ブログ

校長室から

ナル♪校長② 新年度、新学期、鳴高生と初対面!

4月8日(月)、新年度(令和6年度)1学期がスタートしました。

着任式、始業式では新2・3年生と、入学式では新1年生と初対面!

 

始業式では、新2・3年生に次の話をしました。

✅ 77回生(新3年生)からは新学習指導要領で学んできている学年なので、RADWIMPSが歌う、高校の卒業式での定番ソング「正解 - 18FES ver.」の歌詞にある「あぁ 答えがある問いばかりを 教わってきたよ」といった学びではなく、「僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ」、つまり「探究」がキーワードになる学びのなかで、「鳴尾力」を鍛えていってください。

✅ 鳴高生が笑顔で登校しあいさつがこだまする。そして、夢を持ち、夢を語り合え、夢を実現できる鳴尾高校にしていきましょう。でも、夢がまだ見つかっていない人には、ホルスティー社(エコデザインベンチャー企業)のマニフェストにある一文を紹介します。

 人生をかけて愛する人を探してるなら、それもやめなさい。
 その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。(公式日本語訳より)

 「愛する人」「その人」を「夢」に置き換えてみてください。

 人生をかけてを探してるなら、それもやめなさい。

 は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。

✅ 私たち教職員は「鳴尾力を鍛えて育てる!」をテーマに鳴高生のみなさんと向き合っていきます。

 

そして、入学式では、新1年生と保護者の皆さまに向けて、次の式辞を贈りました。

【令和6年度 兵庫県立鳴尾高等学校 第79回入学式校長式辞】

 暖かな春の日射しが降り注ぎ、美しく桜が咲き誇る、そんな今日の佳き日に、兵庫県立鳴尾高等学校第79回入学式が挙行できますことを大変うれしく思います。

  まずは、ただいま入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私たち教職員一同、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

そして、今日までお子様方を大切に育ててこられました保護者の皆様、お子様方のご入学を心からお祝い申し上げます。

  さて、本校は、昭和18年、武庫川と枝川に囲まれた当時の鳴尾村に、教育への大きな期待と熱意を込め、全国でも珍しい村立の旧制鳴尾中学校として設置されたのがそのルーツです。その後、昭和25年に兵庫県に移管されて兵庫県立鳴尾高等学校となり、平成23年には「国際文化情報学科」、平成27年には普通科に「総合人間類型」を設置し、今に至っています。

 昨年度、創立80周年を迎え、令和5年11月14日には創立80周年記念式典が芸術文化センターにて盛大に執り行われました。これまでに、2万5千人をさらに超える卒業生が各界で活躍する伝統校です。

 と、知ったようなことをお話していますが、実は私も皆さんと同じく、鳴尾高校1年生です。皆さんより一足早く、4月1日、本校に着任し、この「創立80周年記念誌」を読んで勉強しました。

 その中で、私が目を留めた2つを紹介します。

 1つめは、本校の校章についてです。

 その由来は、本校のルーツである鳴尾村に遡ります。武庫郡鳴尾村は武庫川と枝川の間にできたデルタ地帯にあり、4つの大字(おおあざ)からなり、更に8つの小字(こあざ)に分かれていました。鳴尾村の村章は、これらの大字(おおあざ)・小字(こあざ)の8つを図案化したものです。鳴尾は、成尾とも書き、物事の成るに通じる、縁起のよい名なのだそうです。昭和18年、全国最初の村立鳴尾中学校が設立された時に、この村章に「中」を入れた校章が採用されました。新制高校になった時に「中」を「高」にかえて今にいたります。

 2つめは、現生徒会長の久原さんが寄稿した文書の一文です。

 創立80周年記念式典で発表をするにあたり、鳴尾高校創立時の精神を振り返り、本校出身の先生から、その歴史を学ぶなかで、初代校長先生の「鳴尾の生徒は颯爽として登校せよ」という言葉、「(強健で雄大な兵庫県の県木でもある)樟のように社会に役立つ人となれ」といという精神を知り、「時代の流れと共に形は変化しても、この精神を大切に受け継いでいきたい」と述べている個所です。

 新入生のみなさんには、このバトンをしっかりと受け継いでもらいたい。

 そして、本校の校訓である、「自律(つまり、他からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動すること)、「創造」(つまり、これまでになかったものを新しく創り出すこと)のもと、これから3年間、教育活動全般を通じて「鳴尾力」を鍛え、育んでいってくれることを期待しています。

 今、みなさんはスタート地点に立ち、これからの「未知」なる高校生活に期待と不安がいりまじった思いでしょう。

 「一歩踏み出した瞬間に未知は道となる」

 「未知」つまりまだ知らないことにはあこがれや期待とともに不安も伴います。しかし勇気を出して一歩を踏み出せば、「未知」は「道」となって未来につながります。これからの高校生活、まず一歩を踏み出してみるということを覚えておいてください。本校教職員は、そうしたみなさんの学び、成長を精一杯サポートしていきます。

  そして、保護者の皆様、私たち教職員一同、全力でお子様方の教育に取り組んでまいります。お子様の確かな成長に向けて、学校と家庭が互いに手を取り合い、同じ歩調で歩んでいくことが大切と考えております。どうか本校の教育活動にご理解をいただくとともに、ご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  これから新入生の皆さんが、本校で素晴らしい3年間を過ごすことができますことを心から祈念して、入学式の式辞といたします。

 

令和6年4月8日

兵庫県立鳴尾高等学校長 切原 賀子

ナル♪校長① 

県立三田西陵高校から県立鳴尾高校に転勤し1週間が経ちました。

前任校では、1年目「ブラ♪校長」、2年目「シン・ブラ♪校長」というタイトルで、校長ブログを発信してきましたが、本校でも「なるほど!」と思ったことをどんどん発信していきます。

ブログタイトルは「ナル♪校長」(「鳴尾高校」の『ナル』と「なるほど!」の『ナル』をとってタイトルにしました)

さっそく、4月5日(金)、国際文化情報学科と総合人間類型の新1年生を対象に実施した、新入生オリエンテーションの様子を紹介していきます。

①国際文化情報学科「イングリッシュセミナー」(入学前オリエンテーション)

プログラムは”The Peach Boy"(英語版桃太郎)の暗唱発表、辞書の使い方、本校ALTによる英語を使った活動と進んでいきます。そこに、2,3年生の学科の先輩がボランティアとして参加し、新1年生をサポートしていました。

”The Peach Boy"は暗唱するだけでなく、各自が小道具も準備して、一人一人、結構な長文をみんなの前で発表していきます。

英和辞書は紙辞書か電子辞書をそれぞれ準備してきて、先生からの課題にチャレンジ!

入学前ですが、すでに「国際文化情報学科」として意識高く取り組む姿に、そんな1年生をサポートする2,3年生の先輩の姿に、「なるほど!」連発でしたが、何より、先生方がほぼ英語で話をされている様子に「なるほど!」でした。

②総合人間類型新入生オリエンテーション

総合人間類型のオリエンテーションでは「総合人間類型」での学びや類型を担当する先生方の紹介から始まり、

ここから先は、「総合人間類型」の2,3年生が中心になって進めていきます。

まず、新2年生による1年生での総合的な探求の時間での成果を「ナレッジイノベーションアワード」で発表した報告から

カラスの賢さに着目し、カラス警察としてどう活用するのかという見事な発想のプレゼンは、全国で準グランプリを受賞したというのも「なるほど!」な内容です。

続いて、新3年生による、復興のシンボル「ふくしま浜街道桜プロジェクト」に参加した活動報告

実際に福島県に行き、現地の方と一緒に活動を共にしながら、これまで類型で学んだことを実際の場で活かして学んでいる様子に「なるほど!」と聴き入りました。

共通しているのは、どちらも「未来」を見据えているということ!

次に卓球場へ移動して、3年生のボランティア生徒が中心となり、自己紹介ゲームやクイズで盛り上がりました。

この春の卒業生も2名の話も聞きながら、最初は緊張していた新1年生もだんだんに打ち解け、これからの「総合人間類型」での学びが楽しみになってきている様子に「なるほど!」。

来週はいよいよ始業式と入学式!

鳴尾高校の新2,3年生と新1年生の普通科(類型以外)のみなさんとの出会いが楽しみです。