「第3回 Girl's Expo with Science Ethics」を開催しました
令和6年2月12日(月・振休)に姫路市文化コンベンションセンター「アクリエひめじ」の展示場や会議室で「第3回 Girl's Expo with Science Ethics」を開催しました。このイベントは、理系女子の育成を促進する(Girl's Expo)場と科学倫理をテーマとする研究(Science Ethics)の発表の場を本校が提供するものです。今年度は約1000人が参加し、本校生徒や兵庫県内の高校生や中学生、県外の高校生や小中学生も発表しました。
はじめに、基調講演として東北大学副学長 大隅典子 氏に「Science Needs Girls, Girls Need Science」というテーマでご講演いただきました。「理数系のリテラシーは男女でほぼ差がないにも関わらず、進学先として工学系や自然科学系を選択しない理由が偏見や刷り込みであるとすれば、それは大きな損失である」と話され、大学での女子学生の取り組みについてもお話していただきました。
その後、本校生徒や他校生徒が口頭発表を行いました。
午後からは、ポスター発表や口頭発表を行いました。
聴講するだけでなく、発表に対して積極的に質問する生徒の姿が多く見られ、どの班の発表でも活発な意見交換が行われていました。また、発表者は、自分たちの研究についての質問に丁寧に対応していました。英語での発表を行っている班には多くの外国人の先生が集まり、英語での議論もありました。
同会場には企業や大学によるブースがあり、多くの生徒が訪れました。大学生と意見交換を行うサイエンスカフェもあり、生徒たちは大学生活や今勉強していることなどを聞き、先輩との会話を楽しみました。
別会場では、バイオジェン・ジャパン株式会社 三井貴子 氏を講師としてお招きして、保護者のための講演会を行いました。講演会の中で、ご自身の高校進学の際、通学時間などを優先して自分の志望校へ進学しなかったことを、約30年間後悔していたことについてのお話がありました。今は充実した日々を過ごされていますが、当時の後悔は、大学進学後も就職後も続いていたそうです。また、製薬会社であっても文系出身者が多く勤務していることや、企業での女性管理職が増えてきていることについても教えていただきました。バイオジェンのサマープログラム研修(アメリカ)に本校生徒が参加したことが社内で話題になっていること、その研修で生徒の成長の速さに驚いたことについてもお話されました。
保護者の方や専門機関の方、他校の生徒など、多くの方との関わりを通して自然科学や科学倫理への興味がさらに高まっています。