校長室より

2020年6月の記事一覧

【校長室より】通常授業開始

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キーワード「Solo活動」「オーラ」「目標達成」

 

 梅雨入りし、曇り空が続いています。時折、雲の間から差し込む日差しがどことなく安心感や高揚感を与えてくれます。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う臨時休業の後、61日から、隔日の分散登校を実施して学校生活の「勘(かん)」を取り戻すための、「慣らし運転」を行ってきました。

517日以降、兵庫県内で新たな感染者が発生していないことから、615日(月)から通常の教育活動(8:30登校 6または7校時)を実施してまいります。引き続き、検温を含め健康チェックを継続します。各教室では可能な限り間隔をとり、マスクの着用、教室の定期的な換気とともに、教員は適宜フェイスシールドを着用するなど、感染拡大予防に努めます。

部活動では、段階的に週あたりの活動日数を増やし、同一学区内の練習試合等が可能となります。運動部では県総合体育大会や県高校野球選手権の代替大会の実施が発表されています。特に3年生は、生活リズムを保ちながら大会に臨んで欲しいと思います。また、今年の全国高校総合文化祭はウェブでの実施が検討されるなど新しい動きも見受けられます。

さて、生徒も登校を重ねるにつれて、徐々に学校生活に慣れてきました。

 9:00始業でしたが、早めに登校し、教室で自習に励む生徒の姿が見受けられました。特に3年生は日増しにその数が増えています。目標達成に向けて、各自が時間を生み出し、自立した「Solo活動」を行っているのです。そのような姿を見ると、毎年、進路講演会で講義をお願いしている大竹先生の「地道な取組みを続ける生徒一人ひとりからは磁場が生じるかのごとくオーラを感じる。磁場は見えないけれど、誰が感じるかというと、本人が自信として感じる。」「忘却曲線から考えても、少しでも記憶に残っている間に、再び記憶しようとすると、さらに強化される。」というお話を思い出します。毎日、決めたことを少しずつでも続けることで、先が見通しにくい状況においても、周りに左右されず、今自分のやるべきこと集中できます。先輩たちも、同じようなプロセスを経て目標を達成していったのでしょう。例年よりも早い段階で、生徒のオーラが他の生徒に伝播し、学校全体に一体感が醸成されることを期待しています。本校教職員は、気迫のこもった授業を展開し、責任感を持って生徒の目標達成を支援します。

今後、新型コロナウイルス感染症の第2波に十分な警戒が必要です。梅雨から本格的な夏に向かって気温も上昇します。熱中症にも注意しながら、生徒の体力、学力のアップに取組んでまいります。

 

ああ再建の 意気高く

謳うわれらが 青春譜

文化の国の あけぼのは

ここより生れん ほのぼのと

その名ぞ「兵庫」 わが母校

 

   令和2年6月15

 

                            兵庫県立兵庫高等学校長 升川 清則