんと把握できている。自分にあった学習(=自己調整学習)を進めたいので、一律に出される課題は自分には必要がない。

という鳴高生もいるかもしれません。 (←であったら頼もしいとの期待も込めて)

そんな鳴高生にとって”与えられる課題”は必要ないとしても、一方で課題を必要としている鳴高生もいるわけですから、課題や課題考査を無くしてしまうというのは時期尚早でしょう。

鳴高の先生方は、親切で丁寧、先回りして課題を出し、ちゃんと課題の提出ができているか確認し、提出のない鳴高生には声をかけ、課題考査を作成して実施・採点しと手間を惜しみません。

(校長としてはもっと突き放してもよいのになと思ってしまいます。)

課題は出しても、やるかやらないか当人の自由。やらずに力がつかなければそれは自己責任。

②について「口コミ」の理由を考察してみると、

▇ 県西宮や市立西宮東は私服で自由そうでいいな。一方、鳴高は靴下の色や髪留めのシュシュ等の規制があって自由がない。

といったところでしょうか。

でも考えてみてください。文句を言うのはそこではなくて、靴下の色や髪留めのシュシュ等の規制がないと自分で判断ができない、信頼されていないことに怒るべきなのではないでしょうか?

あなたにとって、”在りたい鳴高”とは? それを実現するためには?

あなたの思いや提案を匿名の「口コミ」ではなく、生徒会執行部や意見箱に届ければいいじゃないですか?

校長室も開放しているので、いつでも鳴高生が話に来てくれるのを待っています。

さあ、明日から春休み。

今日は午後からの合格者説明会で、4月から新しく鳴高生になる280名のみなさんとその保護者の皆様が来校されます。

4月、夢や希望を胸に入学してくる新入生のみなさんが、新2,3年生の鳴高生を見てあこがれる、そんな先輩になるべく、春休みを有意義に過ごしてください。

といったことを伝えました。

<午後からの合格者説明会の様子 @本校体育館>

 

ナル♪校長㊱ 第77回 卒業証書授与式

多数のご来賓や保護者の皆様にお祝いしていただき、第77回 卒業証書授与式を無事に挙行することができました。

思い返すと、校長が4月に着任して以来、一番たくさん校長室を訪ねてきてくれたのは3年生(77回生)のみなさんでした。

この1年間、各部活動や鳴高祭、体育大会等々の行事をはじめ、鳴高を引っ張ってきてくれたのも3年生(77回生)でした。

その3年生(77回生)が卒業式の後、3年生の先生方にサプライズで「旅立ちの日に」を贈りたい!と企画し、ほとんどの3年生が自宅学習で学校に登校していなか連絡を取り合い、企画を進めてきました。

当日は、集まって練習することが叶わなかったにも関わらず、心ひとつに、大合唱で「旅立ちの日に」を歌い上げました。

その歌声は校舎にも響き、ふっと気づけば、窓には聞き入っている2年生の姿が♪

最後は3年生の先生方と一緒に記念撮影。これも予定外のサプライズ♪

 

【令和6年度 兵庫県立鳴尾高等学校 第77回卒業証書授与式式辞】(抜粋)

 ただいま卒業証書を授与いたしました77回生292名の皆さん、卒業おめでとうございます。

 また、今日の卒業の日まで、皆さんを支え励ましてこられたご家族の皆様も、さぞやお喜びのことと思います。

 保護者の皆様には、お子様にとって大切な3年間を鳴尾高校に託していただき、これまで本校の教育活動にご支援・ご協力を賜りましたこと、心から感謝し、重ねてお祝いを申し上げます。

 さて、77回生の皆さん、私が鳴尾高校に校長として着任し、初めて皆さんと出会った1学期の始業式で、RADWIMPSが歌う卒業式の定番ソング「正解 - 18FES ver.(せいかい じゅうはちふぇすばーじょん)」の歌詞の一節を紹介したことを覚えているでしょうか?

  あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは

 この歌詞にある「あぁ」には、どんな思いが込められていると思いますか?と皆さんに問いましたね。

 私は、感心して褒めたたえる感嘆の「あぁ」ではなく、残念に思い嘆いている「あぁ」なのではないか? 新学習指導要領がスタートした初年度に鳴尾高校に入学し、この3年間、「自立 創造」の理念のもと、「鳴尾力」を鍛え、新しい時代を切り拓いていくための学びを深めてきた皆さんなら、「あぁ」と嘆く必要もないですよねと伝えていました。

 さて、77回生の皆さん、この3年間を振り返ってみたとき、あなたはどんな思いを「あぁ」に込めるのでしょうか?

 この歌の続きは、

 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで

 次の空欄に当てはまる言葉を 書き入れなさい ここでの最後の問い

  「君のいない 明日からの日々を 僕は きっと □□□□□□□□□□□□□□□□□□」

 制限時間は あなたのこれからの人生

 解答用紙は あなたのこれからの人生

 答え合わせの 時に私はもういない

 だから 採点基準は あなたのこれからの人生

  「よーい、はじめ」

 歌詞では「君のいない 明日からの日々を 僕は/私は きっと」のあとに回答欄が続いています。さて、あなたはどんな答えを書くのでしょうか?

 77回生の皆さんが鳴尾高校で過ごしてきた3年間を振り返ったとき、毎時間の授業、鳴高祭、体育大会、修学旅行、海外研修旅行、部活動、休み時間のたわいもないおしゃべり、登下校の景色、その全てが鳴尾高校での学びであり、これから踏み出していく未来への地固めでもありましたね。

 『一歩踏み出した瞬間に未知は道となる』

 「未知」つまりまだ知らないことにはあこがれや期待とともに不安も伴います。しかし勇気を出して一歩を踏み出せば、「未知」は「道」となって未来につながっていきます。

 加えて、創立81年の伝統ある鳴尾高校は、これまで26,564名の卒業生を輩出し、諸先輩方が各界で活躍されています。きっとあなたが進む「道」のどこかで力になっていただけるはずです。

 皆さんは、「桃太郎」という寓話を知っていますね。お爺さんとお婆さんに「鬼ヶ島へ行って悪い鬼を退治してきます。」と宣言した桃太郎に、お婆さんはきび団子をつくって持たせます。鬼ヶ島へ出かける道中、その携えたきび団子を活用してイヌ、サル、キジを仲間に引き入れていき、桃太郎、イヌ、サル、キジというアベンジャーズがそれぞれの強みを活かして鬼退治をするというお話です。

 本日、ここ鳴尾高校を巣立ち、これから自分の手で創りだしていく未来を「鬼ヶ島での鬼退治」に例え、私から77回生の皆さんへ「きび団子」として「アントレプレナーシップ」に含まれる3つの要素を贈ります。

 一つは、課題に対して前向きに向き合う『姿勢』です。

 「~だからできない」「現状はこうだから仕方ないよね」というできない理由を探すのではなく、「課題を解決するために、自分に何ができるだろうか?」と向き合い、できることに目を向けるということです。

 二つは、自分のもっているリソースにとらわれない『思考』です。

 自分には知識やスキル、経験が「ないからできない」とあきらめるのではなく、それなら新しい知識を学んでみよう、スキルをもつ人と組んでみよう、「こうやったらできるんじゃないか?」と様々な手段を模索してみるということです。

 三つは、失敗を前提に行動し、失敗から生み出す『学び』です。

 これまでの教育は、答えがある問いばかりを教わり、間違わないこと、失敗しないことが求められてきましたが、「アントレプレナーシップ」では、答えのない問いに挑戦し、失敗することこそが学びです。失敗を恐れず、いろんな方法でやってみて、うまくいかなければ、「どうしたらできるか?」、また違う方法でトライしてみるということです。

 ①課題に対して前向きに向き合う「姿勢」、②自分のもっているリソースにとらわれない「思考」、③失敗から生み出す「学び」、この3つのきび団子を手に、わくわくと力強く一歩を踏み出していきましょう!

 

 THIS IS YOUR LIFE. 

 これは あなたの 人生です

 DO WHAT YOU LOVE, AND DO IT OFTEN. 

 自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

 IF YOU DON’T LIKE SOMETHING, CHANGE IT.

 何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。

 

 Good luck to you あなたに幸あれ

 

令和7年2月28日

兵庫県立鳴尾高等学校長 切原 賀子

ナル♪校長㉟ ほんわかするお話♪

昨日、鳴尾高校に素敵なお花が届きました。

聞いてみると、本校の先生が帰宅途中に具合の悪くなった方を救助し、そのお礼として贈ってくださったのだとか。

せっかくなので、今朝の職員打ち合わせでエピソードとともに先生方にご披露したところ、朝から笑顔でほんわかした気持ちになりました。

先生だけでなく、鳴高生も地域の方がが困られているときには声をお掛けし、お助けする場面があり、私が着任してからこの1年だけでも度々お礼のお電話をいただいたり、青愛協の集まりで教えていただくことがあります。

本校のスクール・ミッションにもあるとおり「他を思いやる豊かな心」をこれからも鳴尾高校で育てていきます!

素敵なお花をありがとうございました。

ナル♪校長㉞ 2025 ひょうご安全の日のつどい

阪神・淡路大震災30年となる節目の年となった令和7年1月17日(金)は、本校においても震災追悼行事を実施しました。震災でお亡くなりになられた方々とそのご遺族に対して謹んで哀悼の意を表し、生徒会長から全校生徒に向けてメッセージを伝え、黙祷を捧げました。

同日、8月に「福島合宿チームHYOGO」の一員として福島県を訪問した総合人間類型1年7名のうち5名の鳴高生が、HAT神戸で開催された「ふくしま学習チームHYOGO」のブースに鳴尾高校を代表して参加しました。

「福島の思いを繋ぐ」をテーマにしたテントでは、福島県産物(お米、あおさ、鰹フレーク、小名浜せんべい)の販売だけでなく、「ふくしま学習チームHYOGO」の活動の展示や、仁川学院から参加した高校生による能登半島の物販(ポテチ、塩サイダー等)を販売をしたそうです。

多くの方から声をかけていただき、福島県の物産は大盛況で昼前には完売してしまったのだとか。

ブースをのぞいてくださった方々に、福島県で撮影した浪江町立請戸(うけど)小学校の写真も見てもらいながら、8月の体験をしっかりと繋げることができました。

他にも60近くのブースが出展され、物販の合間に他のブースをのぞいて様々な方と交流し、絆を深め、震災について思いを共有しました。

人と防災未来センターにお越しになった天皇陛下の車列に遭遇したことも大切な思い出の一つになったそうです。

今年3月には、ももりん文庫で集まった絵本と募金を持って、代表の4名が再び福島県へ訪れることになっています。

「ももりん文庫」についてはコチラをクリックしてください。

 

ナル♪校長㉝ 令和7年度から兵庫医科大学との高大連携協定がスタート

令和7年1月16日(木)、本校校長室において、兵庫医科大学と本校との高大連携協定の締結を行いました。

これにより、令和7年度から、兵庫医科大学と本校との高大連携行事がスタートすることが正式に決まりました。

兵庫医科大学の連携校(2025~2027年度の3年間)となることで、高大連携プログラムや兵庫医科大学病院における見学会に参加できるようになります。

医療看護系に将来進みたいと考えている鳴高生のみなさん、楽しみにしておいてください。

また、本校における探究活動においてもご支援をいただけることになっています

兵庫医科大学の皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします。