学年・専門部

カテゴリ:農業部

人と自然科 3年生 植物バイオ「目指せ!野生酵母の採種」

バイオテクノロジーの分野として微生物に関する内容ははずすことのできない内容です。

微生物の培養を行うために有馬高校で収獲したジャガイモのうち、

傷のあるものを培地の成分として使用しました。

それを使った培地に校内の植物からどんな微生物が採種できるかを調べる実験を行いました。

うまく酵母菌が採種できれば「有高酵母」で発酵の実験やパン作りができるかもしれません。

人と自然科 3年生 地域自然保護「有馬富士公園の里山について」

有馬富士公園での里山管理について現場で学習を行いました。

最初は目をつぶって風や音を感じ視覚以外の五感で自然を感じる大切さを学びました。

風が吹いていたので葉擦れの音や鳥の鳴き声など様々な自然の音を感じました。

その後、山道に隠されたたおもちゃを探し出すゲームを体験し、

集中してものを見る大切さを学びました。

山に入ってシカやイノシシの痕跡を見つけたり、

野生動物との共生の難しさを目の当たりにしました。

最後に里山管理としてササ刈りを行いました。

暑い日の実習でしたが、たくさんの学びがありました。+

人と自然科 1年生 農業と環境 「田植え実習」

いよいよ三田市内でも5月下旬から田植えがスタートしました。

1年生も恒例の田植え実習を行いましたが、

1回目の田植えは折からの雨によりあえなく中断となりました。

3列ほど植えられた田んぼを見ながらリベンジマッチを期待していました。

2回目はすっかり晴れてむしろ暑いくらいの晴天になりました。

スイートコーンの管理と並行して田植えを終えることができました。

普段使わない「ぬかるみを歩くための筋肉」を使って

すっかりくたくたになっていましたが、無事に今年度の田植えを終えることができました。

秋の収穫が楽しみです。

家庭科 人と自然科「フードデザイン」授業協力

6月2日(月)3・4限人と自然科「フードデザイン」の授業で、辻調理師専門学校より講師の先生に来ていただき、「有馬の野菜を使った西洋料理実習」を開催していただきました。

***MENU***

・茄子のパスタ「給料日前のチーズ」添え

・レタスのクリームスープ

・茄子のチョコレートケーキ

榊先生の楽しい説明と小野先生の手際のよいサポートのお陰で、有馬の野菜を使ったお料理が並びました。

日頃実習で育てている野菜を美味しく食べることや、栄養価を考えて調理することなど、沢山のことを教えていただきました。先生方、ありがとうございました!

また、放課後は、飴細工の実習を行っていただき、3名の生徒が参加し美しい飴の花を製作していました。

 

つやのある美しい飴細工に仕上げるには、飴の特性を理解することが重要です。時間が経つと溶けてしまうので、乾燥材が入ったケースに入れて大切に持ち帰りました。

製菓にも様々な専門分野があります。興味がある人は、是非さまざまな学校のオープンキャンパスに参加して、進路選択に役立ててください。 

第2回ひとはく連携セミナー「未来に残したい農業や農村の魅力」

 5月30日(金)人と自然科1年生学校設定科目『人と自然』の授業において、今年度第2回目となるひとはく連携セミナーが実施されました。

 

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の研究員から自然や環境、動植物など専門的な講義を直接頂き、深く学んでいます。前回第1回目も『兵庫県のいろいろな生き物』をテーマに講義していただきました。

 

 第2回目となる今回は『未来に残したい農業や農村の持つ魅力』をテーマに、衛藤彬史 研究員より講義をいただきました。

   

 まずは、2013年にユネスコ世界無形文化遺産に登録された和食から見る、大豆生産の今について説明いただきました。日本人食文化を考えるうえで味噌や醤油などの使用される大豆は和食の要です。しかし、国内自給率は約20%で、ほとんどを安価に購入できるアメリカやカナダ、ブラジルから輸入しています。このまま大豆生産が衰退してしまえば、和食を支える大豆加工品の生産や加工・調理・盛り付けに関する文化も引き継げなくなる可能性が高くなります。

     

 その他にも、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されている日本の文化について学びました。2014年には「和紙」が登録されました。和紙の原料は、コウゾ・ミツマタ・ガンピなどが主に使用されています。その和紙の生産におけるコウゾの国産比率はおそらく5%以下といわれており、文化財の補修に使用する和紙も外国産が使われているのだそうです。(ちなみに絹の国産比率も0.2%以下という状況…。)

   

このように、日本の大切な文化を支えるための原料生産に関わる文化は絶滅寸前。衛藤先生から、「このままでいいのか?何ができるのか?自分たちで考えてみてください。」とお話がありました。正解がない問いについて考えることは難しいですが、しっかり考え抜いてほしいと思います。

 

 そして多様な農村景観を守る取組みについても学びました。学校での授業でも学んでいますが、近年農業就業人口が減少し、農業は衰退しています。その結果美しい農村景観も失われつつあります。先生からは棚田や傾斜地農業、静岡県伊豆市の水わさび伝統栽培など全国のユニークな取組みを紹介いただきました。

   

 また、先生から『農業はクリエイティブだ』という言葉をいただきました。丹波篠山市のある農家さんでは、ホウレンソウをあえてとう立ちさせ、柔らかい葉を摘んで1枚単位で販売するビジネスを展開されています。また、通常はかがんで収穫する必要がある大納言小豆の栽培中、つる化している個体があることに気付き、この個体を選抜しつる化させ支柱を使用して栽培を行ったそうです。その結果、お年寄りでもかがまずに収穫できるようになったそうです。農業が持つ多様な可能性を感じることができました。

   

 

 最後に、全国の在来大豆や兵庫県の在来大豆、古代米を見せていただきました。初めて見る大豆ばかりで、大変興味深かったです。

   

 

衛藤先生、本当にありがとうございました。