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2021年6月の記事一覧

福祉講演会(救急救命士について)

 6月29日(火)3,4限、神戸医療福祉専門学校三田校より荒木先生にお越しいただき、救急救命士について詳しく教えていただきました。

 

 救急救命士が国家資格として制定されたのは、平成3年からで比較的新しいものとなります。資格を取得するには、消防職員からのケースと民間養成校からの2パターンあり、働く場所は消防署が主になります。救急指令があれば出動、医療機関へ受け入れ要請をし、病院への搬送・搬入、医療チームへつなぐといった救命の連鎖が行われています。救急救命士ができる処置には、医師の指示のもと行う特定行為と自分の判断で実施できる包括的指示があることや、傷病者を病院に搬送するまでは救急救命士の判断がとても重要と知りました。

   

 また、応急手当の方法も教えていただきました。気道内異物(食べ物などが詰まる)の除去や、止血法、バイタルチェックの方法など、実践力につながる手技を教えていただいたので、活用していきたいです。同じ10代の心臓突然死の様子を教えてもらい、一番身近にいる人の対応がいかに大切かを学びました。 

荒木先生、お忙しい中、ありがとうございました。

 

 

福祉講演会(要約筆記)

6月28日(月)3・4限目、3年次「コミュニケーション技術」選択生徒9名に向けて、要約筆記ボランティア三田サマリーさんより3名の講師をお招きして、講習会を実施しました。

要約筆記とは、聴覚障害者の社会参加支援の1つで、講演会や授業、病院などで話の内容を伝える技術のことです。人は1分間に300字ほど話しますが、文字で書けるのは60~70字程度です。「速く、正しく、読みやすく」の3原則で、短くまとめて書いていく必要があります。

  

実際に書画カメラに映し出しながら文章を要約したり、ノートテイクを体験したりしましたが、とても難しかったです。聴覚障害の方すべてが手話を使えるわけではないと知ったので、機会があればサポートにつなげられたらいいなと感じました。お忙しい中、ご指導ありがとうございました。

人と自然科 令和3年度 農業法人仕事説明会に参加

 6月26日(金)加古川総合文化センターにて農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就くことを考えている本校2年生と1年生の生徒3名が参加しました。

 

 この事業は、近年増えている農業法人と農業高校で学ぶ非農家の生徒をマッチングさせることを目的に3年前から実施されています。今回は県下の農業法人14社の経営者がブースを設け、県内の農業高校生、農業大学校生43名が参加しました。

 人と自然科では農業系の4年生農学系大学や農業大学校などの進学はもちろん、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年出てきています。特に非農家の生徒が農業法人に就職(修行)し、技術の習得と人脈、信頼をを築いた後、新規就農する事例も多くあります。従って今回のような説明会への参加は重要な機会となっています。

R2(73回生)人と自然科 進路実績.pdf

実際に非農家から就農された先輩からの講義はこちら

 今回参加した生徒は3人とも非農家ですが、将来就農を夢見て人と自然科に入学した生徒です。積極的に農業法人にブースを訪れ、仕事内容や福利厚生、やりがい、独立就農に向けたサポート体制など、熱心に話を聞いていました。

 また、今回参加した農業法人の中には、有馬高校を卒業した先輩もおられ、大変勇気づけられたそうです。この日だけで6社の農業法人の経営者、人事担当の方と話をすることができ、就農への意欲が高めることができました。

 

 参加した生徒にとって貴重な時間となりました。このような機会をいただきました兵庫県ならびに兵庫県農業会議の皆様、ありがとうございました。

人と自然科 地域自然保護 棚田の管理を通した夢プログラム体験

 6月15日(火)、人と自然科3年生は棚田の管理を通したプログラムを体験しました。学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年度も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。12月のプログラム実施に向け、現在は実際に有馬富士公園で地域の方が行われている夢プログラムを体験しています。

 前回天文を通したプログラム体験の記事はこちら

 今回は自然の学校の吉田さんにお世話になり、棚田の管理に関するプログラムを体験しました。

 吉田さんは、有馬富士公園開園当初から活動されており、植物や昆虫の豊富な知識を活かし、有馬富士公園を訪れる来園者に対して生き物観察ツアーなどの夢プログラムを企画、実施されている方です。(人と自然科も12間年お世話になっています。)

 そして現在は有馬富士公園かやぶき民家側の棚田で、吉田さんを中心としたボランティアの方が紫黒米・緑米・赤米など古代米を中心に7種類のお米を栽培しています。今日の体験プログラムは、この田んぼの除草を通して土にふれあうこと、そして棚田周辺の豊かな植物、田んぼの中のさまざまな昆虫を発見することが目的です。

 いよいよプログラムスタートです。みんな勢いよく田んぼに入っていきます。

 有馬富士公園の棚田は栽培中は農薬を一切使用していません。そのため少し放っておくとノビエなどの雑草が繁茂してきます。今回は除草をするための伝統的な農具と素手で除草していきます。

 除草をしながら動植物の多様性を感じていきます。棚田の畦を観察すると、キツネノボタンやノバナショウブ、アザミ、コマツナギ、ウツボグサなど貴重な植物を発見。早速写真におさめていました。

 そして田んぼの中も、カエルやオタマジャクシはもちろん、タガメやコオイムシなど、たくさんの昆虫が生息していました。

  約1時間の活動は終了。皆さん田んぼから上がりましょう。

 なぜだか体操服が泥まみれですね。プログラムは大成功です。

 農具を洗って

 最後に振り返りです。手作りの冊子を使い、捕まえた昆虫を観察しながら、棚田の役割や生息している生き物、そして環境について学びました。

 

 あっというまにプログラムは終了。自然の学校 吉田さん、楽しいプログラムをありがとうございました。

 次回は、現地研修のラスト、緑の環境クラブの皆様から里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。

産業社会と人間

6月25日(金)の「産業社会と人間」は、科目選択と夏季課題について学習しました。

科目選択では、2年次・3年次の選択科目を自分の希望する進路や系列にそって考えて聞きました。

これまでの2度の科目選択の授業を受けて、今日は自分の時間割作りを進めていきました。

卒業に必要な科目、受験に必要な科目、興味関心の高い科目を、教育課程表を参考に見ながら当てはめていきました。

生徒たちは受験に必要な科目を調べようと、タブレットを使ったり、進路の情報冊子を参考に、自分の進路と向き合っていました。

夏季課題は、「職業人にインタビューする」「大学オープンキャンパスに参加する」「ボランティアに参加する」の中から1つ選び、自分で計画を立てて実行します。

 

この科目選択と夏季課題は、毎年有馬高校1年生をひとまわり成長させてくれます。

この夏、じっくりと自分の進路に向けて模索することを期待しています。

 

 

 

福祉講演会(園芸療法について)

6月23日(水)1,2限目、「こころとからだの理解」選択生徒12名に向けて、園芸療法についての講演会を実施しました。講師は本校卒業生 菊川先生にお願いしました。

 

 まず、園芸療法についての基礎的理解についてお話いただきました。園芸療法とは、こころやからだに病気や障害がある方に、植物を通してセラピーすることです。植物を介在することで、緊張感をなくしたり、花や緑を見ることで脳にα波が出たり、リラックス効果が高いものであることを知りました。また、ガーデニングなど栽培を通して身体能力にも効果的であるとのことです。

  

 後半では、「花のお弁当作り」というプログラム実習を行いました。支援者役と患者役に分かれ、どのような声掛けをすればよいか、どの位置から見守るか、どういったサポートが必要か、を考えながら実施しました。短い時間ではありましたが、多くの気づきがあり、今後対人援助職に就くにあたって、大切なことを学びました。

  

 何をするにも”段取り8割”という言葉を頂いたので、今後もさまざまなことに活用していきたいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。

 

 

家庭科「フードデザイン」出前授業

家庭科「フードデザイン」では、家庭科技術検定食物調理4級・3級取得を目指して取り組んでいます。

4級の課題は、「キュウリの半月切り」と「計量」

4級は、衛生面、調理台に立つ姿勢、包丁の持ち方、材料の切り方、計量スプーンやカップの正しい使い方、など調理の基礎となる検定です。キュウリを30秒以内に50枚以上切ること、1枚2ミリ以下できれいな半月切りであることという基準があるので、かなり練習をしないと合格できません。検定直前、緊張して手が震えている生徒もいましたが、結果は全員合格でした!

3級の課題は、「鶏肉と野菜の煮物」「果汁かん」

果汁かんは、簡単そうに見えて、濁りや泡立ち、崩れなどに苦労する生徒が多い課題です。

そこで、辻調理専門学校の先生をお招きして、プロのコツを教えていただくことにしました。

丁寧にご指導いただいたお陰で、きれいな果汁かんが出来上がりました。

辻調理専門学校の先生方、本当にありがとうございます。

出前授業の成果を活かし、3級検定に全員で合格できるよう頑張ります!

 

 

福祉講演会(理学療法について)

6月22日(火)2年「社会福祉基礎」では、理学療法士の先生をお招きし、お話をいただきました。

 はじめに、医療にかかわる専門職について教えていただくとともに、リハビリテーションの様子など、現場ならではのお話を多く伺うことができました。特に、術後すぐの不安定な方へのリハビリは恐怖心もあること、”リハビリはしんどい”というイメージの方に対して積極的に取り組むための工夫など、実際働いてみないとわからないことを具体的に知ることができました。

  

 また、後半では体圧分析装置を使って自分の重心を知ったり、ニーブレス(膝を固定する装具)を装着した状態での杖歩行介助などを体験しました。普段の姿勢が正しいと認識していても、実際に体圧を測定すると重心がずれている生徒もいて、正しい姿勢を保つことが難しいと体感しました。介助において、理学療法士の声のかけ方も非常に重要であることを知りました。

 

 まだまだ将来の夢ややりたいことも不明確な生徒もいますが、どのような職業についても「コミュニケーションが大切」ということを改めて考える機会となりました。泰永先生、お忙しい中ありがとうございました。

家庭科「調理」出前授業

家庭科「調理」の授業では、家庭科技術検定 食物調理2級取得を目指して取り組んでいます。

2級の課題は、「お弁当」です。

指定の食品を指定量使って規定時間内に調理することが求められ、献立、衛生面、手順、盛付け、など様々な観点から採点されます。同時進行で何品も作っていくため、焦げたり、火が通っていなかったり、失敗の連続です。

そこで、辻調理専門学校より日本料理の先生にお越しいただき、野菜の煮物を手際よく調理するコツについてご指導いただきました。

先生方の丁寧なご指導の下、「きんぴらごぼう」と「厚揚げと大葉のチーズ肉巻き」を作りました。

お弁当のおかずのヒントもたくさんいただき、有意義な出前授業となりました。

辻調理専門学校の先生方、本当にありがとうございました。

全員で検定合格できるよう、更に工夫を重ねながら取り組んでいこうと思います。

 

人と自然科 農業クラブ 県リーダー講習会に参加

 6月10日(木)、兵庫県学校農業クラブ連盟リーダー講習会が開催され、人と自然科農業クラブ役員、全国大会実行委員合計27名が参加しました。手指消毒はもちろん、マスク&フェイスシールド&検温と万全の感染対策で迎え入れていただきました。

 人と自然科のように農業が学べる高校は兵庫県内に11校あり、兵庫県学校農業クラブ連盟を組織しています。そして毎年6月に、各学校の農業クラブ本部役員が集まり、リーダー講習会を開催しています。例年は午前中はクラブ活動発表会が、午後は専門分野に分かれた分科会が開催されます。今年は緊急事態宣言が出されている影響で、開会式や閉会式、クラブ活動発表会など、参加者が集まるプログラムはすべて中止。そして、10月に開催される日本学校農業クラブ全国大会兵庫大会に向けて、全国の農業高校生をお迎えする準備をする講習会に限って短時間で開催されました。(有馬高校は、意見発表会の大会運営を担います。)

 第72回日本学校農業クラブ全国大会令和3年度兵庫大会公式HPはこちら

 人と自然科 第72回日本学校農業クラブ全国大会兵庫大会 1年前イベント開催についての記事はこちら

 第1分科会は理事会。各校農業クラブ会長が集まり理事会が開催されました。夏に開催される農業クラブ県大会のポスターや発表競技の発表順の抽選、ポスターの選考、情報交換会などが行われました。

 第2分科会は、接遇、マナーアップ講習会。ウィル・プランニングの 久保田 晶先生を講師にお招きし、第一印象の大切さや、相手の会話をするときのポイントなど、講義と実践を交えてお話をいただきました。

 第3分科会では、舞台役者、声優の田島圭悟先生にお越しいただき、アナウンス講習会を実施しました。自己紹介の時に緊張しない方法や、美しいしゃべり方、練習方法をおしえていただき、実際にマイクを使って、腹式呼吸の使い方やアドリブ対応の方法について、実践を通して学びました。

 

 第4分科会は、撮影と取材、記録方法の講習会をテーマに、株式会社農文協プロダクションの吉元さん、湯前さん、水野さんを講師にお招きし、一眼レフカメラの使用方法や相手の言葉を引き出すインタビューの方法について実践を交えてご講義いただきました。

 

 そして最後は第5分科会。加古川総合文化センターにある、プラネタリウムを体験し、宇宙について学びました。(当たり前ですが上映中の撮影不可でした。)

 約2時間でしたが、参加した生徒は充実した時間を過ごせたようです。全国大会まで約130日となりました。全国大会の成功に向け、頑張りましょう。

 

1年次生「産業社会と人間」の授業で科目選択とコミュニケーショントレーニングを行いました。

6月11日(金)、1年次生の「産業社会と人間」の時間に科目選択ガイダンス2回目とコミュニケーショントレーニングを実施しました。5時間目に全体の振り返りをした後、科目選択の手引きに従いながら、4つの系列、6タイプについて担当者から説明しました。本校では生徒の進路実現のために、生徒の興味関心に応じて様々な授業を選択できます。人文科学系列国際タイプから「発展英語」や「異文化理解」等の授業について、ビジネスタイプから商業科目を中心に、自然科学系列理数タイプから理系科目についての説明を受けました。6時間目は生活と健康系列から家庭、保育科目、食物検定等の説明、福祉タイプから福祉の授業の特色、創造と表現系列から音楽、美術、工芸、書道についての説明がありました。

生徒たちはこれから、面談、個別の相談会等に参加して2年次、3年次の科目選択を決定していきます。

  

その後、コミュニケーショントレーニングの授業において「目は口ほどにものを言う」というタイトルで「目」を使って感情(喜怒哀楽)を表してみました。教師がモデルとなって例示した後、生徒たちも実際に体験しました。視線が自分の感情を表現する際にきわめて重要な働きをすることなどを学びました。また、非言語コミュニケーションによる情報伝達の練習として、ホワイトボードに描かれた絵を、見ていない相手に伝える練習もペアで行いました。自分はわかっていても相手に伝えることの難しさを実感した授業となりました。

   

 

人と自然科2年生 総合実習で寄せ植えを行いました

 

6月10日(木)、人と自然科2年生総合実習(草花部門)の授業で、有馬高校のシンボルである大温室の前にあるプランターに寄せ植えを行いました。

一人1つプランターが割り当てられ、草花を選ぶ前に寄せ植えのイメージを自分たちで考えます。

寄せ植えの完成イメージが頭の中に浮かんだ生徒から、花の種類や色のバランスをしっかりと考えながら草花苗を選びました。

 

 

草花苗が選べたら配置を考え、早速プランターに植えていきます。この時のポイントは、草花が成長した時、どのぐらいの大きさになるのか予想すること。生徒は何度も草花の種類を入れ替えたり、間隔を調整し、試行錯誤しながら植え付けを行いました。

   

 

寄せ植えが完成したら一人ずつ順番に、自分の寄せ植えの題名や使用した草花の名前、こだわった点等を発表しました。

  

 

日差しが強くとても暑い中での実習でしたが、班員全員が真剣に取り組み、個性あふれる素敵な寄せ植えが完成しました。有馬高校にお越しの際はぜひご覧ください。

   

 

人と自然科では、生徒が心を込めて一生懸命栽培した草花苗を販売中です。よろしくお願いします。

  

 

 

課題研究「外国語・異文化」の中間発表を行いました。

6月10日(木)、総合学科3年次生の課題研究「外国語・異文化」の授業が行われました。4月はガイダンス、1年間の企画書等を作成し、5月からタブレット、PC等を使いながら各自のテーマを決めてきました。ここまで、教師やALTからアドバイス等をもらい、各自の方向性が見えてきました。

本日の中間発表では、パワーポイントで作成したスライドを写しながら、「タイトル」「Aim(目的)」「Research Project」「先行研究」等まとめができているところまでを英語を使いながら発表しました。来週の発表も楽しみです。

福祉講演会(義肢装具士の職業について)

6月8日(火)3・4限、2年次「社会福祉基礎」選択生徒13名を対象に講演会を実施しました。今回も、神戸医療福祉専門学校より講師の先生に来ていただき、義肢装具士に関する仕事について教えていただきました。 

”義肢装具”という言葉を初めて聞いた生徒も多くいました。また、義肢と装具は別のものであり、装具にはコルセットやサポーターなど身近なものも含まれていることを知りました。その歴史は古代エジプトまでさかのぼるそうで、日本の内閣総理大臣の中にも義足の方がいたことなど、衝撃の数々でした。

 義肢装具士の活躍の場は、リハビリテーションチームの一員であったり、スポーツ選手の義肢製作をしていたり、福祉用具プランナーや住宅改修の現場までさまざまあります。意外なところで、動物用の義肢装具を作る方もいらっしゃるそうです。装具などを通して、患者さんの生活を豊かにすることができると感じました。

 

  後半は足底分析を行い、普段意識していなかった自分自身の体について考えることができました。それと同時に足あとを用いてさまざまな身体の特徴を捉えることができたり、最適な装具を生み出していくことのできる義肢装具士さんがすごい!という感想も多くありました。山藤先生、貴重な体験をありがとうございました。

  

 

 

 

 

人と自然科 農業と環境 手植えによる田植え実習実施

 いよいよ有馬高校人と自然科の農場にこの季節がやってきました。 

 6月7日(月)人と自然科1年生『農業と環境』の授業において、伝統の手植えによる田植え実習を行いました。(本当は先週の4日(金)に実施する予定でしたが、あいにくの雨でこの日に延期となりました。)

 まずは授業担当の先生からイネについて学びます。しろかきなど田植えまでの水田の準備、塩水選等の技術、種類によって[「うるち米」、「もち米」、「酒米」に分けられることなどホワイトボードを使って学びました。生徒の姿を見ていると早く田んぼに行きたいという気持ちが前に出ている様子です。

 それでは水田に向かいましょう。

 本日手植えをしたのは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。苗を持ち、一列に並びましょう。畦を踏んではいけません。

 それでは田んぼに入りましょう。多くの生徒は小学校で田植えは経験済みのようでしたが、やはり慣れない素足での田んぼは何ともいえない気分のようです。苗を持ち準備できましたか?

 そして早速田植え開始。先生のベルの合図で一斉にイネの苗を植えていきます。

 玉ヒモ(イネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ植えていきます。自分が担当している所が植え終わったら腰を上げる。これが重要です。そして一歩下がって自分の足跡を消します。

 

 どんどん苗が植わって行きますね。先日授業で習った、全国の農業高校生が歌える『FFJの歌』を口ずさみながら、田植えを楽しんでいました。(人と自然科のように、全国で農業を学ぶ高校に通う生徒は全員、農業クラブという組織に所属します。)

 FFJの歌のリンク先が貼ってある、日本学校農業クラブ連盟HPはこちら

 ↑↑ 日本学校農業クラブ連盟HPを一番下にスクロールしたら、FFJの歌の紹介があります。是非聞いてみてください。

 約1時間で田植えは終了。

 まっすぐ等間隔に植えることができました。最後にクラス全員で記念写真をとりました

 今回手植えをしたもち米は、10月中旬~下旬に収穫を迎えます。毎年手刈りで収穫しています。そして今年は11月13日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米として一般に販売予定です。収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。(ちなみに・・・一昨年まではこのもち米を使って作る、炭火焼き餅(きなこ・砂糖醤油味)が、大人気だったのですが、昨年に続き今年も新型コロナウィルス感染予防で・・・難しいですね。早く復活できたらいいですね。)

人と自然科 クラインガルテン開講しています

 人と自然科にはさまざまな学校設定科目(有馬高校・人と自然科にしかない科目)があります。

現在の人と自然科の教育課程(授業科目)表はこちら

 その中でも特に注目したい科目として、地域の方を有馬高校・人と自然科にお招きし、生徒が今まで人と自然科で学んだ知識や技術を活かしながら生徒が先生役となり地域の方と一緒に学ぶ授業「フローラルアート」と「クラインガルテン」の2つの授業です。「フローラルアート」に続き、「クラインガルテン」も授業がスタートしました。

フローラルアートで行われているチャレンジ教室の記事はこちら

 3年生学校設定科目である「クラインガルテン」は、1.2年生で学んできた野菜、果樹の栽培技術を活かし、地域の方に教えながらより深く学ぶという授業です。昨年は新型コロナウィルス感染拡大により実施できませんでしたが、今年度は感染防止対策を十分行い、2名の子どもたちを含む10名の受講生でスタートしました。

 開校式で校長先生から、「昨年開講できなかったこのクラインガルテンですが、今年は安全な実施に向け十分準備してきました。怪我のないように楽しく実習を進めてください。」と挨拶の後、早速農場に向かいます。

 野菜畑にはトマト・ナス・ピーマン・レタスなどの苗を定植,スイートコーンの種子も播種し、現在すくすくと成長しています。生徒と地域の方がペアを組み、苗をどのくらい深く植えたら良いのか、株と株の間隔など、丁寧に説明しながら作業を進めていきました。

 そしてブドウ畑ではベリーAの栽培を行っています。

 ねん枝や誘引、副梢(わき芽)の処理、つる落としなど、1年生の時に学んだ技術を教えながら一緒に作業を楽しんでいます。

 この授業は12月まで、毎週火曜日に実施され、秋の農業祭では実際に栽培した野菜も販売する予定です。1年間楽しく授業を進めていきましょう。皆さんよろしくお願いします。

 

人と自然科2年生 総合実習で花壇の植え付けを行いました

6月3日(木)人と自然科2年生総合実習(草花部門)の授業で、正面玄関階段横の花壇の植え付けを行いました。

 

まずは冬に植え付けを行ったパンジー・ビオラを抜くところから実習スタート。備中ぐわで土を耕し、牛糞たい肥を混ぜ込みます。土を平らにならしたら、花壇の準備は完璧です。

次に、自分たちで生産している草花苗の中から、植えたい草花を選びます。植え付ける苗の数も自分たちで計算し、花の種類や色合いなどじっくり考え選びました。

 

草花苗を選んだら、いきなり花壇に植えるのではなく、まずはポットのまま土の上に並べ、株間や色のバランスなど花壇全体のことを考え調整します。

     

 

配置が決まれば早速植え付け開始。植える位置がずれないよう、互いに声を掛け合いながら協力して植えていきます。みんな真剣です。

     

 

無事にすべての草花苗の植え付けが終了。センスあふれる可愛らしい花壇が完成しました。

班員全員で記念撮影。マスクの下は、みんなとびきりの笑顔です!

   

 

人と自然科では、現在も草花苗を販売しています。草花苗ご購入等で有馬高校にお越しの際は、ぜひ花壇もご覧ください。

 

 

人と自然科3年生「フラワーアレンジメント」チャレンジ教室開講しました

 

6月1日(火)人と自然科3年生学校設定科目「フローラルアート」の授業で、チャレンジ教室が開講しました。この授業は、地域の方を受講生としてお招きし、2年生の「フローラルアート」で学んだフラワーアレンジメントの基礎知識や技術を生かし、教えながらさらにアレンジメント技術を向上させるという取り組みです。

 今年度も定員を超える応募があり、その中から厳正なる抽選で選ばれた7名の受講生の方が決定。開講式では校長先生からご挨拶をいただき、その後お互いの自己紹介からスタートです。

 

 

この日の講座内容は、「バスケットアレンジメント」の制作です。生徒一人一人がこの講座のために用意した「チャレンジ教室説明プリント」をペアの受講生の方にプレゼントしました。

     

 

早速授業開始。講師の先生から全体の流れの説明を受けました。

 

 

まずは吸水性スポンジのセットから。器の大きさに合わせてスポンジをカットし、優しく器に押し込みます。     

 

次に花材をカットし、スポンジに挿します。今回使用した花材は、スタンダードカーネーション、スプレーカーネーション、アセビ、タマシダです。どのようなカーネーションを選べばよいのか、花材カットの手順も生徒がしっかりアドバイス。できるだけ茎が真っすぐのものを選び、茎は必ずななめカットにします。ななめカットにすることで、茎の切り口の表面積を大きくなり吸水率がアップします。また、スポンジの中でななめの茎が引っ掛かりとなり、挿した花が安定します。

    

 

花材がカットできたら花を挿す位置を丁寧に説明し、バランスよく挿していきます。     

 

約1時間半かけて完成した作品がこちら。素敵なアレンジメントが完成しました。

     

 

次回のチャレンジ教室は6月15日(火)です。これから1年間よろしくお願いします。

 

 

福祉講演会(言語聴覚士の職業理解)

 6月2日(水)3,4限「介護福祉基礎」選択生徒に向けて、神戸医療福祉専門学校の先生より言語聴覚士の職業について教えていただきました。

 

 言語聴覚士は、コミュニケーション障害や、摂食・嚥下障害のある方を対象に、リハビリテーションを実施します。その国家資格を有する人が全国に約3万人、対象とする患者さんは全国に800万人いらっしゃると知り、到底足りていないことがわかりました。入院する病院によって、言語聴覚士が居ないと言葉や嚥下のリハビリを受けることができない、生きがいにつなげるための支援が受けられないという事実に衝撃を受けました。

   

 どのような方々に、どのようにリハビリテーションを進めていくのか、わかりやすく伝えてもらいました。その中で対象の方を理解するために、さまざまなエクササイズを体験しました。伝えたいことが言葉にならないもどかしさや、記憶にとどめておいてコミュニケーションにつなげることの難しさを知ることができました。

生徒感想より

「コミュニケーション障害などが発症した本人だけでなく、家族もしんどい思いをすることから、言語聴覚士は患者さんだけでなく、家族も支え、両方の生きる力を支えること、相手の心の声を聴くことが大切だということがとても心に残りました。」

「もっとこの仕事を広めて知ってもらわないといけないと思いました。実際に失語症の方の話を聞いて、私たちが今普通に過ごして話しているのは、当たり前ではないと感じました。”生きる力を支える仕事”という言葉が心に残りました。」

今岡先生、お忙しい中お越しいただきましてありがとうございます。

 

 

人と自然科 地域自然保護 天文を通したプログラム体験

 6月1日(火)人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業は、さんだ天文クラブの方から天文を通したプログラムを体験しました。この授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 前回の昆虫採集を通したプログラム体験についての記事はこちら

 今回は有馬富士公園で天文を通した体験プログラムを提供されている、さんだ天文クラブの代表、加瀬部さんにお世話になりました。

 まずはさんだ天文クラブが普段有馬富士公園で行っている昼間の天体観測について実際に体験しました。特殊な望遠鏡を用いて、太陽と金星を観察しました。

 この日はこの時期には珍しい快晴。金星はもちろん、紙に映した太陽にはくっきりと黒点が観察できました。

 さらに特殊なフィルムを通して直接太陽を見てみると、プロミネンスも観察できました。

 太陽、金星を観察した後は大ホールに移動し、クラブの活動紹介や天体についてのお話を頂きました。

 先日話題になった皆既月食はもちろん、光年や惑星、恒星などの専門用語の説明、さらには国際宇宙ステーションの話など、興味深いお話をたくさんいただきました。

 また、地球・月・太陽の大きさとそれぞれの距離をわかりやすくイメージするためにラムネ玉を用いてのクイズもありました。

 地球の直径が12mm、月の直径が3mmの飴玉とすると、地球と月の距離は38cmの位置にあります。その場合地球の飴玉と太陽の距離はどのくらい離れた場所に位置しますか?

 皆さん分かりますか?生徒は休憩時間も惜しんで考えていました。

 ちなみに答えは150mです。以下の距離が離れているのかわかりますね。

 いろいろお話しいただいた最後は、MITAKAというソフトを使い、1000光年先まで宇宙旅行しました。

 最後に質問が出るなど、生徒はとても興味をもち充実した時間となったようです。加瀬部さんありがとございました。

 次回は公園の棚田を使ったプログラムを行う予定です。。