兵庫県立 有馬高等学校
Hyogo Prefectural Arima Senior High School, Since 1896
カテゴリ:農業部
人と自然科 地域自然保護 天文を通したプログラム体験
6月1日(火)人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業は、さんだ天文クラブの方から天文を通したプログラムを体験しました。この授業では県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
今回は有馬富士公園で天文を通した体験プログラムを提供されている、さんだ天文クラブの代表、加瀬部さんにお世話になりました。
まずはさんだ天文クラブが普段有馬富士公園で行っている昼間の天体観測について実際に体験しました。特殊な望遠鏡を用いて、太陽と金星を観察しました。
この日はこの時期には珍しい快晴。金星はもちろん、紙に映した太陽にはくっきりと黒点が観察できました。
さらに特殊なフィルムを通して直接太陽を見てみると、プロミネンスも観察できました。
太陽、金星を観察した後は大ホールに移動し、クラブの活動紹介や天体についてのお話を頂きました。
先日話題になった皆既月食はもちろん、光年や惑星、恒星などの専門用語の説明、さらには国際宇宙ステーションの話など、興味深いお話をたくさんいただきました。
また、地球・月・太陽の大きさとそれぞれの距離をわかりやすくイメージするためにラムネ玉を用いてのクイズもありました。
地球の直径が12mm、月の直径が3mmの飴玉とすると、地球と月の距離は38cmの位置にあります。その場合地球の飴玉と太陽の距離はどのくらい離れた場所に位置しますか?
皆さん分かりますか?生徒は休憩時間も惜しんで考えていました。
ちなみに答えは150mです。以下の距離が離れているのかわかりますね。
いろいろお話しいただいた最後は、MITAKAというソフトを使い、1000光年先まで宇宙旅行しました。
最後に質問が出るなど、生徒はとても興味をもち充実した時間となったようです。加瀬部さんありがとございました。
次回は公園の棚田を使ったプログラムを行う予定です。。
人と自然科 パスカルさんだ一番館 フラワーアレンジメント オリンピックver. 展示しています
有馬高等学校人と自然科で行われている様々な学習活動の中の特徴的な一つとして、フラワーアレンジメントがあげられます。今年も実践的な授業が始まっています。
学びの成果発表の一つとして、有馬高校のご近所にある「パスカルさんだ一番館」様に作品展示をさせていただいており、先日新バージョンを設置しました。
毎日大勢のお客様で賑わっているパスカルさんだ1番館。草花苗を販売しているスペースを通って自動ドアを入ったすぐ右側
ありましたね
今回のテーマは東京オリンピック2020。マスコットキャラクターのソメイティーとミライトワがお客様をお出迎えです。赤や白、青色のアーティフィシャルフラワー使って表現しました。
オリンピック開催については、新型コロナウィルス感染拡大により、いろいろ心配されていますが、無事開催できることを願って制作しました。最後にわかりやすいよう、オフショットを載せておきます。
パスカルさんだ一番館をご利用の際はぜひご覧ください。
人と自然科 ブドウのジベレリン処理(1回目)実施しました
有馬高校人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカットの3種類のブドウを栽培しています。(ちなみに1年生の生徒がベリーAを、3年生の生徒がピオーネ、マスカットの栽培を担当しています。)
例年よりも3週間ほど早い梅雨入りとなりましたが、現時点では順調に生育しています。生徒は芽かき、誘引、整房、摘穂などの作業を自主的に取組み、技術を習得しています。5月下旬に入り、重要な作業の一つであるジベレリン処理を行いました。
ジベレリン処理はブドウを無核化(種なし)にする重要な作業です。ペリーAの1回目の適期は、満開の2週間前、そしてピオーネの適期は満開~3日程度となっています。ベリーA、ピオーネとも栽培期間中2回実施します。(1回目は無核化、2回目は肥大が目的で行います。)
房の形が整っているか最終確認した後、いよいよジベレリン液につけます。
そのときのコツはカップの中で房を揺すります。これにより粒に付着した気泡を浮き上がらせ、まんべんなく液を付着することが出来ます。
房を浸した後は軸を軽くたたき、余分な液を落とします。これにより乾燥し濃度が高くなったために起こる薬害(火傷のようになる症状)を防ぎます。
上手くできましたか?今回液に浸かっていない粒は種が残ってしまします。慎重に行い、約1時間で実習は完了です。特に1年生の実習日には雨が降っていましたが、全員集中して頑張っていました。入学して約2ヶ月が経とうとしていますが、早くも顔つきが『農業人』の顔になって来た人が多くなってきました。誇らしいです。
人と自然科ではブドウの栽培においても自分の担当区が設けられており、生徒は放課後も農場に足を運び自主的に管理を行っています。そして収穫したブドウは有馬高校人と自然科、総合学科の生徒、保護者限定で9月上旬に販売会を開催する予定です。
今年も無事販売会が開催できますように・・・・。
人と自然科 地域自然保護 昆虫採集を通したプログラム体験
5月25日(火)人と自然科学校設定科目『地域自然保護』の授業で、昆虫採集を通した夢プログラムを体験しました。
この授業では、県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲスト(特に利用者の少ない高校生を対象)に公園の自然を感じてもらう体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。この取組みが評価され、有馬高校は昨年度グリーンスクール表彰を県知事より頂きました。
現在は、実際に有馬富士公園で実践されている夢プログラムを体験していますが、この日は三田市自然学習センターの長谷川コミュニケーター・吉田コミュニケーターのお二人にお世話になり、プログラムを体験しました。
安全にプログラムを行うための説明を頂いた後、まずは学習センターの展示を見学しました。小学生の頃から通っている生徒もたくさんおり、新しい展示に感動していました。
見学の後は網を手にし、有馬富士公園に飛び出します。
日本には分かっているだけで約3万2千種類の昆虫が生息しています。本日の目標は100種類を捕まえることです。さあ小学生に戻った気持ちで、頑張って捕獲しましょう。
地表近くも、くまなく探しましょう。
よく見ると枯れ葉に擬態した昆虫もいました。
どんどんゲットしていきましょう。
道中にはNHKのアニメでおなじみ『ニョッキ』がいました。正式にはマイマイガの幼虫です。毒はありません。かわいいですね。
約1時間本気で昆虫採集を行い、学習センターへ。小袋に入れた昆虫たちを、『チョウのなかま』『トンボのなかま』『バッタのなかま』・・・など仲間分けしていきます。ちなみに袋に入れるとかわいそうな気がしますが、小さな虫かごに入れるよりも羽を傷つけるリスクは少ないそうです。
そして、コミュニケーターの先生に聞いたり図鑑で捕獲した昆虫の名前を調べました。今回はチョウのなかま18種類、トンボのなかま2種類、カメムシのなかま4種類、甲虫のなかま18種類・・・・合計59種類捕獲できました。捕獲した個体数は多かったのですが、同じ昆虫を捕獲していたようです。
約2時間のプログラムでしたが、有馬富士公園の生物多様性という魅力が十分感じられる体験でした。コミュニケータの長谷川先生、吉田先生興味深いプログラムをありがとうございました。
人と自然科 第1回 先輩農業者による特別授業実施
5月24日(月)人と自然科3年生を対象に、先輩農業者による特別授業を実施しました。この授業は阪神農業改良普及センター様との連携で、地域で活躍されている農家の方から直接講義を頂き、将来の就農・進路につなげようという取り組みです。今回は本校の卒業生で、施設野菜をされている青年農業士の小寺清隆さんに講義をしていただきました。
小寺さんは有馬高校人と自然科の前身である緑地園芸科最後の卒業生で、県立農業大学校に進学。現在は尼崎市で都市型農業を実践されておられます。主作物はトマトで、平成26年には立毛品評会(収穫物だけでなく、枝葉も審査に入る品評会)で農林水産大臣賞を獲得されています。
小寺さんからは自身が農業を志すようになったきっかけ、農業大学校や親方農家での修行で学んだこと、栽培しているトマトのユニークな販売方法やお客様とのやりとりなど、農業のおもしろさを教えて頂きました。
そして小寺さんが今でも心がけている、農業を経営していく上で大切な4つのことを教えて頂きました。
1つ目 「基本が大事」基本通りできれば応用もできる。
2つ目 「情報を得る」新聞、普及所、JA、農家さんなどから常に新しい情報を得る。
3つ目 「数字にこだわる」農業は科学であるので、収穫量や売上はもちろん、成育などのデータをしっかりとる。
4つ目 「健康な体」 何をするにも体が大事なので、健康を維持すること。
後輩にむけ、熱いメッセージを頂きました。小寺さんお忙しい中本当にありがとうございました。そして阪神農業改良普及センターの皆様、このような機会をいただきありがとうございました。
3年生の皆さんいかがでしたか?やる気スイッチが入ったのではないでしょうか。全員進路実現という目標に向けに向け、頑張っていきましょう。農業部一丸となって皆さんをサポートします。
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