R7年度 第3回姫路城学
6月20日(金)放課後、本校百周年記念館1階にて、第3回姫路城学を実施しました。
漆喰職人の 山脇組 山脇一夫様を講師として迎え、「世界遺産・国宝姫路城に使われている漆喰」についての講義をしていただきました。
姫路城の「漆喰」は何からできていて、その材料はどうやって手に入れるのかなど、姫路城の壁や瓦屋根を日常的に補修管理されている経験から、お話してくださいました。また、漆喰の材料や姫路城からはがされた漆喰壁を実際に触らせていただき、生徒たちは材質や重さ、厚みなど多くのことを感じていました。
近年は、漆喰の材料を入手するのが困難な状況であり、漆喰技術を後世に残していくことの大切さを生徒たちも感じたようです。
【生徒の感想(一部抜粋)】
・普段ならば触ることのできない切り取られた実物の漆喰壁に触れてみたとき、そして実は漆喰の壁がワンパターンではないことに気が付いたときには、おお、と思わず心躍りました。
・今回の講座を聞いて吸湿効果やCO2を吸収することが出来るなど、沢山の漆喰の良いところを知れました。壁の漆喰を見せていただいて、藁が入っている層があったりするのが分かり、昔の職人さんたちの試行錯誤の跡が見えました。
・漆喰に使われる銀杏草も産地によりあれほど色に違いが出ていることに疑問を持ちました。姫路城が修理を繰り返されることによって守られている、ということが興味深かったです。
・姫路城の漆喰は昔の職人さんが塗った方法のまま塗っていることを初めて知りました。実際の漆喰の層を見せていただき、私達が見ている漆喰はほんの一部分で、見えてない部分も昔のまま保存されていることを実感しました。
次回第4回「姫路城学」は、7月9日(水)に野里の町家を訪ね、野里まちづくりの会の方からお話を伺う予定です。