学年・専門部

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人と自然科 ひとはく連携セミナー2回目 生物の「種」について学ぶ

 5月31日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第2回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。第2回目の講義は太田 英利研究員から「生物の「種」について」をテーマに講義をいただきました。

  まずは「種類」と「種」の違いについて皆さんはわかりますか?英語で言うと「種類」は「kind」、「種」は「species」となり、地球上に生きている個体の集合体を「種」といっています。種の定義としてよく使われるのが「生物学的概念」と「類型学的概念」で、簡単に言うと「生物学的概念」は生殖の可否で分類し、集合体を作る考え方で、「類型学的概念」は姿・形で分類し集合体を作る考え方です。 

  しかし姿・形は生き物が住んでいる環境によって異なってくる可能性も高く、確実性に疑問がもたれることもあります。そこで新しい考え方として出てきたのが「遺伝子に基づく類縁関係」で分類する方法です。実際にDNAの配列を参考に分類していきます。「遺伝子に基づく類縁関係」が発揮された一つの例として、アオカナヘビの例を教えていただきました。

  沖縄県の宮古諸島と沖縄諸島に生息しているアオカナヘビ。見た目がほぼ同じことから1990年代まで同じ種と考えられていました。しかし詳しくDNAの解析をしてみると姿かたちがよく似た全く別の「種」ということが分かり、1996年に宮古諸島に生息していたアオカナヘビがミヤコカナヘビに改名されたのだそうです。面白い事例ですね。

 同じようにワニ・カメ・ムカシトカゲ・トカゲ・ヘビは爬虫類の仲間ですが、DNA解析を行ったところ、ワニとカメは鳥に近い、特にワニは極めて鳥に近いということが分かったとのことです。生き物の世界もまだまだ新しい発見がたくさんありますね。生徒は一所懸命にメモをとりながら聞いていました。太田先生、興味深いお話をありがとうございました。

 次回の「ひとはく連携セミナー」は高橋 鉄美研究員より『タガニイカ湖での調査』というテーマで、世界に生息する固有種について学びます。楽しみですね。

人と自然科 農業クラブ活動として三田市消防本部の花壇装飾活動実施

 人と自然科のように高校で農業を学ぶ生徒は全員、生徒会に加え農業クラブという組織に所属します。そして日ごろ授業や実習で学んだ知識や技術を自分のものにするため、様々なボランティア活動に取り組んだり、全国の農業高校生と知識や技術を競い合う競技会に挑戦したりしています。

 最近のボランティア活動 でんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しましたに関する記事はこちら

 最近行われた知識を競い合う競技会 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会に関する記事はこちら

 そして5月30日(木)農業クラブ本部役員ならびに有志の生徒9名が三田市消防本部を訪れ、花壇装飾活動を行いました。この日に向けて代表の生徒が事前に、冬に植栽したパンジーやビオラの片付けを行い、基肥(お花を定植する前に施す肥料)を混ぜ込み、耕うんを行うなど準備を行っていました。

 植え付け当日、マリーゴールド、ペチュニア、ベゴニア、サルビアなどの花苗約400鉢を持参し、自分たちでデザインを考え植栽します。ちなみに有馬高校農業クラブが植栽を担当しているスペースは、道路に面した花壇と、庁舎の入り口右側にある2か所の花壇です。

 

 今回は男子チームと女子チームに分かれてデザインしました。相談しながら花壇の配植を検討し、苗をおいていきます。

 まずは男子チーム。中央にマリーゴールドとペチュニアでラインを作り、淡い色のベゴニアで挟むデザインのようです。

 

 一方の女子チーム。中央に背の高いサルビアを配置し、周囲を背の低い花苗で囲むという高低差を活かしたデザインのようです。

 

 そしてデザインが完成したらみんなで一斉に植えています。途中署員の方がたくさん覗いてくださり、「いつもありがとうございます」「とてもきれいですね」とうれしい声をたくさん掛けていただきました。

 最後にたっぷり潅水(かんすい)して約1時間で終了です。

 完成した花壇はこちら。

 最後にみんなで記念写真。

 完成を知った署員の皆さんが見に来てくださり、一緒に写真を撮りました。かっこいい消防士の皆さんに囲まれて緊張しましたね。

 

 三田市消防本部前を通る際は、是非ご覧下さい。

人と自然科 令和6年度第1回先輩農業者特別授業を行いました

 5月29日(水)人と自然科3年生の生徒を対象に、先輩農業者特別授業が開催されました。先輩農業者特別授業は阪神農業改良普及センター様にサポートいただき、実際に地域で活躍されておられる農業者の方を招いて生の声を聴くことで、就農、進学への意識を高めることを目標に行われています。

 

 人と自然科を卒業していく生徒は、保育や芸術、経済など様々な分野に進学、そして製造業やサービス業など幅広い職種に就職していきますが、もちろん農業を学ぶ学科ということで、就農や関連産業への就職を目標としている生徒が一定数います。そのような生徒は農学系の国公立大学、私立大学、県立農業大学校、専門学校へ進学した後、就農や関連産業への就職を果たす生徒が多いようです。

R5人と自然科卒業生進路実績はこちら.pdf

それ以前の人と自然科卒業生の進路実績をご覧になりたい方はこちらページ(学科概要)内のリンクをご覧ください

 この先輩農業者特別授業は、就農や関連産業への就職を目指す生徒を後押しすることはもちろん、経営者でもある先輩農業者の話は他の分野へ進む生徒にとっても有益な情報をたくさん得ることができる絶好の機会となっています。

 

 今回お話をいただいた小仲さんは、県内の農業高校を卒業後、東京にあった農業者大学校へ進学。卒業後平成8年に、ウメとクリを栽培する『湖梅園』の4代目として就農されました。現在はクリ7.5ha、ウメ1.6haを栽培されており、特に小仲さんが栽培されるクリは日本中の料理人から高い評価を得ており、『令和天皇即位の礼』の晩餐会デザートでも使用され、世界中の国賓が小仲さんのクリを口にされたそうです。世界中の有名人に自分が栽培したクリを食べてもらいたいという夢の一つが叶った瞬間だったと誇らしげに話しておられました。

 

 小仲さんのこだわりは土づくり。『畑で出たものは畑に帰す』という思いから自作の堆肥舎を建て、三田牛の牛糞を近隣の牧場から分けていただき、クリのイガや剪定枝など通常廃棄の対象となるものも、混ぜ合わせ自家製完熟堆肥を作り、畑に戻しているとのことでした。 さらに持続可能な農業経営を目指し、樹高を低くする低樹高栽培や果樹栽培ではなかなか取り組みにくい機械化を積極的に進めており、乗用草刈機や乗用防除機(スピードスプレーヤー)、ウッドチッパーなど積極的に導入されているとのことでした。

 

 後半は自身の高校時代、大学校時代、就農直後、そして後継者が戻ってきて一緒に経営している現在を振り返り

『大学校時代で得たものは人とのつながり。今でもそのつながりを経営に生かしている』

『農業経営で大切なことの一つが情報を得ること。天候や社会情勢が原因で経営が予定通りいかないことがあるがそれが農業。情報を得て早く対応することが大切』

 

など日々感じることを直球で伝えていただき、最後に高校生へのメッセージとして

『私も含め今の農業者が皆さんにかなわないもの。それは若さ、価値観、感性の3つ。新しい価値観、感性とパワーで、今の農業を変えていってください。応援しています。』と激励いただきました。

 小仲さんの言葉の一つ一つに、仕事に対するプライドやこだわりが感じられましたね。質問も積極的にでてきたところからも、たくさんのヒントを得ることができたのではないでしょうか。この特別授業を糧に、いよいよ進路実現に向け頑張っていきましょう。

 

 小仲さん、熱い話を本当にありがとうございました。そしてご支援いただきました阪神農業改良普及センター様、このような機会をいただきありがとうございました。

人と自然科「クラインガルテン」③スイートコーンの追肥、トマトの誘引

前日までの大雨から一転、気持ちのいい晴れの天気です。

2週間前に植え付けしたスイートコーンも大きくなってきました。

今日は「追肥」・「中耕」・「土寄せ」をしました。

「追肥」は生育に合わせて途中で施す肥料のことです。

「中耕」は土の表面を軽く耕すことで、通気性や水の通りが良くなり除草もできます。

「土寄せ」は株元に土を寄せることで風などで倒れるのを防ぐ効果があります。

まずは肥料についての説明です。窒素・リン・カリウムが三大要素で植物の

生育には欠かすことができない要素です。

受講生の方と生徒が協力して実習を進めていきます。

次は担当区域の誘引です。前回の追肥の効果が現れて成長スピードも早く

なってきました。誘引する道具(テープナー)を使い誘引をしていきます。

生徒たちは慣れた手つきで受講生の方と誘引実習を進めていきました。

足元の悪い中での実習でしたが、皆さんお疲れ様でした。

 

人と自然科 野菜班 収穫の春です

3年野菜班の実習も軌道にのってきました。

トマトのえき芽取り、ナス・キュウリの誘引、キュウリの収穫とすることは

たくさんあります。野菜の成長に合わせて生徒の技術力も成長しています。

次にジャガイモの収穫です。有馬高校では、「キタアカリ」・

「メークイン」・「ポロシリ」を栽培しています。

本当はジャガイモ自体を大きくするためには花を摘み取ります。学校では

授業で「科」の分類で使用するために少し残しています。

ジャガイモと同じ「科」はトマトやナスです。色は違いますが

花の形は同じです。

皆さん、いい笑顔です。たくさん収穫することができました。

 

人と自然科 ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました

 人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、2年生の果樹と緑の授業でベリーA、3年生果樹と緑で高級ブドウのピオーネを、そして「総合実習」の授業を中心に全学年でマスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培技術を学んでいます。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 4月の芽かき作業から栽培はスタート、生徒は毎週ブドウ畑に足を運び技術を習得しています。

 今年もブドウ栽培スタートしました・・に関する記事はこちら

 そして5月に入るとブドウは一気に成長し、様々な管理作業に追われています。たとえば上に伸び、屋根に突き当たろうとしている枝を折らないように、ねじりながら下に向ける「捻枝」、テープナーという道具を使って針金にとめていく「誘引」作業や1本の枝に2つ~3つついている花穂(つぼみの塊)を1つにしぼる「摘穂」、房の形を整える「整房」などなど、毎回実習は充実していますね。

 

 そして5月下旬に入り、いよいよジベレリン処理を学びました。ジベレリンは植物ホルモンの一種。主に無核化(種なしにすること)を目的に行い栽培期間中2回実施します。

 まずは2年生によるベリーAのジベレリン処理です。

 

 ベリーAの場合、ジベレリンの濃度は100ppm。実施時期は開花前約2週間です。判断方法の一つとして、蕾の幅が約1.8mmを超えてきたた頃。タイミングを逃すと果実にに種が残ってしまうため、中間考査終了後、短時間残って実習を行いました。カップに入れ、花穂(つぼみの状態の房)を一つ一つ丁寧に液に浸していきます。

 

 しっかり処理できましたね。2回目は開花後訳15日後が適期です。しっかり取り組みましょう。

 その一週間後・・・今度は3年生の生徒ピオーネのジベレリン処理を行いました。

 

 ピオーネの1回目の処理適期は満開から約5日後。濃度は12.5ppmです。さすが3年生。昨年ベリーAの栽培を学んだだけあって、慣れた手つきです。

 ちなみにピオーネの2回目ジベレリン処理時期は1回目の10~15 日後です。

 3年生がジベレリン処理を行った翌日には、2年生総合実習で、着粒促進のためにマスカット・オブ・アレキサンドリア のフルメット処理も行いました。

 

 これからブドウ栽培は最大の難関「摘粒」(粒を一粒一粒落として房の形を整える作業)へと移っていきます。ブドウを待っている皆様(有馬高校の生徒・保護者限定販売です)のために頑張りましょう。

 昨年度の ブドウ販売会の様子はこちら
 

3学年 就職・進学 面接講座

5月27日(月)山口学園ECC国際外国語専門学校より講師の高橋先生をお招きして、面接講座を開催しました。

就職・公務員希望の生徒は勿論、早期に総合型選抜等で面接指導が必要な生徒も参加して、第一印象の大切さや挨拶・お辞儀など、ロールプレイングをしながら学ぶことができました。

アシスタント3名がとても良い見本を示してくれたおかげで、参加者はイメージを掴みやすかったのではないでしょうか。進路実現に向けて、面接で良い印象を残せるように頑張っていきましょう!

 

ARIMA 探究Ⅰ 「キーワード発表会」

27日(月)の5,6限に行われた2年生の「ARIMA探究Ⅰ」では、探究活動の第一歩として、キーワード発表会とキーワードマッピングを行いました。

 

5限目に行われたキーワード発表会では、クラスを3つのグループに分け、その中で各自が現在興味・関心を持っている事柄とその理由についてそれぞれ説明しました。また、その説明を聞いたグループのメンバーは、質問したり意見を述べたりするなど、活発に交流していました。

 

6限はその続きとしてキーワードマッピングを行いました。思いついたキーワードに関連する語句をどんどん書き出し、イメージを膨らませました。今後の探究が楽しみです。

 

人と自然科 令和6年度農業クラブ前期総会を開催しました

 中間考査が無事終了し、先日有馬高校では前期生徒総会が開催されました。

 前期生徒総会に関する記事はこちら

 生徒総会に続き、5月24日金曜日には講義棟に 人と自然科の1年生から3年生の生徒全員が集まり、令和6年度農業クラブ前期総会が開催されました。

 人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『生徒会』に加えて『農業クラブ』という組織に所属しています。(そのため生徒総会と農業クラブ総会の両方に出席します。)農業クラブが生徒会と異なるのは、農業や環境などに関する知識や技術を習得する日頃の授業や実習も農業クラブ活動であり、習得した知識や技術を活かした地域貢献活動も農業クラブ活動です。

 直近の地域貢献活動 でんスポアドベンチャーフェスタ出店に関する記事はこちら

 また全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりするのも農業クラブ活動の特徴です。

 先日全国の農業高校生とフラワーアレンジメント技術を競い合った第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストに関する記事はこちら

  昨年全国の農業高校生と競い合った農業クラブ全国大会熊本大会に関する記事はこちら

 総会の進行はもちろん農業クラブ本部役員の生徒が全て行います。そして今年度初めてBYOD端末(一人一台端末)のタブレットコンピュータに総会資料を配信しペーパーレスで行うことにしました。

 前期副会長による開会の言葉の後、まずは人と自然科のリーダーである前期会長より挨拶です。『競技会や郊外活動などで活躍された、昨年卒業された先輩方に負けないように人と自然科の生徒が一丸となって頑張りましょう』とクラブ員一人一人を鼓舞する素晴らしい挨拶でした。

 

  そして議長が選出された後、総会に入ります。執行部事業から令和5年度事業報告と令和6年度事業計画案

 

 執行部会計から令和5年度会計決算報告と令和6年度会計予算案、さらには監査委員から会計監査報告があり、異議もなく承認されました。

 

 議長解任後は昨年度の活動成績報告。昨年度は前文で紹介した農業クラブ全国大会やフラワーアレンジメントに加え、全国産業教育フェアフラワーアレンジメントコンテストでも銅賞に入賞するなど様々なコンテストで優秀な成績を収めることができたことが報告され、『今年度も先輩に負けない活躍ができるように頑張りましょう。』と言葉がありました。

 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら

 県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました に関する記事はこちら

 農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒がゆずりは賞(教育長表彰)受賞 に関する記事はこちら

 農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞 に関する記事はこちら

 次は令和6年度前期有馬高校農業クラブ執行役員の紹介です。2.3年生を中心とした11名の執行部役員に加え、新たに7名の1年生を加えた27名の執行委員が紹介されました。このメンバーが人と自然科の核となり、農業祭などの行事やオープンハイスクールの運営、農業を通したボランティア活動など、人と自然科を盛り上げてくれます。役員のみなさんよろしくお願いします。

 

 最後はもちろんFFJの歌斉唱です。FFJの歌は全国の農業高校生が県大会や全国大会、農業高校生が集う会議や交流会で必ず斉唱する歌です。

 (日本学校農業クラブ連盟HP内に、FFJの歌が聞けるリンクがあります)

 農業クラブ本部役員の生徒の大声に多くの生徒が応え、会場は大合唱でした。人と自然科生徒の勢いを感じました。

 

 閉会のことばで前期総会も無事終了。

 農業クラブ活動はいよいよ本格的にスタートします。6月には兵庫県下11校の農業高校生が集まるイベント『リーダー講習会』そして7月には農業高校生の甲子園、インターハイとも呼ばれる『各種競技会』の予選会である県大会です。人と自然科のみなさん、日々の農業学習を楽しみながら全国制覇を目指し、頑張りましょう。

人と自然科 令和6年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました

 5月23日(木)加古川総合文化センターにて、農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就く可能性がある、人と自然科の生徒6名が参加しました。

 ひょうご農林機構(ひょうご就農支援センター)が主催で開催されているこの事業は、県内の農業高校、農業大学校に所属している生徒を対象に毎年2回開催されます。近年増えている農業法人と農業を学んでいるが、家が農業をしていない生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。今回は県下の農業法人17社の経営者、そして社員の方がブースを設け、生徒・学生は県内8校から74名の生徒・学生が参加しました。

 人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、128年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年制農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。

 (参考)今年3月に卒業した人と自然科進路実績はこちら.pdf

 今回参加した6人の生徒は、国公立大学・私立大学農学部や農業大学校に進学した後に就農、もしくは農業関連産業を希望する2年生です。開会式の後早速ブースを回ります。

 この日出展いただいた農業法人は、有馬高校の通学域でもある神戸市だけでなく、たつの市や上郡町、新温泉町や淡路市など県内全域から、そして、野菜・畜産・水稲など多様な経営体の法人のからの参加がありました。スライドや資料、動画などを準備いただき、分かりやすく説明していただきました。

 本校から参加した6人は、一人6社~7社の農業法人ブースを訪れ、経営内容やこだわり、勤務体系、休日などの話を熱心に聞き、メモを取っていました。そして時には農業に対する自分たちの考えも経営者の方に伝えていました。

 そして会場を見回っていると見覚えのある学生が・・・1年前に人と自然科を卒業し、現在県立農業大学校2年生として農業を学んでいる先輩でした。すでに就職活動がスタートし、関連産業への就職か農業法人への就農か迷っている中での参加なのだそうです。農業大学校でも様々なことにチャレンジし、毎日充実されているとのこと。とてもうれしいです。活躍している先輩の姿に励まされますね。

 3時間の説明会はあっという間に終了。終了後のアンケートを覗いてみると、「熱い思いを持っている経営者の方が多く、農業に対するプライドを感じた」「進路選択を考えるきっかけになった」・・・などなど充実した時間となったです。

 

 次回の開催は12月です。このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま、本当にありがとうございました。

人と自然科 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会実施しました

 5日間にわたる1学期中間考査がついに終わりました。生徒の皆さん手ごたえはいかがですか?これからは有高祭(文化祭)にむけ、忙しくなりますね。

 さて1学期中間考査中、人と自然科では農業クラブ農業鑑定競技会の校内予選会が密かに開催されていました。

 

 人と自然科の生徒も含め、全国の高校で農業を主に学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属しています。そして日頃の学習の成果や活動の成果を全国の農業高校生と競い合うのが各種競技会で、別名『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と呼ばれており、8万人の頂点を目指す、農業高校生あこがれの場です。

 昨年度の農業高校の甲子園 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 に関する記事はこちら

 そして各種競技の中で有馬高校が得意としているのが「農業鑑定競技会」です。農業鑑定競技会は、実習や座学など、農業に関する学習で得た知識を活かし、鑑定・判定を通して問題を解いていく競技です。出題数は40問で、農業に関わる生物やその病気、種子、肥料、機械機具、・・・等々を20秒または40秒というわずかな時間で鑑定・判定します。

 この農業鑑定を人と自然科では、科目「総合実習」の考査として実施しており、特に1学期中間考査は7月の県大会出場をかけた校内予選会として実施しました。学年関係なくガチンコ勝負。今年から新設された野菜・草花・果樹の3つの部門の代表権を争います。

 昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会  前編(競技会当日)に関する記事はこちら

 このように机の上に植物や工具、病気や害虫の写真が並べられ、生徒は観察しながら問題を解いています。

 

 せっかくなので今回校内予選会(1学期中間考査)で出題された問題をいくつか紹介します。

 この花をもつ果実の名称を答えなさい。

 

 このうち、パイプレンチはどれですか?記号で答えなさい。

 

このうち短日植物はどれですか?記号で答えなさい。

 

 このような問題が40問続き、正答率で競います。ちなみに昨年は、人と自然科の生徒が県大会で最優秀賞(1位)と優秀賞(2位)を受賞し全国大会に出場。全国大会においても優秀賞を受賞することができました。

 昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会  後編(大会式典)に関する記事はこちら

 今回有馬高校の代表に選ばれる皆さん。先輩の活躍に続き、今年も全国大会に出場できるように、そして日本一を目指し頑張って準備していきましょう。

前期生徒総会・表彰伝達

中間考査が終了し、ほっとした表情で全校生徒が体育館に集い、前期生徒総会が行われました。

生徒会が主体的に総会を進行し、滞りなく終了しました。

活動報告や予算案、各委員会の活動計画を発表した皆さん、お疲れ様でした。そして、総会に参加した全校生徒の皆さんは生徒会運営を承認しましたので、それぞれができることをし、協力して学校生活を盛り立てていきましょう!

続いて、表彰伝達式が行われました。各方面で成果を上げた皆さんへ、教頭先生から表彰状が手渡され、誇らしげな姿が見られました。

栄光を手にした時の気持ちや景色を忘れず、これからの日々も積み重ねていってください。

そして、有高祭に向けての準備をしつつ、全校生が生き生きとした姿が見られることを願います。

 

 

 

 

人と自然科 第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました

 先日第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストの結果が発表され、人と自然科フラワーアレンジメント班で技術を磨いている生徒が、銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました。

 

 大会結果はこちら(外部リンク)

 まずは人と自然科のフラワーアレンジメントに関する取り組みについて少し紹介します。人と自然科では2、3年生の選択科目で学校設定科目「フローラルアート」を設定しており、授業でフラワーアレンジメントに関する知識や技術を習得することができます。

人と自然科教育課程表はこちら.pdf

3年生「フローラルアート」チャレンジ教室の一コマはこちら

  そしてさらに高度な技術を習得したい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、放課後や休日も練習を行い、国家資格であるフラワー装飾技能士の資格取得や全国大会への挑戦に向けた練習を行っています。

 国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しています・・に関する記事はこちら

 もうひとつの全国大会 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら

 そして今回フラワーアレンジメント班の生徒が出場した第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストはフラワーデザインの甲子園ともいえるイベントで、全国の高校でフラワーアレンジメントを学ぶ生徒が日本一を目指し挑戦する大会です。今回はフラワーアレンジメント班に所属している生徒が挑戦。大会に向けて、特別非常勤講師のフローリストの先生にアドバイスいただきながら自分たちでデザインを考え、花台も自分の手で制作。2ヶ月以上かけて完成させました。

 今回の大会テーマは「サステナビリティ」です。テーマに沿って作品の随所に工夫を凝らしていますね。出場した選手の作品と作品コンセプトはこちらです。

 S.Aさん タイトル:四季の”Re”サイクル (NFD銀賞)

 シュレッダーした落ち葉を糧にして、失われつつある日本の四季がこれからもめぐり続けてほしいという願いを込めました

I.Yさん タイトル:循環 (NFD銅賞)

 色とりどりの植物が重なり合って、繰り返し生命が巡り自然が循環する様子を表現しました

I.Kさん タイトル:果てしない可能性 (奨励賞)

 私たち高校生からあふれ出す個性的なアイデアが世界中で実行され、持続可能な社会が実演されている様子を表現しました

S.Hさん タイトル:想望

 感情が複雑に絡み合う世界。多様性を互いに認め合い平和な時代をともに築いていくという想いを作品に込めました

 どの作品も個性的で素晴らしい作品ですね。入賞したみなさんおめでとうございます。

 ちなみに先日人と自然科に入学した1年生も3人の生徒がフラワーアレンジメント班に入部したとのことです。先輩の活躍に負けないように練習頑張りましょう。

人と自然科「クラインガルテン」②~スイートコーン、サツマイモ定植

クラインガルテンも2回目、今回は前回、定植したトマトとナスの支柱立て、スイートコーンと

サツマイモの定植を行いました。

今回より生徒がホワイトボードを使用して説明を行いました。今回のテーマは「なぜ支柱をするのか?」です。初めての説明、緊張していました・・・。

説明後、実習開始です。特にトマトでは花の向きを見て支柱を立てるのがポイントです。

支柱立てが終わると、次はスイートコーンの定植です。ここでも、植え方を生徒が説明しました。段々と慣れてきましたね。

スイートコーンは受粉しやすいように「並木植え」という方法で行います。この作目は担当区域ではなく全員で協力して約100本の植え付けを行いました。

最後にサツマイモの植え付けです。今回は活着しやすく、多くのイモが取ることができる

「斜め植え」で行います。ここでも全員で協力して行いました。秋のイモ掘り、楽しみですね。

今日は盛りだくさんの内容でした。皆さんお疲れさまでした。

 

 

人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山管理を体験する

 人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。

 人と自然科教育課程表はこちら.pdf

  前回は実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただいており、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。

 前回のフィールドワーク 『ありまふじ里守の会』里山を存分に楽しむ に関する記事はこちら

 そして5月14日(火)、現地フィールドワーク2回目として、有馬富士公園で里山管理活動を継続的に行い、さらにはシイタケ菌打ち体験やキノコ観察会などの体験活動を来園者に提供されている『緑の環境クラブ』の方々から夢プログラムを体験しました。まずは体験の1週間前、グループの代表の方に来校いただき事前学習を行いました。

 

 里山と人間との密接な関係や多様な生態系、そして常緑樹を中心に間伐するなど、里山管理の方法について学んだ後、安全に里山管理柄を行うための注意点について詳しく説明いただきました。特に今回は太い樹木を伐木するということで、鋸刃の入れ方やロープのかけ方など、専門的な技術をスライドを見ながら学びました。

 そして一週間が過ぎ、有馬富士公園へ。天候は快晴です。

 ヘルメットと剪定ばさみ・のこぎりを装着し、自己紹介です。今回は緑の環境クラブより10名の方にお世話になります。お忙しい中本当にありがとうございました。そして安全に実習を行うための最終確認。マダニなどから守るために肌の露出を避けること、ハチやマムシが出たときは安易に近づかず周囲に知らせることなど、けがをしないための大切な心構えを再確認しました。

  3班に分かれ、いよいよ実習地へ向かいます。

 ラジオ体操、そしてマダニ対策の虫よけスプレーをしっかり吹き付けた後、里山に入ります。

 入る直前には、触るとかぶれる可能性のあるウルシ類の植物も教えていただきました。

 まずは全員で下草刈り体験です。このように地表部を覆うネザサをノコギリや剪定ばさみで刈っていきます。

 

 『バイオネスト』という分解を促進させるためのスペースに集めていきました。さっぱりして風通しが良くなりましたね。

 

  次は間伐体験です。混み合った里山を明るくしていきます。一週間前の事前学習で教えてもらった内容を思い出しながら、ロープと滑車をかけていきます。

 今回はソヨゴやヒサカキなどの常緑樹をノコで伐採しました。太い樹木は下の写真のように受口を作り、ロープを引っ張り、意図した方向へ倒していきました。

 

 そして間伐した樹木置き場を作るために丸太を削って杭を作り、枝を使って支え、安全に杭を打ちバイオネストを作りました。

 

伐採した木は腐食し土に還りやすくするために小さく切断し、お手製のバイオネストに積んでいきました。

 木を1本間伐しただけで、上空から光がさしてきました。里山の中に光が入ると、地表面に新しい植物が芽吹き始め、多様な生態系が生まれます。

 約2時間のプログラムはあっという間に終了。最後に道具の手入れをしっかり行います。これも大切なプログラムです。

 最後に大ホールに戻って振り返りです。この日見つけた樹木の名前を復習し、

  1人ずつ本日のプログラムで気づいたことを発表しました。『木を1本切るだけで様々な技術が必要だということを学んだ』『里山管理の方法について学ぶことができた』『次回機会があれば、もっと太い木を間伐してみたい』など前向きな意見ばかりで、生徒にとって忘れられない経験となったようです。

 緑の環境クラブの皆さん、すばらしい夢プログラムをありがとうございました。

 

 この日あまりにも天気が良かったので、最後に公園のシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。

 

 次回の現地研修は元キッピーフレンズの方から、公園の植物を活用した夢プログラムを体験する予定です。

人と自然科 ひとはく連携セミナー1回目 兵庫県のlいろいろな生き物について学ぶ

 人と自然科には身近な環境保全方法を学ぶ「ナチュラルキープ」やフラワーアレンジメント技術を専門的に学ぶ「フローラルアート」など、人と自然科でしか学べない授業「学校設定科目」がたくさんあります。

R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 そして1年生の生徒が全員学ぶ学校設定科目が「人と自然」。今年も「人と自然」の授業で、ひとはく連携セミナーがスタートしました。有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。有馬高校から徒歩で約15分。みんなで元気よく歩いていきます。天気にも恵まれてよかったですね。

 さて、第1回目の講義はセミナーは「兵庫県のいろいろな生物」をテーマに、毎年お世話になっている鈴木武研究員から講義をいただきました。鈴木先生は植物研究の第一人者ですが、植物以外にも昆虫やは虫類など幅広く研究されています。

 まずは「種分化」について学びました。大陸移動や砂漠・氷河の形成などが障壁となって複数の集団にれること分断されることを地理的隔離といい、また個体群の中で生殖が行われないこと、もしくは同じ場所に生息していても互いの間で交雑が起きないことを「生殖的隔離」といいます。このような様々な隔離によって「種」というのができあがっていくのだそうです。

 次に種分化の一例として、鈴木先生が研究の第一人者であるタンポポについて説明していただきました。タンポポにはカンサイタンポポやセイヨウタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなど多様な種類があり、花弁の色はもちろん、特に外片の細かな形の違いで見分けるのだそうです。ちなみに近年はカンサイタンポポとセイヨウタンポポの雑種も増えているそうです。

 そして鈴木先生のコレクションも実際に見せていただきました。ヘラクレスオオカブトや蛇のレプリカ、イモリやハツカネズミ・・・それぞれの生き物の触り方や特徴など実際に触れて学ぶことができました。

 

 ちなみに生き物には特徴から名前がついているものが多くあるようで、例えば今回見せていただいた生き物では、イモリは井戸や池を守る「井守」、ヤモリは家を守る「家守」、コウモリは河を守る「河守」という意味が込められているとのことでした。

 とても興味深く学べたようであっという間に90分すぎてしまいました。鈴木先生本当にありがとうございました。はじめてのひとはくセミナーということで、集合写真を撮りました。

 今年入学した1年生は、農業や環境に特に興味があり、普段の農業に関する実習も意欲的です。そして人と自然科ではこのようなユニークな経験、体験を積み重ね、3年後の進路実現につなげていきます。

 令和5年度人と自然科 進路実績はこちら.pdf

 次回のひとはくセミナーは太田 英利研究員より『生物の種について』というテーマで、「種」についてさらい知識を深めていきます。頑張りましょうね。

【福祉】3年生 生活支援技術-車いす介助(校外)-

2024年5月14日(火)8:45~10:35

学校から三田駅まで車いすで出かけてきました。前日までの雨が心配でしたが、とても良い天気。暑いくらいでした。校内で習得した技術を、まちへ出ての実践です。

  

 

 

 

 

 

 道中の坂道の移動はきちんとできています。校内ではできない、横断歩道を渡りました。信号のタイミングが早いところもあったり、信号のないところもありました。止まってくれた運転手さん、ありがとうございました。

 また道路が傾いていたりして真っすぐに進めなかったり、ちょっとした段差に前輪がとられたりしてしまうこともありました。

 学校から約15分ほどで三田駅前に到着しました。

 

 

 

 

 

 

エレベーターも学校では実践しにくいことの一つです。介助するときは、先の乗るは介助者?それとも車いすに乗っている人?そんなことを考えました。すれ違う人に「勉強頑張ってね」と声をかけてもらいました。

外出するには目的があります。その目的の一つ、買い物も実践しました。お釣りを取りやすいように前に出してくれたり、車いすに配慮した席(他の机と高さが少し違った)の説明をしてくれたりと店員さんの配慮がうれしかったです。 

 

 

 

 

 

 

今日体験して感じたことを、マップにして行きたいと思います。

さて、次はどこへ何をしに行きましょうか。みんなが過ごしやすいまちを考えていきたいですね。       

 

人と自然科「クラインガルテン」①~開講式、植え付け

令和6年度のクラインガルテンが開始されました。「クラインガルテン」とは有馬高校の学校設定科目の1つで本校生徒と一般受講生の方が一緒に野菜栽培にチャレンジする科目です。

本年度は3年選択者14名と受講生9名で授業を行っていきます。

まずは教室で開講式です。学校長挨拶、生徒代表挨拶、生徒と受講生の方の自己紹介です。

開講式も終了し、さっそく圃場で野菜苗の植え付けです。1人あたり約4mの圃場で、春~夏は、トマト・ナス・ピーマン・シシトウ・スイートコーンなどの栽培を行いました。

さっそく、生徒は今までの実習の経験を生かして根鉢を崩さぬように植え付けを行っていきました。さすが、3年生!慣れた手つきで受講生の方と実習を進めていきました。

連日の雨で圃場も足元が緩く実習しにくい環境でしたが、約1時間で植え付けを終了

しました。今後は毎週2時間、野菜栽培にチャレンジしていきます。一般受講生の方も、生徒と楽しくお話をしながら野菜栽培を楽しく学んでいきましょう。どうぞ宜しくお願いします。

 

 

人と自然科1年生 『農業と環境』 スイートコーンの定植を行いました 

 1年生の生徒が有馬高校に入学してあっという間に1か月経ちました。人と自然科でも『総合実習』をはじめとした実習の授業が本格的にスタート。野菜・草花・果樹の栽培について、実学を通してしっかり学んでいます。

 R6入学生人と自然科教育課程表はこちら.pdf

 作物の栽培について基礎から学ぶ『農業と環境』の授業では、先日自分たちで種をまいたスイートコーンを圃場に移植する定植という行程を学びました。

 スイートコーンの種まきの様子はこちら

 種をまいて10日後、育苗ハウスを訪れてみると・・・

 一気に10センチほど成長していました。早速発芽率を計算。ほとんどの生徒が85%を超えていましたね。優秀です。

 その後雨が続き、なかなか圃場に入れない日が続きましたが、ゴールデンウィーク明けにやっと天気が持ち直し、整地作業です。農具の説明を受けた後、早速農場に向かいます。

 皆さん野菜などの作物が植えられているところが山のように盛り上がっているのを見たことがあると思います。これは専門用語で『畝(うね)』と言って、排水性を良くしたり、作業効率を上げたりする役目があります。この『畝』の上の部分『床(とこ)』をクワを使って平らにする作業が整地です。

 一見簡単そうに見えますがコツが必要です。山の上を削りすぎると低くなりすぎてしまいますし、逆に高くしすぎると床の面積が小さくなりスイートコーンを植える間隔が狭くなってしまいます。目安は畝幅50cmです。そして柄を短く持つと力が入りやすくなります。また仕上げはクワの横の部分を使って整えます。

 整地できたところでいよいよ定植です。

 今回は株間(苗の中心から中心までの間隔)30cm、並み植え(隣の列の苗と平行に植える方法)で行いました。ポイントは、少し深めに植えてウオータースペース(かん水したときに水がたまるくぼみ)を作ることです。うまく定植できましたか?

 定植した日はちょうど公開授業&春季オープンハイスクールの日。中学生と保護者の方がたくさん見学に来てくださり、少し緊張しましたね。

 公開授業&春季オープンハイスクールに関する記事はこちら

 約1時間半かけて一人30本のスイートコーンを定植しました。これから気温もどんどん上がり、スイートコーンもどんどん成長していきます。

 ちなみに人と自然科では毎年1年生の生徒が栽培したスイートコーンを北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫をしています。昨年もとても楽しい時間となりました。

 昨年の収穫交流会の様子はこちら

 しっかり管理・観察して、おいしいスイートコーンを収穫できるように頑張りましょう。

春季学校説明会・公開授業

中学生の皆さんや保護者の方々に、有馬高校とはどのような学校かを知っていただきたく、春季オープンハイスクールを開催しました。500名を超える方々にご参加いただき、ありがとうございました。

体育館での全体説明会では教員だけではなく、本校在学生の生徒からも総合学科や人と自然科での学びを紹介しました。中学生の皆さんは、先輩方からの声に耳を傾けていました。興味、関心ごとはあったでしょうか。

また、学校公開授業に併せて授業や校舎見学をしていただきました。

高校生が学ぶ姿や内容を見たことで、具体的な夢や目標を見つける助けになっていることを願います。

校舎見学で迷子になる方もちらほら…。「ここはどうやって行けばいいの?」「あっち?こっち?」と指を指して考える。

迷路級の校舎も有高の特徴です。入学すればスイスイと移動できるようになりますのでご心配なく。

次は夏季オープンハイスクールでお会いいたしましょう。